15 / 43
支配の崩壊
第14話
しおりを挟む
夏休みも八月に入ったが、僕の計画は難航していた。
一度計画を整理すると、まず、石神櫂は自分の都合の悪い生徒を除外する。僕と美来がそうだ。逆にいうと、それ以外の生徒は、石神の憂さ晴らしに付き合わされている。その生徒達を救い出し、石神櫂に自分の思うようにいかないと思わせる必要がある。
僕は四年間担任として見てきたが、生徒達が言うことを聞かなくなり、学級崩壊した時が、一番先生にとってダメージが大きい。生徒達よりも自分が偉いと思っているタイプの教師は、こうなった時に生徒に寄り添うことができなくて、心が決壊してしまう。僕はこれを狙っていた。そうすればこの先、石神が教室という場所に関わることはなくなり、七年後に起こる生徒の自殺を止めることができる。
だけど、これには一つ問題があった。石神を恐れて、僕に賛同してくれない子が一人でもいると、その子が石神に狙われやすくなってしまう。石神に歯向かい、辞職に追い込むなら、二組から従順な生徒を一人も残してはならない。
それを踏まえて、夏休みにはなるべく今のクラスの生徒たちと遊び、仲良くなる必要があった。
拓哉や理樹はもちろん、クラスの女の子や過去の自分なら関わっていないだろうと思うような子も遊びに誘った。結果として僕は、「以前の六年生」より、「今の六年生」の思い出をたくさん作ることになった。
僕の中身は、二十六歳だ。付き合わされる遊びは、幼稚なものもたくさんあったが、それはそれで新鮮だった。大人になって全力で走ったり、笑ったり、好きなものを素直に話す機会はほとんどなかった。遊びというよりは、教師目線で小学生を見張るという役割に近かったが、気付けば全力で楽しんでいる自分がいた。
約束通り、拓哉とは練習をした。ほとんどサッカーの練習で、キーパーをやらされたのだが、拓哉はバスケットゴールがある公園を僕に教えてくれた。
五回に一回の割合で僕らはバスケをした。拓哉はバスケをやっても、中学校でレギュラーを狙えるくらい上手だった。
理樹や孝彦とも、もちろん遊んだ。秘密基地を作ったり、キャッチボールをした。野球の道具を持っていない僕に、キャッチャー用のグローブを貸してくれた。どうしてキャッチャーなのかを聞くと、「ボールを受け止めるのが上手いから」と拓哉との練習を考慮してくれた。
僕らは家の中ではほとんど遊ばなかった。家に集まっても、結局外に飛び出して、遊びを見つけ出す。十五年後の小学生とは、なんだか別の生き物のように思えた。
数人で遊ぶ日もあったし、大勢で鬼ごっこなどをして遊ぶ日もあった。青春の一歩手前のような感覚が、確かにそこにはあった。
夏休みの中盤、僕らはいつも遊んでいる公園に集まった。そこには男女合わせて十五人ほどの大勢のクラスメイトが仲良く遊んでいる。
僕の計画をみんなに協力してもらうための絶好の機会だと考えた。
一日中公園を駆け回り、気づけば夕方になっていた。五時半を知らせる鐘の音が、時計台から流れ始める。その合図に合わせて、公園にいた下級生や子供を連れたママさんらは一斉に帰り始めた
。
僕らはその公園に残り、中央にある砂場に腰を下ろして円を作った。
「夏休み、もうすぐ終わっちゃうね」
「まだ、三週間あるよ」
「宿題終わった?」
「うちのクラスはみんな終わってるよ」
各々がそれぞれの話をする。
このクラスには不思議な団結力があった。僕が元の世界で担任を持った時も、ここまで仲のいいクラスは見たことがなかった。
僕はみんなに話を聞いてもらうため呼びかける。
「みんな」
「…」
クラスメイトが静かに僕の方へ向く。
「今のクラスはどう思う」
まるで先生のような口調でみんなに問いかけた。
「どうって最悪だよ」「先生が嫌い」「先生怖い」
みんなが意見を言うが、不満の対象は全て石神に向けられた。
「僕も先生が嫌いだ。教師としてあんな態度は許されない」
思っていることを隠さずに言う。
「だからみんなで、先生に逆らうんだ」
この先で、石神櫂は生徒を自殺に追い込む。それを止める為に今まで考えてきたが、それだけじゃない。今のクラスメイトを、僕は守りたい。本来学校は学びの場だ。僕らは学校で楽しいということを学べていない。全員が怯えて、警戒している。それは絶対に間違ったことだ。
「でも学校に報告しても、そんなことないって言われちゃうよ」
以前、二組の親御さんが学校に追求しに来たと聞いたことがあったが、この子の親だろう。一度どうにもならなかったその子は、諦めた表情をしている。
「確かに…」
全員が暗い顔になる。
「いや、大人の力は借りない。僕らで石神を困らせてやればいいんだ」
もう一度、生徒たちは顔を上げた。
「どうやって?」
「簡単だよ、石神の言うことを聞かない」
少なからず、石神の問題行動をここにいる生徒の両親は知っている。だからホームセンターであったときの拓哉の母親も、僕が怪我をすることよりも、学校に通報されることを心配していた。
「そんなことしたら、先生をもっと怒らせちゃうかもしれない」
今年も学級委員をやっている晃がそう言った。
「大丈夫。僕は何回も先生に逆らってる。自分の思い通りに行かない生徒に、先生は何もしてこない。美来も僕も避けられてるんだ。あいつは、弱いものいじめをしているだけだ」
僕は石神が怖くないこと、そして卑怯であることをみんなに話す。
「え、中島さんが逆らったの?」
校外学習で同じ班だった明美が言った。
「校外学習の日、僕らは帰りが遅かっただろう。あれは先生に逆らう為だったんだ」
みんなが驚いて、相談している。
「何も先生に暴力を振るうわけじゃない。物に当たったり、貶(けな)してきた時に反撃する」
みんなは僕の話を真剣に聞いてくれている。
「僕は学校に来るなって言われた」
一人の男の子が言った。
「私はあの先生に一日中立たされた」
徐々にここにいる生徒らが賛同していく。
だが、ここまで生徒達に嫌われているのは、少し気の毒に思った。
今のクラスの生徒達は、我が強い子があまりいない。それは石神にとって良いようなおもちゃになりやすいということだ。だけど多分、自殺した子は石神に弄ばれ、周りにも助けられることなく死んでいったのだろう。幸いにもこのクラスは、僕と美来を除いた全員が、石神に従順だった。だからこそ、助け合い、今まで自殺に追い込まれるような生徒は出なかった。被害者を出さない為にも、クラスで戦わなくてはならないのだ。
「これから僕らがやることは、みんなで協力しないといけない。一人でも先生に対抗できない子がいれば、たちまちその子だけが狙われることになる。だからクラスのみんなで先生に対抗しよう」
全員が頷いた。
「実際、どうやって困らせる?」
拓哉が言った。
以前から考えていた作戦を話す。
「まずは、何をされても弱いところを見せちゃダメだ。勇気を持って、平然を装うんだ。さっきも言ったけど、弱い物いじめなんだよ。自分の都合が悪くなれば、関わってこないさ」
「平然を装う?」
孝彦は首を傾げている。
「平気なふりをするってこと、何も感じないぞって」
真美が説明してくれる。
「そう。屈しない姿勢を見せていこう」
「でもやっぱり怖いよ」
隅にいた女の子はまだ怯えている。
「大丈夫、一人じゃなければ怖くない。呼び出される時は二人以上で行くんだ。それに、本当に怖かったら、僕も行く」
怖がっている女の子も笑顔を見せてくれた。
「わかった。俺やるよ」
「私も」
「僕も」
ここにいるみんなは協力してくれるようだ。あとは、今いないクラスの子にも協力してもらう必要がある。
「夏休み中に遊んだ子に、今の話を伝えてほしい。もしもできないと言う子がいたら、それは僕に伝えに来てほしい」
全員がもう一度大きく頷く。
最近、僕の六年生の頃の思い出が、良い思い出へと替わっていくのがわかる。だが、まだ他の生徒達は、この一年が最悪な一年として記憶されてしまっているだろう。クラスのみんなで新たな一年を刻む為にも、石神の支配から逃れなくてはならない。
僕らは円を縮め、真ん中に集う。全員で手を合わせ、空に向かってその手を上に挙げた。
一度計画を整理すると、まず、石神櫂は自分の都合の悪い生徒を除外する。僕と美来がそうだ。逆にいうと、それ以外の生徒は、石神の憂さ晴らしに付き合わされている。その生徒達を救い出し、石神櫂に自分の思うようにいかないと思わせる必要がある。
僕は四年間担任として見てきたが、生徒達が言うことを聞かなくなり、学級崩壊した時が、一番先生にとってダメージが大きい。生徒達よりも自分が偉いと思っているタイプの教師は、こうなった時に生徒に寄り添うことができなくて、心が決壊してしまう。僕はこれを狙っていた。そうすればこの先、石神が教室という場所に関わることはなくなり、七年後に起こる生徒の自殺を止めることができる。
だけど、これには一つ問題があった。石神を恐れて、僕に賛同してくれない子が一人でもいると、その子が石神に狙われやすくなってしまう。石神に歯向かい、辞職に追い込むなら、二組から従順な生徒を一人も残してはならない。
それを踏まえて、夏休みにはなるべく今のクラスの生徒たちと遊び、仲良くなる必要があった。
拓哉や理樹はもちろん、クラスの女の子や過去の自分なら関わっていないだろうと思うような子も遊びに誘った。結果として僕は、「以前の六年生」より、「今の六年生」の思い出をたくさん作ることになった。
僕の中身は、二十六歳だ。付き合わされる遊びは、幼稚なものもたくさんあったが、それはそれで新鮮だった。大人になって全力で走ったり、笑ったり、好きなものを素直に話す機会はほとんどなかった。遊びというよりは、教師目線で小学生を見張るという役割に近かったが、気付けば全力で楽しんでいる自分がいた。
約束通り、拓哉とは練習をした。ほとんどサッカーの練習で、キーパーをやらされたのだが、拓哉はバスケットゴールがある公園を僕に教えてくれた。
五回に一回の割合で僕らはバスケをした。拓哉はバスケをやっても、中学校でレギュラーを狙えるくらい上手だった。
理樹や孝彦とも、もちろん遊んだ。秘密基地を作ったり、キャッチボールをした。野球の道具を持っていない僕に、キャッチャー用のグローブを貸してくれた。どうしてキャッチャーなのかを聞くと、「ボールを受け止めるのが上手いから」と拓哉との練習を考慮してくれた。
僕らは家の中ではほとんど遊ばなかった。家に集まっても、結局外に飛び出して、遊びを見つけ出す。十五年後の小学生とは、なんだか別の生き物のように思えた。
数人で遊ぶ日もあったし、大勢で鬼ごっこなどをして遊ぶ日もあった。青春の一歩手前のような感覚が、確かにそこにはあった。
夏休みの中盤、僕らはいつも遊んでいる公園に集まった。そこには男女合わせて十五人ほどの大勢のクラスメイトが仲良く遊んでいる。
僕の計画をみんなに協力してもらうための絶好の機会だと考えた。
一日中公園を駆け回り、気づけば夕方になっていた。五時半を知らせる鐘の音が、時計台から流れ始める。その合図に合わせて、公園にいた下級生や子供を連れたママさんらは一斉に帰り始めた
。
僕らはその公園に残り、中央にある砂場に腰を下ろして円を作った。
「夏休み、もうすぐ終わっちゃうね」
「まだ、三週間あるよ」
「宿題終わった?」
「うちのクラスはみんな終わってるよ」
各々がそれぞれの話をする。
このクラスには不思議な団結力があった。僕が元の世界で担任を持った時も、ここまで仲のいいクラスは見たことがなかった。
僕はみんなに話を聞いてもらうため呼びかける。
「みんな」
「…」
クラスメイトが静かに僕の方へ向く。
「今のクラスはどう思う」
まるで先生のような口調でみんなに問いかけた。
「どうって最悪だよ」「先生が嫌い」「先生怖い」
みんなが意見を言うが、不満の対象は全て石神に向けられた。
「僕も先生が嫌いだ。教師としてあんな態度は許されない」
思っていることを隠さずに言う。
「だからみんなで、先生に逆らうんだ」
この先で、石神櫂は生徒を自殺に追い込む。それを止める為に今まで考えてきたが、それだけじゃない。今のクラスメイトを、僕は守りたい。本来学校は学びの場だ。僕らは学校で楽しいということを学べていない。全員が怯えて、警戒している。それは絶対に間違ったことだ。
「でも学校に報告しても、そんなことないって言われちゃうよ」
以前、二組の親御さんが学校に追求しに来たと聞いたことがあったが、この子の親だろう。一度どうにもならなかったその子は、諦めた表情をしている。
「確かに…」
全員が暗い顔になる。
「いや、大人の力は借りない。僕らで石神を困らせてやればいいんだ」
もう一度、生徒たちは顔を上げた。
「どうやって?」
「簡単だよ、石神の言うことを聞かない」
少なからず、石神の問題行動をここにいる生徒の両親は知っている。だからホームセンターであったときの拓哉の母親も、僕が怪我をすることよりも、学校に通報されることを心配していた。
「そんなことしたら、先生をもっと怒らせちゃうかもしれない」
今年も学級委員をやっている晃がそう言った。
「大丈夫。僕は何回も先生に逆らってる。自分の思い通りに行かない生徒に、先生は何もしてこない。美来も僕も避けられてるんだ。あいつは、弱いものいじめをしているだけだ」
僕は石神が怖くないこと、そして卑怯であることをみんなに話す。
「え、中島さんが逆らったの?」
校外学習で同じ班だった明美が言った。
「校外学習の日、僕らは帰りが遅かっただろう。あれは先生に逆らう為だったんだ」
みんなが驚いて、相談している。
「何も先生に暴力を振るうわけじゃない。物に当たったり、貶(けな)してきた時に反撃する」
みんなは僕の話を真剣に聞いてくれている。
「僕は学校に来るなって言われた」
一人の男の子が言った。
「私はあの先生に一日中立たされた」
徐々にここにいる生徒らが賛同していく。
だが、ここまで生徒達に嫌われているのは、少し気の毒に思った。
今のクラスの生徒達は、我が強い子があまりいない。それは石神にとって良いようなおもちゃになりやすいということだ。だけど多分、自殺した子は石神に弄ばれ、周りにも助けられることなく死んでいったのだろう。幸いにもこのクラスは、僕と美来を除いた全員が、石神に従順だった。だからこそ、助け合い、今まで自殺に追い込まれるような生徒は出なかった。被害者を出さない為にも、クラスで戦わなくてはならないのだ。
「これから僕らがやることは、みんなで協力しないといけない。一人でも先生に対抗できない子がいれば、たちまちその子だけが狙われることになる。だからクラスのみんなで先生に対抗しよう」
全員が頷いた。
「実際、どうやって困らせる?」
拓哉が言った。
以前から考えていた作戦を話す。
「まずは、何をされても弱いところを見せちゃダメだ。勇気を持って、平然を装うんだ。さっきも言ったけど、弱い物いじめなんだよ。自分の都合が悪くなれば、関わってこないさ」
「平然を装う?」
孝彦は首を傾げている。
「平気なふりをするってこと、何も感じないぞって」
真美が説明してくれる。
「そう。屈しない姿勢を見せていこう」
「でもやっぱり怖いよ」
隅にいた女の子はまだ怯えている。
「大丈夫、一人じゃなければ怖くない。呼び出される時は二人以上で行くんだ。それに、本当に怖かったら、僕も行く」
怖がっている女の子も笑顔を見せてくれた。
「わかった。俺やるよ」
「私も」
「僕も」
ここにいるみんなは協力してくれるようだ。あとは、今いないクラスの子にも協力してもらう必要がある。
「夏休み中に遊んだ子に、今の話を伝えてほしい。もしもできないと言う子がいたら、それは僕に伝えに来てほしい」
全員がもう一度大きく頷く。
最近、僕の六年生の頃の思い出が、良い思い出へと替わっていくのがわかる。だが、まだ他の生徒達は、この一年が最悪な一年として記憶されてしまっているだろう。クラスのみんなで新たな一年を刻む為にも、石神の支配から逃れなくてはならない。
僕らは円を縮め、真ん中に集う。全員で手を合わせ、空に向かってその手を上に挙げた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ベスティエンⅢ【改訂版】
花閂
ライト文芸
美少女と強面との美女と野獣っぽい青春恋愛物語。
恋するオトメと武人のプライドの狭間で葛藤するちょっと天然の少女と、モンスターと恐れられるほどの力を持つ強面との、たまにシリアスたまにコメディな学園生活。
名門お嬢様学校に通う少女が、彼氏を追いかけて地元で恐れられる最悪の不良校に入学。
女子生徒数はわずか1%という環境でかなり注目を集めるなか、入学早々に不良をのしてしまったり暴走族にさらわれてしまったり、彼氏の心配をよそに前途多難な学園生活。
不良たちに暴君と恐れられる彼氏に溺愛されながらも、さらに事件に巻き込まれていく。
人間の女に恋をしたモンスターのお話がハッピーエンドだったことはない。
鐵のような両腕を持ち、鋼のような無慈悲さで、鬼と怖れられ獣と罵られ、己のサガを自覚しながらも
恋して焦がれて、愛さずにはいられない。
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
オーバードライブ・ユア・ソング
津田ぴぴ子
ライト文芸
<一部>ホラー要素あり
春先のある夜、二年前の冬に失踪した兄が首を吊っている夢を見た。
御子柴陽とその幼馴染である香西初は、この春に私立菖蒲ヶ崎高等学校に入学したばかりだ。
陽の四歳年上の兄、晴もかつてはこの学校に通っていたが、二年前の冬に突然行方不明になって以降、未だにその消息は掴めていない。
それからというもの、陽の目には幽霊と呼ばれるものが映るようになった。駅のホーム、近所の公園、通学路。あらゆる場所に当然のようにいる「それ」に、陽は好奇心に近いような感情を抱きつつも、自分から関わっていくことは無かった。
高校に入学したからには青春を謳歌しようと息巻く陽は、部活の一覧の中に軽音部を見つける。
放課後、入部届を片手に意気揚々と軽音部の部室である第二視聴覚室に向かった陽と初は、三年生の方保田織、そして和泉惺の二人と出会う。陽は彼らと話す中で、晴も軽音部に所属していたらしいことを知った。
陽と初、織、惺の四人でバンドを組むことになり、大喜びする陽。
そんな陽に、惺は怖い話は好き?と問い掛けた。
この学校の七不思議が本当にあるのかどうか調べたいと言う惺の話に、陽は好奇心に負けて乗ることにする。
バンドは極めて好調な滑り出しを見せたが、一方で織と惺は、陽と初には言えない何かを抱えているようだった。
晴の失踪、菖蒲ヶ崎高校に伝わる七不思議を始めとする数多の怪談話、校内で立て続けに起こる怪異。
それらは全て、この土地が持つ陰惨な記憶に収束していた。
<二部>ホラー要素なし
夏休みを終えて、文化祭に向けて動き出す軽音部の穏やかな日々の話
※ひとつまみくらいのBL要素、またはBLの匂わせがあります。苦手な方はご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる