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隠れ家
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〇隠れ家
「久しぶりの買い物だったので、つい買い過ぎてしまって」
「そりゃ~買いすぎでしょ。よく落とさなかったわね」
・・・・・
籠の中がじゃがいもで、てんこ盛りになって、グリルの顔が見えない状態だった。
「それが、人に当たって落としてしまったんでよ」
「それは大変だったわね」
「でも、変な人が拾ってくれたので助かりました」
「変な人?」
首を傾げるアイ。
・・・・ ・・・・
「なんか、挙動不審で言葉が変だったんですよ」
・・・
「わうぁ~。それはきっと変質者ね」
「そうなんですか?」
「間違いない。私の直感がそう言ってる」
腕組みをして渋い表情で、テーブルの端に座って足をブラブラさせた。
「どうすれば良いですか?」
「グリルに会いにくるはずだから、関わらない方が良いわ。
しつこく迫られたら逃げた方が良い」
「アドバイスありがとうございます。頼りになりますね~」
「でしょ? ( ̄▽ ̄)ホホホホ」
ご満悦のアイ。
・・・
こうして、見事に変質者と間違えられるサラブレットだった。
・・・可哀想なサラブレット・・・頑張れ(^〇^)ファイト!!
○ムラク町
「へ、ヘクション」
大きなくしゃみをするサラブレット。
「へへへ。女どもがアッシの噂をしているな!!
もてる男はつらいぜ~( ̄▽ ̄)!!」
鼻をすすりながら言った。
町の門の脇に座って、通過する人を見ていた。
「今日は来るはずだ。赤いハチマキの女性が。
暇だから、旦那から聞いた花占いをしてみるか、
どうせ当たらないと思うけど」
道端に生えている花を取って、花占いをしはじめた。
「来る」
一枚花びらを取った。
「来ない」、
また、一枚花びらを取った。
「来る、来ない、来る」
一枚ずつ花びらを取った。
「・・・・来ない」
最後の一枚を取った。
「いやいやいや。そんなはずはない。もう1回だ」
首を左右に振って、もう1回別の花を取った。
「絶対来る。来ない。絶対来る。来ない」
花びらを一枚ずつ取った。
「絶対来る。・・・・・・・来ない」
また、最後の花びらを取った。
「いや絶対くるはずだ」
・・・・・・5分後
「来る、来ない、来る、来ない」
「くそーーーーもう1一度だ!!」
・・・・・・1時間後
「来る、来ない、来る、来ない」
「来る、来ない、来る、来ない」
「来る、来ない、来る、来ない」
・・・・・・8時間後
「( ̄▽ ̄)へへへ。来る。
( ̄△ ̄)ムムム。来ない。
( ̄▽ ̄)へへへ。来る。
( ̄△ ̄)ムムム。来なーーーーーーーーーーーい!!」
情緒不安定な状態で、
花びらを取りながら独り言を言っていた。
しかも、花びらの山が出来上がっていた。
「ねぇ~ママ。何であの人、道端で笑っているの?」
サラブレットを見ていた子供が母親に質問をした。
「見ちゃいけません」
子供の目を手で目隠して、そそくさ去って行った。
サラブレットは、まだ( ̄▽ ̄)ニヤニヤしたり、
怒ったりしながら花占いをやっていた。
「アホーーアホーーアホーー」
辺りが暗くなって、カラスが鳴いていた。
〇隠れ家
「あ、これ服です」
鎧の懐から赤ちゃん用の可愛い服を手渡した。
「裸は寒かったんだから~ う~ん。よいしょよいしょ。
着るのが難しいな~」
アイは自分で洋服をきろうとしたが、手がちいさくてなかなか上手く着れなかった。
「ね~。着せて」
「解りました。ハイ万歳して~」
「へいへい」
渋い顔で仕方なく万歳をアイ。
(35歳にもなって服を着せて貰うとは、(×_×)トホホ。
赤ちゃんってホント不便よね~)
「それにしても、あの時は焦った~」
服を着せてもらった後に、服を見ながら言った。
「私に剣で刺された時ですか」
「そうよ。あの時死んだと思ったもん」
「フフフ。アイ様の驚いた声は面白かったな~」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤするグリル。
「いや。普通ビックリするでしょ( ̄〇 ̄)ペシペシ」
思わずツッコンでしまった。
〇剣を刺された回想シーン
「私と組む気になった?」
「決めました」
「そう。それで?」
笑顔のアイ。
グリルは剣を抜いてアイを刺した。
「え?」
思いもよらない展開に絶句するアイ。
「うううううううう?・・・・痛くないんだけど」
自分が刺されたと思って、目をつぶり痛がるアイだったが、
全く痛くないので、アイの胸に刺したはずの剣をそっと見た。
服を切り裂いたが、アイの肌を傷つけてなかった。
「服を脱いで下さい」
剣を戻しながら言った。
「ど、どどどど言う意味?(°д°)!!
あなた、あ、赤ちゃんに・・・性癖があったの?」
自分の体を手で守るように、ガクガク震えながら言った。
「違いますよ!!!」
必死の形相で否定するグリル。
「じゃ~~何で?」
まだ、手で守りながら疑いの目で言った。
「アイ様が死んだ証拠を作るためですよ」
「つまり、私と組むって事?」
「そうです」
「な~~んだ。それならそうと言ってくれば良かったのに、
ビックリした~」
足を大きく開いて、ホットした表情で言った。
「確かに言われてみればそうですね。
先に協力する事を言えば良かったですね」
「も~~せっかちなんだから~( ̄3 ̄)
でも、どうやって証拠を作るの?」
「アイ様の服に剣を突き刺したので、
後は食用の牛モンスターの血を塗れば完成です」
「なるほど。それを見たら私が死んだと思うはずよね」
「アイ様」
かしこまった表情で言った。
「何よ改まって」
すると、グリルが片膝をついて両手で剣を持ちお辞儀をした。
「ハン・グリルは、今日よりアイ様に忠誠を誓います」
「ど、どうしたのよ?」
「自分へのけじめです。
何とぞ、一族の解放をよろしくお願いします」
「解ったわ任せて。
そして、これからもお願いね」
「かしこまりました」
アイは、グリルの肩に手を置こうとしたが、届かなかったので頭にポンポンと優しく撫でた。
○隠れ家
「それにしても、こんな所あった何てしらなかったわ」
隠れ家の周りを見渡した。
「昔使われていた厨房です。調理器具も揃ってますし、綺麗にそうじすれば、住む事も可能です」
「まぁ~ 贅沢を言っても始まらない。
記憶玉を使って撮影し、どんどん稼いでいけば良いわ。
さっそく、記憶玉ちょうだい」
手を出して催促した。
「それが、あの~」
目が泳ぐグリル
「何よ。勿体ぶらないでちょうだい」
「買ってません」
観念した様に言った。
「はい~? 今なんと?」
「ジャガイモを買いすぎて、買えなかったです‼」
「ぬわに~~~~~~~p(`Д´)q」
「すいません。買おうとしたんです。買おうとしたんですが、
ジャガイモが安売りだったので、つい・・・」
しょんぼりするグリル。
「どうするのよ‼ 記憶玉が無いと稼げないじゃない」
「すいません(≧Д≦)‼
でも、アイ様ならどうにか出来ますよね。
なぜなら天才ですから」
両手を広げてアイを褒める。
「私が天才?」
「そうです。赤ちゃんなのに、お金を稼ぐ商才は、
・・・・・
この世の者とは思えない発想カです」
真顔で言うグリル
「そう?」
褒められて( ̄∇ ̄)ニヤニヤが止まらなかった。
「アイ様は商売の天才です。
だから新しい稼ぐ方法を考えてくれないでしょうか」
「もう~( ̄3 ̄)。しょうがないわね~ 考えてみるわ」
アイは嬉しそうな顔で、腕組みをして考えだした。
グリルは、アイの見えない所で、ほっと胸をなで下ろした。
(でも、何か元手がタダで、稼げる方法はあるかな?
う~ん。タダタダタダタダ。
私の武器は何だろ?・・・・・そうだ!!)
「思いついたわ」
「もうですか? それでどうやって?」
「売れてない店を探して、売上UPの提案をしてアイディア料を貰う方法」
「でも、大丈夫ですか?」
「大丈夫。大丈夫。アイディアを売るだけだから、
失敗してもこちらに損害は無い」
「なるほど。良い考えとは思いますが、
どうやってアドバイスをするんですか?」
「それは、私が直接お店に行ってアドバイスするのよ」
「ダメですよ。
だって、アイ様は死んだ事になってるんですよ。
しかも、赤ちゃんが話している所を周りがみたら、
変に思われますよ」
「う~ん。確かに~~~」
唇を尖らせて悩み始めたアイ
「そうだ。ベッドに見た事が無い指輪が落ちてましたよ」
アイに白いドラゴンが描かれた指輪を渡した。
「これは!!」
(確か、1回目でハルクから貰った指輪だわ。
捨てたはずなのに変ね~)
首を傾げるアイ。
「どうしたました?」
「いや。何でもない。この指を売ってお金にしよう。
・・・・・・・
こんな趣味の悪い指輪は要らないし」
指輪を指にはめて眺めながら言った。
「良いですね。
結構高そうな指輪ので、良い値段で売れそうです」
「じゃ~。売ってきて・・・・うん?」
「どうしたました?」
「何か取れないんだけど」
指輪を外そうとしたが抜けなかった。
「もしかしたら、呪いの指輪かもしれませんよ」
「えええええ(°д°)!!ヤダよ~気持ち悪い!!
取って取って」
グリルも指輪を外そうとしたが、全く抜けなかった。
「うぁわあああ~最悪だよ~(TдT)」
「でも、呪いの指輪には特殊能力がある物が多いんですよ」
「へ?そうなの?
でもどうやって解るの?」
「それは解りません。
何か特別なキーワードを言えば動くと思うのですが・・」
・・・・
「使えない指輪ね。このへぼドラゴン」
指輪を見ながら文句を言った。
すると、白いドラゴンの目が光った。
「うぁあああ。何? 目が光ったんですけど(°д°)!!」
「動かすためのキーワードを言ったんですよ。
早く何か命令して下さい」
「そ、そうね。う~んと。何しようかな~
そうだ!! お金を出せ」
ドラゴンの目が光った。
「がおおおおおおお!!」
「・・・・・・・・何してるのペンタ?」
無表情のアイ。
「・・・・・・いや。
驚かせようと思って・・・・・(×_×)ガーーン」
アイが全く驚いてくれないので、ぬいぐるみの様に可愛いペンタは、へ込んでしまった。
「何でここにいるの?」
「逃げようと思ったんだけど、
このドラゴンに捕まってしまって逃げ出せなかったんだ」
「ふ~ん。そうなんだ。バイバイ~」
関心なさそうに、バイバイをした。
「ひ、ひどいよ。そんな冷たく言わなくても」
「お金を稼ぐ方法を探さないといけないから、忙しいの」
「ボクだって何か役に立つかもしれないよ」
・・・・
「え?何かすごい事が出来るの?」
目を輝かせる。
「えっと。驚かす事が出来るんだ。
がおおおおおおおお!!」
「・・・・・・・ふーん。他には?」
無表情で言った。
「えっと、えっと。空を飛べるんだ。ほら凄いでしょ」
ペンタはアイの周りを飛んだ。
「ふーーーーん。他には?」
「え?他には・・・・」
「ないんだったら、もう帰って良いわ」
「ボク、Cランクだから弱いし、凄い魔法も使えないよ。
ボクが使える魔法は、戦闘で全く役に立たない同化ぐらいだよ。フン」
腕組みをして、すねてしまうペンタ
「同化って?」
「え? 相手に同化して意思疎通が出来る魔法だけど」
自分では全く役に立たないと思ってる魔法に、なぜ興味を示めすか疑問に思うペンタだった。
「例えば、私と同化した時に、ペンタが見てる景色を見たり、私の言葉を話す事も可能?」
「やった事ないから解らないけど、出来ると思うよ」
「ナイス、ペンタ~~ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ」
アイは嬉しくて、ペンタに抱きついた。
「ど、どうしたの?」
戸惑いながらも嬉しそうなペンタ
「これで、お金を稼げるわ」
「なんか、良く解らないけど良かったね」
「アイ様、どうゆう事ですか?」
「私がここにいながら、ペンタを通して潰れかけのお店を見たり、アイデアの提案を言ったりする事が出来るの」
「それは良いアイデアですね」
「でしょ‼ ペンタお願い。力を貸して」
「え? こんなボクを?」
・・
「そうよ。あなたが必要よ」
ペンタは、フルフル体が震えてた。
今まで、厄介者として扱われてたけど、
・・・・・・・・・・・・
生まれて初めて自分を必要としてくれる人に出会った事が、心の底から嬉しかったのである
「ボク頑張るよ~~(≧Д≦)‼」
アイに泣きながら抱きついた。
「わ、わかったわよ」
ペンタの頭をよしよしと撫でてあげた。
「それで、どこの町に行きますか?」
「そうね~ シン家の領土以外で、ここから近い所は?」
「隣の大貴族マリー家が治めるムラクはどうでしょう?」
「ジャガイモを沢山買った所?」
「そうです。飲食店や日常品など大体揃ってます」
「その町で、シン家が所有している大きな店は?」
「サル酒場です」
「ふ~ん酒場か~。スパイを送り込んで、情報を集めるのに便利な所よね」
「!!!!よくご存知で」
ビックリするグリル
「驚くことじゃないわ。それくらい、どこもやっているわ。
これで、ターゲットが決まった」
鋭い目つきになるアイ
「つまり、サル酒場を潰すんですね」
「そう。ライバル店に加勢をして、アイデア料を貰い。
父の収入源と情報収集の拠点を潰す作戦よ」
「では、ライバル店を見つけましょう」
「ペンタ、頼むわよ‼」
「ボク、頑張る‼」
敬礼するペンタ
「さぁ~いよいよ反撃開始よ‼」
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うアイ。
「あの~その前にポテトチップス作って良いですか?」
早く食べたくて、ソワソワしながら言うグリル
「え? え~。良いわよ」
(゜Д゜)ポカ~んとした顔で言った。
○ムラク町
(サラブレットがいる門とは別の入り口。
まだ花占い進行中・・・( ̄▽ ̄)!!)
「ようやく、ここまで来たか」
フードを被り右手の指に、
・・・・・・・・・
外側が赤く白いドラゴンの指輪をはめていた男が言った。
「久しぶりの買い物だったので、つい買い過ぎてしまって」
「そりゃ~買いすぎでしょ。よく落とさなかったわね」
・・・・・
籠の中がじゃがいもで、てんこ盛りになって、グリルの顔が見えない状態だった。
「それが、人に当たって落としてしまったんでよ」
「それは大変だったわね」
「でも、変な人が拾ってくれたので助かりました」
「変な人?」
首を傾げるアイ。
・・・・ ・・・・
「なんか、挙動不審で言葉が変だったんですよ」
・・・
「わうぁ~。それはきっと変質者ね」
「そうなんですか?」
「間違いない。私の直感がそう言ってる」
腕組みをして渋い表情で、テーブルの端に座って足をブラブラさせた。
「どうすれば良いですか?」
「グリルに会いにくるはずだから、関わらない方が良いわ。
しつこく迫られたら逃げた方が良い」
「アドバイスありがとうございます。頼りになりますね~」
「でしょ? ( ̄▽ ̄)ホホホホ」
ご満悦のアイ。
・・・
こうして、見事に変質者と間違えられるサラブレットだった。
・・・可哀想なサラブレット・・・頑張れ(^〇^)ファイト!!
○ムラク町
「へ、ヘクション」
大きなくしゃみをするサラブレット。
「へへへ。女どもがアッシの噂をしているな!!
もてる男はつらいぜ~( ̄▽ ̄)!!」
鼻をすすりながら言った。
町の門の脇に座って、通過する人を見ていた。
「今日は来るはずだ。赤いハチマキの女性が。
暇だから、旦那から聞いた花占いをしてみるか、
どうせ当たらないと思うけど」
道端に生えている花を取って、花占いをしはじめた。
「来る」
一枚花びらを取った。
「来ない」、
また、一枚花びらを取った。
「来る、来ない、来る」
一枚ずつ花びらを取った。
「・・・・来ない」
最後の一枚を取った。
「いやいやいや。そんなはずはない。もう1回だ」
首を左右に振って、もう1回別の花を取った。
「絶対来る。来ない。絶対来る。来ない」
花びらを一枚ずつ取った。
「絶対来る。・・・・・・・来ない」
また、最後の花びらを取った。
「いや絶対くるはずだ」
・・・・・・5分後
「来る、来ない、来る、来ない」
「くそーーーーもう1一度だ!!」
・・・・・・1時間後
「来る、来ない、来る、来ない」
「来る、来ない、来る、来ない」
「来る、来ない、来る、来ない」
・・・・・・8時間後
「( ̄▽ ̄)へへへ。来る。
( ̄△ ̄)ムムム。来ない。
( ̄▽ ̄)へへへ。来る。
( ̄△ ̄)ムムム。来なーーーーーーーーーーーい!!」
情緒不安定な状態で、
花びらを取りながら独り言を言っていた。
しかも、花びらの山が出来上がっていた。
「ねぇ~ママ。何であの人、道端で笑っているの?」
サラブレットを見ていた子供が母親に質問をした。
「見ちゃいけません」
子供の目を手で目隠して、そそくさ去って行った。
サラブレットは、まだ( ̄▽ ̄)ニヤニヤしたり、
怒ったりしながら花占いをやっていた。
「アホーーアホーーアホーー」
辺りが暗くなって、カラスが鳴いていた。
〇隠れ家
「あ、これ服です」
鎧の懐から赤ちゃん用の可愛い服を手渡した。
「裸は寒かったんだから~ う~ん。よいしょよいしょ。
着るのが難しいな~」
アイは自分で洋服をきろうとしたが、手がちいさくてなかなか上手く着れなかった。
「ね~。着せて」
「解りました。ハイ万歳して~」
「へいへい」
渋い顔で仕方なく万歳をアイ。
(35歳にもなって服を着せて貰うとは、(×_×)トホホ。
赤ちゃんってホント不便よね~)
「それにしても、あの時は焦った~」
服を着せてもらった後に、服を見ながら言った。
「私に剣で刺された時ですか」
「そうよ。あの時死んだと思ったもん」
「フフフ。アイ様の驚いた声は面白かったな~」
( ̄▽ ̄)ニヤニヤするグリル。
「いや。普通ビックリするでしょ( ̄〇 ̄)ペシペシ」
思わずツッコンでしまった。
〇剣を刺された回想シーン
「私と組む気になった?」
「決めました」
「そう。それで?」
笑顔のアイ。
グリルは剣を抜いてアイを刺した。
「え?」
思いもよらない展開に絶句するアイ。
「うううううううう?・・・・痛くないんだけど」
自分が刺されたと思って、目をつぶり痛がるアイだったが、
全く痛くないので、アイの胸に刺したはずの剣をそっと見た。
服を切り裂いたが、アイの肌を傷つけてなかった。
「服を脱いで下さい」
剣を戻しながら言った。
「ど、どどどど言う意味?(°д°)!!
あなた、あ、赤ちゃんに・・・性癖があったの?」
自分の体を手で守るように、ガクガク震えながら言った。
「違いますよ!!!」
必死の形相で否定するグリル。
「じゃ~~何で?」
まだ、手で守りながら疑いの目で言った。
「アイ様が死んだ証拠を作るためですよ」
「つまり、私と組むって事?」
「そうです」
「な~~んだ。それならそうと言ってくれば良かったのに、
ビックリした~」
足を大きく開いて、ホットした表情で言った。
「確かに言われてみればそうですね。
先に協力する事を言えば良かったですね」
「も~~せっかちなんだから~( ̄3 ̄)
でも、どうやって証拠を作るの?」
「アイ様の服に剣を突き刺したので、
後は食用の牛モンスターの血を塗れば完成です」
