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第二話 レッドピンチ 驚異の女幹部レディスコルピオン
迫り来るハサミ レッド捕らえられピンチ
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「うおおおっっっっ!」
振りかぶった拳をレッドはレディスコルピオンに叩き付けようとする。
レディスコルピオンの尻尾が動き、向かってくるレッドに毒液を噴射する。
「何の!」
噴射されても毒の効きは弱く、短時間なら浴びても平気だ。
レッドは気にせず毒の霧の中を突っ切る。
尻尾が襲ってくるが、正面からだと点に過ぎない。
少し、身体を反らして紙一重で避けて回避。
折り返してきても、自分のスピードに追いつけないから、これで無力化した。
アームが出てきても、細く小さい。
纏めて拳で破壊してやる。
その意気込みでレッドはレディスコルピオンに迫った。
だがアームは出てこなかった。
既に至近距離に入っており、今から出しても間に合わない。
「もらった!」
勝利を確信したレッドは思わず叫ぶ。
しかしレディスコルピオンは迫ってくるレッドを見て余裕の笑みを浮かべた。
「うふっ、お馬鹿さん」
次の瞬間、両肩の肩当てが、目の前に来たレッドに向かって伸びてきた。
「なっ」
突然迫ってくる肩当てにレッドは驚くが、突進しており、針路上に現れた肩当てを避ける事は不可能だった。
ガキッ
「ぐあっ!」
両腕を伸びてきた二股の肩当てに掴まれ、レッドは捕まって仕舞った。
「こ、こんなもの!」
レッドは肩当てを振りほどこうとするが、圧倒的な力で締め上げられる。
「うわあああっ」
潰すか切断せんばかりに放たれる強い力に、腕を挟み込まれレッドは悲鳴を上げる。
「私は、レディスコルピオン、サソリの怪人よ。サソリと言ったらハサミでしょう」
自らを自慢するように胸を反らしてレディスコルピオンはレッドに言う。
「でも手がハサミになったら格好悪いからこうして肩当てにして普段は、こうやって収納しているの」
「うぐぐぐぐっ」
苦痛に呻きつつ、何とか逃れようとするレッドにレディスコルピオンは優雅に説明する。
「サソリのハサミは獲物を素早く捕まえるのに使うの。こんなふうに飛び込んできた獲物を捕まえるのにね」
レディスコルピオンは一度言葉を切ると愉悦に口元を歪ませ、嬉しそうにレッドに言う。
「そして、ハサミで捕まえた獲物をサソリがどうするか、知っている?」
「はっ」
言葉の意味に気がついたレッドは、凍り付く。
「うふふ」
レッドの表情を見て、笑みを浮かべたレディスコルピオンは、背中の尻尾を振り上げ、レッドに向かって放った。
尻尾は弧を描いてレッドの背中に突き刺さり、毒針を深々と刺した。
振りかぶった拳をレッドはレディスコルピオンに叩き付けようとする。
レディスコルピオンの尻尾が動き、向かってくるレッドに毒液を噴射する。
「何の!」
噴射されても毒の効きは弱く、短時間なら浴びても平気だ。
レッドは気にせず毒の霧の中を突っ切る。
尻尾が襲ってくるが、正面からだと点に過ぎない。
少し、身体を反らして紙一重で避けて回避。
折り返してきても、自分のスピードに追いつけないから、これで無力化した。
アームが出てきても、細く小さい。
纏めて拳で破壊してやる。
その意気込みでレッドはレディスコルピオンに迫った。
だがアームは出てこなかった。
既に至近距離に入っており、今から出しても間に合わない。
「もらった!」
勝利を確信したレッドは思わず叫ぶ。
しかしレディスコルピオンは迫ってくるレッドを見て余裕の笑みを浮かべた。
「うふっ、お馬鹿さん」
次の瞬間、両肩の肩当てが、目の前に来たレッドに向かって伸びてきた。
「なっ」
突然迫ってくる肩当てにレッドは驚くが、突進しており、針路上に現れた肩当てを避ける事は不可能だった。
ガキッ
「ぐあっ!」
両腕を伸びてきた二股の肩当てに掴まれ、レッドは捕まって仕舞った。
「こ、こんなもの!」
レッドは肩当てを振りほどこうとするが、圧倒的な力で締め上げられる。
「うわあああっ」
潰すか切断せんばかりに放たれる強い力に、腕を挟み込まれレッドは悲鳴を上げる。
「私は、レディスコルピオン、サソリの怪人よ。サソリと言ったらハサミでしょう」
自らを自慢するように胸を反らしてレディスコルピオンはレッドに言う。
「でも手がハサミになったら格好悪いからこうして肩当てにして普段は、こうやって収納しているの」
「うぐぐぐぐっ」
苦痛に呻きつつ、何とか逃れようとするレッドにレディスコルピオンは優雅に説明する。
「サソリのハサミは獲物を素早く捕まえるのに使うの。こんなふうに飛び込んできた獲物を捕まえるのにね」
レディスコルピオンは一度言葉を切ると愉悦に口元を歪ませ、嬉しそうにレッドに言う。
「そして、ハサミで捕まえた獲物をサソリがどうするか、知っている?」
「はっ」
言葉の意味に気がついたレッドは、凍り付く。
「うふふ」
レッドの表情を見て、笑みを浮かべたレディスコルピオンは、背中の尻尾を振り上げ、レッドに向かって放った。
尻尾は弧を描いてレッドの背中に突き刺さり、毒針を深々と刺した。
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