4 / 12
居酒屋じゃないんですか!?
しおりを挟む
あの日から2週間くらい、あの日以来忙しいのか迅さんからのラインは来ていない。もしかしたらもう飽きられたのかもしれないがそれはそれでいい。
「ねえねえ、あれからどうなの?彼と遊びに行ってみた?」
「うんん、ラインで電話したくらい」
「どうどう?お遊びとかじゃなくてホントに惚れてるぽい?」
「はいはい、そろそろお昼休み終わるよ」
「えー、教えてく手もいいじゃん」
仕事に戻ろうとしたとき、スマホから通知音が鳴る。
「もしかしたら彼かもね」
「無いって、迅さん最近忙しそうだし午後のお仕事の連絡とかでしょ」
ちらりとスマホを見て飲みかけていた紅茶を吹き出しそうになる。
『お昼休み中かな?』
迅さんからだ、まさか亜子の言ったことが本当になるとは
「本当に彼じゃん、良かったね」
「いい…のかなぁ。とにかく返さなきゃね」
『はい、そろそろ終わりそうですが』
『そっか、じゃあ簡潔に』
『今夜飲みにでも行かない?』
2人きりで飲むのかぁ、襲われたりは…さすがにない…よね。世間体とかあるし
『いいですよ。どこにします?』
『いいお店を知っているんだ、そこに行かない?迎えに行くから』
『わかりました』
飲みか…お酒は弱いけど少し楽しみだな。
「ねえねえ、どうだったの?」
「今夜飲みに行く事になった、まぁお付き合い程度かな?」
「頑張ってね、応援してるよ」
応援だなんて…向こうに気がそんなにあるわけでも… いや、ない人を飲みには誘…うのかなぁ?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その日の仕事を終わらせオフィスビルを出る。その事をラインで言うとすぐに彼が乗る車が来る。わかりやすく高級車だったので降りる前から察しがついた。
「待った?」
「いえ、そこまでです」
「そうか、良かった。さぁ、外は寒いし早く乗りなよ」
「ですね。今日はお願いします」
「任せてよ」
彼の車の後部座席に乗り込む。フカフカしていて座り心地がよい。暫く走っていると目的地に着いたのか車が止まる
「ここからは歩きなんだ。ごめんね」
「迅さんが謝る事じゃないですよ」
「そう言ってくれると助かるよ、さぁ、早く行こうか」
迅さんはそう言うと私の手を取る、彼の男らしいゴツゴツとした手の熱を肌で感じる。
正直ドキッとした。永遠にも感じる時間は数十分で終わりお店に着く。
そこは恐らく居酒屋ではなく割烹料理店、高級居酒屋程度と思っていた私に衝撃が走る
「ここだよ」
「わっ私やっぱり…」
「大丈夫大丈夫、今日誘ったのは僕だし全部奢るよ」
「そうじゃなくて…」
そこじゃないんです迅さん、こんないい店気が引けるんですよ…
「そこじゃなくてですね、気が引けちゃうというか…」
「全然大丈夫だよ、僕の連れって言ったらそこまで言われる事は無いはずだから」
「そうなんですね、わかりました。とういう所は初めてですが頑張ります」
また彼に手を引かれ店の中に入る。中はイメージ通りの高級店らしい落ち着いた内装。個室に通され席に座る
「お酒はどれくらい飲めるかな?」
私はお酒はとても弱く、少し飲んでしまうだけで酔ってしまうのだ。
「実は弱くて…」
「大丈夫だよ、お酒を出されてもあんまり飲まなくてもいいから。お店の方には僕が言っておくよ。ごめんね、先に聞いておくべくだった」
「いえ、迅さんのせいじゃないですよ」
その後はどこか変な空気になってしまい会話が無くなってしまう。こんな空間でスマホをいじる度胸も無いのでこれまた永遠にも感じる時間が過ぎる。
しかし幸いすぐに最初の料理が運ばれてきたので空気は幾分かマシになった
「じゃあ頂こうか、いただきます」
「いただきます」
美味しい、今まで食べたどの料理よりもおいしいかもしれない。
「そう?」
「美味しいです」
「よかった、誘った甲斐があったよ」
その後も色々な料理に舌鼓を打った私達。結局お酒はいっぱいも飲むことが無かった、彼なりに気を使ってくれたのだろう、助かる。
コース料理を食べ終えこの二人きり飲み…いや、食事会?はお開きになる。
「それじゃあ今日はこれでお開きだね。帰りの足はタクシーを取っといたから、勿論その金も俺持ちだから安心してね」
「ありがとうございます、その…」
「どうかした?」
「今日、楽しかったです。その…また今度一緒に行きませんか?」
彼の顔がパァ…と明るくなる。前から思っていたが犬っぽい人だなぁ。可愛い
「勿論、奏さんのお誘いならどんなに忙しくても時間取るからいつでも気軽に連絡してきてね」
「はい、でも忙しいときは仕事を優先してくださいね」
「分かったよ。それじゃ」
「さようなら」
帰りの車に揺られながら今日の事を思い出す。少し…胸がキュンキュンして、ドキドキする。この気持ちは…恋なのかな?
「ねえねえ、あれからどうなの?彼と遊びに行ってみた?」
「うんん、ラインで電話したくらい」
「どうどう?お遊びとかじゃなくてホントに惚れてるぽい?」
「はいはい、そろそろお昼休み終わるよ」
「えー、教えてく手もいいじゃん」
仕事に戻ろうとしたとき、スマホから通知音が鳴る。
「もしかしたら彼かもね」
「無いって、迅さん最近忙しそうだし午後のお仕事の連絡とかでしょ」
ちらりとスマホを見て飲みかけていた紅茶を吹き出しそうになる。
『お昼休み中かな?』
迅さんからだ、まさか亜子の言ったことが本当になるとは
「本当に彼じゃん、良かったね」
「いい…のかなぁ。とにかく返さなきゃね」
『はい、そろそろ終わりそうですが』
『そっか、じゃあ簡潔に』
『今夜飲みにでも行かない?』
2人きりで飲むのかぁ、襲われたりは…さすがにない…よね。世間体とかあるし
『いいですよ。どこにします?』
『いいお店を知っているんだ、そこに行かない?迎えに行くから』
『わかりました』
飲みか…お酒は弱いけど少し楽しみだな。
「ねえねえ、どうだったの?」
「今夜飲みに行く事になった、まぁお付き合い程度かな?」
「頑張ってね、応援してるよ」
応援だなんて…向こうに気がそんなにあるわけでも… いや、ない人を飲みには誘…うのかなぁ?
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
その日の仕事を終わらせオフィスビルを出る。その事をラインで言うとすぐに彼が乗る車が来る。わかりやすく高級車だったので降りる前から察しがついた。
「待った?」
「いえ、そこまでです」
「そうか、良かった。さぁ、外は寒いし早く乗りなよ」
「ですね。今日はお願いします」
「任せてよ」
彼の車の後部座席に乗り込む。フカフカしていて座り心地がよい。暫く走っていると目的地に着いたのか車が止まる
「ここからは歩きなんだ。ごめんね」
「迅さんが謝る事じゃないですよ」
「そう言ってくれると助かるよ、さぁ、早く行こうか」
迅さんはそう言うと私の手を取る、彼の男らしいゴツゴツとした手の熱を肌で感じる。
正直ドキッとした。永遠にも感じる時間は数十分で終わりお店に着く。
そこは恐らく居酒屋ではなく割烹料理店、高級居酒屋程度と思っていた私に衝撃が走る
「ここだよ」
「わっ私やっぱり…」
「大丈夫大丈夫、今日誘ったのは僕だし全部奢るよ」
「そうじゃなくて…」
そこじゃないんです迅さん、こんないい店気が引けるんですよ…
「そこじゃなくてですね、気が引けちゃうというか…」
「全然大丈夫だよ、僕の連れって言ったらそこまで言われる事は無いはずだから」
「そうなんですね、わかりました。とういう所は初めてですが頑張ります」
また彼に手を引かれ店の中に入る。中はイメージ通りの高級店らしい落ち着いた内装。個室に通され席に座る
「お酒はどれくらい飲めるかな?」
私はお酒はとても弱く、少し飲んでしまうだけで酔ってしまうのだ。
「実は弱くて…」
「大丈夫だよ、お酒を出されてもあんまり飲まなくてもいいから。お店の方には僕が言っておくよ。ごめんね、先に聞いておくべくだった」
「いえ、迅さんのせいじゃないですよ」
その後はどこか変な空気になってしまい会話が無くなってしまう。こんな空間でスマホをいじる度胸も無いのでこれまた永遠にも感じる時間が過ぎる。
しかし幸いすぐに最初の料理が運ばれてきたので空気は幾分かマシになった
「じゃあ頂こうか、いただきます」
「いただきます」
美味しい、今まで食べたどの料理よりもおいしいかもしれない。
「そう?」
「美味しいです」
「よかった、誘った甲斐があったよ」
その後も色々な料理に舌鼓を打った私達。結局お酒はいっぱいも飲むことが無かった、彼なりに気を使ってくれたのだろう、助かる。
コース料理を食べ終えこの二人きり飲み…いや、食事会?はお開きになる。
「それじゃあ今日はこれでお開きだね。帰りの足はタクシーを取っといたから、勿論その金も俺持ちだから安心してね」
「ありがとうございます、その…」
「どうかした?」
「今日、楽しかったです。その…また今度一緒に行きませんか?」
彼の顔がパァ…と明るくなる。前から思っていたが犬っぽい人だなぁ。可愛い
「勿論、奏さんのお誘いならどんなに忙しくても時間取るからいつでも気軽に連絡してきてね」
「はい、でも忙しいときは仕事を優先してくださいね」
「分かったよ。それじゃ」
「さようなら」
帰りの車に揺られながら今日の事を思い出す。少し…胸がキュンキュンして、ドキドキする。この気持ちは…恋なのかな?
0
あなたにおすすめの小説
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
Melty romance 〜甘S彼氏の執着愛〜
yuzu
恋愛
人数合わせで強引に参加させられた合コンに現れたのは、高校生の頃に少しだけ付き合って別れた元カレの佐野充希。適当にその場をやり過ごして帰るつもりだった堀沢真乃は充希に捕まりキスされて……
「オレを好きになるまで離してやんない。」
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる