89 / 100
82.コリンと伯爵令嬢
しおりを挟む
「キャサリン様。お待たせしました」
「わざわざごめんなさい。ありがとう」
エリックと、落ち着いて話がしたい。そう相談して、「お茶会」と称してふたりで話をすることになった。室内に招き入れると、エリックが頭を下げる。
今日の私は、エリックがくれたブレスレットを腕につけ、濃いめの化粧をしている。「室内なら、このくらいの方が綺麗に見えます」と張り切ったリサに塗りたくられたのだ。お陰でなんだか、肌が妙に張っている気がする。
そんなリサは、私の隣に控え、お茶を入れる準備をしている。目の前には、椅子に腰掛けて、こちらを見るエリック。
シャルロットやリアンが遊んでいるとき、その側でテーブルを挟んで会話したことなら、何度もある。しかし、改めてこんな風に彼を招いて、私の見知った室内で顔を合わせるのは、不思議な感覚だった。
「あのあと、コリンと令嬢について、いろいろな者から話を聞きました」
「そうなのね」
「はい。……このまま話しても、大丈夫ですか?」
エリックの視線は、ちら、とリサに向く。これから私たちが話すことには、騎士団の内部事情も含まれる。懸念するような彼の表情に、私は頷いた。
「ええ。リサは信頼できるわ。勝手に噂を広めるなんてことはしないから、安心して」
「畏まりました。では、続けますが……」
そもそも身分違いの恋は、明かされるものではない。コリンと令嬢の恋がいつから始まったのかは定かではないが、令嬢がブランドン侯爵の紹介で騎士団に初めて顔を出したのは、昨年だったという。
「それって、ブランドン侯爵令嬢と、ベイル様との婚約が……」
「発表された頃のことです。そこからどのような経緯があって、交際に至ったのか、詳しく知っている者はおりませんでした」
「そう……」
時期が近いからといって、直ぐに何かあると決めつけるわけにもいかない。
「でも今は、ふたりの交際は、周知の事実なのよね?」
「そうですね。カミーユに言わせれば、ここ最近は、隠すそぶりもない、と。俺は気づきませんでしたが」
真面目なエリックは、人の色恋沙汰にあまり関心がないのだろう。
「ここ最近って、いつ頃なのかしら」
「コリンが療養に入ってから、頻繁にお見舞いに訪れるようになったとのことです。彼は先週頃から、体調が悪くて寝込んでいるので……」
「ああ、なら本当に最近なのね」
伯爵令嬢と平民出の貴族の恋なんて、大っぴらにできるものではない。両親に知れたら、大変なことになる。関係を続けるには隠さなければならないのに、それを隠す気もないなんて、まともな貴族令嬢が考えることではない。
「何か他に、目的がある気がするの」
それとも単に、見境なく振る舞うほど、恋に溺れているのか。
「彼女はお見舞いに来て、何をしているのか、ご存知?」
「さあ……その時間、俺たちは鍛錬をしておりますので、詳しくは」
「そうよね……お会いして話して、何もないとわかれば、それで良いのだけれど」
私にもエリックにも、彼女が危険だとも、危険でないとも判断できる要素がない。この間は後ろ姿を確認しただけだった。せめて顔を見て、言葉を交わしてみたい。
「その令嬢は、いつ騎士団に現れているの?」
「確か……1日置きに現れる、とカミーユは話しておりました」
「なら、明日行けば会えるかもしれないわね」
エリックと視線を合わせて言うと、彼は頷いた。私は、この世界が続編とは違う道を歩んでいることを、確かめたい。騎士団に、ブランドン侯爵と関係のある女性が出入りしているのなら、その安全を確認したいのだ。
「……あのっ」
私とエリックの会話を遮るように、リサが声を出す。客人との会話に口を挟むなんて、リサにしては、ありえない。
どうしたのだろう。リサの表情には、どこか思い詰めた色があった。
「キャサリン様は何かーー何か、危ないことに、首を突っ込もうとしてはいませんか?」
「危ないこと……」
ただ、騎士団に出入りしている女性について、詳しく知るために会いに行くだけだ。危ない、というほどではない。
「していないわ」
「場合によっては、危険かもしれません」
同時に発されたエリックの言葉は、私とは真逆のものだった。
「そうかしら?」
「そうですよ。もし、伯爵令嬢が、ブランドン侯爵の意の元で何か動いているとしたらーーそんな者が騎士団に出入りしているとは考えたくありませんがーーそれに気づいたとき、我々の身にも危険が迫らない、とは言い切れません」
真剣な顔つきでエリックに言われ、私は初めて、その危険性に気づく。相手は、薬に長けたタマロ王国だ。目をつけられたら、国王のように、それに呑まれてしまうかもしれない。現に私はセドリックに、危険な目に遭わされている。
「やっぱり……おふたりの会話に口を挟んで、申し訳ありません。どうもキャサリン様には、その危機感が、欠けているように見受けられまして」
深々と謝るリサに、「いいのよ」と声をかける私。実際、そこまで考えてはいなかった。リサの目は誤魔化せない。
「ありがとうございます。キャサリン様。この件は騎士団内部のことですから、俺が調べます」
「それはできないわ。エリック様は立場上、伯爵令嬢に声なんてかけられないでしょう」
それに私は、自分で行動することで、展開を変えたいのだ。エリックを信頼していないわけではなくても、人に任せてうまくいかなかったら、後悔してもしきれない。
「微力ながら、私もお力添えしますので、くれぐれもおひとりで危険に飛び込むことのないように、お願いいたします」
「わかってるわ」
「俺も、よく見ておきますので」
私とエリックがそう返すと、リサがほっとしたように微笑んだ。セドリックとの一件では、リサにもエリックにも、心配をかけた。ひとりにならないよう、注意して行動しようということは、充分に心がけている。
「では、また明日」
「失礼致します」
部屋を辞すエリックを見送ると、リサが卓上を片付けながら、「頼りになるお方ですね」と言った。
「エリック様が手を貸してくれて、良かったと思うことは、たくさんあるの」
「キャサリン様おひとりでは心配ですから……本当に良かったです」
「どういうことよ」
「そのままの意味ですよ」
先ほどの緊迫感ある雰囲気とは打って変わって、リサはふわっと悪戯っぽく笑う。
「キャサリン様の人生のパートナーとして、相応しいお方じゃありませんか」
「もう、リサはそればっかり」
瞳に浮かぶからかいの色を見て、私はわざとらしく溜息をつく。リサは隙あらば、こうして私をからかってくる。騎士は自由恋愛なのだから、そんなことありえないのにーーと今までなら返していたが、今は事情が違う。
「でも……そうよね。相応しいなんて言い方では失礼なくらい、素敵なお方だわ」
私にとっては、現時点での「人生のパートナー」は、エリック以外にはありえない。だから彼が私に、本当に恋をしていると言うならば、その未来はよりあり得るものになるのだ。
「まあ……!」
口元を押さえて、瞳を楽しげに輝かせるリサに、「どうなるかは、まだわからないわよ」と釘をさす。
恋というものは、もっと強烈で、全てを捨てても惜しくないと思えるほどのもの。エリックが本当の意味で恋をしていないなら、私の独断で話を進めてしまってはいけないのだ。
「わざわざごめんなさい。ありがとう」
エリックと、落ち着いて話がしたい。そう相談して、「お茶会」と称してふたりで話をすることになった。室内に招き入れると、エリックが頭を下げる。
今日の私は、エリックがくれたブレスレットを腕につけ、濃いめの化粧をしている。「室内なら、このくらいの方が綺麗に見えます」と張り切ったリサに塗りたくられたのだ。お陰でなんだか、肌が妙に張っている気がする。
そんなリサは、私の隣に控え、お茶を入れる準備をしている。目の前には、椅子に腰掛けて、こちらを見るエリック。
シャルロットやリアンが遊んでいるとき、その側でテーブルを挟んで会話したことなら、何度もある。しかし、改めてこんな風に彼を招いて、私の見知った室内で顔を合わせるのは、不思議な感覚だった。
「あのあと、コリンと令嬢について、いろいろな者から話を聞きました」
「そうなのね」
「はい。……このまま話しても、大丈夫ですか?」
エリックの視線は、ちら、とリサに向く。これから私たちが話すことには、騎士団の内部事情も含まれる。懸念するような彼の表情に、私は頷いた。
「ええ。リサは信頼できるわ。勝手に噂を広めるなんてことはしないから、安心して」
「畏まりました。では、続けますが……」
そもそも身分違いの恋は、明かされるものではない。コリンと令嬢の恋がいつから始まったのかは定かではないが、令嬢がブランドン侯爵の紹介で騎士団に初めて顔を出したのは、昨年だったという。
「それって、ブランドン侯爵令嬢と、ベイル様との婚約が……」
「発表された頃のことです。そこからどのような経緯があって、交際に至ったのか、詳しく知っている者はおりませんでした」
「そう……」
時期が近いからといって、直ぐに何かあると決めつけるわけにもいかない。
「でも今は、ふたりの交際は、周知の事実なのよね?」
「そうですね。カミーユに言わせれば、ここ最近は、隠すそぶりもない、と。俺は気づきませんでしたが」
真面目なエリックは、人の色恋沙汰にあまり関心がないのだろう。
「ここ最近って、いつ頃なのかしら」
「コリンが療養に入ってから、頻繁にお見舞いに訪れるようになったとのことです。彼は先週頃から、体調が悪くて寝込んでいるので……」
「ああ、なら本当に最近なのね」
伯爵令嬢と平民出の貴族の恋なんて、大っぴらにできるものではない。両親に知れたら、大変なことになる。関係を続けるには隠さなければならないのに、それを隠す気もないなんて、まともな貴族令嬢が考えることではない。
「何か他に、目的がある気がするの」
それとも単に、見境なく振る舞うほど、恋に溺れているのか。
「彼女はお見舞いに来て、何をしているのか、ご存知?」
「さあ……その時間、俺たちは鍛錬をしておりますので、詳しくは」
「そうよね……お会いして話して、何もないとわかれば、それで良いのだけれど」
私にもエリックにも、彼女が危険だとも、危険でないとも判断できる要素がない。この間は後ろ姿を確認しただけだった。せめて顔を見て、言葉を交わしてみたい。
「その令嬢は、いつ騎士団に現れているの?」
「確か……1日置きに現れる、とカミーユは話しておりました」
「なら、明日行けば会えるかもしれないわね」
エリックと視線を合わせて言うと、彼は頷いた。私は、この世界が続編とは違う道を歩んでいることを、確かめたい。騎士団に、ブランドン侯爵と関係のある女性が出入りしているのなら、その安全を確認したいのだ。
「……あのっ」
私とエリックの会話を遮るように、リサが声を出す。客人との会話に口を挟むなんて、リサにしては、ありえない。
どうしたのだろう。リサの表情には、どこか思い詰めた色があった。
「キャサリン様は何かーー何か、危ないことに、首を突っ込もうとしてはいませんか?」
「危ないこと……」
ただ、騎士団に出入りしている女性について、詳しく知るために会いに行くだけだ。危ない、というほどではない。
「していないわ」
「場合によっては、危険かもしれません」
同時に発されたエリックの言葉は、私とは真逆のものだった。
「そうかしら?」
「そうですよ。もし、伯爵令嬢が、ブランドン侯爵の意の元で何か動いているとしたらーーそんな者が騎士団に出入りしているとは考えたくありませんがーーそれに気づいたとき、我々の身にも危険が迫らない、とは言い切れません」
真剣な顔つきでエリックに言われ、私は初めて、その危険性に気づく。相手は、薬に長けたタマロ王国だ。目をつけられたら、国王のように、それに呑まれてしまうかもしれない。現に私はセドリックに、危険な目に遭わされている。
「やっぱり……おふたりの会話に口を挟んで、申し訳ありません。どうもキャサリン様には、その危機感が、欠けているように見受けられまして」
深々と謝るリサに、「いいのよ」と声をかける私。実際、そこまで考えてはいなかった。リサの目は誤魔化せない。
「ありがとうございます。キャサリン様。この件は騎士団内部のことですから、俺が調べます」
「それはできないわ。エリック様は立場上、伯爵令嬢に声なんてかけられないでしょう」
それに私は、自分で行動することで、展開を変えたいのだ。エリックを信頼していないわけではなくても、人に任せてうまくいかなかったら、後悔してもしきれない。
「微力ながら、私もお力添えしますので、くれぐれもおひとりで危険に飛び込むことのないように、お願いいたします」
「わかってるわ」
「俺も、よく見ておきますので」
私とエリックがそう返すと、リサがほっとしたように微笑んだ。セドリックとの一件では、リサにもエリックにも、心配をかけた。ひとりにならないよう、注意して行動しようということは、充分に心がけている。
「では、また明日」
「失礼致します」
部屋を辞すエリックを見送ると、リサが卓上を片付けながら、「頼りになるお方ですね」と言った。
「エリック様が手を貸してくれて、良かったと思うことは、たくさんあるの」
「キャサリン様おひとりでは心配ですから……本当に良かったです」
「どういうことよ」
「そのままの意味ですよ」
先ほどの緊迫感ある雰囲気とは打って変わって、リサはふわっと悪戯っぽく笑う。
「キャサリン様の人生のパートナーとして、相応しいお方じゃありませんか」
「もう、リサはそればっかり」
瞳に浮かぶからかいの色を見て、私はわざとらしく溜息をつく。リサは隙あらば、こうして私をからかってくる。騎士は自由恋愛なのだから、そんなことありえないのにーーと今までなら返していたが、今は事情が違う。
「でも……そうよね。相応しいなんて言い方では失礼なくらい、素敵なお方だわ」
私にとっては、現時点での「人生のパートナー」は、エリック以外にはありえない。だから彼が私に、本当に恋をしていると言うならば、その未来はよりあり得るものになるのだ。
「まあ……!」
口元を押さえて、瞳を楽しげに輝かせるリサに、「どうなるかは、まだわからないわよ」と釘をさす。
恋というものは、もっと強烈で、全てを捨てても惜しくないと思えるほどのもの。エリックが本当の意味で恋をしていないなら、私の独断で話を進めてしまってはいけないのだ。
24
あなたにおすすめの小説
【完結】ど近眼悪役令嬢に転生しました。言っておきますが、眼鏡は顔の一部ですから!
As-me.com
恋愛
完結しました。
説明しよう。私ことアリアーティア・ローランスは超絶ど近眼の悪役令嬢である……。
気が付いたらファンタジー系ライトノベル≪君の瞳に恋したボク≫の悪役令嬢に転生していたアリアーティア。
原作悪役令嬢には、超絶ど近眼なのにそれを隠して奮闘していたがあらゆることが裏目に出てしまい最後はお約束のように酷い断罪をされる結末が待っていた。
えぇぇぇっ?!それって私の未来なの?!
腹黒最低王子の婚約者になるのも、訳ありヒロインをいじめた罪で死刑になるのも、絶体に嫌だ!
私の視力と明るい未来を守るため、瓶底眼鏡を離さないんだから!
眼鏡は顔の一部です!
※この話は短編≪ど近眼悪役令嬢に転生したので意地でも眼鏡を離さない!≫の連載版です。
基本のストーリーはそのままですが、後半が他サイトに掲載しているのとは少し違うバージョンになりますのでタイトルも変えてあります。
途中まで恋愛タグは迷子です。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
所(世界)変われば品(常識)変わる
章槻雅希
恋愛
前世の記憶を持って転生したのは乙女ゲームの悪役令嬢。王太子の婚約者であり、ヒロインが彼のルートでハッピーエンドを迎えれば身の破滅が待っている。修道院送りという名の道中での襲撃暗殺END。
それを避けるために周囲の環境を整え家族と婚約者とその家族という理解者も得ていよいよゲームスタート。
予想通り、ヒロインも転生者だった。しかもお花畑乙女ゲーム脳。でも地頭は悪くなさそう?
ならば、ヒロインに現実を突きつけましょう。思い込みを矯正すれば多分有能な女官になれそうですし。
完結まで予約投稿済み。
全21話。
【完結】断罪された悪役令嬢は、全てを捨てる事にした
miniko
恋愛
悪役令嬢に生まれ変わったのだと気付いた時、私は既に王太子の婚約者になった後だった。
婚約回避は手遅れだったが、思いの外、彼と円満な関係を築く。
(ゲーム通りになるとは限らないのかも)
・・・とか思ってたら、学園入学後に状況は激変。
周囲に疎まれる様になり、まんまと卒業パーティーで断罪&婚約破棄のテンプレ展開。
馬鹿馬鹿しい。こんな国、こっちから捨ててやろう。
冤罪を晴らして、意気揚々と単身で出国しようとするのだが、ある人物に捕まって・・・。
強制力と言う名の運命に翻弄される私は、幸せになれるのか!?
※感想欄はネタバレあり/なし の振り分けをしていません。本編より先にお読みになる場合はご注意ください。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
転生侍女は完全無欠のばあやを目指す
ロゼーナ
恋愛
十歳のターニャは、前の「私」の記憶を思い出した。そして自分が乙女ゲーム『月と太陽のリリー』に登場する、ヒロインでも悪役令嬢でもなく、サポートキャラであることに気付く。侍女として生涯仕えることになるヒロインにも、ゲームでは悪役令嬢となってしまう少女にも、この世界では不幸になってほしくない。ゲームには存在しなかった大団円エンドを目指しつつ、自分の夢である「完全無欠のばあやになること」だって、絶対に叶えてみせる!
*三十話前後で完結予定、最終話まで毎日二話ずつ更新します。
(本作は『小説家になろう』『カクヨム』にも投稿しています)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる