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合唱練習をぶち壊す
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あれから僕はどうすればタイムループが終わるのかを考えた。何度か確認したが、橘恵美にタイムループの記憶は引き継がれていないようだ。
もちろん何も知らないような演技をされていることも考えて、一度下ネタを10分間延々と言い続け、顔を真っ赤にした涙目の橘恵美にボコられてみた。そして次のループの際に平然と話しかけてみたが、特に動揺した様子もなかったので演技の線は薄いだろう。
無意識に行なっているというのならば彼女にアプローチしてもどうしようもない。そこで僕は閃いてしまった。「直接彼女にアプローチしてダメなら、僕が勝手に彼女がタイムループを起こしてしまった原因だと決めつけている、合唱練習の授業の方を潰してしまえば良いじゃない!」と。僕は自分の神がかった発想に脱帽した。さっきまでのループでは排泄物みたいなアイデアしか出ないカス野郎だったが、今回のループの僕は大分冴えているじゃないか。やるな、今回のループの僕。
しかしそうなるとどう授業を潰すか。パッと思いつく方法としては、全裸になって10分間教室で器物損害の限りを尽くすとかだろうか。
いやいや無理だと僕は頭を振った。やっぱり今回の僕は冴えてないかもしれない。
授業を潰すにはそれ相応の事件を起こす必要があるのは確かだ。しかし仮に全裸マン作戦を決行したとしよう。
幸運にも事がうまく運び、事件を起こした結果タイムループが終わったとしよう。しかしここで忘れてはならないのは、タイムループが終われば正常に時が動き出すということである。その時教室に残るのは全裸で奇行を繰り返す僕という犯罪者、そしてその犯罪者に汚物を見るような視線を向けるクラスメイト達である。
ループが終わると同時に僕も社会的にジ・エンドだ。
それを避けるには僕が犯人だと気づかれずに授業が中止になるほどの事件を起こさなければならないのだ。それは簡単にいえば完全犯罪をしろということで、言うのは簡単でもやるとなるとハードルは死ぬほど高くなる。
グラグラの実でも食べて地震を起こせたら話は早かったが、あいにくと僕は無能力者を通り越してもはや無能。特殊能力どころか持ちうる技術もカスみたいなもんだ。
「すぅ~はぁぁぁ。よし」
しっちゃかめっちゃかな頭を深呼吸でリフレッシュ。考えていても脳が沸騰するだけだ。ダメ元で行動することにした。
最悪豚小屋にぶち込まれてブヒブヒ暮らすだけだ。僕の場合未成年だから少年院行きかもしれない。
まず校内をくまなく見て回った。事件を起こすのに使えそうなものとしては冬のストーブの燃料として保管してあった灯油くらいだろうか。どれも満タンになってタンクに入っていた。
化学室にある薬品なんかも利用できそうだったが、硝酸を人にブッけるくらいしか思いつく方法がない。大事件にはなりそうだが気がすすまないどころか絶対にやりたくない。僕はグロが嫌いなのだ。頑張れ僕の脳みそ。もっとマシなアイデアをしぼり出せ。……ん? そういえば化学室には一度お世話になった温もりの火、ガスバーナーさんがあったではないか。
「よし。決めた。」
名付けて学校は燃えているか作戦。いざ決行である。
もちろん何も知らないような演技をされていることも考えて、一度下ネタを10分間延々と言い続け、顔を真っ赤にした涙目の橘恵美にボコられてみた。そして次のループの際に平然と話しかけてみたが、特に動揺した様子もなかったので演技の線は薄いだろう。
無意識に行なっているというのならば彼女にアプローチしてもどうしようもない。そこで僕は閃いてしまった。「直接彼女にアプローチしてダメなら、僕が勝手に彼女がタイムループを起こしてしまった原因だと決めつけている、合唱練習の授業の方を潰してしまえば良いじゃない!」と。僕は自分の神がかった発想に脱帽した。さっきまでのループでは排泄物みたいなアイデアしか出ないカス野郎だったが、今回のループの僕は大分冴えているじゃないか。やるな、今回のループの僕。
しかしそうなるとどう授業を潰すか。パッと思いつく方法としては、全裸になって10分間教室で器物損害の限りを尽くすとかだろうか。
いやいや無理だと僕は頭を振った。やっぱり今回の僕は冴えてないかもしれない。
授業を潰すにはそれ相応の事件を起こす必要があるのは確かだ。しかし仮に全裸マン作戦を決行したとしよう。
幸運にも事がうまく運び、事件を起こした結果タイムループが終わったとしよう。しかしここで忘れてはならないのは、タイムループが終われば正常に時が動き出すということである。その時教室に残るのは全裸で奇行を繰り返す僕という犯罪者、そしてその犯罪者に汚物を見るような視線を向けるクラスメイト達である。
ループが終わると同時に僕も社会的にジ・エンドだ。
それを避けるには僕が犯人だと気づかれずに授業が中止になるほどの事件を起こさなければならないのだ。それは簡単にいえば完全犯罪をしろということで、言うのは簡単でもやるとなるとハードルは死ぬほど高くなる。
グラグラの実でも食べて地震を起こせたら話は早かったが、あいにくと僕は無能力者を通り越してもはや無能。特殊能力どころか持ちうる技術もカスみたいなもんだ。
「すぅ~はぁぁぁ。よし」
しっちゃかめっちゃかな頭を深呼吸でリフレッシュ。考えていても脳が沸騰するだけだ。ダメ元で行動することにした。
最悪豚小屋にぶち込まれてブヒブヒ暮らすだけだ。僕の場合未成年だから少年院行きかもしれない。
まず校内をくまなく見て回った。事件を起こすのに使えそうなものとしては冬のストーブの燃料として保管してあった灯油くらいだろうか。どれも満タンになってタンクに入っていた。
化学室にある薬品なんかも利用できそうだったが、硝酸を人にブッけるくらいしか思いつく方法がない。大事件にはなりそうだが気がすすまないどころか絶対にやりたくない。僕はグロが嫌いなのだ。頑張れ僕の脳みそ。もっとマシなアイデアをしぼり出せ。……ん? そういえば化学室には一度お世話になった温もりの火、ガスバーナーさんがあったではないか。
「よし。決めた。」
名付けて学校は燃えているか作戦。いざ決行である。
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