描く未来と虹色のサキ
美術鑑定士の一家で生まれた白神咲は、毎夜のように身体を嬲られる父の呪縛から逃れるため、イタリアで修行し絵画修復士という道を選んだ。
父の知り合いだという葉山誠一という画家に依頼され、住み込みで働くことになる。
自然と惹かれ合い、お互いしか見えない蜜月を愉しむ中、父の呪いがさらに蝕む。
身動きが取れなくなる咲に、誠一は呪いを解くために生まれたままの姿で絵を描きたいと言う。
呪いの解放と繋がりがあるのか判らない中、咲は了承するが……。
未来を描く画家と過去を戻す修復士との、濃密な愛の物語──。
父の知り合いだという葉山誠一という画家に依頼され、住み込みで働くことになる。
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一章 絵画修復士として
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