1 / 2
第一幕:そして始まる物語
しおりを挟むこの世界は異能が使える世界
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
そんな世界の説明が入る、この世界は
俺にとっては皮肉じみている
みんなが夢見るその世界=異能が使える世界
そんな世界になっても犯罪も法律も消えやしない
今もきっと誰かが植物を踏み潰している
自然を命を大事に
その言葉はただの秩序の塊
だから俺は醜く生まれ
俺は醜く生きて
私は醜く殺して
俺と私は醜く死ぬんだ
だってそれが現実なのだから
ジリリリリ、ジリリリリ
とけたたましい目覚まし時計が鳴る
ガチャ
虚ろな瞳を眠たそうに開け窓の外を見ると
親鳥が雛に餌をやっているところが見える
カーテンをガラッと閉め、頭をかきながら
まだ寝ぼけた頭でアレの名を呼ぶ
「おい、出てこいオーエン」
タ…タ…タ…タ…と通学路を歩く
落ちた枯れ葉を踏みながら歩いていると
「ゆ~うきっ!」
と後ろから声がして抱きつかれる
もしやと後ろを振り返ると
「ゲ、ミアン」
「『ゲ』ってなによ!ってか棒読みだから本当にそう思っているかもわからないじゃない!」
こいつは中学校時代から突っかかってくる先輩のミアン
正直言って鬱陶しい
こいつは俺を国立能力統一学校に推薦した奴だ
「だって俺は姿を変える能力だ今はこんな姿だが本当はぐちゃぐちゃの化け物かもしれねぇのに突っかかって靴やつがいるとは思えねぇ」
「いや~思うだけで実はいるんだな~ここに」
ウザッ
「ミアンは上級異能者、俺は下級異能者だ。俺をここに推薦したのもそうだが他の上級異能者とでも仲良くすればいいじゃないかなんで俺に突っかかってくる?」
「んー煽りかな?」
「サイテー」
「あー!上級異能者への悪口は犯罪なんだよ!」
江戸時代の百姓みたいな気分だ
だが実際にこれは法律としてある
本当にこれが人種差別ってやつだよな
「大丈夫だ、これは挨拶だ」
「挨拶っ!?」
異能者と言っても位が4つくらいに分かれている
上級異能者、中級異能者、下級異能者
そして上級異能者の上に君臨するのは
四天王というやつが世界を統べている
一人は風の使い手 グリア 頭が良いらしい
一人は火の使い手 メシア 脳筋
一人は水の使い手 バルン 性格悪い
一人は木の使い手 スタン 本気で痛い
という曲者揃いだ
「上級異能者って頭イってる人が多いのか?」
「私、頭イってると思われてるの!?」
おっとついつい声に出してしまった
これは失敬失敬
と話している間に高校が近づく
俺の通っている国立能力統一学校は実際、俺のような
下級能力者が入るところじゃないのだが…
ミアン(先輩&生徒会長)が俺を推薦したせいで俺だけ一人、下級異能者だ
これはいじめられる予感がするぞ…
「君は上級異能者ほどの実力を持っていそうなんだけどなぁ」
「そんなわけない」
いや、そんな訳あるかもな…俺の能力は
2つある
1つ目は姿を変える…いや自分自身の身体を自由自在に操れる能力
2つ目は…悪魔を呼び出す能力だ
なんで隠しているか…そんなの1つに決まってる
此ノ世界二終焉ヲモタラスタメ
「どうしたの?優希が微笑むなんて珍しい…」
「俺だって微笑むよ、少し学校生活が楽しいからな」
「前は超嫌がってた癖に~」
そうして始まる俺の終わりへと向かう物語が…
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説

愛する貴方の心から消えた私は…
矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。
周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。
…彼は絶対に生きている。
そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。
だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。
「すまない、君を愛せない」
そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。
*設定はゆるいです。
悪役令嬢は永眠しました
詩海猫
ファンタジー
「お前のような女との婚約は破棄だっ、ロザリンダ・ラクシエル!だがお前のような女でも使い道はある、ジルデ公との縁談を調えてやった!感謝して公との間に沢山の子を産むがいい!」
長年の婚約者であった王太子のこの言葉に気を失った公爵令嬢・ロザリンダ。
だが、次に目覚めた時のロザリンダの魂は別人だった。
ロザリンダとして目覚めた木の葉サツキは、ロザリンダの意識がショックのあまり永遠の眠りについてしまったことを知り、「なぜロザリンダはこんなに努力してるのに周りはクズばっかりなの?まかせてロザリンダ!きっちりお返ししてあげるからね!」
*思いつきでプロットなしで書き始めましたが結末は決めています。暗い展開の話を書いているとメンタルにもろに影響して生活に支障が出ることに気付きました。定期的に強気主人公を暴れさせないと(?)書き続けるのは不可能なようなのでメンタル状態に合わせて書けるものから書いていくことにします、ご了承下さいm(_ _)m

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。

私は心を捨てました 〜「お前なんかどうでもいい」と言ったあなた、どうして今更なのですか?〜
月橋りら
恋愛
私に婚約の打診をしてきたのは、ルイス・フォン・ラグリー侯爵子息。
だが、彼には幼い頃から大切に想う少女がいたーー。
「お前なんかどうでもいい」 そうあなたが言ったから。
私は心を捨てたのに。
あなたはいきなり許しを乞うてきた。
そして優しくしてくるようになった。
ーー私が想いを捨てた後で。
どうして今更なのですかーー。
*この小説はカクヨム様、エブリスタ様でも連載しております。

久しぶりに会った婚約者は「明日、婚約破棄するから」と私に言った
五珠 izumi
恋愛
「明日、婚約破棄するから」
8年もの婚約者、マリス王子にそう言われた私は泣き出しそうになるのを堪えてその場を後にした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる