本編完結R18)メイドは王子に喰い尽くされる

if マーカスルート

まだ犯されています

妊娠してしまった。
きて当然の月のものが、一向にこない。

どうしたら…いいんだろう…

青い顔で、それでもいつも通り仕事をする。私のような木っ端メイドなど、働かなければ即クビだ。

掃除のために部屋に入って少しして、ドアの開く音がした。
一応振り返る。
やっぱりマーカスだった。
大きくため息を吐く。

最近はいつもこうだ。
どこで見ているのか、部屋に入ったところをこうして閉じ込められてそしてーー
後ろ手に鍵をかけたマーカスが微笑んだ。

「今日もまた会えましたね、リーシャ」

じっと睨みつける私にマーカスが近づいてくる。
頬に手を当てられ、上向かされた。

「そんなに情熱的な目をして。あなたも私に会いたかったんですね」

どこに目をつけているのか

無理矢理重ねられた唇を渋々受け入れる。
本当は噛み切ってしまいたいのだけれど、そんなことをしたら肉を食い千切られかねない。
私を見つめる彼の満足そうな微笑みが腹立たしい。

「さあ、リーシャ。ねだってください」

マーカスが私の鎖骨に指を当てた。
いつもの脅し。
既に何度も言わされているけれど、やはり屈辱的で。言い渋る私にマーカスが顔を近づけた。

「言っても言わなくても、することは変わりませんよ？痛いの、好きですか？」

鎖骨に唇を当てられ、そっと舐められる。
それでも言わないでいるとマーカスがクスリと笑った。口がゆっくりと開いて歯が鎖骨に当てられる。以前噛まれた時のことを思い出して、ブルリと身体が震える。もう一度マーカスが小さく笑った。
当てられた歯に力がこもる…
……そこで観念した。

「っ…抱いて…マーカス…」

怒りで頭が煮え立つようだ。
そんな私とは対照的に、マーカスは満足げに笑った。

「ええ、もちろん。抱いて差し上げます。あなたが望む通り、今日もあなたをきちんと可愛がって差し上げます。そしてあなたの中に私の子種をたっぷりと注いで差し上げます。一日も早く妊娠できるように。嬉しいでしょう？ね？リーシャ」

悔しさに涙を零す私の服を、マーカスが楽しそうに剥いでいく…。