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849:貫禄
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「ドーガーさん?改めて、久しぶりですね。」
「ええ!本当に。
父が大変お世話になりました。
ゆっくりと送ることができました。
母も妹も、もちろんわたしも感謝しています。」
「ありがとうございます。
そう言っていただけるとこの仕事の
励みになります。」
この医家、べメールさんは都下でだれでも診てくれていた。
だれでもというが、金はかなりいる。
が、それでも安い方と言われていた。
父の咳が止まらなくなり、
息をするのに体力がいる状態、
体温は常に高く、食事も取れない。
眠れないのが一番つらそうだった。
その頃にガイライ殿からコットワッツ行きの打診があり、
即引き受けだ。
給金は5倍になった。
王都は給金がいいといわれるが、
それは王族、貴族の息がかかった者たちだけだ。
なにも後ろ盾がないのなら、軍はあまりいい職業とは言えない。
それでも、都下、下町で働くよりはいい。
が、病人がいれば、稼ぎは足らなくなる。
コットワッツと王都の往復。
休みがちになるが、それを補うように、
がむしゃらに働いた。
給金もさらに良くなり医家に見せることもできた。
良くなることはなかったが、眠ることができ、
息をするのが楽になったようだった。
しかし、どんどん痩せていく。
食事はほとんど取れないのは変わらなかった。
おなじようにわたしたち家族も、
疲れが出てきている。
特にわたしはかなり強行に王都と往復していたので、
ルグさんからも心配されていた。
「いえ、問題ないですよ?
馬上で寝ることもできるんですから!」
その時は何も言われなかったが、
セサミナ様に呼び出された。
「ドーガー?少しお前も休め。
ゆっくり家族と過ごしてくればいい。
こちらのことは何も心配はいらないよ。」
「しかし!」
「ん?仕事か?そうだな。
王都の様子をみて来てくれ。
それが仕事だ。」
「あ、ありがとうございます。」
まとまった休みをもらい、
家族と過ごせた。
そして、父を送った。
母と妹が店を引き継ぎ、
わたしもそのままお傍付きとして。
気付けば、次席と呼ばれるようになった。
もともとそんな役はなかったのに。
王都との往復は頻度は落ちたが、そのまま。
ルタネの為に往復していた。
母と妹を呼び寄せればよかったのに!
これにセサミナ様もルグさんも疑問に思わなかったのは、
引き続き王都の様子見るという仕事をしていたからだ。
医家、べメールさんには感謝している。
それ以上にセサミナ様、ルグさんにもだ。
面談をした男が、べメールさんを不思議そうに見た。
「べメール?知り合いだったのか?」
「彼は、コットワッツ領国領主セサミナ殿のお傍付き次席、
ドーガー殿だ。
彼の父君を診たんだよ。お亡くなりになったがな。」
「死なせてしまったのに、感謝されるのか?
どうして!!」
「お前とは違う!
胸病だ。なにをしても治ることはないんだよ。
痛みをできるだけ取って、静かに眠らすことが一番の治療なんだ。」
「違う!!お前は眠草を与えているだけだ!
栄養をとって、温かくして、悪い部分を取り除け良かったんだ!」
「胸に孔をあけてか?
そんなことをするからその傷で死ぬんだよ!!」
「きちんと砂漠石で血は止まっている!
死んだのは別の理由だ!!
安静にしろと言っているのに、働くからだ!」
「治っていないのに、砂漠石で勘違いさせているだけだろ?
石の力が無くなって元に戻っただけだ!!
だいたいここに何しに来たんだ?
護衛殿が撃たれた傷を診て、
取り除けばいいと言うつもりだったのか?
あとは?傷からでる血は砂漠石で止めて?
石の力が無くなったら、またそこから血が出るんだぞ?」
「違う!!じっとしていれば、くっついてくれるんだよ!!」
「はぁ?だったらお前!自分の腕を切って繋げてみろよ!!
人様で実験なんかするな!!」
「うるさい!」
えーと、これ、どうすればいいんだろう?
しかし、あの薬草は眠草だったのか。
煎じて薬湯として飲んでいたんだけどな。
マティス様は完全に無視だ。
誰かと話している?
あれ?笑ってる?
あ、3人が消えた!!すごい!!
罵り合っている2人が気付いていないこともすごい!
拘束されている3人の気配を消していたってことか?
ああ、この2人を黙らせないと!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
(ワイプ?3人、死んでいないがいるのか?)
(どういうことになったんですか?)
