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第三部 第一章 経済国家グルヴェイグに赴くまで

幕間・悪徳マッサージ師を撃退せよ②(※)

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文字数が多い?ほとんど喘ぎ声なので問題ありません()
マジでアホエロ of the year なので読む際には心の準備をしてください。
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 その店の内装はまるで貴族の邸宅のようだった。

 広さは本物の貴族であるシグルズの邸宅には遠く及ばないが、大きなアーチ型の窓からは日の光がふんだんに差し込み、可憐な花を描いた絵画の数々が白壁に飾られていて目を楽しませた。ふんわりとしたログマットが敷かれたエントランスには良い香りが充満している。

 さすがはグルヴェイグのマッサージ店。なんともおしゃれだ……!

 ネフィリムはあたりを見回して感激していたが、来店に気付いた店員に「ようこそいらっしゃいました」と声をかけられた。ロングチュニックを着た男性の施術師だった。

「マッサージ希望のお客様ですね?」

 施術師はニコニコしながらネフィリムの全身をじっくりと見回す。何度も何度も見返されるのでなんだがネフィリムはいたたまれなくなった。

「は、はい!肩こり腰痛を解消したいと思って」

 施術師の笑みが一層深くなった気がした。

「当店の施術を受ければだいぶ楽になるはずですよ。こちらへどうぞ。まずは着替えをお願いします」





 そして。
 ネフィリムは紙パンツ一丁で寝台に横になっていた。


(マッサージとはこうやって受けるものなのか!?くそ、私は本当に何も知らない愚か者なのだなまさか服まで脱ぐとは思わなかったしかし何かの医学書では貫頭衣のようなものを着てから筋肉をほぐすなどと見た覚えもあるがそれは帝国流のマッサージなのかもしれないグルヴェイグでは皮膚をさらすのが通常でましてや紙でできた下着などと)


 頭の中では思考が暴風の中を飛び回っていたが、寝台に横になったネフィリム・ニーベルンゲンは努めて無表情だった。取り乱していると思われたら恥ずかしい。


「あはは、もしかして緊張してますか?」


 男性の施術師が謎の液体()の入った瓶を持って室内に入ってきた。相変わらずこれ以上ないほどのニコニコぶりである。

「だだだだ、大丈夫でっす!!!☆」
「めちゃくちゃ緊張してますね~。大丈夫ですよ、最初はみなさん緊張するものです」


 そうなのか。
 このような緊張を多くの人が共有しているのだと思うと、気持ちも少しだけ楽になる。


「マッサージが始まれば何も考えられなくなりますからね~~~」
「そうなん、ですね」


 気持ち良すぎて寝てしまうということかもしれない。
 何事も経験だ。


「はーい、じゃあマッサージ用のオイルを塗っていきますね。最初は冷たいかもしれませんがじきに温まって気持ちよくなってきますからね~~~~」

「分かりま」


 べちゃあ。


「ってぎゃああ! 量が多いい!」


 大量のオイルに驚いたネフィリムは思わずノリツッコミをした。

 施術師の手に少量垂らしたオイルを体に馴染ませていくような過程を想像していたのだが、予想に反してもたらされたのは「瓶の底全部抜く」的に施術師の手を介してネフィリムの腹部に滝のように流れ落ちてきた粘り気のある液体。

「しかも冷たっ!」
「大丈夫ですよ。体温であたたまりますから」

 そういって施術師はネフィリムの腹部にたまったオイルを両手で混ぜ、そこから液体を延ばして全身に広げていく。
 このオイルは無色透明だが、異様に甘い香りがする。

「ふ、ぬうう~~~~~……」

 変な声が出た。

「血流促進の効果があるオイルですからすぐに気持ちよくなってくるはずですよ。力を抜いて横になっていてください」
「は、はい……」


 全身にオイルが行き渡った後は、腋や首筋、脇腹、鼠径部などこそばゆい部分ばかりを触れられた。くすぐったくてたまらないのでたまに全身がビクビクする。


「あの、私は肩や腰が凝っているのですが、全然違う場所ばかり触られている気がします」

 ネフィリムが弱々しく訴えると、施術師は手を止めることなく笑顔で回答した。

「ええ、存じております。ですがこういう部分に全身の血流を良くして体調を整える経穴ツボがあるのです」

 なんということだ。
 自分は無知蒙昧な人間であるにも関わらず、その道の専門家に何という失礼な発言をしてしまったのだろう。

 そうだ。全てを専門家に任せ身を委ねるのだネフィリム―――。

 純粋すぎる彼はそう決意し、以降は口を閉じた。

 そのとき目を開いた施術師の男は、おかしくてたまらないといった様子で歯茎を見せて笑っていた。
 もちろん、目を閉じているネフィリムがその表情を見ることはない。






「あっ、にゃ、ああんっ」


 ネフィリムは、自分のあられもない声によってふわりと意識を浮上させた。

 寝台に座り、後ろから施術師に抱きかかえられている。彼はひたすらネフィリムの乳首と乳輪周辺を弄っていた。赤い実りはすでに十分ほぐされており、ふっくらと膨れ上がっていた。じんじんとした刺激が胸部から下腹部へと伝達されている。

「???」

 状況がよく理解できないネフィリムに対し、後ろから施術師が声をかける。

「ああ、起きられましたか。施術が気持ちよかったせいか、途中で眠ってしまわれたんですよ」

 そうだったのか……。ぼんやりとその言葉を受け入れるネフィリム。
 だが次の瞬間には胸部に甘い刺激を感じ、思わず声を上げた。

「やっ……ああ! ちくび、そんなに……さわっちゃ、あっ!」
「お客様、乳首の感度がすごくいいですね。普段から触っておられるんですか」

 ふだんから? え? 何を……? 

 乳首を?

「実はお客様、すでに一度達しているんですよね。このタイミングだと普通なら性器を触っているはずなんですが、あまりにも乳首の触り心地が良くて」
「ひゃあ、ああっ……」

 頂きをくにくにと指で摘ままれる。その後、ピンク色に色づいた突起の周囲を執拗に揉まれた。

「し、シグルズが……たくさん…さわってくれる、から」

 動いていない頭で反射的に答える。

 シグルズは行為の最中に胸をこれ以上ないほど愛撫してくれる。
 両手で触って、つまんで、吸って。
 それがとっても気持ちいいものだから、ついつい自分もせがんでしまって。

 だからネフィリムはすっかり胸が弱くなった。


「なるほど。好きな人に触ってもらって気持ちよくなっちゃったんですね。かわいいなあ」

 施術師はヒヒ、と先ほどまでと打って変わって品のない笑い方をした。


「ではこちらはどうですか」

 スッと紙パンツの中に手が入れられる。
 淡い下生えと、オイルを吸ってぐっしょりとなった紙片を手のひらの中に握られながら、すでに反応を示していたソコを掴まれた。

「やっ……! やあ……! ひ、ああっ~~~~~!!」

 目の前が真っ白になる。雷に撃たれたようにネフィリムの体がしなった。

「ここもすごい感度ですね……先走りでベッドがびっしょりですよ」
「やら、はなしてっ……ぇ! ひ、あっ、ああん!」

 オイルと先走りで滑りの良くなった手が、性器の竿部分を何度も行き来しながらゆったりと扱く。先端をぐりと遊ばれるたびにネフィリムの体はびくびくと跳ねた。

「やあ……! やっ……そんな、とこ……さわらなっ……!」
「はは、揺れてる。こちらもたっぷり時間をかけてもらっているんでしょうかね? 全身愛してもらっているから、こんなにかわいいんですね。素敵ですよ」





『隠すな、ネフィル。どこも全部綺麗だから』





 眉を寄せ、荒い息を吐くシグルズの表情がネフィリムは大好きだった。欲を隠さず低く囁く彼の声を思い出したと同時に、ネフィリムは先端から白濁を放った。
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