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第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン

囚われのレッド 迫り来る毒液の恐怖

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「ああああっっっっ」

 毒針に刺された激痛にレッドは悲鳴を上げる。
 しかし、痛みはそれだけでは無かった。
 毒針から大量の毒液が注入され身体に広がる。

「うあああああっっっっっっ」

 無理矢理液体を注入される激痛に悲鳴を上げる。
 しかし、身体が徐々に痺れてゆき、痛みは無くなる。
 折れどころか、身体の力も抜けて行き、叫び声も出せなくなる。

「サソリはいくつかの毒を盛っているけど、今打ち込んだのは麻痺毒と神経毒よ。これで貴方の身体は動けないわ」

「うううっっ」

 毒が回り声帯も痺れて声も出せなくなり、レッドは呻き声を出すだけで精一杯だった。

「ようやく、手に入ったわ」

 嬉しそうにレディスコルピオンは手を伸ばし、レッドの身体に触れた。
 ヒビの入ったギアを握り、砕くとスーツの上から撫でる。
 そして破れた部分へ指を這わせ、レッドの柔肌を堪能する。

「やっぱり、きめ細かくて良い肌をしているわね」

 硬い甲殻に覆われた指先からも分かるほど柔らかく滑らかなレッドの素肌にレディスコルピオンは、喜ぶ。
 しかし、つい熱が入り、レッドの傷口にも触れてしまう。

「あうっ」

 激痛が走り、レッドは悲鳴を上げた。

「ああ、ごめんなさい」

 悲鳴を上げるレッドにレディスコルピオンは指を引っ込め謝る。

「綺麗だったからつい、触っちゃった」

 血の滲む痛々しい傷を見ながらレディスコルピオンは言う。

「怪我をさせちゃったわね。治療しないと」

 そういって、尻尾の毒針を傷に近づけ、毒を噴霧する。

「ぎゃあっ」

 噴霧された瞬間は痛かった。だが、痛覚は鈍っていき、徐々に痺れ始め、快感に変わっていく。
 だが傷口はそのままだ。

「なっ」

 自分の落らだの感覚の変化に、レッドは戸惑う。

「ウフフ、効いてきたようね。特製の媚薬よ。苦痛が快感に変わる」

 再びレディスコルピオンはレッドの傷口を触れた。
 今度は悦楽が走り、快電が全身を駆け抜ける。

「あああんんっっっ」

 声帯の麻痺さえ越えて流れる快感に思わず艶声を出してしまう。

「あら、なんて綺麗な声で啼くの」

 レッドの声を聞いてレディスコルピオンは、ますますレッドに注ぐ視線が熱くなる。

「これから色々楽しみましょう。そのために一つあなたにプレゼントしてあげるわ」
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