(金を払えと言ったら、イボン家に取りに来いと。
だったら、お前たちの名前を言えと言えば、
当主が払うといった。で、それはおかしいと。
盗人だと言えば、すぐに銃を撃った。
弾は最初から抜いていたので、数発撃ったところで、
ドーガーが眠らせた。あて身で)
(イボンの名を出しましたか)
(問題か?当主イヤルという名も出したぞ?)
(王族の名をそこでだすということは、
イボン家の人間に間違いはないです。当主も?
なるほど、ドーガーを確実に殺すつもりだったんでしょうね)
(だろうな)
(殺さなくてよかった。それ、ください)
(報酬に銃をもらってもいいか?)
(え?なんで?)
(愛しい人を撃った銃と同じだ。貝細工がきれいだから)
(あー、そっちに興味が出てしまいますか)
(1つだけでいいぞ?)
(いくつあるんです?)
(全部で6つだ)
(3人なのに?皆おなじもの?)
(袋に詰め込んでいた奴が4つ持っていた。こいつは撃ってない。
柄は皆違うが、系統は一緒だな)
(あとでお好きなもの、いえ、その柄の部分はみな差し上げるので、
それも一度こちらに渡してください)
(わかった。弾は?)
(それもすべて!)
(ここにも金属彫りがあるんだ。きれいだぞ?)
(砂漠石と砂玉を抜いたあとでならどうぞ?)
(わかった!では、送るぞ?)
(お願いします。わたしの傍に)
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「うふふふふふふ!!セーサーミーン?」
「え?姉さん!どうして!」
「マティスがご機嫌さんだったからね。
なんかあったのかなと。
そりゃ、ご機嫌さんになるよね?
なんで、わたしに見せずに着替えようとするの?」
「・・・・。ま、まだ、練習中なので。」
「そっかー!じゃ、パーペキ状態で見せてね?
それまではがまんするよ?」
「・・・・・。」
「わたしがしてもいい?」
「いえ!楽しみにお待ちください!!」
「そっかー!!
わたしより、妹たちの方がくわしいよ?
相談してみ?たのしいよ?」
「え?そうなんですか?じゃ、相談します!」
あ!楽しんでしまった!
遊んでいる場合じゃない!
医家のはなしをざっと説明する。
「なるほど。それは興味あるな。
うん、2人ともつれて帰って。
いや、そのひとの今の立場もあるから、
聞いてみて?あとで呼んでもいいんだし。
問題なければ連れて帰ろう。」
「わかりました。」
「あ、これ、ルグ。」
「ルグ?え?かっこいい!!」
「ね?いいよねー。」
「わたしもこっちがいい!!」
「んー、そう?
ルーたちの路線のほうがいいとおもうけど?
これ、モウモウ劇団の3人。」
「かわいい!!」
「セサミンは両方してみようか?」
「はい!」
「ちなみにマティスは美人系にしようと思う。
逃げたからね。拒否権はないのだよ。」
「そのとき同席させてください。」
「もちろん。」
「やった!!」
あああ、遊んでいる場合じゃない!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「ルグ!かっこいいな!」
「ほんと!かっこいいです!」
「大人の色気?かっこいい!!」
3人がわたしを称賛してくれている。
ツイミ殿のようにはならなかったが、
かっこいい、強い女性ということらしい。
うむ。おかしくはないな。貫禄がある。
まばたきはしにくいが。
「お前たちは、可愛らしいな。
女性というか、女の子だな。」
3人は喜んでいる。
「これ、練習したほうがいいよな?
隠密の時役に立つよな?
おんなだと思って油断するよな?」
「どうだろうな?一般人はわからないだろうが、
骨格をみればわかるぞ?」
「そうなの?」
すこし、がっかりしている。
アバサとルーがそんなことはないんじゃないかという。
「余計に混乱するかも?」
「それはあるかもな!」
「時と場合だな。
この姿になっているからばれないという、
油断が無ければいいかもしれないな。
女性だと思って襲ってきたら、
当然返り討ちするぐらいに強くならないと。
モウ様も対峙するまでとてもお強いとは思わないからな。
相手も油断する。
アバサとルーはもっと鍛錬だな。
オーロラは所作だ。言葉遣いも。
声を変えても、がさつだとばれるぞ?」
「?」
「オーロラ?こうだよ?
お茶とかのむとき、こう持つのと、こう持つの。
な?ちがうだろ?」
「ああ!小指?たてるの?」
「で、こう笑う。うふふふふ。」
「おんなだ!おんな!」
「オーロラ?その言葉遣いでばれるよ?」
「そうか!」
3人は楽しそうだ。
オーロラは良き友人ができたんだな。
いかん!セサミナ様たちが戻ってくる。
「急げ!着替えるんだ!!」
「「「はい!」」」
「ええ!本当に。
父が大変お世話になりました。
ゆっくりと送ることができました。
母も妹も、もちろんわたしも感謝しています。」
「ありがとうございます。
そう言っていただけるとこの仕事の
励みになります。」
この医家、べメールさんは都下でだれでも診てくれていた。
だれでもというが、金はかなりいる。
が、それでも安い方と言われていた。
父の咳が止まらなくなり、
息をするのに体力がいる状態、
体温は常に高く、食事も取れない。
眠れないのが一番つらそうだった。
その頃にガイライ殿からコットワッツ行きの打診があり、
即引き受けだ。
給金は5倍になった。
王都は給金がいいといわれるが、
それは王族、貴族の息がかかった者たちだけだ。
なにも後ろ盾がないのなら、軍はあまりいい職業とは言えない。
それでも、都下、下町で働くよりはいい。
が、病人がいれば、稼ぎは足らなくなる。
コットワッツと王都の往復。
休みがちになるが、それを補うように、
がむしゃらに働いた。
給金もさらに良くなり医家に見せることもできた。
良くなることはなかったが、眠ることができ、
息をするのが楽になったようだった。
しかし、どんどん痩せていく。
食事はほとんど取れないのは変わらなかった。
おなじようにわたしたち家族も、
疲れが出てきている。
特にわたしはかなり強行に王都と往復していたので、
ルグさんからも心配されていた。
「いえ、問題ないですよ?
馬上で寝ることもできるんですから!」
その時は何も言われなかったが、
セサミナ様に呼び出された。
「ドーガー?少しお前も休め。
ゆっくり家族と過ごしてくればいい。
こちらのことは何も心配はいらないよ。」
「しかし!」
「ん?仕事か?そうだな。
王都の様子をみて来てくれ。
それが仕事だ。」
「あ、ありがとうございます。」
まとまった休みをもらい、
家族と過ごせた。
そして、父を送った。
母と妹が店を引き継ぎ、
わたしもそのままお傍付きとして。
気付けば、次席と呼ばれるようになった。
もともとそんな役はなかったのに。
王都との往復は頻度は落ちたが、そのまま。
ルタネの為に往復していた。
母と妹を呼び寄せればよかったのに!
これにセサミナ様もルグさんも疑問に思わなかったのは、
引き続き王都の様子見るという仕事をしていたからだ。
医家、べメールさんには感謝している。
それ以上にセサミナ様、ルグさんにもだ。
面談をした男が、べメールさんを不思議そうに見た。
「べメール?知り合いだったのか?」
「彼は、コットワッツ領国領主セサミナ殿のお傍付き次席、
ドーガー殿だ。
彼の父君を診たんだよ。お亡くなりになったがな。」
「死なせてしまったのに、感謝されるのか?
どうして!!」
「お前とは違う!
胸病だ。なにをしても治ることはないんだよ。
痛みをできるだけ取って、静かに眠らすことが一番の治療なんだ。」
「違う!!お前は眠草を与えているだけだ!
栄養をとって、温かくして、悪い部分を取り除け良かったんだ!」
「胸に孔をあけてか?
そんなことをするからその傷で死ぬんだよ!!」
「きちんと砂漠石で血は止まっている!
死んだのは別の理由だ!!
安静にしろと言っているのに、働くからだ!」
「治っていないのに、砂漠石で勘違いさせているだけだろ?
石の力が無くなって元に戻っただけだ!!
だいたいここに何しに来たんだ?
護衛殿が撃たれた傷を診て、
取り除けばいいと言うつもりだったのか?
あとは?傷からでる血は砂漠石で止めて?
石の力が無くなったら、またそこから血が出るんだぞ?」
「違う!!じっとしていれば、くっついてくれるんだよ!!」
「はぁ?だったらお前!自分の腕を切って繋げてみろよ!!
人様で実験なんかするな!!」
「うるさい!」
えーと、これ、どうすればいいんだろう?
しかし、あの薬草は眠草だったのか。
煎じて薬湯として飲んでいたんだけどな。
マティス様は完全に無視だ。
誰かと話している?
あれ?笑ってる?
あ、3人が消えた!!すごい!!
罵り合っている2人が気付いていないこともすごい!
拘束されている3人の気配を消していたってことか?
ああ、この2人を黙らせないと!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
(ワイプ?3人、死んでいないがいるのか?)
(どういうことになったんですか?)
(金を払えと言ったら、イボン家に取りに来いと。
だったら、お前たちの名前を言えと言えば、
当主が払うといった。で、それはおかしいと。
盗人だと言えば、すぐに銃を撃った。
弾は最初から抜いていたので、数発撃ったところで、
ドーガーが眠らせた。あて身で)
(イボンの名を出しましたか)
(問題か?当主イヤルという名も出したぞ?)
(王族の名をそこでだすということは、
イボン家の人間に間違いはないです。当主も?
なるほど、ドーガーを確実に殺すつもりだったんでしょうね)
(だろうな)
(殺さなくてよかった。それ、ください)
(報酬に銃をもらってもいいか?)
(え?なんで?)
(愛しい人を撃った銃と同じだ。貝細工がきれいだから)
(あー、そっちに興味が出てしまいますか)
(1つだけでいいぞ?)
(いくつあるんです?)
(全部で6つだ)
(3人なのに?皆おなじもの?)
(袋に詰め込んでいた奴が4つ持っていた。こいつは撃ってない。
柄は皆違うが、系統は一緒だな)
(あとでお好きなもの、いえ、その柄の部分はみな差し上げるので、
それも一度こちらに渡してください)
(わかった。弾は?)
(それもすべて!)
(ここにも金属彫りがあるんだ。きれいだぞ?)
(砂漠石と砂玉を抜いたあとでならどうぞ?)
(わかった!では、送るぞ?)
(お願いします。わたしの傍に)
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「うふふふふふふ!!セーサーミーン?」
「え?姉さん!どうして!」
「マティスがご機嫌さんだったからね。
なんかあったのかなと。
そりゃ、ご機嫌さんになるよね?
なんで、わたしに見せずに着替えようとするの?」
「・・・・。ま、まだ、練習中なので。」
「そっかー!じゃ、パーペキ状態で見せてね?
それまではがまんするよ?」
「・・・・・。」
「わたしがしてもいい?」
「いえ!楽しみにお待ちください!!」
「そっかー!!
わたしより、妹たちの方がくわしいよ?
相談してみ?たのしいよ?」
「え?そうなんですか?じゃ、相談します!」
あ!楽しんでしまった!
遊んでいる場合じゃない!
医家のはなしをざっと説明する。
「なるほど。それは興味あるな。
うん、2人ともつれて帰って。
いや、そのひとの今の立場もあるから、
聞いてみて?あとで呼んでもいいんだし。
問題なければ連れて帰ろう。」
「わかりました。」
「あ、これ、ルグ。」
「ルグ?え?かっこいい!!」
「ね?いいよねー。」
「わたしもこっちがいい!!」
「んー、そう?
ルーたちの路線のほうがいいとおもうけど?
これ、モウモウ劇団の3人。」
「かわいい!!」
「セサミンは両方してみようか?」
「はい!」
「ちなみにマティスは美人系にしようと思う。
逃げたからね。拒否権はないのだよ。」
「そのとき同席させてください。」
「もちろん。」
「やった!!」
あああ、遊んでいる場合じゃない!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
「ルグ!かっこいいな!」
「ほんと!かっこいいです!」
「大人の色気?かっこいい!!」
3人がわたしを称賛してくれている。
ツイミ殿のようにはならなかったが、
かっこいい、強い女性ということらしい。
うむ。おかしくはないな。貫禄がある。
まばたきはしにくいが。
「お前たちは、可愛らしいな。
女性というか、女の子だな。」
3人は喜んでいる。
「これ、練習したほうがいいよな?
隠密の時役に立つよな?
おんなだと思って油断するよな?」
「どうだろうな?一般人はわからないだろうが、
骨格をみればわかるぞ?」
「そうなの?」
すこし、がっかりしている。
アバサとルーがそんなことはないんじゃないかという。
「余計に混乱するかも?」
「それはあるかもな!」
「時と場合だな。
この姿になっているからばれないという、
油断が無ければいいかもしれないな。
女性だと思って襲ってきたら、
当然返り討ちするぐらいに強くならないと。
モウ様も対峙するまでとてもお強いとは思わないからな。
相手も油断する。
アバサとルーはもっと鍛錬だな。
オーロラは所作だ。言葉遣いも。
声を変えても、がさつだとばれるぞ?」
「?」
「オーロラ?こうだよ?
お茶とかのむとき、こう持つのと、こう持つの。
な?ちがうだろ?」
「ああ!小指?たてるの?」
「で、こう笑う。うふふふふ。」
「おんなだ!おんな!」
「オーロラ?その言葉遣いでばれるよ?」
「そうか!」
3人は楽しそうだ。
オーロラは良き友人ができたんだな。
いかん!セサミナ様たちが戻ってくる。
「急げ!着替えるんだ!!」
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