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伴侶の章 アレナドふたりの、はじめてがいっぱい
ジェイデン・アレナドは捧げたい 04
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徐々に寝乱れていく寝間着に、段々と露出していくこの世のものとは思えないほど美しい肢体……。
生殺し…生殺しです、旦那様!
火照る身体を持て余しながらどうにか眠りにつきましたが、朝は甘い痛みで起こされました。
なんと、旦那様が寝ぼけてわたしにキスマークをつけてくれたのです!
もう身体の疼きを我慢することなどできません。
メルヴィンに縋る以外の性的な事を嫌悪し、怖がっていたのが嘘のようです。
しばらく悶えていると、急にメルヴィンが起き上がりました。
そして彼の立派な雄っぱいには歯形がくっきり…。
二人とも前が痛いくらいに張り詰めていました。
もうどうにもならない状態だったわたしは、メルヴィンの申し出に甘えるしかありませんでした。
ただ、朝から旦那様にキスを求められたことはこの上ない喜びでした。
朝食後、ギルドで身体強化の鍛練をしましたが、ここでも旦那様はその非凡な能力の一端を示し、信じ難い練度で身体強化を使いこなしてみせました。
鍛練を終えてロバートさんのお店を訪ねましたが、旦那様はそこでロバートさんの失った足を再生してくれました。
しかもわたしたちを喜ばせたくてやったとおっしゃるではないですか!
感激し過ぎて胸が苦しくなりました。
でも旦那様がリクエストした服は胸元を隠すものが多く、わたしの、おっ、雄っぱいなど、もう要らないのかと悲観してしまいそうになりましたが、わたしの場合は見えない、もしくは透ける方が、その、そそると言われ舞い上がってしまいました。
その一方で美しいだけでなく優しい心もお持ちの旦那様に、わたしは相応しくないのでは…と不安になりました。
気持ちばかりが逸ってしまい、ロバートさんに窘められてしまうほどでした。
でも、少しで良いから旦那様に相応しくなりたかったのです。
その前に訪れた市場でも、次に行った雑貨屋でも、不安と期待でわたしの心は揺れました。
市場で旦那様のお尻の所有権を主張したことは許されると思っています。
つ、妻の権利ですから!
それに旦那様はわたしたちの気持ちを汲んで、閨に向けての昼食も嫌がらずに食べてくださいました。
閨の薬に調合する香りに悩むわたしたちと一緒に、香りを考えてくださいました。
いつか愛する人と選んでみたい…と夢見ていたことを、現実にしてくださいました。
それでもわたしは不安を払拭できませんでした。
旦那様を信じていないのではありません。
ありのままの自分と、自分の価値に自信が無いのです。
そんなわたしの心情は、旦那様にはお見通しでした。
そして旦那様は嫌な顔一つせず、弱気で情けないわたしの話を聞いてくれました。
それだけでなく、わたしの心に寄り添うように、真摯に旦那様の心を伝えてくださいました。
旦那様…わたしの旦那様…、わたしは幸せです。
世界で1番か2番目に幸せです。
ちなみにわたしと1番を競うのは、当然ながらメルヴィンです。
わたしを想ってくださる旦那様に少しでも喜んでほしくて、お米の料理を作ることにしました。
宿のお客さん用の食材ですから、たくさんは使えません。
なので嵩が増えて、チーズにも合うリゾットです。
これだけは厨房に頼まず、自分で作りました。
帰宅したメルヴィンにチーズを削ってもらったので、二人の合作です。
メルヴィンが旦那様を呼びに行っている間に閨の薬を使い、配膳しながらそわそわして過ごしました。
メルヴィンと共に現れた旦那様は、そのお御足を晒していらっしゃいました。
昨夜から今朝にかけての興奮が蘇りそうで困ります。
胸元にも、少しだけ見える肩にも、旦那様の全てに情欲が煽られます。
そんな旦那様にキスを求められれば顔が火照ってしまいますが、喜んで応えました。
夕食に並んだ料理はどれも良い出来でしたが、旦那様はわたしたちが作ったリゾットを1番喜んでくれたように思います。
二人で作った料理をまた食べたいと言ってもらえて、妻冥利に尽きます。
気合いを入れてチーズを削った甲斐がありましたね、メルヴィン。
食後のお茶を飲みながら、雑貨屋から手を繋いで帰るときには言えなかったことを言おうとして言えず、メルヴィンが代わりにわたしの不安を伝えてくれました。
旦那様は自分の不安を打ち明け、メルヴィンからも聞き出し、不安なのはわたしだけではないと教えてくださいました。
それに、しつこくされて嫌うなど有り得ません!
むしろ幸せです。
わたしの全ては旦那様のもの。
旦那様が望んでくださるなら、どんなことでも喜んで励みましょう。
そのうえ旦那様はわたしたちに、初夜の夜着を贈ってくださいました。
旦那様の心遣いに、胸が高鳴り過ぎておかしくなりそうです。
ただでさえ旦那様はわたしより9つも若いのに、早死にしたらどうしましょう。
ときめき過ぎて死んでしまうなんて幸せに違いありませんが、1日でも長く旦那様のお側で生きていたいです。
夜着に着替えるためメルヴィンと一緒にわたしの部屋へ行き、包みを開けて息を呑みました。
旦那様がくださったのは、まさに夜の女王が身に纏うに相応しい衣装でした。
閨の薬と同じくわたしたちが選べるように、揃いの下着とともに色違いで3着包まれていました。
隣でメルヴィンがスケスケスケスケ言っていますが気にしません。
わたしもメルヴィンも、旦那様の色である黒を身に着けました。
わたしの物はドレスですが、メルヴィンはパンツのワンピースでした。
わたしたちを変わらない強さで想いながら、それぞれを見て、それぞれに心を配ってくださる旦那様がこの上なく愛おしい。
旦那様の居ない世界ではもう生きて行けなくなりそうです。
生殺し…生殺しです、旦那様!
火照る身体を持て余しながらどうにか眠りにつきましたが、朝は甘い痛みで起こされました。
なんと、旦那様が寝ぼけてわたしにキスマークをつけてくれたのです!
もう身体の疼きを我慢することなどできません。
メルヴィンに縋る以外の性的な事を嫌悪し、怖がっていたのが嘘のようです。
しばらく悶えていると、急にメルヴィンが起き上がりました。
そして彼の立派な雄っぱいには歯形がくっきり…。
二人とも前が痛いくらいに張り詰めていました。
もうどうにもならない状態だったわたしは、メルヴィンの申し出に甘えるしかありませんでした。
ただ、朝から旦那様にキスを求められたことはこの上ない喜びでした。
朝食後、ギルドで身体強化の鍛練をしましたが、ここでも旦那様はその非凡な能力の一端を示し、信じ難い練度で身体強化を使いこなしてみせました。
鍛練を終えてロバートさんのお店を訪ねましたが、旦那様はそこでロバートさんの失った足を再生してくれました。
しかもわたしたちを喜ばせたくてやったとおっしゃるではないですか!
感激し過ぎて胸が苦しくなりました。
でも旦那様がリクエストした服は胸元を隠すものが多く、わたしの、おっ、雄っぱいなど、もう要らないのかと悲観してしまいそうになりましたが、わたしの場合は見えない、もしくは透ける方が、その、そそると言われ舞い上がってしまいました。
その一方で美しいだけでなく優しい心もお持ちの旦那様に、わたしは相応しくないのでは…と不安になりました。
気持ちばかりが逸ってしまい、ロバートさんに窘められてしまうほどでした。
でも、少しで良いから旦那様に相応しくなりたかったのです。
その前に訪れた市場でも、次に行った雑貨屋でも、不安と期待でわたしの心は揺れました。
市場で旦那様のお尻の所有権を主張したことは許されると思っています。
つ、妻の権利ですから!
それに旦那様はわたしたちの気持ちを汲んで、閨に向けての昼食も嫌がらずに食べてくださいました。
閨の薬に調合する香りに悩むわたしたちと一緒に、香りを考えてくださいました。
いつか愛する人と選んでみたい…と夢見ていたことを、現実にしてくださいました。
それでもわたしは不安を払拭できませんでした。
旦那様を信じていないのではありません。
ありのままの自分と、自分の価値に自信が無いのです。
そんなわたしの心情は、旦那様にはお見通しでした。
そして旦那様は嫌な顔一つせず、弱気で情けないわたしの話を聞いてくれました。
それだけでなく、わたしの心に寄り添うように、真摯に旦那様の心を伝えてくださいました。
旦那様…わたしの旦那様…、わたしは幸せです。
世界で1番か2番目に幸せです。
ちなみにわたしと1番を競うのは、当然ながらメルヴィンです。
わたしを想ってくださる旦那様に少しでも喜んでほしくて、お米の料理を作ることにしました。
宿のお客さん用の食材ですから、たくさんは使えません。
なので嵩が増えて、チーズにも合うリゾットです。
これだけは厨房に頼まず、自分で作りました。
帰宅したメルヴィンにチーズを削ってもらったので、二人の合作です。
メルヴィンが旦那様を呼びに行っている間に閨の薬を使い、配膳しながらそわそわして過ごしました。
メルヴィンと共に現れた旦那様は、そのお御足を晒していらっしゃいました。
昨夜から今朝にかけての興奮が蘇りそうで困ります。
胸元にも、少しだけ見える肩にも、旦那様の全てに情欲が煽られます。
そんな旦那様にキスを求められれば顔が火照ってしまいますが、喜んで応えました。
夕食に並んだ料理はどれも良い出来でしたが、旦那様はわたしたちが作ったリゾットを1番喜んでくれたように思います。
二人で作った料理をまた食べたいと言ってもらえて、妻冥利に尽きます。
気合いを入れてチーズを削った甲斐がありましたね、メルヴィン。
食後のお茶を飲みながら、雑貨屋から手を繋いで帰るときには言えなかったことを言おうとして言えず、メルヴィンが代わりにわたしの不安を伝えてくれました。
旦那様は自分の不安を打ち明け、メルヴィンからも聞き出し、不安なのはわたしだけではないと教えてくださいました。
それに、しつこくされて嫌うなど有り得ません!
むしろ幸せです。
わたしの全ては旦那様のもの。
旦那様が望んでくださるなら、どんなことでも喜んで励みましょう。
そのうえ旦那様はわたしたちに、初夜の夜着を贈ってくださいました。
旦那様の心遣いに、胸が高鳴り過ぎておかしくなりそうです。
ただでさえ旦那様はわたしより9つも若いのに、早死にしたらどうしましょう。
ときめき過ぎて死んでしまうなんて幸せに違いありませんが、1日でも長く旦那様のお側で生きていたいです。
夜着に着替えるためメルヴィンと一緒にわたしの部屋へ行き、包みを開けて息を呑みました。
旦那様がくださったのは、まさに夜の女王が身に纏うに相応しい衣装でした。
閨の薬と同じくわたしたちが選べるように、揃いの下着とともに色違いで3着包まれていました。
隣でメルヴィンがスケスケスケスケ言っていますが気にしません。
わたしもメルヴィンも、旦那様の色である黒を身に着けました。
わたしの物はドレスですが、メルヴィンはパンツのワンピースでした。
わたしたちを変わらない強さで想いながら、それぞれを見て、それぞれに心を配ってくださる旦那様がこの上なく愛おしい。
旦那様の居ない世界ではもう生きて行けなくなりそうです。
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