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高校生編side晴人 好きな人が、自分を好きかもしれない。
72.それからの日常
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間違えて変な所で区切ってしまったので上げ直しました!
しおり付けて下さってた方は申し訳ないですm(__)m
●●●
突然だけど、想像していただきたい。
朝目が覚めて、あぁ~今日も朝ご飯食べる時間ないなぁ何て思いながら、自分の部屋から1階に降りた時の事を。
あ、因みに上下スウェットで、寝癖ガッツリついてて、顔も洗ってない状態ね。
そんな起きたてホヤホヤのボンヤリした状態でさ。
好きな人と自分の父親がリビングで談笑してる光景が目に飛び込んで来た時のリアクションって、何が正解???
「晴、おはよ。」
最適解が分からず『フリーズ』を選択する事になった俺に、とんでもないイケメンが笑いかけてくる。
うわぁ!目が!目がぁ!
「ほら、晴!早く支度しないと蓮君まで遅刻しちゃうよ!」
意識を天空の城に飛ばしかけてた俺は、父さんの声で我に返った。
「バ、バルす。」
自分でも何言ってるか分かんないままに返事して、ヨタヨタと洗面所に向かう。
背後で、「軽く我が家を滅ぼさないで欲しいよね~」と、のんびり蓮に話してる父さんの声が聞こえた。
さて、どうしてこんな事になってるのか。
それは、昨日に遡る。
相川さんの見送りを終えて暫くすると、蓮からLAINが届いた。
『明日の朝一緒に行こうぜ』
その一文に何とも言えない気持ちが込み上げる。
当たり前のように一緒に登下校してた時の事を思い出して…またそんな毎日が始まるのかと思うと、嬉しくてしょうがない。
当然の如く俺は『おっけ!迎え来て!』なんて返信したのだった。
そう。
それで蓮が我が家に来る事態になった訳なんだが…。
浮かれた俺は失念してたのである。
『好き』を自覚してから、一緒に登校するのが初めてである事をーーー。
以前も、朝が弱い俺を蓮がリビングで待つって事は良くあった。
父さんが入れた珈琲を飲みながら、二人で本を開いて何やら話してる光景は見慣れたもの。
なのに、だ。
今日、久しぶりに見た光景は全くの別物だった。
そう感じたのは、内容自体は変わらないのに、俺の心境が全く違ったから。
今までは、どんなに寝癖がついてようが、顔に枕の跡がついてようが気にならなかったのに…。
今日は堪らなく恥ずかしい。
秒速で歯磨きと洗顔を終わらせて、頭から水を被った。
自覚するだけでこんなに違うのか。
恋ってヤバイんだな!
と、取り敢えず明日からは早起きしよう!
「晴?」
「ぎゃあ!!」
決意中に話しかけられて叫んだ。
いつの間にか俺の背後に立った蓮が、鏡越しに俺を見てる。
「驚きすぎじゃね?憲人さんが『サンドイッチ持ってく?』ってよ。」
「あ、朝ご飯ね!父さんに、いるって伝えて!」
動揺を押し殺して伝える。
ジッ
「な、何?」
音がしそうな程見つめられてるんだけども。
「寝癖直すん?水垂れてる。」
指差されたのは、寝癖直し兼自制で豪快に被った水が滴る髪の毛。
「う、うん。だからもうチョイ待ってて。」
「スウェットびちゃびちゃじゃん。」
そう言うと蓮は、勝手知ったる我が家の洗面所の棚からタオルを取った。
「またちょっと髪伸びたんじゃね?」
そして、俺の髪を拭き始める。
「えっ、蓮?」
鏡越しに目が合うけど、蓮は平然としたもの。
もしかして、子供扱いされてる?
ただ、優しく触れられるのは気持ちがいい。
「ドライヤーは?」
「あ、それは流石に自分でやるよ。」
「ん。」
ドライヤーを受け取ると、蓮を振り返った。
「早く乾きそう。ありがと。」
タオルを被されたまま見上げると、蓮が一瞬困った様な顔をしてーー
チュッ
「へ?」
今、額にキスされた…よね。。
(えぇぇぇぇぇ⁉︎)
「急げよ?」
蓮はそう言うと、ビックリしすぎて声も出ない俺を残してさっさと行ってしまった。
な、何ですか、今のは…。
デコチューなんて映画とか漫画でしか見た事なかったんだが。
柔らかい唇の感触と、蓮から香るいい匂いを思い出して顔が熱くなる。
心臓がドコドコ言って苦しいくらいだ。
「ま、まって…これが毎日だと俺、死ぬかも…。」
明日からは絶対に早起きしよう!!!
俺はそう心に誓った。
その後、何とか動揺を隠して登校すると…
いるわいるわ、他校の女子の群れ。
やっぱり、昨日の爆イケ蓮の画像は出回ってたみたいだ。
キャアキャア騒ぐ女子に、複雑な気持ちになる…かと思いきや、俺の予想は外れた。
だって蓮が全く、それはもう1ミリも興味を示さないんだもん。
人波に飲まれないように俺の腰に手を添えて歩く蓮は、周りを完全にスルー。
豪を煮やした数人が、俺達の進路を塞ぐように立ちはだかるとーー
「邪魔。」
地を這うような低い声で言われて、女子達もポカンとしちゃってたもんね。
そんなこんなで校舎にたどり着くと、教室は勿論別。
でも、昼休みには蓮が学食に誘いに来た。
黒崎君も一緒で、俺は啓太に声をかけて4人でご飯を食べて。
帰りは蓮が教室まで迎えに来て、一緒に帰る。
例の現場に居合わせた生徒から、俺と蓮に繋がりがあるって事が広まったらしい。
興味深そうな目で見られる事はあっても、何か言われる事は無かった。
まぁ、言われてももう気にしないけどね!
帰ったら父さんがドーナツを揚げてたから食べて。
あ、蓮も一緒に。
蓮に宿題をみてもらって、帰宅した母さんと4人で夕食。
それから少しお茶で団欒して。
21時頃、蓮は自宅に帰って行った。
そこから2人でLAINしたりして…ふと気付く。
俺の部活が無いとか、蓮のバイトが無いとかの理由もあるけど…俺と蓮、一緒にいすぎなのでは?
だけど、良く考えると俺達が離れる前って毎日こんな感じだった。
こ、これは…。
いや、勿論嫌じゃない。
好きな相手とずっと一緒にいられるんだから。
だけどさ、幼馴染ってこんなベッタリ?
そんで、額にキスしたりするの?
あ、でも蓮母だって挨拶代わりにホッペちゅーだもんな。
「つまり親しい相手になら…ん?」
声に出して呟いた俺は、部屋の鏡に映った自分を見て違和感を覚えた。
風呂上がり、スウェットの上とパンツって状態で自分の部屋に戻って来たから、足が丸出し。
その太腿の内側に、赤い痕ができてる。
何だこれ?こんな所ぶつけたかなぁ?
触っても痛くない、…鬱血したような痕…
「あっ…」
1週間前、更衣室で蓮と…その…色々した時!
太腿を持ち上げられて、チリッとした痛みを感じたのはこれだったんだ。
これって、キスマーク、だよね?
え、蓮、何でキスマークなんか付けたんだろう。
ってか冷やしたり、何か塗ったりした方がいいの?
慌ててスマホで検索する。
「わっ、変なコラム開いちゃった!」
操作ミスで女子向けっぽいサイトを開いてしまったので閉じようとする。
が、こんなタイトルが目に飛び込んで来た。
『キスマークは彼の独占欲の現れ♡』
えっ?
『彼からキスマークを付けられて困った!なんて経験、ありますよねー?
でもそれは彼の独占欲の現れなんです♡
彼はあなたの事が大好きで、自分のものだって思いたい、又は周りに見せ付けたいの。
キスマークは彼からの「大好き」のサインです♡』
えっ???
キスマークって、そんな意味があるの⁉︎
独占欲と、大好きのサイン?
ってことはーーー。
蓮は俺を、
大好きで、独占したいーーー?
●●●
キスマは知ってても、それを付ける意味までは知らなかったそうです。笑
晴人はエロい事の知識はそれなりにありますが、情緒的な面がお子様。
しおり付けて下さってた方は申し訳ないですm(__)m
●●●
突然だけど、想像していただきたい。
朝目が覚めて、あぁ~今日も朝ご飯食べる時間ないなぁ何て思いながら、自分の部屋から1階に降りた時の事を。
あ、因みに上下スウェットで、寝癖ガッツリついてて、顔も洗ってない状態ね。
そんな起きたてホヤホヤのボンヤリした状態でさ。
好きな人と自分の父親がリビングで談笑してる光景が目に飛び込んで来た時のリアクションって、何が正解???
「晴、おはよ。」
最適解が分からず『フリーズ』を選択する事になった俺に、とんでもないイケメンが笑いかけてくる。
うわぁ!目が!目がぁ!
「ほら、晴!早く支度しないと蓮君まで遅刻しちゃうよ!」
意識を天空の城に飛ばしかけてた俺は、父さんの声で我に返った。
「バ、バルす。」
自分でも何言ってるか分かんないままに返事して、ヨタヨタと洗面所に向かう。
背後で、「軽く我が家を滅ぼさないで欲しいよね~」と、のんびり蓮に話してる父さんの声が聞こえた。
さて、どうしてこんな事になってるのか。
それは、昨日に遡る。
相川さんの見送りを終えて暫くすると、蓮からLAINが届いた。
『明日の朝一緒に行こうぜ』
その一文に何とも言えない気持ちが込み上げる。
当たり前のように一緒に登下校してた時の事を思い出して…またそんな毎日が始まるのかと思うと、嬉しくてしょうがない。
当然の如く俺は『おっけ!迎え来て!』なんて返信したのだった。
そう。
それで蓮が我が家に来る事態になった訳なんだが…。
浮かれた俺は失念してたのである。
『好き』を自覚してから、一緒に登校するのが初めてである事をーーー。
以前も、朝が弱い俺を蓮がリビングで待つって事は良くあった。
父さんが入れた珈琲を飲みながら、二人で本を開いて何やら話してる光景は見慣れたもの。
なのに、だ。
今日、久しぶりに見た光景は全くの別物だった。
そう感じたのは、内容自体は変わらないのに、俺の心境が全く違ったから。
今までは、どんなに寝癖がついてようが、顔に枕の跡がついてようが気にならなかったのに…。
今日は堪らなく恥ずかしい。
秒速で歯磨きと洗顔を終わらせて、頭から水を被った。
自覚するだけでこんなに違うのか。
恋ってヤバイんだな!
と、取り敢えず明日からは早起きしよう!
「晴?」
「ぎゃあ!!」
決意中に話しかけられて叫んだ。
いつの間にか俺の背後に立った蓮が、鏡越しに俺を見てる。
「驚きすぎじゃね?憲人さんが『サンドイッチ持ってく?』ってよ。」
「あ、朝ご飯ね!父さんに、いるって伝えて!」
動揺を押し殺して伝える。
ジッ
「な、何?」
音がしそうな程見つめられてるんだけども。
「寝癖直すん?水垂れてる。」
指差されたのは、寝癖直し兼自制で豪快に被った水が滴る髪の毛。
「う、うん。だからもうチョイ待ってて。」
「スウェットびちゃびちゃじゃん。」
そう言うと蓮は、勝手知ったる我が家の洗面所の棚からタオルを取った。
「またちょっと髪伸びたんじゃね?」
そして、俺の髪を拭き始める。
「えっ、蓮?」
鏡越しに目が合うけど、蓮は平然としたもの。
もしかして、子供扱いされてる?
ただ、優しく触れられるのは気持ちがいい。
「ドライヤーは?」
「あ、それは流石に自分でやるよ。」
「ん。」
ドライヤーを受け取ると、蓮を振り返った。
「早く乾きそう。ありがと。」
タオルを被されたまま見上げると、蓮が一瞬困った様な顔をしてーー
チュッ
「へ?」
今、額にキスされた…よね。。
(えぇぇぇぇぇ⁉︎)
「急げよ?」
蓮はそう言うと、ビックリしすぎて声も出ない俺を残してさっさと行ってしまった。
な、何ですか、今のは…。
デコチューなんて映画とか漫画でしか見た事なかったんだが。
柔らかい唇の感触と、蓮から香るいい匂いを思い出して顔が熱くなる。
心臓がドコドコ言って苦しいくらいだ。
「ま、まって…これが毎日だと俺、死ぬかも…。」
明日からは絶対に早起きしよう!!!
俺はそう心に誓った。
その後、何とか動揺を隠して登校すると…
いるわいるわ、他校の女子の群れ。
やっぱり、昨日の爆イケ蓮の画像は出回ってたみたいだ。
キャアキャア騒ぐ女子に、複雑な気持ちになる…かと思いきや、俺の予想は外れた。
だって蓮が全く、それはもう1ミリも興味を示さないんだもん。
人波に飲まれないように俺の腰に手を添えて歩く蓮は、周りを完全にスルー。
豪を煮やした数人が、俺達の進路を塞ぐように立ちはだかるとーー
「邪魔。」
地を這うような低い声で言われて、女子達もポカンとしちゃってたもんね。
そんなこんなで校舎にたどり着くと、教室は勿論別。
でも、昼休みには蓮が学食に誘いに来た。
黒崎君も一緒で、俺は啓太に声をかけて4人でご飯を食べて。
帰りは蓮が教室まで迎えに来て、一緒に帰る。
例の現場に居合わせた生徒から、俺と蓮に繋がりがあるって事が広まったらしい。
興味深そうな目で見られる事はあっても、何か言われる事は無かった。
まぁ、言われてももう気にしないけどね!
帰ったら父さんがドーナツを揚げてたから食べて。
あ、蓮も一緒に。
蓮に宿題をみてもらって、帰宅した母さんと4人で夕食。
それから少しお茶で団欒して。
21時頃、蓮は自宅に帰って行った。
そこから2人でLAINしたりして…ふと気付く。
俺の部活が無いとか、蓮のバイトが無いとかの理由もあるけど…俺と蓮、一緒にいすぎなのでは?
だけど、良く考えると俺達が離れる前って毎日こんな感じだった。
こ、これは…。
いや、勿論嫌じゃない。
好きな相手とずっと一緒にいられるんだから。
だけどさ、幼馴染ってこんなベッタリ?
そんで、額にキスしたりするの?
あ、でも蓮母だって挨拶代わりにホッペちゅーだもんな。
「つまり親しい相手になら…ん?」
声に出して呟いた俺は、部屋の鏡に映った自分を見て違和感を覚えた。
風呂上がり、スウェットの上とパンツって状態で自分の部屋に戻って来たから、足が丸出し。
その太腿の内側に、赤い痕ができてる。
何だこれ?こんな所ぶつけたかなぁ?
触っても痛くない、…鬱血したような痕…
「あっ…」
1週間前、更衣室で蓮と…その…色々した時!
太腿を持ち上げられて、チリッとした痛みを感じたのはこれだったんだ。
これって、キスマーク、だよね?
え、蓮、何でキスマークなんか付けたんだろう。
ってか冷やしたり、何か塗ったりした方がいいの?
慌ててスマホで検索する。
「わっ、変なコラム開いちゃった!」
操作ミスで女子向けっぽいサイトを開いてしまったので閉じようとする。
が、こんなタイトルが目に飛び込んで来た。
『キスマークは彼の独占欲の現れ♡』
えっ?
『彼からキスマークを付けられて困った!なんて経験、ありますよねー?
でもそれは彼の独占欲の現れなんです♡
彼はあなたの事が大好きで、自分のものだって思いたい、又は周りに見せ付けたいの。
キスマークは彼からの「大好き」のサインです♡』
えっ???
キスマークって、そんな意味があるの⁉︎
独占欲と、大好きのサイン?
ってことはーーー。
蓮は俺を、
大好きで、独占したいーーー?
●●●
キスマは知ってても、それを付ける意味までは知らなかったそうです。笑
晴人はエロい事の知識はそれなりにありますが、情緒的な面がお子様。
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