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少女たちとの出会い
VSグレイキャッツ
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【ヘルメスの夜】
ヒイロは夜遅くになってもサーシャを見つけられずにいた。もしかしたら家に帰っているかも?……と思いアリスと一旦帰ることにした
「お兄ちゃん、アレ!」
家が近づいた頃、アリスが指差した先に人影が見えた
ヒイロよりやや小柄な人が何かを担いでいる。その横をフワフワと飛ぶフェアリー
「クリスニッジさん!?」
【ヒイロの家(キッチン)】
「修復依頼して2日目にお邪魔しちゃったね。催促してはいないんだけどね(笑)」
「とんでもない!サーシャを助けていただいて、感謝します」
「紅茶とフルーツしかないけど、良かったらくつろいでいって欲しいな」
「リリアがんばったんだから、ねぎらってくれてもイイのよ…あっ!イチゴじゃない!もらうわよ、イイわよね?」
フェアリーのリリアはカルーアが、紅茶に添えるイチゴを水洗いしてるのを見つけて目の色を変えた
「ごめんね、リリアはイチゴに目がなくて…僕は紅茶を頂くよ」
クリスニッジの話によると…昔サーシャをさらった敗残兵の男が今日、再びサーシャをさらおうとしていたようだ
街中で認識阻害のアイテムが使用されているのを察知したリリアに導かれたクリスニッジが、その男を撃退してくれたらしい
「ところでヒイロさん。最近街の近くでモンスターの出現頻度が、上がっているから気を付けた方が良いよ
何か良くない事が起きる前触れかもしれない!」
そう言い残し彼等は去っていった
「サーシャが無事で良かったわ」
「そうだな、彼の言う通り外出はしばらく気を付けた方が良いな。ひとりでの外出は控えような…そうだ!アリス、プレゼントがあるんだ…」
「うわぁ!キレイなペンダント!」
「カルーアにも同じのを渡したんだ。勿論サーシャの分もある。削り出したミスリルの余った部分を加工して作ってみたんだ。まぁ、初めて作ったから形はアレだが…」
「ううん、お兄ちゃんありがとう!」
即席で作ってみたミスリルペンダントを貰い、アリスは凄く喜んでくれた
アリスのはしゃぎ声の大きさに、眠っていたサーシャも目を覚ました
「あ!あぁ、お兄さま…怖かったよぉ!」
サーシャは年頃の小さな女の子の泣き顔でヒイロに飛び込んだ
その日ヒイロとともに静かに眠りについたサーシャだった。その小さな手はミスリルペンダントを握っていた
【その翌日の夜遅く】
クリスニッジから預かっている、クレリア製のライトアーマーの修復が完了した
預かってから4日目だった
残るクレリアソードの修復にとりかかる
【更に3日過ぎたお昼前】
遂にクレリア製の修復依頼が完了した。初めてのクレリア装備の修復だったので、かなりの根気を費やした
「兄さん、お疲れ様だよ」
「完成記念に豪華な昼食を作りますの!」
「お兄ちゃんってばぁ汗だくだよ、アリスがお背中流してあげるねぇ!」
カルーアはサーシャとともに厨房に立ち、食後のデザートを作ってくれるようだ
【アリスと入浴】
「あのね、お仕事中のお兄ちゃんの顔、凄くかっこよかったよ」
アリスも上機嫌だ。一生懸命に背中を流してくれた…背中だけでなく、他の部分も(遠慮したんだが…)足も胸板も積極的に洗ってくれた
その度に幼いアリスの身体が接触して、かなり刺激の強い入浴になってしまった
【キッチン】
サーシャの気合いの入った昼食は豪勢だった
皆で美味しくいただいた…食後のデザートを食べだした頃には、昼になっていた
「ピンポン」
紅茶とケーキを楽しんでいるとクリスニッジ達がやってきた
装備品を一通り眺めると、クリスニッジはヒイロの仕事に満足してくれた。そして、成功報酬を手渡された
「きょうもイイにおいがするぅ」
「今日はブルーベリータルトを作ってみたんだよ、リリアさん食べて行くかい?」
「イイの?いただきまぁす!」
リリアは美味しそうに食べていた
「ヒイロさん前にも言ったけど、あれからもモンスターとの遭遇報告が増えている。やはり街の外に出るのは控えた方が良いね
じゃぁボクらは行くよ。討伐依頼が溜まっていてね」
この街で唯一のAランク冒険者クリスニッジ
モンスターの出現頻度が上がっていた時に、彼が装備を修復に出していたから、依頼が溜まっていたのだろう
カルーアとサーシャは後片付けと、工房を中心に掃除をしてくれる為、家に残ってくれた
ヒイロはアリスと商業ギルドに顔を出して、修復依頼の装備を預かった後に繁華街に来ていた
「ねぇねぇお兄ちゃん!このパーカー、カルーアに似合うと思わない?」
「そうだな、精霊樹脂の布地の少ないあの服だけでは色々困るだろうな…買ってあげようか」
大金が手に入った事を知りながら、久しぶりに繁華街に来てもアリスは常に妹達の事を気にしている
子供っぽさの抜けないアリスだが、こういう時に姉の優しさが垣間見える
俺は服屋のレジでパーカーの支払いをしていた
アリスは店の外で作ってあげた、ミスリルペンダントをポケットから出して眺めていた
「へぇー、あの子ミスリルの装飾品なんて持ってるにゃ…本当はモンスターの到来を待って、そのどさくさを狙って物色するつもりにゃったけど…頂くにゃ~」
建物の隙間からネコ耳の少女が歩いて来た
アリスの前まで来ると、お腹を抑え座りこんだ
「どうかしたの、大丈夫?」
疑う事を知らないアリスは、普通にその少女を心配していた
支払いを済ませパーカーの袋詰めを待っていたヒイロは、その少女の鋭い目付きに気が付いた
「避けろ、アリス!」
「ふぇっ!?」
少女は素早く立ち上がる動きの中、アリスが手に持っていたミスリルペンダントを奪った
そのまま建物を器用に登って行く。獣人族のアリスも見様見真似で、少女を追いかけ建物を登って行った
ようやくパーカーを受け取ったヒイロが2人を探すも、2人は屋根の上を家から家へと飛び移りつつ、逃走劇を繰り広げていた
続く
ヒイロは夜遅くになってもサーシャを見つけられずにいた。もしかしたら家に帰っているかも?……と思いアリスと一旦帰ることにした
「お兄ちゃん、アレ!」
家が近づいた頃、アリスが指差した先に人影が見えた
ヒイロよりやや小柄な人が何かを担いでいる。その横をフワフワと飛ぶフェアリー
「クリスニッジさん!?」
【ヒイロの家(キッチン)】
「修復依頼して2日目にお邪魔しちゃったね。催促してはいないんだけどね(笑)」
「とんでもない!サーシャを助けていただいて、感謝します」
「紅茶とフルーツしかないけど、良かったらくつろいでいって欲しいな」
「リリアがんばったんだから、ねぎらってくれてもイイのよ…あっ!イチゴじゃない!もらうわよ、イイわよね?」
フェアリーのリリアはカルーアが、紅茶に添えるイチゴを水洗いしてるのを見つけて目の色を変えた
「ごめんね、リリアはイチゴに目がなくて…僕は紅茶を頂くよ」
クリスニッジの話によると…昔サーシャをさらった敗残兵の男が今日、再びサーシャをさらおうとしていたようだ
街中で認識阻害のアイテムが使用されているのを察知したリリアに導かれたクリスニッジが、その男を撃退してくれたらしい
「ところでヒイロさん。最近街の近くでモンスターの出現頻度が、上がっているから気を付けた方が良いよ
何か良くない事が起きる前触れかもしれない!」
そう言い残し彼等は去っていった
「サーシャが無事で良かったわ」
「そうだな、彼の言う通り外出はしばらく気を付けた方が良いな。ひとりでの外出は控えような…そうだ!アリス、プレゼントがあるんだ…」
「うわぁ!キレイなペンダント!」
「カルーアにも同じのを渡したんだ。勿論サーシャの分もある。削り出したミスリルの余った部分を加工して作ってみたんだ。まぁ、初めて作ったから形はアレだが…」
「ううん、お兄ちゃんありがとう!」
即席で作ってみたミスリルペンダントを貰い、アリスは凄く喜んでくれた
アリスのはしゃぎ声の大きさに、眠っていたサーシャも目を覚ました
「あ!あぁ、お兄さま…怖かったよぉ!」
サーシャは年頃の小さな女の子の泣き顔でヒイロに飛び込んだ
その日ヒイロとともに静かに眠りについたサーシャだった。その小さな手はミスリルペンダントを握っていた
【その翌日の夜遅く】
クリスニッジから預かっている、クレリア製のライトアーマーの修復が完了した
預かってから4日目だった
残るクレリアソードの修復にとりかかる
【更に3日過ぎたお昼前】
遂にクレリア製の修復依頼が完了した。初めてのクレリア装備の修復だったので、かなりの根気を費やした
「兄さん、お疲れ様だよ」
「完成記念に豪華な昼食を作りますの!」
「お兄ちゃんってばぁ汗だくだよ、アリスがお背中流してあげるねぇ!」
カルーアはサーシャとともに厨房に立ち、食後のデザートを作ってくれるようだ
【アリスと入浴】
「あのね、お仕事中のお兄ちゃんの顔、凄くかっこよかったよ」
アリスも上機嫌だ。一生懸命に背中を流してくれた…背中だけでなく、他の部分も(遠慮したんだが…)足も胸板も積極的に洗ってくれた
その度に幼いアリスの身体が接触して、かなり刺激の強い入浴になってしまった
【キッチン】
サーシャの気合いの入った昼食は豪勢だった
皆で美味しくいただいた…食後のデザートを食べだした頃には、昼になっていた
「ピンポン」
紅茶とケーキを楽しんでいるとクリスニッジ達がやってきた
装備品を一通り眺めると、クリスニッジはヒイロの仕事に満足してくれた。そして、成功報酬を手渡された
「きょうもイイにおいがするぅ」
「今日はブルーベリータルトを作ってみたんだよ、リリアさん食べて行くかい?」
「イイの?いただきまぁす!」
リリアは美味しそうに食べていた
「ヒイロさん前にも言ったけど、あれからもモンスターとの遭遇報告が増えている。やはり街の外に出るのは控えた方が良いね
じゃぁボクらは行くよ。討伐依頼が溜まっていてね」
この街で唯一のAランク冒険者クリスニッジ
モンスターの出現頻度が上がっていた時に、彼が装備を修復に出していたから、依頼が溜まっていたのだろう
カルーアとサーシャは後片付けと、工房を中心に掃除をしてくれる為、家に残ってくれた
ヒイロはアリスと商業ギルドに顔を出して、修復依頼の装備を預かった後に繁華街に来ていた
「ねぇねぇお兄ちゃん!このパーカー、カルーアに似合うと思わない?」
「そうだな、精霊樹脂の布地の少ないあの服だけでは色々困るだろうな…買ってあげようか」
大金が手に入った事を知りながら、久しぶりに繁華街に来てもアリスは常に妹達の事を気にしている
子供っぽさの抜けないアリスだが、こういう時に姉の優しさが垣間見える
俺は服屋のレジでパーカーの支払いをしていた
アリスは店の外で作ってあげた、ミスリルペンダントをポケットから出して眺めていた
「へぇー、あの子ミスリルの装飾品なんて持ってるにゃ…本当はモンスターの到来を待って、そのどさくさを狙って物色するつもりにゃったけど…頂くにゃ~」
建物の隙間からネコ耳の少女が歩いて来た
アリスの前まで来ると、お腹を抑え座りこんだ
「どうかしたの、大丈夫?」
疑う事を知らないアリスは、普通にその少女を心配していた
支払いを済ませパーカーの袋詰めを待っていたヒイロは、その少女の鋭い目付きに気が付いた
「避けろ、アリス!」
「ふぇっ!?」
少女は素早く立ち上がる動きの中、アリスが手に持っていたミスリルペンダントを奪った
そのまま建物を器用に登って行く。獣人族のアリスも見様見真似で、少女を追いかけ建物を登って行った
ようやくパーカーを受け取ったヒイロが2人を探すも、2人は屋根の上を家から家へと飛び移りつつ、逃走劇を繰り広げていた
続く
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