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第一章
022 秘密の日記
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「ってか、儀式の内容を知ってたんだ」
「まあな。ちょっとしたルートで」
「いやだなあ。恥ずかしい」
「きちんと役割をこなす姿は、立派だと思うよ」
「あんまりこなしてないけど」
リチャードの思惑を理解し、同時に恐ろしい男だとも思った。
予備生になって仲良くなったクリスとアーサー。アーサーが万が一裏切る可能性を考え、甘い蜜を吸わせていた。当然、アーサーは罪の意識が芽生える。ある意味上からの圧力によって、クリスや仲間を裏切ることはできなくなる。そして、ウィル自身も好きな相手が儀式を免除されていたと知り、リチャードに頭が上がらなくなった。
リチャードの思惑は、すべてはクリスを守るためだ。
それに今年はこれ以上、神の御子は生まれない。おそらくクリスも一回目の儀式で神の御子に選ばれている。クリスは予備生に選ばれてから強がるようになった。絶望の中で必死に自我を保とうとする強さは、弱さを隠す表れだ。
「誰にも言わないし、アーサーもこれ以上、儀式のことは口にしない方がいい」
「うん、言わないよ」
普段は大人びていてリーダーシップをとれるアーサーは、ウィルの前だとおとなしく子供じみた顔をする。それが可愛くてたまらなかった。
「また会いにきてくれる?」
「もちろんだ。クリスと仲良くしてやってくれ」
「あいつ良い奴だな。予備生になってから話すようになったけど、もともと評判の男だけある」
「話題になってたのか?」
「頭は良いし運動もできる。ファンは多いよ。本人はそういうの興味なさそうだったけど。正義感もあって困ってる人がいたら放っておけないタイプだし」
背後から誰かの話し声が近づいてきた。ウィルはアーサーの指を絡ませ、いわゆる恋人繋ぎのように触れ合い、すぐに離れた。
「じゃあまたな」
「うん、また」
アーサーは嫌がらなかった。離れる直前に爪の先がふれる。名残惜しい、と言っているようだった。
秘密の入り口への階段はすぐに許可が降りた。
入る直前になってもリチャードは「求めるものは何もないからな」と言うが、警備隊隊長自らついてくる。見張り役でもあるし、少しでも学園の情報を入れておきたいという意思が垣間見えた。
「埃っぽいなあ」
白い埃が舞い、人が通った跡がない。数年は掃除もろくにしていない。
教団に関するものが大半を占めていて、リチャードの言うとおり異国の文化や衆議院など、風習など書かれたものがたくさんある。シンヴォーレ学園に在籍する間は、自分たちの宗教団体を学び、いかに素晴らしいかと洗脳される。大学部へ上がれば、ようやく異国について勉強することができるのだ。
リチャードは異国には興味がないようで、教団の本ばかり手に取っている。
綺麗に並べられている中、一つ不自然な並び方をする本棚があった。順番通りになっていない。それに手前にずれている。一番下で目が届きにくいからこそ、違和感があった。
本を何冊か出し、奥へ手を伸ばした。本だ。鍵付きの日記。
リチャードは窓を開けた。生ぬるい風が入ってくる。遠くで馬の鳴き声がした。
「クリスは馬房にいるのか」
「見えるんですか?」
「ここからは見えない。今の鳴き声はエマのものだ。クリスに会えて喜んでいるのだろう」
ウィルには馬の鳴き声はすべて同じに聞こえた。
「リチャードさん、日記らしきものが隠されていたんですが、鍵がかけられて中が見られないようになっています」
「鍵をかけたのは書いた本人だろうが、だいぶ古い。ここの卒業生で、鍵の行方は本人しか判らないだろう。無理にでもこじ開けるしかないだろうな」
「こじ開ける……か」
一人、鍵開けの達人なら知っている。夜中に二人でこっそり抜け出しては聖堂で話をしたり遊んだりしたものだ。
「クリスに頼むしかないか」
「なんだ、知ってたんですか」
「入院中、鍵を開けて抜け出している姿を目撃した。手先が器用なのはさすがだが、勘弁願いたいものだな」
そうは言いつつもリチャードはどこか嬉しそうに見えた。
「エーマ、エーマ」
名前を呼ぶたびにエマは鳴き、顔をすり寄せてきた。
馬房を掃除したあとは外をおもいっきり走り回り、フルーツをいくつか与えた。
「エマ、今日も世界一可愛いよ。俺が牡馬なら、絶対にお前を選ぶ」
「口説いている最中悪いが、俺の誘いも受けてくれないか?」
馬房の入り口で、リチャードは扉に寄っかかって腕を組んでいた。何をしても様になる男だ。
「エマとの時間を邪魔されると、僕は不機嫌になるんだ。知らなかったか?」
「できれば俺も仲間に加えてほしいところだがな。緊急の用事だ。守衛所へ来てくれ。ウィリアムもいる」
「ウィルも?」
ブルル、とエマが鳴いた。別れが惜しいと鳴いている。
「エマ、また明日も来るよ。あとで一緒に遊ぼう」
エマはクリスだけではなく、リチャードにも顔を近づけて挨拶をした。
「緊急の用事ってなんだ? ウィルがケガしたとかじゃないよな?」
「すこぶる元気だ。お前にしかできないことを頼みたい。秘密厳守で」
案内されたのはリチャードの部屋だ。テーブルに見慣れないものがある。
「これなに?」
「鍵つきの日記だ」
「誰の? ずいぶん古いけど」
「多分卒業生じゃないか? 図書室に鍵がついた部屋があっただろ。一番したの本棚の奥に隠されてあったんだ」
表紙には名前も書いていない。黒に金で縁取った日記には、鍵穴がある。
「鍵はない。だからクリスに頼みたい。開けられるか?」
リチャードは隣に座った。
「多分、いや、やってみないと」
三つあるヘアピンの中でまっすぐでシンプルなものを一つ取り、鍵穴へ差し込む。わずか十秒ほどで小気味よい音を立てた。
「この瞬間が癖になる」
「おかしな道へ歩むなよ」
「僕も見ていいんだよな?」
「ああ」
日記の冒頭から、ここにいる三人は「ああ……」と音のない声を漏らした。
見ること自体、憚られる。誰かに当てた恋文だ。だが隠したのは見つかってほしい、誰かに読んでもらいたいともとれる。
──Aは予備生に選ばれた。神なんていない。少なくとも俺に神は振り向かなかった。
──住む寄宿舎も違う。遠い存在になった。どうして好きになったんだろう。
──俺はこっそりAと会った。Aは元気がなかった。
──儀式はそんなに辛いのかと質問をすると、Aは頷いた。神の御子になんてなりたくない、みんなと一緒に卒業したいと泣いた。
──月の光に照らされた壁に、大きな獣のようなものが現れた。
「──っ…………!」
隣のウィルを見ると、何の反応もない。彼は儀式について知っていた。クリスが同じ目に合っていることも。日記を破り捨てたくなるほど感情が高ぶるが、後先考えない言動は損しかない。
──監督官に口止めされた。影のことは誰にも言うなと。でなければ俺を教団の裁判にかけ、命の保証はないと言われた。
──翌日、Aは神の御子になったと学園で騒ぎになった。ちっともめでたくない。監督官に詰め寄ったが、そのせいで俺は獄舎へ入れられて、本部へ送り出されるAの最後の姿を見ることができなかった。
──のちに知ったのは、あれは儀式であること。生徒同士の性行為が禁止されていたのは、つまりそういうことだ。性行為によって神が降りる。Aも望んだことだが、掟を破ってしまった。
──浅はかなのは俺だ。俺は監督官を怨むばかりだった。実際は監督官に命を救われていた。俺が今まで通りに学園生活を過ごせるよう、教祖への報告はせず、Aを神の御子として教団へ差し出した。差し出すしかなかったのだ。監督官だけではなく他の守衛にも影を見られていたらしい。
「まあな。ちょっとしたルートで」
「いやだなあ。恥ずかしい」
「きちんと役割をこなす姿は、立派だと思うよ」
「あんまりこなしてないけど」
リチャードの思惑を理解し、同時に恐ろしい男だとも思った。
予備生になって仲良くなったクリスとアーサー。アーサーが万が一裏切る可能性を考え、甘い蜜を吸わせていた。当然、アーサーは罪の意識が芽生える。ある意味上からの圧力によって、クリスや仲間を裏切ることはできなくなる。そして、ウィル自身も好きな相手が儀式を免除されていたと知り、リチャードに頭が上がらなくなった。
リチャードの思惑は、すべてはクリスを守るためだ。
それに今年はこれ以上、神の御子は生まれない。おそらくクリスも一回目の儀式で神の御子に選ばれている。クリスは予備生に選ばれてから強がるようになった。絶望の中で必死に自我を保とうとする強さは、弱さを隠す表れだ。
「誰にも言わないし、アーサーもこれ以上、儀式のことは口にしない方がいい」
「うん、言わないよ」
普段は大人びていてリーダーシップをとれるアーサーは、ウィルの前だとおとなしく子供じみた顔をする。それが可愛くてたまらなかった。
「また会いにきてくれる?」
「もちろんだ。クリスと仲良くしてやってくれ」
「あいつ良い奴だな。予備生になってから話すようになったけど、もともと評判の男だけある」
「話題になってたのか?」
「頭は良いし運動もできる。ファンは多いよ。本人はそういうの興味なさそうだったけど。正義感もあって困ってる人がいたら放っておけないタイプだし」
背後から誰かの話し声が近づいてきた。ウィルはアーサーの指を絡ませ、いわゆる恋人繋ぎのように触れ合い、すぐに離れた。
「じゃあまたな」
「うん、また」
アーサーは嫌がらなかった。離れる直前に爪の先がふれる。名残惜しい、と言っているようだった。
秘密の入り口への階段はすぐに許可が降りた。
入る直前になってもリチャードは「求めるものは何もないからな」と言うが、警備隊隊長自らついてくる。見張り役でもあるし、少しでも学園の情報を入れておきたいという意思が垣間見えた。
「埃っぽいなあ」
白い埃が舞い、人が通った跡がない。数年は掃除もろくにしていない。
教団に関するものが大半を占めていて、リチャードの言うとおり異国の文化や衆議院など、風習など書かれたものがたくさんある。シンヴォーレ学園に在籍する間は、自分たちの宗教団体を学び、いかに素晴らしいかと洗脳される。大学部へ上がれば、ようやく異国について勉強することができるのだ。
リチャードは異国には興味がないようで、教団の本ばかり手に取っている。
綺麗に並べられている中、一つ不自然な並び方をする本棚があった。順番通りになっていない。それに手前にずれている。一番下で目が届きにくいからこそ、違和感があった。
本を何冊か出し、奥へ手を伸ばした。本だ。鍵付きの日記。
リチャードは窓を開けた。生ぬるい風が入ってくる。遠くで馬の鳴き声がした。
「クリスは馬房にいるのか」
「見えるんですか?」
「ここからは見えない。今の鳴き声はエマのものだ。クリスに会えて喜んでいるのだろう」
ウィルには馬の鳴き声はすべて同じに聞こえた。
「リチャードさん、日記らしきものが隠されていたんですが、鍵がかけられて中が見られないようになっています」
「鍵をかけたのは書いた本人だろうが、だいぶ古い。ここの卒業生で、鍵の行方は本人しか判らないだろう。無理にでもこじ開けるしかないだろうな」
「こじ開ける……か」
一人、鍵開けの達人なら知っている。夜中に二人でこっそり抜け出しては聖堂で話をしたり遊んだりしたものだ。
「クリスに頼むしかないか」
「なんだ、知ってたんですか」
「入院中、鍵を開けて抜け出している姿を目撃した。手先が器用なのはさすがだが、勘弁願いたいものだな」
そうは言いつつもリチャードはどこか嬉しそうに見えた。
「エーマ、エーマ」
名前を呼ぶたびにエマは鳴き、顔をすり寄せてきた。
馬房を掃除したあとは外をおもいっきり走り回り、フルーツをいくつか与えた。
「エマ、今日も世界一可愛いよ。俺が牡馬なら、絶対にお前を選ぶ」
「口説いている最中悪いが、俺の誘いも受けてくれないか?」
馬房の入り口で、リチャードは扉に寄っかかって腕を組んでいた。何をしても様になる男だ。
「エマとの時間を邪魔されると、僕は不機嫌になるんだ。知らなかったか?」
「できれば俺も仲間に加えてほしいところだがな。緊急の用事だ。守衛所へ来てくれ。ウィリアムもいる」
「ウィルも?」
ブルル、とエマが鳴いた。別れが惜しいと鳴いている。
「エマ、また明日も来るよ。あとで一緒に遊ぼう」
エマはクリスだけではなく、リチャードにも顔を近づけて挨拶をした。
「緊急の用事ってなんだ? ウィルがケガしたとかじゃないよな?」
「すこぶる元気だ。お前にしかできないことを頼みたい。秘密厳守で」
案内されたのはリチャードの部屋だ。テーブルに見慣れないものがある。
「これなに?」
「鍵つきの日記だ」
「誰の? ずいぶん古いけど」
「多分卒業生じゃないか? 図書室に鍵がついた部屋があっただろ。一番したの本棚の奥に隠されてあったんだ」
表紙には名前も書いていない。黒に金で縁取った日記には、鍵穴がある。
「鍵はない。だからクリスに頼みたい。開けられるか?」
リチャードは隣に座った。
「多分、いや、やってみないと」
三つあるヘアピンの中でまっすぐでシンプルなものを一つ取り、鍵穴へ差し込む。わずか十秒ほどで小気味よい音を立てた。
「この瞬間が癖になる」
「おかしな道へ歩むなよ」
「僕も見ていいんだよな?」
「ああ」
日記の冒頭から、ここにいる三人は「ああ……」と音のない声を漏らした。
見ること自体、憚られる。誰かに当てた恋文だ。だが隠したのは見つかってほしい、誰かに読んでもらいたいともとれる。
──Aは予備生に選ばれた。神なんていない。少なくとも俺に神は振り向かなかった。
──住む寄宿舎も違う。遠い存在になった。どうして好きになったんだろう。
──俺はこっそりAと会った。Aは元気がなかった。
──儀式はそんなに辛いのかと質問をすると、Aは頷いた。神の御子になんてなりたくない、みんなと一緒に卒業したいと泣いた。
──月の光に照らされた壁に、大きな獣のようなものが現れた。
「──っ…………!」
隣のウィルを見ると、何の反応もない。彼は儀式について知っていた。クリスが同じ目に合っていることも。日記を破り捨てたくなるほど感情が高ぶるが、後先考えない言動は損しかない。
──監督官に口止めされた。影のことは誰にも言うなと。でなければ俺を教団の裁判にかけ、命の保証はないと言われた。
──翌日、Aは神の御子になったと学園で騒ぎになった。ちっともめでたくない。監督官に詰め寄ったが、そのせいで俺は獄舎へ入れられて、本部へ送り出されるAの最後の姿を見ることができなかった。
──のちに知ったのは、あれは儀式であること。生徒同士の性行為が禁止されていたのは、つまりそういうことだ。性行為によって神が降りる。Aも望んだことだが、掟を破ってしまった。
──浅はかなのは俺だ。俺は監督官を怨むばかりだった。実際は監督官に命を救われていた。俺が今まで通りに学園生活を過ごせるよう、教祖への報告はせず、Aを神の御子として教団へ差し出した。差し出すしかなかったのだ。監督官だけではなく他の守衛にも影を見られていたらしい。
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