4 / 55
第一章 追放と仲間探し
2話「今後の目標と女勇者の下着」
しおりを挟む
「あぁ~……どうっすかなぁ。まさか転生してまで無職になるとはなぁ」
勇者一行から正式に追放宣言されたあと俺はあの場所から逃げるように飛び出すと、最早この街には長居できないものと考えて近くの村や街に一先ず避難しようと、そのまま街を飛び出すと道なりに沿って歩き始めたのだ。
周りを見渡せば商人らしき男が馬車を引いていり、傷だらけの冒険者がクエストの報告をする為にギルドへと向かっていたりと、この辺はまだ俺が先程まで滞在していたカナリウムという街に近いこともあり人通りも多いようである。
「はぁ……。取り敢えず魔王を討伐しないと俺の願いが叶えられることはないし……やっぱり討伐は必須事項だよなぁ」
無職になったことに対しては特に危機感も焦りもないのだが、如何せん魔王討伐の決め手でもあった勇者から直々にクビ宣告をされると俺としても今後どうするべきかと思い悩む。
そもそも勇者一行が強くて勝手に魔王を討伐さえしてくれれば何の問題もないのだが、あの三人では精々魔王軍に占領された土地を開放するが手一杯で、肝心の魔王には運良く遭遇しても赤子の手を捻るように返り討ちに遭うのが目に見えて俺には分かる。
何故なら彼女らは明確に言って弱いのだ。それはもう物凄く。
確かに魔物とか人間が相手ならば余裕で勝てるぐらいの力は有している。だがそれでも到底魔王なんぞという相手には勝てないだろうと俺は自らの命をも賭けて断言してもいい。
その証拠に俺が大物の相手を敢えて譲っている意味すらも彼女らは理解出来ていないのだから。
そもそも俺が雑魚を率先して倒すのには理由があり、彼女らが余りにも実力不足だから少しでも体力や魔力を消費させない為であるのだ。
まあ端的に言ってしまえば俺が雑魚を狩ることで、無駄に体力や魔力を消費させることなく万全な状態で彼女らを大物とよばれる魔物と対峙させていたのだ。
つまり俺が抜けたことであの勇者一行は持って二、三ヶ月ぐらいであろうと予想できる。
そのあとは死者が出るか……下手をすれば全員死ぬか。
もしくはオークに捕まり、性奴隷として一生を過ごすかのどれかだろう。
「うーむ、アイツら性格はともかく顔と見た目だけは良いからな。奴隷となればまず殺されることはないだろう」
そんな事を呟きながら勇者一行の今後を密かに気に掛けると、俺はズボンのポケットから一枚の下着を取り出して空に掲げてじっくりと眺め始めた。
それは女性物の下着であり色は黒で持ち主は、あの女性大好き勇者様の私物である。
実はカナリウムの街を出る前に勇者一行が寝泊まりしていた宿屋に寄って、俺は光の速さで全員分の下着を拝借していたのだ。
「セシールのやつは貴公子っぽいから清楚な白色を履いていると思ったが……。意外とムッツリなのかも知れんな」
天に掲げて太陽の光と外の空気をたっぷりと下着に吸収させたあと、俺は周囲に顔を向けて様子を伺うと近くに人の気配が無い事を確認した。
そして人が通らなさそうな場所へと一旦移動すると取り敢えず男として、女性の下着を手にしたならば一度はやらねばいけない行為に手を染めようと考えていた。
そう、クンカクンカである! 生前の俺では絶対にできなかったであろう行為だ!
