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1巻
1-3
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「ようっ!! そこの兄ちゃん、うちの串焼きを買わないか?」
「串焼き?」
「お、その格好は……もしかして兄ちゃんは旅人かい?」
ルノは串焼きを食べたいと思ったが、持っているお金に心配があった。買うかどうか悩みつつ、その前に屋台の店主に自分の格好について尋ねる。
「あの、俺の格好って、おかしくないんですか?」
「おかしいって何が?」
「えっと、何か変な格好なような気がしていて」
「確かに変わってはいるが、この国には世界中からいろんな奴が訪れるからな。変わった格好をした奴等なんてごろごろいるだろ」
ルノは改めて周囲を見渡してみた。
「なるほど」
確かに、道行く人々の中には変わった格好をした者がたくさんいる。ルノの学生服姿も、ここでは珍しい物でもないのだろう。
ルノはふと思いついて尋ねる。
「すみません、この辺に質屋とかありますかね? ここに来たばかりであんまりお金がなくて……売ればお金になりそうな物とかは、一応持ってそうなんですけど……」
「質屋かぁ。それならこの通りの向かい側にあるぜ。売って金ができたら、俺の串焼きを買ってくれよ」
「分かりました。ありがとうございます」
ルノは屋台の男に礼を伝え、教えてもらった向かいの建物に行く。
店の看板には、ルノが見たこともないような文字が書かれていた。それにもかかわらず、彼はその内容を理解することができた。
「あれ? 何で文字が読めるんだろう」
ルノは少し考えてすぐに気づく。所持していた「翻訳」スキルのおかげらしい。彼は納得しつつ質屋に入る。
「いらっしゃいませ」
彼を出迎えたのは、妙に身長が小さい、眼鏡をかけた老人だった。
背丈は一メートル二十センチ程度しかなく、顔は半分以上が髭で覆われている。ファンタジーでお馴染みのドワーフである。
ドルトンという名のそのドワーフは、ルノに興味深げな視線を向けつつ、髭を撫で回した。
「ほう。あまり見たことがない服装ですな。今日はどのような用件で?」
「あ、えっと……買い取りをお願いできますか?」
「買い取りですか? 構いませんよ。こちらへどうぞ」
ドルトンに店の奥に案内され、ルノは彼の後に続いた。ルノは今になって、自分の所有物に高価で買い取ってもらえるような物があるのか、不安になり始める。
ドルトンは長机の前に大きな椅子を置くと、どっしりと腰を下ろした。そして、ルノに対面に座るように促し、ゆっくりと口を開く。
「で、どんな品をお持ちで?」
「あっ、これなんですけど……買い取ってくれますか?」
「ほほう、これは面白そうな物ですね」
ルノは、服のポケットに入っていた中身をすべて取りだした。
糸くずやゴミなどろくな物がなかったが、その中にドルトンの興味を引く物があった。高校入学の際に買ってもらったスマートフォンだ。
ドルトンはそれを手に取ると、大きな声を上げた。
「これは……す、すごい!! このような道具、見たことがありませんな!」
「あ、それは……」
「いったい、どんな道具なのですか!?」
「え、ええっ?」
ドルトンはよほど興味が湧いたのか、身を乗りだすようにルノに詰め寄る。
ルノは戸惑いながらも、スマートフォンの使用方法を教えていった。ちなみに彼はソーラー充電器も持っていた。
ドルトンはルノの説明を熱心にメモしながら、とても感心していた。
「素晴らしい品ですな! 灯りになるだけではなく、目の前の景色を一瞬にして記録してしまうとは。その他にも様々な機能が付いている……これほどの品ならば金貨二枚で購入しましょう!!」
「金貨二枚?」
ルノがよく分からずに首を傾げると、ドルトンは慌てたように告げる。
「おっと、これは手厳しい! やはり金貨二枚程度では満足できませんか? それでは金貨三枚でどうでしょうか? これ以上の金額は私の店では出せませんが……」
「あ、えっと……すみません。実は俺、別の国から来たばかりで、こちらの国の硬貨の価値がよく分からなくて」
「そういうことでしたか。これは失礼しました」
ドルトンは安堵した様子を見せると、ルノに帝国の硬貨の価値を教える。
帝国では五種類の硬貨が流通していて、下から鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の順で高額になっていくらしい。
それぞれの硬貨の価値は、ルノなりに日本のお金の価値に換算してみると、鉄貨=100円、銅貨=1000円、銀貨=1万円、金貨=10万円、白金貨=100万円といった感じのようだ。
ドルトンは何も知らないルノを面白がり、続けてこの世界にまつわる様々なことを説明してくれた。
