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第一章 建国前夜編
7話 ゴブリンの歓迎
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でかいゴブリンの隣で心底悲しそうな顔をするゴブがいたたまれなくなって、恐る恐る岩陰から出てでかいゴブリンに問いかける。
「あんた、人の言葉が喋れるのか?」
「我々ゴブリンも人型種族の端くれ、上位種は人の言葉を発することができるようになります。」
「敵意はないって言ってたが、なんでまたそんな大人数でやって来た?」
「旅の方よ、先ほども言ったが我々はあなたへの恩に心から報いたいのです。もし叶うなら我らの村へ歓迎したい、どうかこの輿に乗り我らの歓迎を受けてはくれませんか。」
そうゴブリンがいうと背後に控えた普通のゴブリンたちが、輿を担いで前に出できた。
担ぎ手を引き連れて来たってことか?
なんだってこんなVIP待遇なんだ?
逆に怪しすぎるんだが…。
疑いの目を向けていると一緒に乗れと言わんばかりに笑顔でゴブが俺の服を引っ張る。
まあ、ここまでのゴブを見てる限り今更悪さをするようには思えないしな…。
ここは黙って受け入れるか…。
ゴブに引っ張られるまま輿に乗り込み、腰をかけた。
その横にゴブも腰掛ける。
ってお前も輿に乗るのか。
どっからどう見てもお偉いさんっぽい、でかいゴブリンに怒られるぞ。
慌ててでかいゴブリンに目をやると目があい微笑まれた。
「名乗り遅れましたが、我が名はバース。そのお方の近衛長にして、部族の武を取り仕切る長です。」
そのお方…?
え、ゴブのことか?
ゴブってもしかして超お偉いさんなのか…?
「少し行けばすぐに我らの村が見えます。」
バースが言うように進み出して少しいった所で森が開け、集落が見えて来た。
簡易な柵に囲まれた集落で、幾つものテントが所狭しと並んでいる。
その奥には大きな木造りの建物も見える。
想像していた何倍もでかい集落だ。
多分数百人は住んでるんじゃないか?
「ここがあんたたちの村なのか?」
「はい、我が部族の村です。皆があなたへ大きな感謝をしています。その感謝と歓迎を是非受け取っていただきたい。」
バースのその言葉に少し嬉しくなった。
集落の入り口に目を向けると、村人総出で出迎えてくれてるのかと思うほどの人数が、到着を待っていた。
近づくに連れてだんだんと歓声が大きくなっていく。
まるで王様にでもなった気分だ。
村の入り口にたどり着き、歓声と共に好意的な視線に刺される。
俺は調子に乗って思わず手まで降り出してしまった。
見渡してみると半分くらいがでかいゴブリンで、あとはゴブと同じゴブリン。
見た目ではっきりと男女がわかる。
男女比も半々くらいか?
ゴブを初めて見た時から感じていたことだが、漫画とかにあるような汚いシワだらけのモンスターではないんだな…。
割と人間っぽさが残った体つきに、緑の肌で、男は髪の毛が生えていない。
老若男女で特徴もあり、驚いたことに女は髪の毛も綺麗に生えている。
ゴブのこともあって、少し好感が持てる気がする。
歓声をあげるゴブリンに、なんでここまで歓迎されてるのかと言う疑問も忘れいい気になって手を振っているうちに、外から見えた大きな木造りの建物の前までやってきた。
「旅の方よ、中で宴の準備ができています。見るに疑問も尽きないと思いますので、一献やりながら説明をさせてください。」
渋い感じでバースが言う。
そしてゴブがさっきと同じ調子でグイグイと服を引っ張り中へと先導してくれた。
「あんた、人の言葉が喋れるのか?」
「我々ゴブリンも人型種族の端くれ、上位種は人の言葉を発することができるようになります。」
「敵意はないって言ってたが、なんでまたそんな大人数でやって来た?」
「旅の方よ、先ほども言ったが我々はあなたへの恩に心から報いたいのです。もし叶うなら我らの村へ歓迎したい、どうかこの輿に乗り我らの歓迎を受けてはくれませんか。」
そうゴブリンがいうと背後に控えた普通のゴブリンたちが、輿を担いで前に出できた。
担ぎ手を引き連れて来たってことか?
なんだってこんなVIP待遇なんだ?
逆に怪しすぎるんだが…。
疑いの目を向けていると一緒に乗れと言わんばかりに笑顔でゴブが俺の服を引っ張る。
まあ、ここまでのゴブを見てる限り今更悪さをするようには思えないしな…。
ここは黙って受け入れるか…。
ゴブに引っ張られるまま輿に乗り込み、腰をかけた。
その横にゴブも腰掛ける。
ってお前も輿に乗るのか。
どっからどう見てもお偉いさんっぽい、でかいゴブリンに怒られるぞ。
慌ててでかいゴブリンに目をやると目があい微笑まれた。
「名乗り遅れましたが、我が名はバース。そのお方の近衛長にして、部族の武を取り仕切る長です。」
そのお方…?
え、ゴブのことか?
ゴブってもしかして超お偉いさんなのか…?
「少し行けばすぐに我らの村が見えます。」
バースが言うように進み出して少しいった所で森が開け、集落が見えて来た。
簡易な柵に囲まれた集落で、幾つものテントが所狭しと並んでいる。
その奥には大きな木造りの建物も見える。
想像していた何倍もでかい集落だ。
多分数百人は住んでるんじゃないか?
「ここがあんたたちの村なのか?」
「はい、我が部族の村です。皆があなたへ大きな感謝をしています。その感謝と歓迎を是非受け取っていただきたい。」
バースのその言葉に少し嬉しくなった。
集落の入り口に目を向けると、村人総出で出迎えてくれてるのかと思うほどの人数が、到着を待っていた。
近づくに連れてだんだんと歓声が大きくなっていく。
まるで王様にでもなった気分だ。
村の入り口にたどり着き、歓声と共に好意的な視線に刺される。
俺は調子に乗って思わず手まで降り出してしまった。
見渡してみると半分くらいがでかいゴブリンで、あとはゴブと同じゴブリン。
見た目ではっきりと男女がわかる。
男女比も半々くらいか?
ゴブを初めて見た時から感じていたことだが、漫画とかにあるような汚いシワだらけのモンスターではないんだな…。
割と人間っぽさが残った体つきに、緑の肌で、男は髪の毛が生えていない。
老若男女で特徴もあり、驚いたことに女は髪の毛も綺麗に生えている。
ゴブのこともあって、少し好感が持てる気がする。
歓声をあげるゴブリンに、なんでここまで歓迎されてるのかと言う疑問も忘れいい気になって手を振っているうちに、外から見えた大きな木造りの建物の前までやってきた。
「旅の方よ、中で宴の準備ができています。見るに疑問も尽きないと思いますので、一献やりながら説明をさせてください。」
渋い感じでバースが言う。
そしてゴブがさっきと同じ調子でグイグイと服を引っ張り中へと先導してくれた。
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