【R18】俺は変身ヒーローが好きだが、なったのは同級生の女子でした。一方の俺は悪の組織に捕らえられマッドサイエンティストにされた

第四話

ギアレンジャー 対 アセンデッド

「出たわねギアレンジャーレッド！　何時も私達の邪魔をして！　今日こそお前達を倒し、この町を支配してくれる！」

「そんな事はさせない！　いくぞヴァイオレットソード！」

　レッドが点に手を掲げると、光りの粒子が集まって剣の形となる。
　光りが収まるとそこからは真っ赤な刀身に白いラインが入った剣が現れる。

「たああっっ」

　剣を握りしめたレッドは戦闘員の集団に突っ込んでいった。
　レッドは剣を振り回し、次々と戦闘員達を倒していく。
　ヴァイオレットソードが軌跡を残して振られる度に戦闘員が吹き飛ばされ次々と上空へ舞い上がっていった。

「ええいっ！　不甲斐ない！」

　倒される配下達を見てヴァレリーは嘆いた。

「囲んで倒して仕舞いなさい！」

　ヴァレリーは、戦闘員達に命じてレッドを全方位から攻撃する様に命じる。
　各々がレーザー銃を持ち、レッドに向かって躊躇無くレッドに向かって放つ。

「くっ」

　レッドは、直ぐに回避してレーザーを避けた。
　猛烈なレーザーの弾幕を前にレッドは接近すること出来なくなった。

「あははははっっっっ！　いくらレッドでも弾幕の前には進めないようね」

「くううっっっ」

　レッドは建物の影に隠れてレーザーの嵐を避けるが、身動きがとれなくなる。

「今のうちに実験体を連れて行きなさい」

　その間にも人々は次々と誘拐されていく。

「止めるんだ！」

「あんたの言うことなんて聞かないわ。止めたいなら出てきなさい。蜂の巣にしてあげるわ」

　レッドの制止も聞かずヴァレリーは戦闘員達に捕らえた市民を運ばせる。
　だが、そんな中、市民に近づいた戦闘員の一人が頭部に銃撃を受けて倒れた。