ここはバルトロス帝国というところで、人族が支配する領域の中で最大規模の国家であるとのこと。ちなみにこの世界には、人族、森人族、獣人族、巨人族、人魚族、魔人族の六種類の種族が存在しているらしい。
バルトロス帝国以外に人間が治める国は、あと二つある。人間以外が治める国家は五つあり、基本的には、各種族それぞれが一つの国家を治めているようだ。
なお、ルノが今いる帝都には、人族に限らず世界中の様々な種族が集っているとのことだった。
ルノはドルトンに頭を下げる。
「いろいろと教えてくれてありがとうございます」
「いえいえ。他にお聞きになりたいことがありましたら説明しますよ」
ルノは一瞬考え、すぐに思いつく。
「あ、それなら、ここでは服って売ってますか? ……あとは食べ物とか水とかは、さすがにないですよね?」
「服はありますが、食料と水はちょっと……」
「服だけでいいです。このスマートフォンの代金から差し引いてください」
「分かりました。それではすぐに見繕いましょう」
ドルトンはそう言うと、ルノの身体のサイズに合わせた衣服を用意してくれた。
これで、ルノの服装もこの世界の一般人らしくなった。それから様々な道具を購入したが、それでも十分なおつりが返ってきた。
ルノはドルトンに別れを告げて質屋を離れると、その足で串焼き屋のもとに戻る。
「お、帰ってきたか、兄ちゃん。その様子を見ると金はできたのかい?」
「あ、はい。串焼きはおいくらですか?」
「一つ、鉄貨三枚だよ」
ルノは小袋の中から銅貨を取りだし、串焼き屋の男に手渡す。鉄貨三枚は日本円に換算すると300円である。
ルノはようやくありつけた串焼きを味わいながら、ふと思いつく。
この店主に、ステータスに表示されている、スキルについて聞いてみようと思ったのだ。
「変なことをお尋ねするかもしれませんが……あの、スキルについて教えてくれませんか?」
「は? スキル?」
思ってもみなかった質問をされ、眉根を寄せる店主。
ルノは、自分でもおかしなことを聞いてしまったと思いつつも、せっかくのチャンスなので質問を続ける。
「えっと、スキルの種類のことなんですけど……技能とか固有とか、どう違うのかなって……」
店主は呆れたような表情を浮かべる。
「兄ちゃん、もしかして箱入り息子か? 今どきスキルのことを知らないなんて、生まれてきたばかりの赤ん坊か、勉強嫌いのガキぐらいだぜ」
「はははっ。すみません」
ルノはそう謝りつつ、串焼きを再び購入した。店主が親切に説明してくれたのは、次のようなことだった。
スキルは基本的には「職業スキル」「技能スキル」「戦技」「固有スキル」の四つに分かれる。
「職業スキル」は、就いている職業が得意とするスキルである。
職業を設定していなければ、覚えられないスキルもあるが、必ずしもその職業でなければ使えないというわけではない。
「技能スキル」は、潜在的な才能のようなものである。
例えば「狙撃」を身に付ければ、弓矢や銃の命中力は上がる。しかし、弓矢や銃の扱い方を知らなければ利用できない。
「戦技」は、RPGゲームでお馴染みの魔法や技など、戦闘に役立つスキル。
職業が「剣士」であれば多彩な剣技を覚えることができ、「魔術師」であれば魔法を扱えるようになる。
「固有スキル」は特別な条件下でなければ修得できないスキルで、常時発動するパッシブスキルである。なお、自分の意思でオンオフの切り替えも可能。希少なため滅多に覚えている者はいないらしい。
「……というところだな。冒険者の奴等はたくさんのスキルを覚えてるらしいが、さすがに修得方法までは俺も知らねえな」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「おう、また来てくれよっ!!」
その後、ルノは串焼き屋の店主から、値段が安くて食事を用意してくれる宿屋を紹介してもらった。
こうして彼は、ひとまず今日泊まれる場所を見つけるため歩きだすのだった。
3
ルノは、目的の宿屋にたどり着く。
なぜかその外観は、和風の旅館風だった。
この世界には、過去に召喚された勇者が持ち込んだという日本文化が残っており、日本建築を彷彿させる建物もいくつか存在していた。
宿屋の名前は黒猫旅館。その看板には、でかでかと黒猫の絵が描かれていた。
ルノは宿屋の入り口に立つと、恐る恐る声を上げる。
「す、すみません、誰かいますか?」
「うぃっす!! 今行きます!!」
慌ただしく階段を下りてくる足音が聞こえ、金髪の女性がルノの目の前に現れた。
年齢はルノの一、二歳ほど年上で、掃除の途中だったのか、両手に箒とチリトリを持っている。名前はエリナというらしい。
エリナはそそくさと掃除用具を片付けると、受付に入った。
「いらっしゃいませ! お客様は何名様でしょうか?」
「あ、一人です。えっと、値段はおいくらですか?」
「宿泊だけの料金は、一日のお泊まりで銅貨五枚。朝、昼、夜の三食の食事付きなら、銅貨八枚になりま~す」
日本円に換算してみると、食事なしは5000円で、食事付きならば8000円らしい。
ルノは迷うことなく後者を選択した。お金にそれほど余裕があるわけではないが、食事付きというのはそれだけでありがたい。
ルノはエリナに、ひとまず一週間ほど宿泊すると告げ、金貨を手渡した。
「おっ? お客さんは実は金持ちなんすか? 金貨なんて豪勢っすね」
「そうなの?」
「金貨なんて滅多に見ないっすからね。どんなに高額な支払いでも、金貨より銀貨を利用する人が多いっすよ。はい、おつり」
「どうも」
「では、部屋まで案内するっす」
おつりを受け取ったルノはエリナに案内され、二階の部屋に連れてこられた。彼女から鍵をもらい、食事の時は一階の食堂に来るように言われる。
エリナがいなくなると、ルノはベッドの上で横になった。
「ふぅっ、やっと落ち着けるな」
この世界を訪れてから初めて、身体を休められる安全な場所を確保できた。
そのことに安心したルノは、しばらく横になっていた。だがやがて身体を起こすと、荷物を確認することにした。
今持っている物は、質屋で購入した衣服と日用品だけ。金銭は、金貨一枚、銀貨八枚、銅貨と鉄貨が数十枚ある。
お金がこれだけあれば当面の生活費は問題ないだろう。そう思う彼だったが、いずれ尽きてしまうのは間違いなかった。
「早く元の世界に帰る方法を見つけたいけど……でもその前に、生きていくためにはお金を稼がないと」
ルノの所持金を日本円にすると20万円程度。決して少ない額ではないが、宿泊しているだけで一月も保たない計算になる。
ルノは硬貨を数えつつ、早めに働ける場所を探すことに決めた。
「しかし、何でこんなことになったんだろう……皆、心配してるかな」
ベッドの上に座りながら、ふとそんなことを考えてしまった。それから、元の世界の両親や友人達のことに思いを馳せたものの、頭を振って気持ちを切り替える。
ステータス画面を開き、今日上昇した魔法の熟練度を確認する。
彼は「成長」という能力を持っている。経験値を通常より多く獲得できるというものだ。その影響なのだろうか、熟練度の上昇率が異常に高いように感じられた。
『風圧』の魔法は数回使用しただけにもかかわらず、その熟練度は3まで上昇していた。
「戦技」
・風圧――風属性の初級魔法(熟練度:3)。
・火球――火属性の初級魔法(熟練度:2)。
・氷塊――水属性の初級魔法(熟練度:2)。
・電撃――雷属性の初級魔法(熟練度:2)。
・土塊――地属性の初級魔法(熟練度:2)。
・闇夜――闇属性の初級魔法(熟練度:2)。
・光球――聖属性の初級魔法(熟練度:2)。
それ以外の各属性の熟練度も上昇している。
ルノは、熟練度が一番上がっている『風圧』がどう変化したのか試してみようと考えた。さっそく彼は手のひらを前に出すと魔法を唱える。
「『風圧』……うん、前よりもだいぶ操作しやすくなったな」
風属性の初級魔法の変化を感じ取った彼は、今度は手のひらではなく指先に意識を集中させ、風を生みだしてみた。
指先から小さな風の渦巻が誕生する。そのまま指を動かし、フリスビーを投げるような感じで前方に放つ。
「あ、消えちゃった」
渦巻は二メートルくらい飛んだものの、呆気なく消失してしまった。
続いて彼は、別の使い方も試してみることにした。ルノは拳に意識を集中させると、そこに風を纏わせる。そして風に覆われた拳を突きだした。
風の渦巻が前方に向かって凄まじい勢いで飛んでいく。
「へえ、これは面白いな。あ、また熟練度が上がってる」
デキンは初級魔法は役に立たないと馬鹿にしていたが、そんなことないように感じる。ルノは実際に初級魔法を使ってみて、その自由な可能性に気づきつつあった。
『風圧』の熟練度がどこまで上昇するか確かめるため、さらに試してみることにした。ちなみに熟練度が上がると精度が高まるだけでなく、魔力の消費量まで減少するのは確からしい。
ルノは風の渦巻を操作しながら呟く。
「今度は形状を変えられないかな? えっと、こんな感じか?」
それから彼は部屋の窓を開け、外の様子を見る。
外に目立つ物が何もないのを確認し、窓から離れた場所に移動して手のひらを構える。そして渦巻以外の形状にすべく、彼は意識を集中させる。
「『風圧』!!」
ルノの手のひらから発生したのは、三日月形の風の刃だった。
刃は開け放たれた窓をすごい勢いですり抜け、向かいの民家の屋根を掠めて飛んでいった。
「お、おおっ。何かすごいのが出た気がする」
ルノは戸惑い、窓が壊れていないか確かめる。
窓には異常はなかったものの――彼は目の端に映ったステータス画面に違和感を覚えた。よく見てみると、『風圧』の熟練度がとんでもないことになっていた。
「あれ? 熟練度がいつの間にか10になってる……何だこれ?」
さらに別の画面が現れる。
《『風圧』の熟練度が限界値に到達しました。これにより強化スキル『暴風』が解放されます》
熟練度が限界値に到達?
よく分からなかったが、どうやらそのことで「強化スキル」というのを覚えたようで、固有スキルの項目に『暴風』というのが追加されていた。
「戦技」
・風圧――風属性の初級魔法(熟練度:10)。
・火球――火属性の初級魔法(熟練度:2)。
・氷塊――水属性の初級魔法(熟練度:2)。
・電撃――雷属性の初級魔法(熟練度:2)。
・土塊――地属性の初級魔法(熟練度:2)。
・闇夜――闇属性の初級魔法(熟練度:2)。
・光球――聖属性の初級魔法(熟練度:2)。
「固有スキル」
・暴風――風属性の魔法の威力を上昇させる。
ルノは魔法を試したに過ぎない。魔物と戦ったわけでもなければ、激しい修業をしたわけでもない。それにもかかわらず彼は、風属性の魔法の熟練度を限界値である10まで上げ、新たな能力まで獲得してしまった。
手に入れたのは、風属性の魔法を強化するものらしい。さっそくその能力を試してみることにして、再び手のひらを構える。
「威力を上昇させるか……どれくらい上がるんだろう」
窓は開いたままである。ルノが先ほどのように窓に向けて魔法を発動させようとした、その瞬間――
さっきとは比べ物にならないほどの魔力が集まり、螺旋状の風が放たれた。
「うわっ!?」
衝撃でルノは後ろへ吹き飛ばされる。
一方、彼の手のひらから放たれた風の弾丸は猛スピードで窓を抜けると、向かいの建物の屋根を一瞬にして抉り取った。
その光景を見て、ルノは唖然とする。
「や、やばい。謝らなくちゃ。でもあの建物……」
よく見ると、向かいの建物はかなり古びている印象だった。どうやらルノが屋根を壊してしまう前から老朽化していたらしい。
彼は起き上がると慌ただしく部屋を出て、建物に向かう。
途中でエリナと遭遇する。
「お? お出かけっすか、お客さん?」
「あ、エリナさん! あの、聞きたいことがあるんですけど。この宿屋の向かい側の建物って、人が住んでたりしますか?」
「あ~、あそこは廃屋ですよ? 何年か前には住んでいた人がいたみたいですけど、全員失踪したようで、それ以降誰も住んでないっす」
「あ、そうなんですか」
ルノは、安堵の息を吐きだした。
彼の妙な反応に、彼女は不思議そうに首を傾げる。そして、変な人を見るような視線を向けながら業務に戻っていった。
安心したルノは部屋に帰ってきた。そしてさっきの不用意な行動を反省しつつ、先ほどの風の弾丸を思い返す。
「初級魔法は役に立たないって……やっぱりそうは思えないな」
ルノは呟くと、窓の外に視線を向ける。
古いとはいえしっかりした煉瓦製の屋根である。それがルノの魔法によって、綺麗に破壊されていた。
ルノのレベルは1だ。『風圧』の熟練度こそ限界に達しているが、魔術師としてまだそのスタートラインに立ってさえいない。
「初級魔術師……初級魔法しか扱えない魔法使いか」
デキンの言葉を思い返しながら、ルノは再びステータス画面を確認する。
画面には、『風圧』の他に、『火球』『氷塊』『電撃』『土塊』『闇夜』『光球』の六つの初級魔法が表示されていた。
これらすべての魔法の熟練度を限界まで伸ばしたらどうなるのか――
窓の外を見ると、すでに夕方を迎えようとしていた。
「……頑張れば、明日の朝までには全部上げられるかな」
『風圧』の熟練度を限界まで上げるのにかかった時間からすれば、それも可能かもしれない。
ルノは初級魔法がどこまで強くなるのか確かめるため、すべての初級魔法の熟練度を限界まで上げると決意する。
「でも危ないから別の場所に移動しよう。宿屋の裏庭でも貸してもらおうかな」
部屋の中だと宿屋に迷惑がかかってしまう。彼はそう考えて、できる限り広い場所に移動して、初級魔法の訓練を行うことにした。
「串焼き?」
「お、その格好は……もしかして兄ちゃんは旅人かい?」
ルノは串焼きを食べたいと思ったが、持っているお金に心配があった。買うかどうか悩みつつ、その前に屋台の店主に自分の格好について尋ねる。
「あの、俺の格好って、おかしくないんですか?」
「おかしいって何が?」
「えっと、何か変な格好なような気がしていて」
「確かに変わってはいるが、この国には世界中からいろんな奴が訪れるからな。変わった格好をした奴等なんてごろごろいるだろ」
ルノは改めて周囲を見渡してみた。
「なるほど」
確かに、道行く人々の中には変わった格好をした者がたくさんいる。ルノの学生服姿も、ここでは珍しい物でもないのだろう。
ルノはふと思いついて尋ねる。
「すみません、この辺に質屋とかありますかね? ここに来たばかりであんまりお金がなくて……売ればお金になりそうな物とかは、一応持ってそうなんですけど……」
「質屋かぁ。それならこの通りの向かい側にあるぜ。売って金ができたら、俺の串焼きを買ってくれよ」
「分かりました。ありがとうございます」
ルノは屋台の男に礼を伝え、教えてもらった向かいの建物に行く。
店の看板には、ルノが見たこともないような文字が書かれていた。それにもかかわらず、彼はその内容を理解することができた。
「あれ? 何で文字が読めるんだろう」
ルノは少し考えてすぐに気づく。所持していた「翻訳」スキルのおかげらしい。彼は納得しつつ質屋に入る。
「いらっしゃいませ」
彼を出迎えたのは、妙に身長が小さい、眼鏡をかけた老人だった。
背丈は一メートル二十センチ程度しかなく、顔は半分以上が髭で覆われている。ファンタジーでお馴染みのドワーフである。
ドルトンという名のそのドワーフは、ルノに興味深げな視線を向けつつ、髭を撫で回した。
「ほう。あまり見たことがない服装ですな。今日はどのような用件で?」
「あ、えっと……買い取りをお願いできますか?」
「買い取りですか? 構いませんよ。こちらへどうぞ」
ドルトンに店の奥に案内され、ルノは彼の後に続いた。ルノは今になって、自分の所有物に高価で買い取ってもらえるような物があるのか、不安になり始める。
ドルトンは長机の前に大きな椅子を置くと、どっしりと腰を下ろした。そして、ルノに対面に座るように促し、ゆっくりと口を開く。
「で、どんな品をお持ちで?」
「あっ、これなんですけど……買い取ってくれますか?」
「ほほう、これは面白そうな物ですね」
ルノは、服のポケットに入っていた中身をすべて取りだした。
糸くずやゴミなどろくな物がなかったが、その中にドルトンの興味を引く物があった。高校入学の際に買ってもらったスマートフォンだ。
ドルトンはそれを手に取ると、大きな声を上げた。
「これは……す、すごい!! このような道具、見たことがありませんな!」
「あ、それは……」
「いったい、どんな道具なのですか!?」
「え、ええっ?」
ドルトンはよほど興味が湧いたのか、身を乗りだすようにルノに詰め寄る。
ルノは戸惑いながらも、スマートフォンの使用方法を教えていった。ちなみに彼はソーラー充電器も持っていた。
ドルトンはルノの説明を熱心にメモしながら、とても感心していた。
「素晴らしい品ですな! 灯りになるだけではなく、目の前の景色を一瞬にして記録してしまうとは。その他にも様々な機能が付いている……これほどの品ならば金貨二枚で購入しましょう!!」
「金貨二枚?」
ルノがよく分からずに首を傾げると、ドルトンは慌てたように告げる。
「おっと、これは手厳しい! やはり金貨二枚程度では満足できませんか? それでは金貨三枚でどうでしょうか? これ以上の金額は私の店では出せませんが……」
「あ、えっと……すみません。実は俺、別の国から来たばかりで、こちらの国の硬貨の価値がよく分からなくて」
「そういうことでしたか。これは失礼しました」
ドルトンは安堵した様子を見せると、ルノに帝国の硬貨の価値を教える。
帝国では五種類の硬貨が流通していて、下から鉄貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨の順で高額になっていくらしい。
それぞれの硬貨の価値は、ルノなりに日本のお金の価値に換算してみると、鉄貨=100円、銅貨=1000円、銀貨=1万円、金貨=10万円、白金貨=100万円といった感じのようだ。
ドルトンは何も知らないルノを面白がり、続けてこの世界にまつわる様々なことを説明してくれた。
ここはバルトロス帝国というところで、人族が支配する領域の中で最大規模の国家であるとのこと。ちなみにこの世界には、人族、森人族、獣人族、巨人族、人魚族、魔人族の六種類の種族が存在しているらしい。
バルトロス帝国以外に人間が治める国は、あと二つある。人間以外が治める国家は五つあり、基本的には、各種族それぞれが一つの国家を治めているようだ。
なお、ルノが今いる帝都には、人族に限らず世界中の様々な種族が集っているとのことだった。
ルノはドルトンに頭を下げる。
「いろいろと教えてくれてありがとうございます」
「いえいえ。他にお聞きになりたいことがありましたら説明しますよ」
ルノは一瞬考え、すぐに思いつく。
「あ、それなら、ここでは服って売ってますか? ……あとは食べ物とか水とかは、さすがにないですよね?」
「服はありますが、食料と水はちょっと……」
「服だけでいいです。このスマートフォンの代金から差し引いてください」
「分かりました。それではすぐに見繕いましょう」
ドルトンはそう言うと、ルノの身体のサイズに合わせた衣服を用意してくれた。
これで、ルノの服装もこの世界の一般人らしくなった。それから様々な道具を購入したが、それでも十分なおつりが返ってきた。
ルノはドルトンに別れを告げて質屋を離れると、その足で串焼き屋のもとに戻る。
「お、帰ってきたか、兄ちゃん。その様子を見ると金はできたのかい?」
「あ、はい。串焼きはおいくらですか?」
「一つ、鉄貨三枚だよ」
ルノは小袋の中から銅貨を取りだし、串焼き屋の男に手渡す。鉄貨三枚は日本円に換算すると300円である。
ルノはようやくありつけた串焼きを味わいながら、ふと思いつく。
この店主に、ステータスに表示されている、スキルについて聞いてみようと思ったのだ。
「変なことをお尋ねするかもしれませんが……あの、スキルについて教えてくれませんか?」
「は? スキル?」
思ってもみなかった質問をされ、眉根を寄せる店主。
ルノは、自分でもおかしなことを聞いてしまったと思いつつも、せっかくのチャンスなので質問を続ける。
「えっと、スキルの種類のことなんですけど……技能とか固有とか、どう違うのかなって……」
店主は呆れたような表情を浮かべる。
「兄ちゃん、もしかして箱入り息子か? 今どきスキルのことを知らないなんて、生まれてきたばかりの赤ん坊か、勉強嫌いのガキぐらいだぜ」
「はははっ。すみません」
ルノはそう謝りつつ、串焼きを再び購入した。店主が親切に説明してくれたのは、次のようなことだった。
スキルは基本的には「職業スキル」「技能スキル」「戦技」「固有スキル」の四つに分かれる。
「職業スキル」は、就いている職業が得意とするスキルである。
職業を設定していなければ、覚えられないスキルもあるが、必ずしもその職業でなければ使えないというわけではない。
「技能スキル」は、潜在的な才能のようなものである。
例えば「狙撃」を身に付ければ、弓矢や銃の命中力は上がる。しかし、弓矢や銃の扱い方を知らなければ利用できない。
「戦技」は、RPGゲームでお馴染みの魔法や技など、戦闘に役立つスキル。
職業が「剣士」であれば多彩な剣技を覚えることができ、「魔術師」であれば魔法を扱えるようになる。
「固有スキル」は特別な条件下でなければ修得できないスキルで、常時発動するパッシブスキルである。なお、自分の意思でオンオフの切り替えも可能。希少なため滅多に覚えている者はいないらしい。
「……というところだな。冒険者の奴等はたくさんのスキルを覚えてるらしいが、さすがに修得方法までは俺も知らねえな」
「そうなんですか。ありがとうございます」
「おう、また来てくれよっ!!」
その後、ルノは串焼き屋の店主から、値段が安くて食事を用意してくれる宿屋を紹介してもらった。
こうして彼は、ひとまず今日泊まれる場所を見つけるため歩きだすのだった。
3
ルノは、目的の宿屋にたどり着く。
なぜかその外観は、和風の旅館風だった。
この世界には、過去に召喚された勇者が持ち込んだという日本文化が残っており、日本建築を彷彿させる建物もいくつか存在していた。
宿屋の名前は黒猫旅館。その看板には、でかでかと黒猫の絵が描かれていた。
ルノは宿屋の入り口に立つと、恐る恐る声を上げる。
「す、すみません、誰かいますか?」
「うぃっす!! 今行きます!!」
慌ただしく階段を下りてくる足音が聞こえ、金髪の女性がルノの目の前に現れた。
年齢はルノの一、二歳ほど年上で、掃除の途中だったのか、両手に箒とチリトリを持っている。名前はエリナというらしい。
エリナはそそくさと掃除用具を片付けると、受付に入った。
「いらっしゃいませ! お客様は何名様でしょうか?」
「あ、一人です。えっと、値段はおいくらですか?」
「宿泊だけの料金は、一日のお泊まりで銅貨五枚。朝、昼、夜の三食の食事付きなら、銅貨八枚になりま~す」
日本円に換算してみると、食事なしは5000円で、食事付きならば8000円らしい。
ルノは迷うことなく後者を選択した。お金にそれほど余裕があるわけではないが、食事付きというのはそれだけでありがたい。
ルノはエリナに、ひとまず一週間ほど宿泊すると告げ、金貨を手渡した。
「おっ? お客さんは実は金持ちなんすか? 金貨なんて豪勢っすね」
「そうなの?」
「金貨なんて滅多に見ないっすからね。どんなに高額な支払いでも、金貨より銀貨を利用する人が多いっすよ。はい、おつり」
「どうも」
「では、部屋まで案内するっす」
おつりを受け取ったルノはエリナに案内され、二階の部屋に連れてこられた。彼女から鍵をもらい、食事の時は一階の食堂に来るように言われる。
エリナがいなくなると、ルノはベッドの上で横になった。
「ふぅっ、やっと落ち着けるな」
この世界を訪れてから初めて、身体を休められる安全な場所を確保できた。
そのことに安心したルノは、しばらく横になっていた。だがやがて身体を起こすと、荷物を確認することにした。
今持っている物は、質屋で購入した衣服と日用品だけ。金銭は、金貨一枚、銀貨八枚、銅貨と鉄貨が数十枚ある。
お金がこれだけあれば当面の生活費は問題ないだろう。そう思う彼だったが、いずれ尽きてしまうのは間違いなかった。
「早く元の世界に帰る方法を見つけたいけど……でもその前に、生きていくためにはお金を稼がないと」
ルノの所持金を日本円にすると20万円程度。決して少ない額ではないが、宿泊しているだけで一月も保たない計算になる。
ルノは硬貨を数えつつ、早めに働ける場所を探すことに決めた。
「しかし、何でこんなことになったんだろう……皆、心配してるかな」
ベッドの上に座りながら、ふとそんなことを考えてしまった。それから、元の世界の両親や友人達のことに思いを馳せたものの、頭を振って気持ちを切り替える。
ステータス画面を開き、今日上昇した魔法の熟練度を確認する。
彼は「成長」という能力を持っている。経験値を通常より多く獲得できるというものだ。その影響なのだろうか、熟練度の上昇率が異常に高いように感じられた。
『風圧』の魔法は数回使用しただけにもかかわらず、その熟練度は3まで上昇していた。
「戦技」
・風圧――風属性の初級魔法(熟練度:3)。
・火球――火属性の初級魔法(熟練度:2)。
・氷塊――水属性の初級魔法(熟練度:2)。
・電撃――雷属性の初級魔法(熟練度:2)。
・土塊――地属性の初級魔法(熟練度:2)。
・闇夜――闇属性の初級魔法(熟練度:2)。
・光球――聖属性の初級魔法(熟練度:2)。
それ以外の各属性の熟練度も上昇している。
ルノは、熟練度が一番上がっている『風圧』がどう変化したのか試してみようと考えた。さっそく彼は手のひらを前に出すと魔法を唱える。
「『風圧』……うん、前よりもだいぶ操作しやすくなったな」
風属性の初級魔法の変化を感じ取った彼は、今度は手のひらではなく指先に意識を集中させ、風を生みだしてみた。
指先から小さな風の渦巻が誕生する。そのまま指を動かし、フリスビーを投げるような感じで前方に放つ。
「あ、消えちゃった」
渦巻は二メートルくらい飛んだものの、呆気なく消失してしまった。
続いて彼は、別の使い方も試してみることにした。ルノは拳に意識を集中させると、そこに風を纏わせる。そして風に覆われた拳を突きだした。
風の渦巻が前方に向かって凄まじい勢いで飛んでいく。
「へえ、これは面白いな。あ、また熟練度が上がってる」
デキンは初級魔法は役に立たないと馬鹿にしていたが、そんなことないように感じる。ルノは実際に初級魔法を使ってみて、その自由な可能性に気づきつつあった。
『風圧』の熟練度がどこまで上昇するか確かめるため、さらに試してみることにした。ちなみに熟練度が上がると精度が高まるだけでなく、魔力の消費量まで減少するのは確からしい。
ルノは風の渦巻を操作しながら呟く。
「今度は形状を変えられないかな? えっと、こんな感じか?」
それから彼は部屋の窓を開け、外の様子を見る。
外に目立つ物が何もないのを確認し、窓から離れた場所に移動して手のひらを構える。そして渦巻以外の形状にすべく、彼は意識を集中させる。
「『風圧』!!」
ルノの手のひらから発生したのは、三日月形の風の刃だった。
刃は開け放たれた窓をすごい勢いですり抜け、向かいの民家の屋根を掠めて飛んでいった。
「お、おおっ。何かすごいのが出た気がする」
ルノは戸惑い、窓が壊れていないか確かめる。
窓には異常はなかったものの――彼は目の端に映ったステータス画面に違和感を覚えた。よく見てみると、『風圧』の熟練度がとんでもないことになっていた。
「あれ? 熟練度がいつの間にか10になってる……何だこれ?」
さらに別の画面が現れる。
《『風圧』の熟練度が限界値に到達しました。これにより強化スキル『暴風』が解放されます》
熟練度が限界値に到達?
よく分からなかったが、どうやらそのことで「強化スキル」というのを覚えたようで、固有スキルの項目に『暴風』というのが追加されていた。
「戦技」
・風圧――風属性の初級魔法(熟練度:10)。
・火球――火属性の初級魔法(熟練度:2)。
・氷塊――水属性の初級魔法(熟練度:2)。
・電撃――雷属性の初級魔法(熟練度:2)。
・土塊――地属性の初級魔法(熟練度:2)。
・闇夜――闇属性の初級魔法(熟練度:2)。
・光球――聖属性の初級魔法(熟練度:2)。
「固有スキル」
・暴風――風属性の魔法の威力を上昇させる。
ルノは魔法を試したに過ぎない。魔物と戦ったわけでもなければ、激しい修業をしたわけでもない。それにもかかわらず彼は、風属性の魔法の熟練度を限界値である10まで上げ、新たな能力まで獲得してしまった。
手に入れたのは、風属性の魔法を強化するものらしい。さっそくその能力を試してみることにして、再び手のひらを構える。
「威力を上昇させるか……どれくらい上がるんだろう」
窓は開いたままである。ルノが先ほどのように窓に向けて魔法を発動させようとした、その瞬間――
さっきとは比べ物にならないほどの魔力が集まり、螺旋状の風が放たれた。
「うわっ!?」
衝撃でルノは後ろへ吹き飛ばされる。
一方、彼の手のひらから放たれた風の弾丸は猛スピードで窓を抜けると、向かいの建物の屋根を一瞬にして抉り取った。
その光景を見て、ルノは唖然とする。
「や、やばい。謝らなくちゃ。でもあの建物……」
よく見ると、向かいの建物はかなり古びている印象だった。どうやらルノが屋根を壊してしまう前から老朽化していたらしい。
彼は起き上がると慌ただしく部屋を出て、建物に向かう。
途中でエリナと遭遇する。
「お? お出かけっすか、お客さん?」
「あ、エリナさん! あの、聞きたいことがあるんですけど。この宿屋の向かい側の建物って、人が住んでたりしますか?」
「あ~、あそこは廃屋ですよ? 何年か前には住んでいた人がいたみたいですけど、全員失踪したようで、それ以降誰も住んでないっす」
「あ、そうなんですか」
ルノは、安堵の息を吐きだした。
彼の妙な反応に、彼女は不思議そうに首を傾げる。そして、変な人を見るような視線を向けながら業務に戻っていった。
安心したルノは部屋に帰ってきた。そしてさっきの不用意な行動を反省しつつ、先ほどの風の弾丸を思い返す。
「初級魔法は役に立たないって……やっぱりそうは思えないな」
ルノは呟くと、窓の外に視線を向ける。
古いとはいえしっかりした煉瓦製の屋根である。それがルノの魔法によって、綺麗に破壊されていた。
ルノのレベルは1だ。『風圧』の熟練度こそ限界に達しているが、魔術師としてまだそのスタートラインに立ってさえいない。
「初級魔術師……初級魔法しか扱えない魔法使いか」
デキンの言葉を思い返しながら、ルノは再びステータス画面を確認する。
画面には、『風圧』の他に、『火球』『氷塊』『電撃』『土塊』『闇夜』『光球』の六つの初級魔法が表示されていた。
これらすべての魔法の熟練度を限界まで伸ばしたらどうなるのか――
窓の外を見ると、すでに夕方を迎えようとしていた。
「……頑張れば、明日の朝までには全部上げられるかな」
『風圧』の熟練度を限界まで上げるのにかかった時間からすれば、それも可能かもしれない。
ルノは初級魔法がどこまで強くなるのか確かめるため、すべての初級魔法の熟練度を限界まで上げると決意する。
「でも危ないから別の場所に移動しよう。宿屋の裏庭でも貸してもらおうかな」
部屋の中だと宿屋に迷惑がかかってしまう。彼はそう考えて、できる限り広い場所に移動して、初級魔法の訓練を行うことにした。
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