「なるほど。それを見たら私が死んだと思うはずよね」
「アイ様」
かしこまった表情で言った。
「何よ改まって」
すると、グリルが片膝をついて両手で剣を持ちお辞儀をした。
「ハン・グリルは、今日よりアイ様に忠誠を誓います」
「ど、どうしたのよ?」
「自分へのけじめです。
何とぞ、一族の解放をよろしくお願いします」
「解ったわ任せて。
そして、これからもお願いね」
「かしこまりました」
アイは、グリルの肩に手を置こうとしたが、届かなかったので頭にポンポンと優しく撫でた。
○隠れ家
「それにしても、こんな所あった何てしらなかったわ」
隠れ家の周りを見渡した。
「昔使われていた厨房です。調理器具も揃ってますし、綺麗にそうじすれば、住む事も可能です」
「まぁ~ 贅沢を言っても始まらない。
記憶玉を使って撮影し、どんどん稼いでいけば良いわ。
さっそく、記憶玉ちょうだい」
手を出して催促した。
「それが、あの~」
目が泳ぐグリル
「何よ。勿体ぶらないでちょうだい」
「買ってません」
観念した様に言った。
「はい~? 今なんと?」
「ジャガイモを買いすぎて、買えなかったです‼」
「ぬわに~~~~~~~p(`Д´)q」
「すいません。買おうとしたんです。買おうとしたんですが、
ジャガイモが安売りだったので、つい・・・」
しょんぼりするグリル。
「どうするのよ‼ 記憶玉が無いと稼げないじゃない」
「すいません(≧Д≦)‼
でも、アイ様ならどうにか出来ますよね。
なぜなら天才ですから」
両手を広げてアイを褒める。
「私が天才?」
「そうです。赤ちゃんなのに、お金を稼ぐ商才は、
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この世の者とは思えない発想カです」
真顔で言うグリル
「そう?」
褒められて( ̄∇ ̄)ニヤニヤが止まらなかった。
「アイ様は商売の天才です。
だから新しい稼ぐ方法を考えてくれないでしょうか」
「もう~( ̄3 ̄)。しょうがないわね~ 考えてみるわ」
アイは嬉しそうな顔で、腕組みをして考えだした。
グリルは、アイの見えない所で、ほっと胸をなで下ろした。
(でも、何か元手がタダで、稼げる方法はあるかな?
う~ん。タダタダタダタダ。
私の武器は何だろ?・・・・・そうだ!!)
「思いついたわ」
「もうですか? それでどうやって?」
「売れてない店を探して、売上UPの提案をしてアイディア料を貰う方法」
「でも、大丈夫ですか?」
「大丈夫。大丈夫。アイディアを売るだけだから、
失敗してもこちらに損害は無い」
「なるほど。良い考えとは思いますが、
どうやってアドバイスをするんですか?」
「それは、私が直接お店に行ってアドバイスするのよ」
「ダメですよ。
だって、アイ様は死んだ事になってるんですよ。
しかも、赤ちゃんが話している所を周りがみたら、
変に思われますよ」
「う~ん。確かに~~~」
唇を尖らせて悩み始めたアイ
「そうだ。ベッドに見た事が無い指輪が落ちてましたよ」
アイに白いドラゴンが描かれた指輪を渡した。
「これは!!」
(確か、1回目でハルクから貰った指輪だわ。
捨てたはずなのに変ね~)
首を傾げるアイ。
「どうしたました?」
「いや。何でもない。この指を売ってお金にしよう。
・・・・・・・
こんな趣味の悪い指輪は要らないし」
指輪を指にはめて眺めながら言った。
「良いですね。
結構高そうな指輪ので、良い値段で売れそうです」
「じゃ~。売ってきて・・・・うん?」
「どうしたました?」
「何か取れないんだけど」
指輪を外そうとしたが抜けなかった。
「もしかしたら、呪いの指輪かもしれませんよ」
「えええええ(°д°)!!ヤダよ~気持ち悪い!!
取って取って」
グリルも指輪を外そうとしたが、全く抜けなかった。
「うぁわあああ~最悪だよ~(TдT)」
「でも、呪いの指輪には特殊能力がある物が多いんですよ」
「へ?そうなの?
でもどうやって解るの?」
「それは解りません。
何か特別なキーワードを言えば動くと思うのですが・・」
・・・・
「使えない指輪ね。このへぼドラゴン」
指輪を見ながら文句を言った。
すると、白いドラゴンの目が光った。
「うぁあああ。何? 目が光ったんですけど(°д°)!!」
「動かすためのキーワードを言ったんですよ。
早く何か命令して下さい」
「そ、そうね。う~んと。何しようかな~
そうだ!! お金を出せ」
ドラゴンの目が光った。
「がおおおおおおお!!」
「・・・・・・・・何してるのペンタ?」
無表情のアイ。
「・・・・・・いや。
驚かせようと思って・・・・・(×_×)ガーーン」
アイが全く驚いてくれないので、ぬいぐるみの様に可愛いペンタは、へ込んでしまった。
「何でここにいるの?」
「逃げようと思ったんだけど、
このドラゴンに捕まってしまって逃げ出せなかったんだ」
「ふ~ん。そうなんだ。バイバイ~」
関心なさそうに、バイバイをした。
「ひ、ひどいよ。そんな冷たく言わなくても」
「お金を稼ぐ方法を探さないといけないから、忙しいの」
「ボクだって何か役に立つかもしれないよ」
・・・・
「え?何かすごい事が出来るの?」
目を輝かせる。
「えっと。驚かす事が出来るんだ。
がおおおおおおおお!!」
「・・・・・・・ふーん。他には?」
無表情で言った。
「えっと、えっと。空を飛べるんだ。ほら凄いでしょ」
ペンタはアイの周りを飛んだ。
「ふーーーーん。他には?」
「え?他には・・・・」
「ないんだったら、もう帰って良いわ」
「ボク、Cランクだから弱いし、凄い魔法も使えないよ。
ボクが使える魔法は、戦闘で全く役に立たない同化ぐらいだよ。フン」
腕組みをして、すねてしまうペンタ
「同化って?」
「え? 相手に同化して意思疎通が出来る魔法だけど」
自分では全く役に立たないと思ってる魔法に、なぜ興味を示めすか疑問に思うペンタだった。
「例えば、私と同化した時に、ペンタが見てる景色を見たり、私の言葉を話す事も可能?」
「やった事ないから解らないけど、出来ると思うよ」
「ナイス、ペンタ~~ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ」
アイは嬉しくて、ペンタに抱きついた。
「ど、どうしたの?」
戸惑いながらも嬉しそうなペンタ
「これで、お金を稼げるわ」
「なんか、良く解らないけど良かったね」
「アイ様、どうゆう事ですか?」
「私がここにいながら、ペンタを通して潰れかけのお店を見たり、アイデアの提案を言ったりする事が出来るの」
「それは良いアイデアですね」
「でしょ‼ ペンタお願い。力を貸して」
「え? こんなボクを?」
・・
「そうよ。あなたが必要よ」
ペンタは、フルフル体が震えてた。
今まで、厄介者として扱われてたけど、
・・・・・・・・・・・・
生まれて初めて自分を必要としてくれる人に出会った事が、心の底から嬉しかったのである
「ボク頑張るよ~~(≧Д≦)‼」
アイに泣きながら抱きついた。
「わ、わかったわよ」
ペンタの頭をよしよしと撫でてあげた。
「それで、どこの町に行きますか?」
「そうね~ シン家の領土以外で、ここから近い所は?」
「隣の大貴族マリー家が治めるムラクはどうでしょう?」
「ジャガイモを沢山買った所?」
「そうです。飲食店や日常品など大体揃ってます」
「その町で、シン家が所有している大きな店は?」
「サル酒場です」
「ふ~ん酒場か~。スパイを送り込んで、情報を集めるのに便利な所よね」
「!!!!よくご存知で」
ビックリするグリル
「驚くことじゃないわ。それくらい、どこもやっているわ。
これで、ターゲットが決まった」
鋭い目つきになるアイ
「つまり、サル酒場を潰すんですね」
「そう。ライバル店に加勢をして、アイデア料を貰い。
父の収入源と情報収集の拠点を潰す作戦よ」
「では、ライバル店を見つけましょう」
「ペンタ、頼むわよ‼」
「ボク、頑張る‼」
敬礼するペンタ
「さぁ~いよいよ反撃開始よ‼」
( ̄▽ ̄)ニヤリと笑うアイ。
「あの~その前にポテトチップス作って良いですか?」
早く食べたくて、ソワソワしながら言うグリル
「え? え~。良いわよ」
(゜Д゜)ポカ~んとした顔で言った。
○ムラク町
(サラブレットがいる門とは別の入り口。
まだ花占い進行中・・・( ̄▽ ̄)!!)
「ようやく、ここまで来たか」
フードを被り右手の指に、
・・・・・・・・・
外側が赤く白いドラゴンの指輪をはめていた男が言った。
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どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。
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