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宿泊学習
しおりを挟む宗介の守りは、堅かった。
彼と身体を重ねたい。最近は、それだけを目標に生きている。
焦らされれば焦らされるほど日々妄想は膨らみ、妄想の中の彼はあられもない姿になっていった。
(焦らされると・・・燃えちゃう・・・♡)
花奈は自分の性癖を、心底楽しんでいる。
今やもう宗介の顔を見ただけで勃起してしまいそうなほどに、ライトの身体は彼を欲していた。
「今夜、部屋に遊びに行ってもいい?」
宿泊学習。そんな恰好の行事がやってきた。
生徒会長の宗介は、一人部屋を与えられている。
ライトは夜こっそりと彼の部屋に忍び込もうと思っていた。
「そんなこと、俺が良いと言うわけないだろう。」
彼は呆れ顔で、冷たく言い放つ。
(ですよね!!もちろん想定内です・・・♡)
花奈は、すっかり浮かれ切っていた。
宗介の釣れない態度が、もはや癖になっている。
♢♢♢
ーーコンコン。
運よく宗介と並びの部屋だったライトは、ベランダを伝って彼の部屋の窓をノックする。
驚いた彼が、慌てて部屋の中へ入れてくれた。
「お前は一体何を考えているんだ?ここは5階だぞ。落ちたらどうする。」
(浴衣姿・・・・!!心配して怒ってくれてる・・・♡好き・・・・♡)
部屋は和室で、布団が敷かれていた。
宗介の浴衣姿に、花奈は鼻血を出しそうなほど興奮している。
「宗介・・!好き好き好き・・・!俺、宗介のこと大好き!!」
彼を布団へ押し倒し、上に乗った。
「ライト・・・いい加減にしないか。」
目を閉じて、はぁ、と深いため息を吐き出す。
「知ってるだろう?俺にそういう冗談は通じない。」
強い力で、手首を掴まれる。
彼が怒ってしまったのかと一瞬怯んだその隙に、視界が反転した。
押し退けられるのだと思ったら、形勢逆転。
「んっ!・・・・んん・・・・ぅ・・・」
彼はライトの上に乗って、噛み付くようなキスをした。
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