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if マーカスルート
まだ飽きてくれないようです
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王宮の空き部屋で、今日も私はマーカスに犯されている。
「ねぇ、リーシャ。そろそろ私と結婚する気になりましたか?」
首を強く横に振る。
なる訳がない。
自分が私に何をしているのか、この男は分かっていないのか。
怒りで頭がクラクラする。
不意にマーカスが腰の動きを止めた。
「信じられないかもしれないですけどね。私はあなたが好きなんですよ」
キッと睨みつける。
そんな戯言、信じる訳がない。
どこの世界に好きな相手を力づくで無理矢理犯す男がいるのか。
こんなに何度も。
ぬけぬけとそんなことを言われる悔しさに歯噛みする。
彼は構わず言葉を続けた。
「あなたに毎日私の帰りを待っていて欲しいんです」
男にしては細い指が、私の頬に触れた。
「あなたと一緒に食事をとって」
スッと親指で頬を撫でられる。
「夜はこうしてあなたを可愛がって」
耳を指先で擽られる。
「一緒に朝まで眠って」
触れるだけのキス。
「そういうことを、あなたとしたいんです」
目を逸らすと、いつものように鎖骨に触れられた。彼が私を脅す手段。
「こっちを見て。リーシャ」
仕方なくマーカスに視線を戻す。
「あなたが好きなんです。リーシャ」
腰の動きが再開された。
「っ…あっ…んっ…」
声が出てしまう。
心底嫌なのに。
これはもうどうしようもないと、諦めていてもやはり心が軋む。まるで彼の行為を受け入れているかのような自分の身体が嫌でたまらない。
せめて彼の姿を視界に入れていたくなくて目を瞑ると、また鎖骨に触れられた。
「私を見て。リーシャ」
嫌々目を開く。
「好きです。リーシャ」
マーカスは私をじっと見つめている。
「好きです…」
緩やかに中を突かれながら、繰り返し囁かれる。
「私はあなたが好きです」
信じられる訳がない。そんな言葉。
たとえそれが本当だとしても、彼と結婚なんてごめんだ。
こんな強姦魔。
…そうは思うけれど、妊娠した身では他に碌な選択肢がないのも事実で…。
少しだけ気弱になって、ほんの少しだけ心が揺らいだ。
「私の妻になってください。リーシャ」
それでもやっぱり首を横に振った。
これは意地だ。
たとえ残された選択肢の中ではマシなものだと分かっていても。
そもそも彼が、私をこんな状況に追い込んだ張本人なのだ。その彼の思い通りになどなりたくない。
「強情ですね」
マーカスは苦笑した。
そして腰の動きを変える。
「でもきっと、私の子を妊娠すれば気が変わりますよね」
私の妊娠を知らないマーカスは、そんな最低なことを呟いて。
今日もまた、何の遠慮もなく中に出された…。
「ねぇ、リーシャ。そろそろ私と結婚する気になりましたか?」
首を強く横に振る。
なる訳がない。
自分が私に何をしているのか、この男は分かっていないのか。
怒りで頭がクラクラする。
不意にマーカスが腰の動きを止めた。
「信じられないかもしれないですけどね。私はあなたが好きなんですよ」
キッと睨みつける。
そんな戯言、信じる訳がない。
どこの世界に好きな相手を力づくで無理矢理犯す男がいるのか。
こんなに何度も。
ぬけぬけとそんなことを言われる悔しさに歯噛みする。
彼は構わず言葉を続けた。
「あなたに毎日私の帰りを待っていて欲しいんです」
男にしては細い指が、私の頬に触れた。
「あなたと一緒に食事をとって」
スッと親指で頬を撫でられる。
「夜はこうしてあなたを可愛がって」
耳を指先で擽られる。
「一緒に朝まで眠って」
触れるだけのキス。
「そういうことを、あなたとしたいんです」
目を逸らすと、いつものように鎖骨に触れられた。彼が私を脅す手段。
「こっちを見て。リーシャ」
仕方なくマーカスに視線を戻す。
「あなたが好きなんです。リーシャ」
腰の動きが再開された。
「っ…あっ…んっ…」
声が出てしまう。
心底嫌なのに。
これはもうどうしようもないと、諦めていてもやはり心が軋む。まるで彼の行為を受け入れているかのような自分の身体が嫌でたまらない。
せめて彼の姿を視界に入れていたくなくて目を瞑ると、また鎖骨に触れられた。
「私を見て。リーシャ」
嫌々目を開く。
「好きです。リーシャ」
マーカスは私をじっと見つめている。
「好きです…」
緩やかに中を突かれながら、繰り返し囁かれる。
「私はあなたが好きです」
信じられる訳がない。そんな言葉。
たとえそれが本当だとしても、彼と結婚なんてごめんだ。
こんな強姦魔。
…そうは思うけれど、妊娠した身では他に碌な選択肢がないのも事実で…。
少しだけ気弱になって、ほんの少しだけ心が揺らいだ。
「私の妻になってください。リーシャ」
それでもやっぱり首を横に振った。
これは意地だ。
たとえ残された選択肢の中ではマシなものだと分かっていても。
そもそも彼が、私をこんな状況に追い込んだ張本人なのだ。その彼の思い通りになどなりたくない。
「強情ですね」
マーカスは苦笑した。
そして腰の動きを変える。
「でもきっと、私の子を妊娠すれば気が変わりますよね」
私の妊娠を知らないマーカスは、そんな最低なことを呟いて。
今日もまた、何の遠慮もなく中に出された…。
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