【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第四話

ギアレンジャーの活躍

「何っ！」

　突然、配下が倒れた時、ヴァレリーは何が起こったか分からなかった。
　しかし、配下の戦闘員達が次々と倒れていく中で、銃弾が当たるのを見て、ようやく撃たれていることに気がついた。
　そして、銃弾が飛んでくる方向を見てビルの上から狙撃するブルーに気がついた。

「くっ！　この前の新しいギアレンジャーか！　まだいたのか！」

　先日の戦いで首尾良くレッドを捕まえたのに、ブルーの狙撃と銃撃のために作戦が失敗したことをヴァレリーは苦々しく思っていた。
　この時もレッドへ銃撃を浴びせていた戦闘員達へも狙撃を行い、レッド包囲網を崩した。
　包囲網が崩れるとレッドは隙を突いて脱出、戦闘員達に斬りかかり人々を解放する。
　それをブルーは狙撃で援護する。

「くううっっっ！　またしても邪魔して！」

　作戦の邪魔をされたヴァレリーは地団駄を踏んで悔しがる。
　しかし、すぐに昏い笑みを浮かべてヴァレリーは嗤う。

「けど、のこのこ現れた今は復讐のチャンスね……今日こそ倒してあげるわ！　出番よレパードウーマン！」

「畏まりましたヴァレリー様」

　背後に振り向いて命じたヴァレリーの声に応え、現れたのは、ヒョウ柄のハイレグボディースーツにスレンダーな身体を包み込んだ女性型の怪人だった。