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第5章 ルネッサンス攻防編
第509話 武術とは本来臆病な人間が編み出したものではないか。
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時は遡り、魔術試技会の翌日、ステファノはムソウ流一心館道場を訪れていた。
「ふむ。縄術と礫術を学びたいと言うのか」
「はい。こちらの流儀には含まれていないとお聞きしました。どこかでそのような技を教えている場所をご存じないでしょうか?」
「心当たりがないこともないが……」
ゲンドー師範は腕を組み、細めた眼でステファノを見つめた。
「何のために術を求める?」
ミョウシンからはステファノが魔術師であると聞かされていた。杖術を鍛えてはいるが、武術で身を立てるつもりではないとも。
「護身のためです」
そのような問いを予期していたのだろう。ステファノは滞りなく、答えを返した。
「身を守るためとな。魔術の腕は学園随一だと聞いた。杖術もそれなりに使える上、それ以上の体術を修めている。身を守るには十分ではないかな?」
「わかりません。十分なのかもしれず、足りないようにも思えるんです。万一足りなかったらと考えると、できる備えをしておきたいと思うのです」
ステファノの言葉を聞き、ゲンドーは少しばかり目を大きくし、じろりとステファノをにらんだ。
「それ程に大きな敵を相手にするかもしれないと考えているのだな」
「家族や友人を守れるようになりたいんです」
ゲンドー師の問いに直接は答えず、ステファノは自らの望みを言葉にした。
「臆病なことだな。責めてはおらぬ。武術とは本来臆病な人間が編み出したものではないかと、わたしは考えている」
臆病であるからこそ、身を守る手段をあれこれと考え抜き、どこまでも鍛え上げる。武術の目的とは「弱者の生存」ではないかと、ゲンドーは考えていた。
そうであれば、ステファノの目指す道は武術の本質にかなっているとも言えるのだった。
「お前の考えはわかった。残念ながらこの街には、望む技を教える道場がない。だが、王都に行けば道はある」
「1か月後に王都を訪れる機会があります。用事を済ませた後伺いたいので、場所を教えて頂けませんか?」
「よかろう。他ならぬミョウシン様の学友。わたしから紹介状を書こう」
普通、武術道場が他流の修行者を受け入れて技を指南することはない。流儀の流出を嫌うからである。
しかるべき筋からの紹介状があれば、話は変わって来る。
紹介状とはその人物について悪意なきことを保証するものであり、紹介者が全責任を負うという意思表示でもあった。
書き手の「信用」を前提としたものであり、その信用をかけてしたためる重みのある書状だ。
大げさに言えば、書き手の命を差し出すことに等しい。また、それでなければ紹介状の意味がなかった。
「ありがとうございます」
ステファノは手をついて首を垂れるしかなかった。
立ち上がったゲンドーは、しばらくして2通の書状を手に戻って来た。
「1通は捕縛術、もう1通は礫術の道場に宛てて書いたものだ。場所は王都の衛兵詰め所で聞くと良い」
ステファノはうやうやしく2通の紹介状を受け取った。
「王都に行くのは1か月後と言ったな。それまでは、当道場で杖を振っていきなさい」
ゲンドー師の好意を受け、それからの1か月ステファノは一心館で杖術の鍛錬に明け暮れた。
初日は杖を持たなかった。ただひたすらゲンドー師範以下一心館道場の人間が杖を振る姿を見続けた。師範が技を示す機会は多くない。少ない機会にステファノは目と心を研ぎ澄ました。
道場生の中にもムソウ流の極意はある。100本、200本と振られる杖の軌道は、すべて理想の一撃を目指したものだ。ステファノはひたすら見続けて、理想と一致する瞬間を捉えようとする。
ステファノは「これが良い」とか「これは下手だ」などと判断する心を捨てた。ゲンドー師の演舞を基準に、「理想の一撃」を無数の素振りの中から抽出しようとした。
茫洋とした心で眺めている内に、すうっと軌道が光る瞬間があった。
強いとか速いとかではない。何の抵抗もなく杖が空間を切り裂く瞬間がある。切り裂くというより、通り抜ける。
ステファノはその軌道を、「正しい軌道」だと感じた。正しいから光って見えるのだと。
そう意識してからは、あちらこちらに光が観えた。たとえ初心者の手に握られていようと、正しい軌道に乗った杖は輝きを放つのだった。
光は時に強くなり、所により消え去る。
1日が終わる頃、ステファノの脳内には理想の軌道で杖を振るうゲンドー師範の像ができ上がっていた。
◆◆◆
(色は匂えど、散りぬるを――)
2日目、道場の隅で1人杖を振るステファノの姿があった。ギフトの成句を暗唱しながら、ムソウ流の型をゆっくりとなぞる。
その脳裏には理想化されたゲンドー師の像が映し出されている。ステファノは理想像に自分の体を重ね、像と同時に杖を振った。
ムソウ流の極意を自らの体で感じながら、理想と現実のずれを客観視する。
マルチェルの指導を受け、「鉄壁の型」を学んだ時と同じ方法であった。
理想の動きに体を合わせながら、ステファノの心は同時に「動きの意味」を模索する。この角度、この速度にはどういう意味があるのか。ここでの変化、あそこの静止に意味はあるのか。
やがてステファノは目に見えない相手と対峙する。型の流れは、目に見えぬ攻撃を受け、流し、弾き返す。
作り出した隙に吸い込まれるように杖が動く。
杖の動きと体の動きは一体である。軌道を描いているものは、ステファノの体であった。
足を運び、重心を決め、体幹を使う。
杖を振るのは腕ではない。体を運んだ結果、必然として腕がそれに従い、杖は軌道を描く。
ステファノは、その手の中に杖があることを忘れた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第510話 ステファノはあえて回り道を選んだ。」
「ステファノ、1週間お前の鍛錬を見て来た。お前の杖には既に理が備わっている。最早この道場に留まる必要もあるまい」
「ゲンドー先生、それでは……」
「お前に足りないものは、強い体と実戦だけだろう。体を鍛えるのは道場でなくともできる。そして実戦は道場では得られぬ」
道場で行える申し合いや試合は、所詮実戦ではない。そうであれば、ステファノをこれ以上道場に留める必要はなかった。
……
◆お楽しみに。
「ふむ。縄術と礫術を学びたいと言うのか」
「はい。こちらの流儀には含まれていないとお聞きしました。どこかでそのような技を教えている場所をご存じないでしょうか?」
「心当たりがないこともないが……」
ゲンドー師範は腕を組み、細めた眼でステファノを見つめた。
「何のために術を求める?」
ミョウシンからはステファノが魔術師であると聞かされていた。杖術を鍛えてはいるが、武術で身を立てるつもりではないとも。
「護身のためです」
そのような問いを予期していたのだろう。ステファノは滞りなく、答えを返した。
「身を守るためとな。魔術の腕は学園随一だと聞いた。杖術もそれなりに使える上、それ以上の体術を修めている。身を守るには十分ではないかな?」
「わかりません。十分なのかもしれず、足りないようにも思えるんです。万一足りなかったらと考えると、できる備えをしておきたいと思うのです」
ステファノの言葉を聞き、ゲンドーは少しばかり目を大きくし、じろりとステファノをにらんだ。
「それ程に大きな敵を相手にするかもしれないと考えているのだな」
「家族や友人を守れるようになりたいんです」
ゲンドー師の問いに直接は答えず、ステファノは自らの望みを言葉にした。
「臆病なことだな。責めてはおらぬ。武術とは本来臆病な人間が編み出したものではないかと、わたしは考えている」
臆病であるからこそ、身を守る手段をあれこれと考え抜き、どこまでも鍛え上げる。武術の目的とは「弱者の生存」ではないかと、ゲンドーは考えていた。
そうであれば、ステファノの目指す道は武術の本質にかなっているとも言えるのだった。
「お前の考えはわかった。残念ながらこの街には、望む技を教える道場がない。だが、王都に行けば道はある」
「1か月後に王都を訪れる機会があります。用事を済ませた後伺いたいので、場所を教えて頂けませんか?」
「よかろう。他ならぬミョウシン様の学友。わたしから紹介状を書こう」
普通、武術道場が他流の修行者を受け入れて技を指南することはない。流儀の流出を嫌うからである。
しかるべき筋からの紹介状があれば、話は変わって来る。
紹介状とはその人物について悪意なきことを保証するものであり、紹介者が全責任を負うという意思表示でもあった。
書き手の「信用」を前提としたものであり、その信用をかけてしたためる重みのある書状だ。
大げさに言えば、書き手の命を差し出すことに等しい。また、それでなければ紹介状の意味がなかった。
「ありがとうございます」
ステファノは手をついて首を垂れるしかなかった。
立ち上がったゲンドーは、しばらくして2通の書状を手に戻って来た。
「1通は捕縛術、もう1通は礫術の道場に宛てて書いたものだ。場所は王都の衛兵詰め所で聞くと良い」
ステファノはうやうやしく2通の紹介状を受け取った。
「王都に行くのは1か月後と言ったな。それまでは、当道場で杖を振っていきなさい」
ゲンドー師の好意を受け、それからの1か月ステファノは一心館で杖術の鍛錬に明け暮れた。
初日は杖を持たなかった。ただひたすらゲンドー師範以下一心館道場の人間が杖を振る姿を見続けた。師範が技を示す機会は多くない。少ない機会にステファノは目と心を研ぎ澄ました。
道場生の中にもムソウ流の極意はある。100本、200本と振られる杖の軌道は、すべて理想の一撃を目指したものだ。ステファノはひたすら見続けて、理想と一致する瞬間を捉えようとする。
ステファノは「これが良い」とか「これは下手だ」などと判断する心を捨てた。ゲンドー師の演舞を基準に、「理想の一撃」を無数の素振りの中から抽出しようとした。
茫洋とした心で眺めている内に、すうっと軌道が光る瞬間があった。
強いとか速いとかではない。何の抵抗もなく杖が空間を切り裂く瞬間がある。切り裂くというより、通り抜ける。
ステファノはその軌道を、「正しい軌道」だと感じた。正しいから光って見えるのだと。
そう意識してからは、あちらこちらに光が観えた。たとえ初心者の手に握られていようと、正しい軌道に乗った杖は輝きを放つのだった。
光は時に強くなり、所により消え去る。
1日が終わる頃、ステファノの脳内には理想の軌道で杖を振るうゲンドー師範の像ができ上がっていた。
◆◆◆
(色は匂えど、散りぬるを――)
2日目、道場の隅で1人杖を振るステファノの姿があった。ギフトの成句を暗唱しながら、ムソウ流の型をゆっくりとなぞる。
その脳裏には理想化されたゲンドー師の像が映し出されている。ステファノは理想像に自分の体を重ね、像と同時に杖を振った。
ムソウ流の極意を自らの体で感じながら、理想と現実のずれを客観視する。
マルチェルの指導を受け、「鉄壁の型」を学んだ時と同じ方法であった。
理想の動きに体を合わせながら、ステファノの心は同時に「動きの意味」を模索する。この角度、この速度にはどういう意味があるのか。ここでの変化、あそこの静止に意味はあるのか。
やがてステファノは目に見えない相手と対峙する。型の流れは、目に見えぬ攻撃を受け、流し、弾き返す。
作り出した隙に吸い込まれるように杖が動く。
杖の動きと体の動きは一体である。軌道を描いているものは、ステファノの体であった。
足を運び、重心を決め、体幹を使う。
杖を振るのは腕ではない。体を運んだ結果、必然として腕がそれに従い、杖は軌道を描く。
ステファノは、その手の中に杖があることを忘れた。
――――――――――
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
◆次回「第510話 ステファノはあえて回り道を選んだ。」
「ステファノ、1週間お前の鍛錬を見て来た。お前の杖には既に理が備わっている。最早この道場に留まる必要もあるまい」
「ゲンドー先生、それでは……」
「お前に足りないものは、強い体と実戦だけだろう。体を鍛えるのは道場でなくともできる。そして実戦は道場では得られぬ」
道場で行える申し合いや試合は、所詮実戦ではない。そうであれば、ステファノをこれ以上道場に留める必要はなかった。
……
◆お楽しみに。
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