「よ、よし……やるぞ! 性格はクソでも美女が履いていた下着だ。ならば充分にイケるッ!」
下着の端を掴んでいた両手を震えさせながら少し広げると、俺はいよいよそれを自身の顔へと近づけ始める。
「うぉぉぉ! 俺はやるぞぉぉお!」
叫びながら俺はセシールの下着へと顔を一気に近づけて堪能すると、その下着からは果実のような甘い香りが最初に漂い、最後は妙に酸っぱい謎の匂いが鼻腔を突き抜けていく。
「くっ……! これは今の俺にとって宝剣や魔剣といった伝説級の武器にすら匹敵する品物だなっ!」
妙な背徳感と童貞特有の底なしの性欲が体中に沸き起こる感覚を受けると、俺は自身の下半身が爆発寸前なことに気がついて、一旦頭の中をリセットする意味も含めて致すことにした。
無論だがオカズは彼女らの下着である。
身勝手な考えで俺をパーティーから追い出したのだから、これぐらいはしても許されるだろう。
てか誰に止められようとも俺はする。絶対に確実にだ。
――そう決心すると俺は生前の頃から親友の右手をわきわきとさせて高鳴る鼓動を抑えつつ、人が来ても絶対に見付からないような茂みの奥へと進んでいく。
そして周りに生い茂る新鮮な草木の匂いを肌で感じると一気にズボンを脱ぎ下ろして俺は自然の中で自慢のマイサンを開放するのであった。
◆◆◆◆
「……よし、ことは成した。あとはこれからどうするべきかを本気で考えないとな」
自家発電の為に多少の時間を消費すると今は恐らく昼を過ぎての14時ぐらいであろう。
性欲という沸き立つ衝動を抑えてから、俺は近くの岩場に座り込むと今後のことについて思案を巡らせることにした。
「そもそもの話しだ。俺が正式な勇者にさえなってしまえば万事全て解決なのではないか?」
顎に手を当てながら俺は独り言を呟くと、もしそれが可能であれば面倒な勇者を手助けするという前提の縛りが無くなるので随分と楽になる。それに一年ぐらいこの異世界を旅していたが勇者というのは血筋で選ばれる者ではなさそうなのだ。
「んー……どっかの酒場でおっちゃんが酔っ払いながら言っていたから本当かどうかわからないが、試練の塔と呼ばれる場所が何処かにあってその塔を攻略すれば誰でも勇者になれるとかなんとか言っていた気が……」
ならばその試練の塔さえ見つけてしまえば俺の抱えている問題は解決される訳なのだが、そもそも出処不明の情報に加えて情報提供者が酔った中年男というなんとも信憑性に欠けるものであるのだ。一番楽なのは直接勇者のセシールに聞くことなのだが、追い出された手前そうもいかない。
「まあ深く考えても仕方ないし、今は試練の塔がある前提で物を考えるとするか。……となれば今の俺に足りないのは圧倒的に仲間だな」
これは自画自賛するつもりではないが正直に言って俺は強いのだ。だが幾ら強いと言えどそれにも限度がある訳で、実際魔王がどのぐらいの実力を有しているのかも分からない事から下手な慢心は命取りとなる。
……ならば必然的に仲間は必要だろう。それも俺と肩を並べられるぐらいの最強の仲間を!
俺が一々雑魚を駆らなくとも個々の力で全てを熟せるような理想の仲間を集めないといけない。
「現状やるべき候補としては試練の塔についての情報探しと仲間集めだな。んで時間に余裕があれば俺の剣を……」
やるべき事を一つ一つ口にして言う事で頭の中を整理すると、次に俺は自身の愛刀である二本の刀を取り出すと刃先から柄の部分まで舐め回すように観察する。
「これ……どうみても街の武具店に売ってるショートソードだよな……はぁ」
俺が選んだギフトは確か最強の二刀流最強セット一式のはずなのだが、どう見てもこの剣からは最強なんて言う二つの文字は微塵も感じられないのだ。
まるで鍛冶師が適当に金稼ぎの為に作ったのであろう、ぐらいの品質だということが素人の俺ですら何となく分かるほどに微妙な剣である。
だがそれでも俺は何か隠された能力適的なのがいつか開花されるのではと思い、今の今まで使い続けているのだが一向にその傾向は伺えない。
やはりこの二本の剣はただのショートソードなのだろうか。
というかこんな粗悪品を送りつけてきやがったモニカには一発重めのグーパンチをお見舞いしてもいいのではないだろうか。
軽くギフト詐欺だぞこれは。訴えたらきっと俺が勝てるレベルだ。
そのうえ俺にはどうにもこの剣が魔王に通用するとは思えないのだ。
理由としては既に刃こぼれを起こしているからである。
俺の使い方が悪いと言われればそれまでなのだが、どうにも信用ならないのもまた事実。
……しかしながらギフトについては全く外れという訳でもなくちゃんと良い部分もある。
まずこの二刀流最強セット一式には剣技の才能や戦いの知識、身体能力などのありとあらゆる面を底上げして常人を遥かに凌駕する能力も含まれているのだ。
これについては本当に感謝していて元引きこもりの俺が初めて肉食の魔物に遭遇した時は、体中が震え上がって怖くて怖くて食い殺されるのではないかと心底思ったのだ。
だがいざ魔物に剣を向けると俺の体は戦い方を熟知しているような動きを見せて、あっという間に魔物を二本の剣で捌くと綺麗な三枚下ろしを作り上げることができたのだ。
「まあ能力に関してはモニカに感謝するが、やはり剣に対しては適当に済ませた感が否めない」
彼女のことを考えてしまい俺は右手で握り拳を作り上げると、ぷるぷると震わせて込み上げる怒りを何とか堪えようと心を落ち着かせる。
「まっ、剣に関してもそうだが今はとにかく仲間だ仲間! 全てはそこから始まるッ! よし……そうと決まればさっそく近くの村か街に行くしかねえなぁ!」
腰を落ち着かせていた岩場から降りて意気揚々と俺は呟くと、色々と考えた末に仲間集めの方を優先的に行う事にした。そして同時進行で試練の塔についての情報を探したり、魔王に対抗できうる可能性を秘めた剣を探すことも目標に。
「うぉぉぉ! やる気が満ち満ちと溢れてきたぁぁぁ! 俺の冒険はこっからだぁぁあ!」
勇者一行から突然追い出された俺だったが次の目標を無事に定める事ができると周囲には女性冒険者が数人ほど歩いていたが、そんなこと気にせずに叫び散らかして右手を天に掲げると自身の冒険を仕切り直すことを宣言した。
「な、なにあれ……?」
「しっ! 絶対に目を合わせたら駄目だよ! ああいうのが魔物よりも一番危険なんだから!」
俺の横を通り過ぎていく女冒険者の二人がそんな会話を小声で繰り広げて暫く歩みを進めたあと立ち止まり、いきなり前傾姿勢を取ると全力疾走の如く走り出して姿を消すのであった。
勇者一行から正式に追放宣言されたあと俺はあの場所から逃げるように飛び出すと、最早この街には長居できないものと考えて近くの村や街に一先ず避難しようと、そのまま街を飛び出すと道なりに沿って歩き始めたのだ。
周りを見渡せば商人らしき男が馬車を引いていり、傷だらけの冒険者がクエストの報告をする為にギルドへと向かっていたりと、この辺はまだ俺が先程まで滞在していたカナリウムという街に近いこともあり人通りも多いようである。
「はぁ……。取り敢えず魔王を討伐しないと俺の願いが叶えられることはないし……やっぱり討伐は必須事項だよなぁ」
無職になったことに対しては特に危機感も焦りもないのだが、如何せん魔王討伐の決め手でもあった勇者から直々にクビ宣告をされると俺としても今後どうするべきかと思い悩む。
そもそも勇者一行が強くて勝手に魔王を討伐さえしてくれれば何の問題もないのだが、あの三人では精々魔王軍に占領された土地を開放するが手一杯で、肝心の魔王には運良く遭遇しても赤子の手を捻るように返り討ちに遭うのが目に見えて俺には分かる。
何故なら彼女らは明確に言って弱いのだ。それはもう物凄く。
確かに魔物とか人間が相手ならば余裕で勝てるぐらいの力は有している。だがそれでも到底魔王なんぞという相手には勝てないだろうと俺は自らの命をも賭けて断言してもいい。
その証拠に俺が大物の相手を敢えて譲っている意味すらも彼女らは理解出来ていないのだから。
そもそも俺が雑魚を率先して倒すのには理由があり、彼女らが余りにも実力不足だから少しでも体力や魔力を消費させない為であるのだ。
まあ端的に言ってしまえば俺が雑魚を狩ることで、無駄に体力や魔力を消費させることなく万全な状態で彼女らを大物とよばれる魔物と対峙させていたのだ。
つまり俺が抜けたことであの勇者一行は持って二、三ヶ月ぐらいであろうと予想できる。
そのあとは死者が出るか……下手をすれば全員死ぬか。
もしくはオークに捕まり、性奴隷として一生を過ごすかのどれかだろう。
「うーむ、アイツら性格はともかく顔と見た目だけは良いからな。奴隷となればまず殺されることはないだろう」
そんな事を呟きながら勇者一行の今後を密かに気に掛けると、俺はズボンのポケットから一枚の下着を取り出して空に掲げてじっくりと眺め始めた。
それは女性物の下着であり色は黒で持ち主は、あの女性大好き勇者様の私物である。
実はカナリウムの街を出る前に勇者一行が寝泊まりしていた宿屋に寄って、俺は光の速さで全員分の下着を拝借していたのだ。
「セシールのやつは貴公子っぽいから清楚な白色を履いていると思ったが……。意外とムッツリなのかも知れんな」
天に掲げて太陽の光と外の空気をたっぷりと下着に吸収させたあと、俺は周囲に顔を向けて様子を伺うと近くに人の気配が無い事を確認した。
そして人が通らなさそうな場所へと一旦移動すると取り敢えず男として、女性の下着を手にしたならば一度はやらねばいけない行為に手を染めようと考えていた。
そう、クンカクンカである! 生前の俺では絶対にできなかったであろう行為だ!
「よ、よし……やるぞ! 性格はクソでも美女が履いていた下着だ。ならば充分にイケるッ!」
下着の端を掴んでいた両手を震えさせながら少し広げると、俺はいよいよそれを自身の顔へと近づけ始める。
「うぉぉぉ! 俺はやるぞぉぉお!」
叫びながら俺はセシールの下着へと顔を一気に近づけて堪能すると、その下着からは果実のような甘い香りが最初に漂い、最後は妙に酸っぱい謎の匂いが鼻腔を突き抜けていく。
「くっ……! これは今の俺にとって宝剣や魔剣といった伝説級の武器にすら匹敵する品物だなっ!」
妙な背徳感と童貞特有の底なしの性欲が体中に沸き起こる感覚を受けると、俺は自身の下半身が爆発寸前なことに気がついて、一旦頭の中をリセットする意味も含めて致すことにした。
無論だがオカズは彼女らの下着である。
身勝手な考えで俺をパーティーから追い出したのだから、これぐらいはしても許されるだろう。
てか誰に止められようとも俺はする。絶対に確実にだ。
――そう決心すると俺は生前の頃から親友の右手をわきわきとさせて高鳴る鼓動を抑えつつ、人が来ても絶対に見付からないような茂みの奥へと進んでいく。
そして周りに生い茂る新鮮な草木の匂いを肌で感じると一気にズボンを脱ぎ下ろして俺は自然の中で自慢のマイサンを開放するのであった。
◆◆◆◆
「……よし、ことは成した。あとはこれからどうするべきかを本気で考えないとな」
自家発電の為に多少の時間を消費すると今は恐らく昼を過ぎての14時ぐらいであろう。
性欲という沸き立つ衝動を抑えてから、俺は近くの岩場に座り込むと今後のことについて思案を巡らせることにした。
「そもそもの話しだ。俺が正式な勇者にさえなってしまえば万事全て解決なのではないか?」
顎に手を当てながら俺は独り言を呟くと、もしそれが可能であれば面倒な勇者を手助けするという前提の縛りが無くなるので随分と楽になる。それに一年ぐらいこの異世界を旅していたが勇者というのは血筋で選ばれる者ではなさそうなのだ。
「んー……どっかの酒場でおっちゃんが酔っ払いながら言っていたから本当かどうかわからないが、試練の塔と呼ばれる場所が何処かにあってその塔を攻略すれば誰でも勇者になれるとかなんとか言っていた気が……」
ならばその試練の塔さえ見つけてしまえば俺の抱えている問題は解決される訳なのだが、そもそも出処不明の情報に加えて情報提供者が酔った中年男というなんとも信憑性に欠けるものであるのだ。一番楽なのは直接勇者のセシールに聞くことなのだが、追い出された手前そうもいかない。
「まあ深く考えても仕方ないし、今は試練の塔がある前提で物を考えるとするか。……となれば今の俺に足りないのは圧倒的に仲間だな」
これは自画自賛するつもりではないが正直に言って俺は強いのだ。だが幾ら強いと言えどそれにも限度がある訳で、実際魔王がどのぐらいの実力を有しているのかも分からない事から下手な慢心は命取りとなる。
……ならば必然的に仲間は必要だろう。それも俺と肩を並べられるぐらいの最強の仲間を!
俺が一々雑魚を駆らなくとも個々の力で全てを熟せるような理想の仲間を集めないといけない。
「現状やるべき候補としては試練の塔についての情報探しと仲間集めだな。んで時間に余裕があれば俺の剣を……」
やるべき事を一つ一つ口にして言う事で頭の中を整理すると、次に俺は自身の愛刀である二本の刀を取り出すと刃先から柄の部分まで舐め回すように観察する。
「これ……どうみても街の武具店に売ってるショートソードだよな……はぁ」
俺が選んだギフトは確か最強の二刀流最強セット一式のはずなのだが、どう見てもこの剣からは最強なんて言う二つの文字は微塵も感じられないのだ。
まるで鍛冶師が適当に金稼ぎの為に作ったのであろう、ぐらいの品質だということが素人の俺ですら何となく分かるほどに微妙な剣である。
だがそれでも俺は何か隠された能力適的なのがいつか開花されるのではと思い、今の今まで使い続けているのだが一向にその傾向は伺えない。
やはりこの二本の剣はただのショートソードなのだろうか。
というかこんな粗悪品を送りつけてきやがったモニカには一発重めのグーパンチをお見舞いしてもいいのではないだろうか。
軽くギフト詐欺だぞこれは。訴えたらきっと俺が勝てるレベルだ。
そのうえ俺にはどうにもこの剣が魔王に通用するとは思えないのだ。
理由としては既に刃こぼれを起こしているからである。
俺の使い方が悪いと言われればそれまでなのだが、どうにも信用ならないのもまた事実。
……しかしながらギフトについては全く外れという訳でもなくちゃんと良い部分もある。
まずこの二刀流最強セット一式には剣技の才能や戦いの知識、身体能力などのありとあらゆる面を底上げして常人を遥かに凌駕する能力も含まれているのだ。
これについては本当に感謝していて元引きこもりの俺が初めて肉食の魔物に遭遇した時は、体中が震え上がって怖くて怖くて食い殺されるのではないかと心底思ったのだ。
だがいざ魔物に剣を向けると俺の体は戦い方を熟知しているような動きを見せて、あっという間に魔物を二本の剣で捌くと綺麗な三枚下ろしを作り上げることができたのだ。
「まあ能力に関してはモニカに感謝するが、やはり剣に対しては適当に済ませた感が否めない」
彼女のことを考えてしまい俺は右手で握り拳を作り上げると、ぷるぷると震わせて込み上げる怒りを何とか堪えようと心を落ち着かせる。
「まっ、剣に関してもそうだが今はとにかく仲間だ仲間! 全てはそこから始まるッ! よし……そうと決まればさっそく近くの村か街に行くしかねえなぁ!」
腰を落ち着かせていた岩場から降りて意気揚々と俺は呟くと、色々と考えた末に仲間集めの方を優先的に行う事にした。そして同時進行で試練の塔についての情報を探したり、魔王に対抗できうる可能性を秘めた剣を探すことも目標に。
「うぉぉぉ! やる気が満ち満ちと溢れてきたぁぁぁ! 俺の冒険はこっからだぁぁあ!」
勇者一行から突然追い出された俺だったが次の目標を無事に定める事ができると周囲には女性冒険者が数人ほど歩いていたが、そんなこと気にせずに叫び散らかして右手を天に掲げると自身の冒険を仕切り直すことを宣言した。
「な、なにあれ……?」
「しっ! 絶対に目を合わせたら駄目だよ! ああいうのが魔物よりも一番危険なんだから!」
俺の横を通り過ぎていく女冒険者の二人がそんな会話を小声で繰り広げて暫く歩みを進めたあと立ち止まり、いきなり前傾姿勢を取ると全力疾走の如く走り出して姿を消すのであった。
267
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。
昼寝部
キャラ文芸
俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。
その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。
とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。
まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。
これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる