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人間関係が広がるお年頃
譲れないもの ※シリアス注意※
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「……はっ?今、なんと?」
俺は聞き間違いではないかと思い、エドヴァルド兄上に聞き返した。思いの外低い声が出てしまったからか、エドヴァルド兄上が肩をピクリと揺らした。
「……聞き取れなかった?それとも言葉が難しかったかな?要は君の魔法陣を軍事利用しても良いかってことだよ」
「……聞き間違いではなかったのですね」
煽り文句を添えて言い換えたエドヴァルド兄上に、俺は溜息混じりに肩を落とした。エドヴァルド兄上は一瞬、拳をグッと握り締めた。
「……それで?私の魔法陣を何故軍事利用したいのですか?」
「……魔法陣は魔法不得手者でも使うことが出来るでしょ?アムレアン王国騎士との合同訓練の時のヴァイナモ君みたいに」
兄上はちらりと俺の後ろに立っているヴァイナモを見た。どこからか兄上はヴァイナモが魔法陣で防御魔法を使ったことを耳にしたようだ。
「それに魔法陣は通常魔法より魔力が節約出来るから、持久戦になる戦争では最大の利点となる。そして何より、国ひとつを一瞬で消し飛ばせる威力の魔法を展開可能としてくれる。通常魔法でそこまで出来る者は大陸でも片手で数えるほどだからね。他国を牽制するには持ってこいだ。魔法陣なら老いを心配する必要もないし」
「……つまり楽して戦争に勝ちたいのですね」
「早急に終戦させたいと言っておくれ。手短に相手の戦意を折った方が被害が大きくならないだろう?」
「相手国の被害は尋常ではないでしょうが」
「それは我が国に喧嘩を売ってきた相手国の責任だよ。私たちが負い目を感じる必要はない」
兄上は貼り付けた笑みでそう言う。確かに兵器を保持することは他国の牽制になるし、万が一実際に戦争が起きたとしても泥沼化するのを防いでくれる。それによる被害は戦争を吹っかけてきた相手国の自業自得であるし、そもそも戦争は勝てば英雄だ。敗戦国にまで配慮する必要はない。
でも、だとしても。
「……なるほど。話はわかりました」
「依頼を引き受けてくれるかい?」
「断固としてお断りします」
俺がスッパリ断ったことに兄上は意外そうに片眉を上げた。俺がこの条件を飲む可能性が、兄上の中にはあったのだろうか。だとしたら兄上は俺のことあまり理解していないな。まあ兄弟と言っても関わりが少ないから仕方ないけど。
「……理由を聞いてもいいかい?」
「逆に私がその依頼を引き受けると思ったのですか?」
「エルネスティは魔法陣に目がないからね」
「笑えない冗談ですね」
俺はクスクスと笑ったが、多分目は笑ってないと思う。兄上が表情を強ばらせたからね。シーウェルト王子と言い兄上と言い、なんでそう俺の判断基準が魔法陣しかないって考えるのかな?
「私にだって譲れないものがあります。人を傷つけ、人から何かを奪うようなものを、私は作り出したくありません」
「……でも時には人から略奪しなければならないことがある。特に我が国は帝国だ。侵略することによって大きくなった国だ。奪うことを無くしてこの国は成り立たない」
「我が国の在り方を否定するつもりはありません。人から何かを奪うなら、それ相応の責任を負わなければいけません。私にはその責任を負う度胸がありませんので」
「……君はただ作るだけだよ。君が誰かの命を奪う訳じゃない」
「笑止千万。兵器を作り出すことは人の命を奪う手助けをすること。手助けだろうと同罪です。私は人から奪っておきながらその責任を背負わない人間がこの世で一番大嫌いです」
俺の気迫に兄上は笑顔を消して慄いた。兄上の表情を崩すことが出来たのにあまり嬉しくない。俺の地雷を踏み抜かれたので、それ以上に不快なのである。
「……例え奪うことが必要だとしても、間接的な関与だとしても、その責任から逃れてはいけない、と」
「どんな理由があろうと『奪う』と言う行為は愚かで残酷なことです。それを知ってなお自分の行為を正当化するのであれば、その重さに精々もがき苦しめば良い。奪われることは、それ以上の絶望をもたらすのですから」
そう、奪う行為は酷く人を絶望させるのだ。奪う側はそれ相応の責任を持たなければならない。前世の俺は愚かだった。それを知らなかったから、無意識のうちに自分で自分の大切な人から奪うなんて結末になったんだ。
兄上はじっと俺の目を見た。その場に緊張が走る。ヴァイナモも兄上の執事も、固唾を飲んで俺たちを見守っている。
先に行動を起こしたのは、兄上だった。
「……その言葉に偽りはなさそうだね。良かった」
兄上は柔く微笑んでそう言うと、ソファの背もたれにもたれかかった。心做しか疲れているように見える。
「……良かった、とは?」
「エルネスティがちゃんと善悪の基準を持っていることが、だよ。魔法陣の研究のためなら倫理を無視する研究者は割といるからね。特に君のような天才肌の人には。君にはその予兆があると考えていたのだけど、それは間違ってたようだね。君は戦争や侵略を忌避している。これなら安心して対等な関係を結べるよ」
兄上は心から安堵しているようにそう零した。確かにサムエルみたいな、自分の好きなもののためには手段を選ばない人はいる。サムエルは歌という人畜無害なものだから許容されるけど、魔法陣などの世界の常識を覆し、破滅させる可能性のあるものにそう言った人間が関わるのは極めて危険だ。
……なるほど。兄上は本気で俺に兵器を依頼したんじゃないんだ。それどころかこの感じじゃ戦争反対派みたいだね。
良かった。兄を見限らずに済んで。
兄上は真剣な顔つきになって語り出した。
「私は戦争も兵器も、この世から無くなればいいと思っている。平穏が一番だよ。誰かの悲しみの上に築かれる幸福を、私は甘受出来ない。……だけどこの国は正に沢山の悲しみの、命の上に築かれた安寧だ。形骸化した楽園だ。そして、それに気づいている人は少ない」
兄上は今までに見たことないぐらい言葉に熱が籠り、感情が荒ぶっている。兄上はいつも冷静沈着としたイメージだったので、俺は思わず目を丸くした。
「過去を変えることは出来ない。だけど未来は変えられる。私は変えたい。恐怖と悲哀の上に立つこの国を、祝福と親愛の国に」
帝国は他国に恐れられている。敵対国も多い。大陸一の大国だから。侵略を起源としているから。国内の平和は絶対的な力による恐怖によって成り立っている。それが当たり前だと思った。それが帝国の在り方だと思っていた。
だけど、兄上はそれを変えたいみたいだ。他国と信頼関係を築き、敵国のいない、本当の意味で平和な国にしたい。そんな高すぎて遠すぎる理想を抱えているようだ。
兄上は自嘲するような肩を竦めた。
「……けど幼い頃にそう口走って、夢物語だと笑われたことがあってね。それ以来は本当に身近な人間にしか私の思想は話していないんだ。……でも、エルネスティなら笑わないでくれるかな、って思った」
「私は兄上を支持しますよ。私に出来ることは少ないですが、何かあれば直ぐに協力します」
俺は即答した。それは前世の『戦争ダメ絶対』という考えか、奪う行為に対する嫌悪か、はたまた家族への餞か。それは俺にもわからない。けど、俺は心からエドヴァルド兄上を応援したいと思った。
「……ありがとう」
兄上は涙目になって、本当に嬉しそうにお礼を言った。幼い頃に自分を否定されて、どれだけ衝撃的で、心細かっただろうか。自分の思想を騙ることを身につけて、周りと擬態して。それでも鋭い信念は胸の内に常に秘めて、虎視眈々とその時を待っている。
エドヴァルド兄上が何故いつも笑顔なのかを、俺はこの時やっと理解した。
俺は聞き間違いではないかと思い、エドヴァルド兄上に聞き返した。思いの外低い声が出てしまったからか、エドヴァルド兄上が肩をピクリと揺らした。
「……聞き取れなかった?それとも言葉が難しかったかな?要は君の魔法陣を軍事利用しても良いかってことだよ」
「……聞き間違いではなかったのですね」
煽り文句を添えて言い換えたエドヴァルド兄上に、俺は溜息混じりに肩を落とした。エドヴァルド兄上は一瞬、拳をグッと握り締めた。
「……それで?私の魔法陣を何故軍事利用したいのですか?」
「……魔法陣は魔法不得手者でも使うことが出来るでしょ?アムレアン王国騎士との合同訓練の時のヴァイナモ君みたいに」
兄上はちらりと俺の後ろに立っているヴァイナモを見た。どこからか兄上はヴァイナモが魔法陣で防御魔法を使ったことを耳にしたようだ。
「それに魔法陣は通常魔法より魔力が節約出来るから、持久戦になる戦争では最大の利点となる。そして何より、国ひとつを一瞬で消し飛ばせる威力の魔法を展開可能としてくれる。通常魔法でそこまで出来る者は大陸でも片手で数えるほどだからね。他国を牽制するには持ってこいだ。魔法陣なら老いを心配する必要もないし」
「……つまり楽して戦争に勝ちたいのですね」
「早急に終戦させたいと言っておくれ。手短に相手の戦意を折った方が被害が大きくならないだろう?」
「相手国の被害は尋常ではないでしょうが」
「それは我が国に喧嘩を売ってきた相手国の責任だよ。私たちが負い目を感じる必要はない」
兄上は貼り付けた笑みでそう言う。確かに兵器を保持することは他国の牽制になるし、万が一実際に戦争が起きたとしても泥沼化するのを防いでくれる。それによる被害は戦争を吹っかけてきた相手国の自業自得であるし、そもそも戦争は勝てば英雄だ。敗戦国にまで配慮する必要はない。
でも、だとしても。
「……なるほど。話はわかりました」
「依頼を引き受けてくれるかい?」
「断固としてお断りします」
俺がスッパリ断ったことに兄上は意外そうに片眉を上げた。俺がこの条件を飲む可能性が、兄上の中にはあったのだろうか。だとしたら兄上は俺のことあまり理解していないな。まあ兄弟と言っても関わりが少ないから仕方ないけど。
「……理由を聞いてもいいかい?」
「逆に私がその依頼を引き受けると思ったのですか?」
「エルネスティは魔法陣に目がないからね」
「笑えない冗談ですね」
俺はクスクスと笑ったが、多分目は笑ってないと思う。兄上が表情を強ばらせたからね。シーウェルト王子と言い兄上と言い、なんでそう俺の判断基準が魔法陣しかないって考えるのかな?
「私にだって譲れないものがあります。人を傷つけ、人から何かを奪うようなものを、私は作り出したくありません」
「……でも時には人から略奪しなければならないことがある。特に我が国は帝国だ。侵略することによって大きくなった国だ。奪うことを無くしてこの国は成り立たない」
「我が国の在り方を否定するつもりはありません。人から何かを奪うなら、それ相応の責任を負わなければいけません。私にはその責任を負う度胸がありませんので」
「……君はただ作るだけだよ。君が誰かの命を奪う訳じゃない」
「笑止千万。兵器を作り出すことは人の命を奪う手助けをすること。手助けだろうと同罪です。私は人から奪っておきながらその責任を背負わない人間がこの世で一番大嫌いです」
俺の気迫に兄上は笑顔を消して慄いた。兄上の表情を崩すことが出来たのにあまり嬉しくない。俺の地雷を踏み抜かれたので、それ以上に不快なのである。
「……例え奪うことが必要だとしても、間接的な関与だとしても、その責任から逃れてはいけない、と」
「どんな理由があろうと『奪う』と言う行為は愚かで残酷なことです。それを知ってなお自分の行為を正当化するのであれば、その重さに精々もがき苦しめば良い。奪われることは、それ以上の絶望をもたらすのですから」
そう、奪う行為は酷く人を絶望させるのだ。奪う側はそれ相応の責任を持たなければならない。前世の俺は愚かだった。それを知らなかったから、無意識のうちに自分で自分の大切な人から奪うなんて結末になったんだ。
兄上はじっと俺の目を見た。その場に緊張が走る。ヴァイナモも兄上の執事も、固唾を飲んで俺たちを見守っている。
先に行動を起こしたのは、兄上だった。
「……その言葉に偽りはなさそうだね。良かった」
兄上は柔く微笑んでそう言うと、ソファの背もたれにもたれかかった。心做しか疲れているように見える。
「……良かった、とは?」
「エルネスティがちゃんと善悪の基準を持っていることが、だよ。魔法陣の研究のためなら倫理を無視する研究者は割といるからね。特に君のような天才肌の人には。君にはその予兆があると考えていたのだけど、それは間違ってたようだね。君は戦争や侵略を忌避している。これなら安心して対等な関係を結べるよ」
兄上は心から安堵しているようにそう零した。確かにサムエルみたいな、自分の好きなもののためには手段を選ばない人はいる。サムエルは歌という人畜無害なものだから許容されるけど、魔法陣などの世界の常識を覆し、破滅させる可能性のあるものにそう言った人間が関わるのは極めて危険だ。
……なるほど。兄上は本気で俺に兵器を依頼したんじゃないんだ。それどころかこの感じじゃ戦争反対派みたいだね。
良かった。兄を見限らずに済んで。
兄上は真剣な顔つきになって語り出した。
「私は戦争も兵器も、この世から無くなればいいと思っている。平穏が一番だよ。誰かの悲しみの上に築かれる幸福を、私は甘受出来ない。……だけどこの国は正に沢山の悲しみの、命の上に築かれた安寧だ。形骸化した楽園だ。そして、それに気づいている人は少ない」
兄上は今までに見たことないぐらい言葉に熱が籠り、感情が荒ぶっている。兄上はいつも冷静沈着としたイメージだったので、俺は思わず目を丸くした。
「過去を変えることは出来ない。だけど未来は変えられる。私は変えたい。恐怖と悲哀の上に立つこの国を、祝福と親愛の国に」
帝国は他国に恐れられている。敵対国も多い。大陸一の大国だから。侵略を起源としているから。国内の平和は絶対的な力による恐怖によって成り立っている。それが当たり前だと思った。それが帝国の在り方だと思っていた。
だけど、兄上はそれを変えたいみたいだ。他国と信頼関係を築き、敵国のいない、本当の意味で平和な国にしたい。そんな高すぎて遠すぎる理想を抱えているようだ。
兄上は自嘲するような肩を竦めた。
「……けど幼い頃にそう口走って、夢物語だと笑われたことがあってね。それ以来は本当に身近な人間にしか私の思想は話していないんだ。……でも、エルネスティなら笑わないでくれるかな、って思った」
「私は兄上を支持しますよ。私に出来ることは少ないですが、何かあれば直ぐに協力します」
俺は即答した。それは前世の『戦争ダメ絶対』という考えか、奪う行為に対する嫌悪か、はたまた家族への餞か。それは俺にもわからない。けど、俺は心からエドヴァルド兄上を応援したいと思った。
「……ありがとう」
兄上は涙目になって、本当に嬉しそうにお礼を言った。幼い頃に自分を否定されて、どれだけ衝撃的で、心細かっただろうか。自分の思想を騙ることを身につけて、周りと擬態して。それでも鋭い信念は胸の内に常に秘めて、虎視眈々とその時を待っている。
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