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執務室に入るとすぐに側近のリングル・ターナー様が出迎えてくれた。
ジャスティンは、リングル様に書類を束で渡していて何かを指示していて。
「じゃあ、頼むぞ」
「はい、殿下」
そう返事をして、リングル様が執務室から出て行ってしまった。
となれば、執務室にはジャスティンと二人きりになってしまうわけで。
「ジャステ…んぅっ…」
ソファに座る前に壁に押し付けられたまま、激しいキスが始まってしまった。
やっと収まってきた甘い疼きがまたもや身体に変化を与え始める。
ジャスティンから距離を取ろうと両手で彼の筋肉質な胸板を押した所でびくともしない。
「ちょっ…ジャスティン…ダメッ…」
「うるさい」
ぴしゃりと言い放たれ、挙句に手を一纏めにして頭上に上げられてしまった。
それは私になす術は無くなった事を意味するわけで。
今日はジャスティンのご機嫌を地下まで運んでくれる何かが作用しているようだ。
「んっ…は…」
「舌出して」
「ん…」
素直に従うとぢゅっと強く吸われて絡め取られる。
ぐちゅぐちゅと鳴る音すらもう気にならないくらいに、攻められていた。
やがてするりとジャスティンの空いた手がドレスの裾をたくし上げて露わになった脚をするすると登ってくる。
「あっ…やっ…ダメ…」
「ダメって言いながら太腿まで垂れて来てるけどな」
「だって…あんっ…」
「ジュエルに会って興奮したか?」
「違っ…ジャスティンが…」
「俺が?」
さわさわと太腿を擦り上げられながら、時折指が下着の上から秘部をなぞっていく。
大体自分が中途半端に触ったくせに、ジュエル殿下に会ったからか?なんて酷すぎる。
言いたい事は山ほどあれど、口から出るのは甘い吐息混じりの声だけだ。
「ジャスティンが…さっき…んんっ…触った…からぁっ…」
すでに彼の指は下着の脇から侵入を果たしていて、存分に濡れている突起をすりすりと擦っていて。
「俺は胸しか触っていないが?」
「だから…余計に…あぁっ…」
「余計に?」
「う…も…ジャスティン嫌い…」
「へぇ?嫌いね…」
そう呟くなりジャスティンはすっと私から離れて執務机に向かって仕事を開始してしまった。
私はただ呆然と壁際に立ち尽くしているだけで。
高められた快感の余韻だけが私に残された。
「…ミリオネア、そんな所で何をしている?今日はずっとくっついているんだろう?」
「…っ!!」
「椅子を用意してあるから、ここに座れ」
ぽんぽんと手で自分の真横にある椅子を叩いているこの性悪男をどうしてやろうか。
私はその椅子に座りながらそれだけを考えていた。
ニヤリと口の端を上げた悪魔に気付かずに。
「ミリオネア、そっちの箱を取ってくれないか」
「はい」
しばらくパラパラと書類を捲りながら、執務を熟すジャスティンの横顔をチラ見していたが、目に優しくない。
美形が真面目に仕事をする姿は毒となる事もあるのだ。
特に、今の私のような状況下では。
じわじわと下腹部に集まった熱が引かない。
ヌルつく秘部がジャスティンからの刺激を期待している。
言われた通りに箱を渡して、出来るだけじっとしていよう。
そうすれば落ち着くはずだ。
「ミリオネア、疲れてないか?」
「え?はい、大丈夫よ」
大丈夫な訳がないじゃない!!
バカ!!もうこのバカ!!
「この机は大きいから、前からは胸から下は見えない。足を伸ばしていてもいいぞ」
「あ、はい。ありがとうございます…」
それはありがたい。
数時間くらいなら同じ姿勢をキープは出来るけど、今は足を揃えていると中心部が気になって仕方ない。
私は少しだけ足を伸ばしたが、いけない事をしている気分になってしまう。
もちろんドレスに隠れているから前から見えるはずはないのだけれど。
「ミリオネア、そこの書類を取ってくれないか?」
「はい、どうぞ…っ!!」
「ありがとう」
書類を渡す手をするりと撫でるジャスティンの手。
その手を見て、さっきの痴態を思い出すとか私の脳内はどうなってるの!?
「どうした?ミリオネア」
「い、いえ…何でも…」
ちらりと横目でこちらを見るジャスティンから、色気がダダ漏れで困るんですけど。
絶対わざと手を撫でたんだよね?
意識させようとしてるよね?
ダメよ、策略よ!!
脳内戦略会議を開いていたのよ、この男は!!
「ミリオネア、選択肢をやろうか」
「え!?な、何のです?」
いきなり選択肢って何!?
企んでるよね、絶対!!
乗らないわ!乗ったら沈む泥舟よ!!
「ここで俺にイかされるのと、討伐に行くのを止めるのとどっちが良い?」
「…討伐には行きます…だから、最初の方…ん?」
「じゃあ、最初の方だな」
「え?待って?選択肢選ぶ必要なくない?」
「待たない」
さっと立ち上がったジャスティンは、するりと机の下に潜り込んだ。
そしてばさりとドレスをたくし上げて、流れるような動作で私の下着から片足を抜く。
「ひゃっ…ジャスティン!!何してるの、ダメよ!」
「そろそろリングルが帰ってくるかもしれないから、俺は探し物をしに書庫に行ったと言ってくれ」
「ちょっ…どこで喋って…待って…んあっ…」
ちゅうっと吸い付かれたのは無防備な脚の付け根で、びくりと身体を揺らしてしまう。
ジャスティンの顔はドレスの裾で見えないけど、しっかりそこに存在を主張している。
彼の舌が私の秘部を上下になぞっているからだ。
「んっ…んんっ…」
執務室で何てことを!!と頭では否定しているのに、ずっと悶々としていたせいで身体は与えられる快楽を嬉々として受け取っている。
ぴちゃぴちゃと聞こえる音が、漏れ出る声が、ドアの外にいる護衛に聞かれたらどうしようかと両手で口を塞いだ。
「ふっ…ん…」
ジャスティンの熱い舌はゆっくりと下から上へと移動して、剥き出しにされた花芽をくるくると舐め回している。
「んんっ…ぁ…くっ…」
声を殺してもどうしても出てしまう甘い声は、聞かれていないだろうか。
ドキドキと跳ね上がる心臓が余計に私を敏感にさせていて。
そんな時、コンコンとノック音が聞こえて返事を待たずにガチャリとドアが開く。
リングル様が書類を抱えて部屋に入って来た。
「あ、失礼しました。ミリオネア様がいらっしゃるのを失念していました」
ひゅっと喉が鳴る。
リングル様にこんな痴態を見られては、聖女の名前に傷が付いてしまうわ!!
私はジャスティンに人の心があると信じて、にこりと笑って「いいえ、私がお邪魔をしているのですから…」と穏やかに告げた。
「いえ、邪魔だなんてとんでもない。お美しい方を見ると、心が和みます」
「まぁ、リングル様ったら…ひっ…!!」
「ミリオネア様?どうかされましたか?」
ひ、人の心無かったー!!!!
私は今こそ王太子妃教育をありがたいと思った事はない。
ドレスの中に下衆な魔王が潜んでいても、笑顔を崩さずにいられるのだから。
「い、いえ、ちょっと喉の調子が悪くて…」
「大丈夫ですか?蜂蜜入りのお茶をご用意しましょうか?」
「だ、大丈夫です…う…」
「そうですか?でも、風邪かもしれないですから用意はしておきますね。ところで…」
「え?」
「殿下はどこに行かれましたか?」
びくり、と肩が震えた。
ドレスの中の魔王は、舌でちろちろと花芽をいじってくる。
ぎゅっとドレスを握りしめて、声を出さないようにしているのに。
リングル様!今質問しちゃいます!?
魔王は、花芽を舌で刺激しつつ膣内に指まで入れてくる。
くちっと鳴った音で、私はぎゅっとジャスティンの指を締め上げてしまう。
「殿下は、資料を…資料を探しに…ん、ごほんっ…しょ、書庫に…んんっ…行かれましたわ」
「ミリオネア様、やはりお茶を急いで用意します。私は殿下を手伝ってくるので、ミリオネア様はここでゆっくりしていて下さい」
「は、はい…ありがとうございますっ…んっごほんごほん!!」
「では、失礼致します」
礼儀正しくお辞儀をして、リングル様は退室した。
私は「はぁっ…」と息を吐き、ほっとしたのだが、魔王の巧みな指の動きが突然激しくなって来て一気に思考を持っていかれる。
「んんっ…んぁっ…ふっ…うぅ…」
ぐちゅぐちゅと掻き回してくる指と、ちゅうちゅう吸われてより敏感に快楽を拾う花芽が憎らしい。
「ミリオネア、声、聞こえるぞ」
くっくっと笑いながらそう言うジャスティンを絶対後で泣かす!と心底思った。
「ジャスティン、もうやめ…んあぁ!!」
ぢゅうっと吸われた花芽を舌でさらに刺激して、私の弱い所をぐりぐり指で擦ってくる刺激に耐えられず、とうとう私は絶頂を迎えた。
ビクビクと震える脚に力が入らず、だらりと伸ばしてしまう。
はぁはぁと息を整えていれば、ドレスの中から魔王が姿を見せて、濡れた指を舌で舐めている。
その妖艶な悪魔の所業に魂を売り渡してしまいそうだ。
「…口、口元も!!ぬ、濡れて…早く拭きなさいよ!!」
はっと我に返った私は指よりも先に口でしょ!と羞恥心が暴れ狂っている為に思わず叫んだ。
その後で、はっとする。
しまった、ここは執務室だったわ!と。
焦った様子の私を見たジャスティンは肩を揺らして笑い出して。
「…何がおかしいの…?」
こいつは心底頭がおかしくなったのかと思っていたら、ジャスティンの告げた事実に私は崩れ落ちそうになったと同時に、絶対に謝らせる!と決意する。
彼は私にこう告げたのだ。
「ミリオネアが声我慢してる時の声がエロ過ぎる。でも、ここは防音魔法が掛かってるから外には聞こえてないぞ、良かったな」
これで腹が立たない女性はいないと思いました。
という報告書が書けそうだわ!!
その日の夜、一緒に寝ないと怒ったら、ジャスティンは素直にごめんなさいを言ったが、それを許してしまう自分にも納得いかない全くどうかしてるわ!
ぎゅうぎゅう抱き締められてベッドに入っても、結局なかなか寝かせては貰えず何度もイかされ、彼の欲を口で受け止めて、何度もジャスティンだけよと言わされた。
嫉妬もここまで酷いと最早病気に近いと呆れた。
ジャスティンは、リングル様に書類を束で渡していて何かを指示していて。
「じゃあ、頼むぞ」
「はい、殿下」
そう返事をして、リングル様が執務室から出て行ってしまった。
となれば、執務室にはジャスティンと二人きりになってしまうわけで。
「ジャステ…んぅっ…」
ソファに座る前に壁に押し付けられたまま、激しいキスが始まってしまった。
やっと収まってきた甘い疼きがまたもや身体に変化を与え始める。
ジャスティンから距離を取ろうと両手で彼の筋肉質な胸板を押した所でびくともしない。
「ちょっ…ジャスティン…ダメッ…」
「うるさい」
ぴしゃりと言い放たれ、挙句に手を一纏めにして頭上に上げられてしまった。
それは私になす術は無くなった事を意味するわけで。
今日はジャスティンのご機嫌を地下まで運んでくれる何かが作用しているようだ。
「んっ…は…」
「舌出して」
「ん…」
素直に従うとぢゅっと強く吸われて絡め取られる。
ぐちゅぐちゅと鳴る音すらもう気にならないくらいに、攻められていた。
やがてするりとジャスティンの空いた手がドレスの裾をたくし上げて露わになった脚をするすると登ってくる。
「あっ…やっ…ダメ…」
「ダメって言いながら太腿まで垂れて来てるけどな」
「だって…あんっ…」
「ジュエルに会って興奮したか?」
「違っ…ジャスティンが…」
「俺が?」
さわさわと太腿を擦り上げられながら、時折指が下着の上から秘部をなぞっていく。
大体自分が中途半端に触ったくせに、ジュエル殿下に会ったからか?なんて酷すぎる。
言いたい事は山ほどあれど、口から出るのは甘い吐息混じりの声だけだ。
「ジャスティンが…さっき…んんっ…触った…からぁっ…」
すでに彼の指は下着の脇から侵入を果たしていて、存分に濡れている突起をすりすりと擦っていて。
「俺は胸しか触っていないが?」
「だから…余計に…あぁっ…」
「余計に?」
「う…も…ジャスティン嫌い…」
「へぇ?嫌いね…」
そう呟くなりジャスティンはすっと私から離れて執務机に向かって仕事を開始してしまった。
私はただ呆然と壁際に立ち尽くしているだけで。
高められた快感の余韻だけが私に残された。
「…ミリオネア、そんな所で何をしている?今日はずっとくっついているんだろう?」
「…っ!!」
「椅子を用意してあるから、ここに座れ」
ぽんぽんと手で自分の真横にある椅子を叩いているこの性悪男をどうしてやろうか。
私はその椅子に座りながらそれだけを考えていた。
ニヤリと口の端を上げた悪魔に気付かずに。
「ミリオネア、そっちの箱を取ってくれないか」
「はい」
しばらくパラパラと書類を捲りながら、執務を熟すジャスティンの横顔をチラ見していたが、目に優しくない。
美形が真面目に仕事をする姿は毒となる事もあるのだ。
特に、今の私のような状況下では。
じわじわと下腹部に集まった熱が引かない。
ヌルつく秘部がジャスティンからの刺激を期待している。
言われた通りに箱を渡して、出来るだけじっとしていよう。
そうすれば落ち着くはずだ。
「ミリオネア、疲れてないか?」
「え?はい、大丈夫よ」
大丈夫な訳がないじゃない!!
バカ!!もうこのバカ!!
「この机は大きいから、前からは胸から下は見えない。足を伸ばしていてもいいぞ」
「あ、はい。ありがとうございます…」
それはありがたい。
数時間くらいなら同じ姿勢をキープは出来るけど、今は足を揃えていると中心部が気になって仕方ない。
私は少しだけ足を伸ばしたが、いけない事をしている気分になってしまう。
もちろんドレスに隠れているから前から見えるはずはないのだけれど。
「ミリオネア、そこの書類を取ってくれないか?」
「はい、どうぞ…っ!!」
「ありがとう」
書類を渡す手をするりと撫でるジャスティンの手。
その手を見て、さっきの痴態を思い出すとか私の脳内はどうなってるの!?
「どうした?ミリオネア」
「い、いえ…何でも…」
ちらりと横目でこちらを見るジャスティンから、色気がダダ漏れで困るんですけど。
絶対わざと手を撫でたんだよね?
意識させようとしてるよね?
ダメよ、策略よ!!
脳内戦略会議を開いていたのよ、この男は!!
「ミリオネア、選択肢をやろうか」
「え!?な、何のです?」
いきなり選択肢って何!?
企んでるよね、絶対!!
乗らないわ!乗ったら沈む泥舟よ!!
「ここで俺にイかされるのと、討伐に行くのを止めるのとどっちが良い?」
「…討伐には行きます…だから、最初の方…ん?」
「じゃあ、最初の方だな」
「え?待って?選択肢選ぶ必要なくない?」
「待たない」
さっと立ち上がったジャスティンは、するりと机の下に潜り込んだ。
そしてばさりとドレスをたくし上げて、流れるような動作で私の下着から片足を抜く。
「ひゃっ…ジャスティン!!何してるの、ダメよ!」
「そろそろリングルが帰ってくるかもしれないから、俺は探し物をしに書庫に行ったと言ってくれ」
「ちょっ…どこで喋って…待って…んあっ…」
ちゅうっと吸い付かれたのは無防備な脚の付け根で、びくりと身体を揺らしてしまう。
ジャスティンの顔はドレスの裾で見えないけど、しっかりそこに存在を主張している。
彼の舌が私の秘部を上下になぞっているからだ。
「んっ…んんっ…」
執務室で何てことを!!と頭では否定しているのに、ずっと悶々としていたせいで身体は与えられる快楽を嬉々として受け取っている。
ぴちゃぴちゃと聞こえる音が、漏れ出る声が、ドアの外にいる護衛に聞かれたらどうしようかと両手で口を塞いだ。
「ふっ…ん…」
ジャスティンの熱い舌はゆっくりと下から上へと移動して、剥き出しにされた花芽をくるくると舐め回している。
「んんっ…ぁ…くっ…」
声を殺してもどうしても出てしまう甘い声は、聞かれていないだろうか。
ドキドキと跳ね上がる心臓が余計に私を敏感にさせていて。
そんな時、コンコンとノック音が聞こえて返事を待たずにガチャリとドアが開く。
リングル様が書類を抱えて部屋に入って来た。
「あ、失礼しました。ミリオネア様がいらっしゃるのを失念していました」
ひゅっと喉が鳴る。
リングル様にこんな痴態を見られては、聖女の名前に傷が付いてしまうわ!!
私はジャスティンに人の心があると信じて、にこりと笑って「いいえ、私がお邪魔をしているのですから…」と穏やかに告げた。
「いえ、邪魔だなんてとんでもない。お美しい方を見ると、心が和みます」
「まぁ、リングル様ったら…ひっ…!!」
「ミリオネア様?どうかされましたか?」
ひ、人の心無かったー!!!!
私は今こそ王太子妃教育をありがたいと思った事はない。
ドレスの中に下衆な魔王が潜んでいても、笑顔を崩さずにいられるのだから。
「い、いえ、ちょっと喉の調子が悪くて…」
「大丈夫ですか?蜂蜜入りのお茶をご用意しましょうか?」
「だ、大丈夫です…う…」
「そうですか?でも、風邪かもしれないですから用意はしておきますね。ところで…」
「え?」
「殿下はどこに行かれましたか?」
びくり、と肩が震えた。
ドレスの中の魔王は、舌でちろちろと花芽をいじってくる。
ぎゅっとドレスを握りしめて、声を出さないようにしているのに。
リングル様!今質問しちゃいます!?
魔王は、花芽を舌で刺激しつつ膣内に指まで入れてくる。
くちっと鳴った音で、私はぎゅっとジャスティンの指を締め上げてしまう。
「殿下は、資料を…資料を探しに…ん、ごほんっ…しょ、書庫に…んんっ…行かれましたわ」
「ミリオネア様、やはりお茶を急いで用意します。私は殿下を手伝ってくるので、ミリオネア様はここでゆっくりしていて下さい」
「は、はい…ありがとうございますっ…んっごほんごほん!!」
「では、失礼致します」
礼儀正しくお辞儀をして、リングル様は退室した。
私は「はぁっ…」と息を吐き、ほっとしたのだが、魔王の巧みな指の動きが突然激しくなって来て一気に思考を持っていかれる。
「んんっ…んぁっ…ふっ…うぅ…」
ぐちゅぐちゅと掻き回してくる指と、ちゅうちゅう吸われてより敏感に快楽を拾う花芽が憎らしい。
「ミリオネア、声、聞こえるぞ」
くっくっと笑いながらそう言うジャスティンを絶対後で泣かす!と心底思った。
「ジャスティン、もうやめ…んあぁ!!」
ぢゅうっと吸われた花芽を舌でさらに刺激して、私の弱い所をぐりぐり指で擦ってくる刺激に耐えられず、とうとう私は絶頂を迎えた。
ビクビクと震える脚に力が入らず、だらりと伸ばしてしまう。
はぁはぁと息を整えていれば、ドレスの中から魔王が姿を見せて、濡れた指を舌で舐めている。
その妖艶な悪魔の所業に魂を売り渡してしまいそうだ。
「…口、口元も!!ぬ、濡れて…早く拭きなさいよ!!」
はっと我に返った私は指よりも先に口でしょ!と羞恥心が暴れ狂っている為に思わず叫んだ。
その後で、はっとする。
しまった、ここは執務室だったわ!と。
焦った様子の私を見たジャスティンは肩を揺らして笑い出して。
「…何がおかしいの…?」
こいつは心底頭がおかしくなったのかと思っていたら、ジャスティンの告げた事実に私は崩れ落ちそうになったと同時に、絶対に謝らせる!と決意する。
彼は私にこう告げたのだ。
「ミリオネアが声我慢してる時の声がエロ過ぎる。でも、ここは防音魔法が掛かってるから外には聞こえてないぞ、良かったな」
これで腹が立たない女性はいないと思いました。
という報告書が書けそうだわ!!
その日の夜、一緒に寝ないと怒ったら、ジャスティンは素直にごめんなさいを言ったが、それを許してしまう自分にも納得いかない全くどうかしてるわ!
ぎゅうぎゅう抱き締められてベッドに入っても、結局なかなか寝かせては貰えず何度もイかされ、彼の欲を口で受け止めて、何度もジャスティンだけよと言わされた。
嫉妬もここまで酷いと最早病気に近いと呆れた。
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