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「ワイプ様?マティス様から連絡がありました。」
少し手が止まっていたツイミがそういうと、
切りのいいところまでだろう、計算を仕上げ、ペンを置いた。
「なに?モウのこと?」
こちらも手を止めることはできない。
配下の者たちに指示書を書き上げ、
計算書の不備を訂正していく。
「ムムロズ殿を呼べと。モウ様が優先事項だと。」
「商売ではないな?
ビャクとクーはツイミに付いてください。
カップ、チュラル、ルビスを今は付けられない。
ツミール嬢として動いてください。」
「わかりました。」
「ツミールにちょっかいを掛ける輩はクーとビャクで探りを。
タフトの顔役は皆滞在館で泊まっています。
タフト滞在館まで歩いて行ってください。
身の危険を感じたら、即、逃げなさい。」
「では。オート院長、失礼します。」
「・・・ワイプ?」
「オート院長。申し訳ない。マティス君が言う優先事項です。
ああ、連絡は取れるんですよ。トリヘビのようなものだと思ってください。」
「それはかまわないが、モウ殿ではなく?」
「おなじですよ。モウがそういうからマティス君もそれを最優先に動く。
彼もわたしには言わず、ツイミに指示している。
こちらの事情もわかっているから。」
「いや、それもかまわない。が、ツミールで動くのはまずくないか?
姿を見せなくなって問い合わせがひどかっただろ?」
「だからですよ。
タフト滞在館にいって戻ってくるときから行方不明としますから。」
「ああ!必ず、外に出てからだぞ?そこに行きつくまで危険は?」
「そのためのビャクとクーです。
あー、報酬はどうしましょうか?
いま、あなたも意思疎通ができてるでしょ?
聞いといてくれますか?
わたしが聞くと遠慮というものがなくなるので。」
「お前が無茶ばかり指示するからだろ?
しかし、そうだな、戻ったら聞いておこう。
どちらにしろ、この山を片付けてからだ。
・・・少し休憩しよう。
フランたちにも休憩を。倒れたら何もかも終わってしまう。」
「そうですね!」
あの2人の様子も見てこないと。
ん?あの2人も計算はできるのでは?しまった!
もっと早く気付けばよかった!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
扉をでて、クーとビャクを抱えると、
ツミールとして借りている部屋に戻る。
まずは着替えないと。
「ん?この服?そうだな。胸元がゆったりしているから、
ここに入れるな。」
クーとビャクが服を選んでくれる。
簡単な意思疎通はできるようになった。
相手はわかっているのだ。
こちらが理解すればいい。
そう思えば、シシたちもどの草がうまいとか、これが食えるとか、
教えてくれていたんだな。
ゆったりとした、長めの上着の下に、
これまた、ゆったりとしたズボンをはく。
男が着ても、違和感は少ない。
が、かなりきつめの下ばきは履かないといけない。
これには胸に入っているような柔らかいものが付いている。
尻がでかくなるものだ。
胸もつければ、女性となる。
手早く着替え、化粧もする。ほくろも目の下に書く。
慣れたものだ。
声は出せないから、手紙を準備し、
とっさに声が出ないように、砂漠石で口の中に防音を施す。
防音しているということだ、わたしの口の中を。
この考えはさすがモウ様だ。
しかし、よくよく考えれば、防音は常に使うもの。
防音のみなら、掛けた本人が終われと思えばそれでいい。
部屋か、口の中か。
その違いだ。
小さな石に事細かにその状況をお願いする。
不慣れな部下に指示するようなものだ。
違うのはそれに必ず答えてくれる砂漠石たち。
感謝だ。ありがとう。
男が女の姿をする。
わたしのような細身なものなら、喉と下半身を隠せば、
一般人にはわからないという。
骨格が読めるものにはばれるらしいが、
そもそも、読めるものは少ない。ワイプ様と同等なものたちだけだ。
それをモウ様に話せば、それを教えてくれたワイプ様を、
さすが師匠だと喜び、
マティス様は不機嫌になる。
「・・・仮にもマティス様の師と名乗るのですから、
それ位はできていないと。」
そう説明すれば、それもそうだとご機嫌になった。
モウ様には、黒いねーと、おそらくは褒めて頂いたと思う。
それから、タフト滞在館に。
時間の余裕はあるな。
なんとか慣れた足さばきだが、
この姿になるのはこれが最後だろう。
知っている者たちが声をかけてくるが、
声が出ないことは知っているので、
軽く微笑、頭を下げる。
飯を一緒にどうだというものには、
オート院長とワイプ様も一緒でいいかと、
文字カードを出すと、また今度という。
答える言葉をあらかじめ書いてある。
簡単な問答ならできるように最初から作っているものだ。
文字が読める相手しか使えないが、
かなり画期的な方法だ。
ん?胸元で、ビャクが動く。
警戒の合図だ。
「ツミールさん?」
タフト滞在館の手前で声を掛けられた。
ちょうど人が途切れたときにだ。
タミナ殿?どうしてここに?
つけられていた?
”どちら様ですか?
わたしは声が出せません
なんでしょうか?”
文字カードを出す。
「わたしは、タミナです。
知っているでしょう?オートの婚約者です。」
もちろん知っている。
ツミールで仕事中に何度か、資産院で会った。
紹介もされている。
用意しているカードを出しているんだ、凡庸にきまってるだろ?
自分専用ではないとなぜ気付かないんだろう?
一応頷いて、
なんでしょうか?という所を指さす。
「どうしてここにいるんですか?」
それをいう必要はあるのか?
なにかあったかな?
文字カードで。
これでいいかな?
”仕事です”
「なんの?」
”答えられません”
「・・・資産院の仕事?」
これには頷いた。
「オートの?ワイプ、さんの?」
答える必要がないから首を振る。
面倒だな。
だいたい、わたしになんの用事があるんだ?
その前に、どうしてタミナ殿がここにいる?
火事の件以降、オート院長以下、資産院はほぼ院に籠りきりだ。
ナソニールの始末もあるし、土地所有者確認のことも、
開発院と領土管理部と一緒になって把握している。
なので、あのカレエまつりは良かった。
その後の進捗率があがったから。
今の案件が終わればみなで焼肉祭りをしてもいいな。
オート院長に提案してみよう。
「少し話があるんですけど?いいですか?」
仕事だと言ってるんだ、無理に決まってるだろ?
邪険にするわけにもいかないしな。
”あとでお願いします”
これでいいかな。
「では、ここで待ってます。」
?
なんだろうか?わかってる、警戒はしているよ。
館の前で、門番に手紙を渡す。
ムムロズ殿に面会申し込み。
わたしは資産院副院長ツイミの代理人。
手紙は直接渡すということ。
資産院が絡むんだ、邪険にはできない。
部屋に通され、ムムロズ殿を待つ。
クーとビャクがさっきからずっと警戒をしているな。
この館に?ムムロズ殿に?
違うな。
タミナ殿か?
声はまだ出せないから、2人に声を飛ばすように話した。
(外に出たら、人気のないところまで行って移動するよ)
(ここで移動してもいいけどタフトの方に迷惑がかかるだろ?)
(外に出て、タミナ殿と2人のところを誰かに見せつけ、それからだ)
(あとはタミナ殿がうまく説明してくれるだろう)
納得したのか、鼻で笑われたような感じがした。
なんで?
(ツイミさん?仕事中?ムムロズさんを呼んでくれてるんだよね?)
(あ!モウ様!ええ。今、タフトの滞在館に入ってます。
ツミールで来てますので手紙を渡して帰りますよ)
(ごめんね、ありがとう。わたし、元気だからね?)
(ええ。お声でわかりますよ。皆にも言っておきます)
(うん、じゃ、悪いけどよろしくね。ん?クーとビャクもいるの?)
(わかりますか?わたしの護衛です)
(そっか!あんがとね!あとで、思いっきり遊ぼうね!
じゃ、ツイミさんよろしく!それ終わったら、クーちゃんたちと一緒に
こっちに来て?樽便用意しとくよ?)
(ありがとうございます!)
モウ様から連絡が入った。元気そうでよかった。
とにかく、安心した。
クーもビャクもご機嫌だな。
「待たしたな。ムムロズだ。
ツイミ殿の代理の方?
え?
ぶほほほほ!!!!!」
やはり骨格を読めるものにはわかるようだ。
ワイプ様やニック殿、ガイライ殿と同じような反応をされてしまった。
横にいるクインタ殿は父親の反応に驚いている。
「父上?え?」
しばらく待つことにしよう。
まだ、時間はある。
足を揃え、にこりと微笑んだ。
少し手が止まっていたツイミがそういうと、
切りのいいところまでだろう、計算を仕上げ、ペンを置いた。
「なに?モウのこと?」
こちらも手を止めることはできない。
配下の者たちに指示書を書き上げ、
計算書の不備を訂正していく。
「ムムロズ殿を呼べと。モウ様が優先事項だと。」
「商売ではないな?
ビャクとクーはツイミに付いてください。
カップ、チュラル、ルビスを今は付けられない。
ツミール嬢として動いてください。」
「わかりました。」
「ツミールにちょっかいを掛ける輩はクーとビャクで探りを。
タフトの顔役は皆滞在館で泊まっています。
タフト滞在館まで歩いて行ってください。
身の危険を感じたら、即、逃げなさい。」
「では。オート院長、失礼します。」
「・・・ワイプ?」
「オート院長。申し訳ない。マティス君が言う優先事項です。
ああ、連絡は取れるんですよ。トリヘビのようなものだと思ってください。」
「それはかまわないが、モウ殿ではなく?」
「おなじですよ。モウがそういうからマティス君もそれを最優先に動く。
彼もわたしには言わず、ツイミに指示している。
こちらの事情もわかっているから。」
「いや、それもかまわない。が、ツミールで動くのはまずくないか?
姿を見せなくなって問い合わせがひどかっただろ?」
「だからですよ。
タフト滞在館にいって戻ってくるときから行方不明としますから。」
「ああ!必ず、外に出てからだぞ?そこに行きつくまで危険は?」
「そのためのビャクとクーです。
あー、報酬はどうしましょうか?
いま、あなたも意思疎通ができてるでしょ?
聞いといてくれますか?
わたしが聞くと遠慮というものがなくなるので。」
「お前が無茶ばかり指示するからだろ?
しかし、そうだな、戻ったら聞いておこう。
どちらにしろ、この山を片付けてからだ。
・・・少し休憩しよう。
フランたちにも休憩を。倒れたら何もかも終わってしまう。」
「そうですね!」
あの2人の様子も見てこないと。
ん?あの2人も計算はできるのでは?しまった!
もっと早く気付けばよかった!!
─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘
扉をでて、クーとビャクを抱えると、
ツミールとして借りている部屋に戻る。
まずは着替えないと。
「ん?この服?そうだな。胸元がゆったりしているから、
ここに入れるな。」
クーとビャクが服を選んでくれる。
簡単な意思疎通はできるようになった。
相手はわかっているのだ。
こちらが理解すればいい。
そう思えば、シシたちもどの草がうまいとか、これが食えるとか、
教えてくれていたんだな。
ゆったりとした、長めの上着の下に、
これまた、ゆったりとしたズボンをはく。
男が着ても、違和感は少ない。
が、かなりきつめの下ばきは履かないといけない。
これには胸に入っているような柔らかいものが付いている。
尻がでかくなるものだ。
胸もつければ、女性となる。
手早く着替え、化粧もする。ほくろも目の下に書く。
慣れたものだ。
声は出せないから、手紙を準備し、
とっさに声が出ないように、砂漠石で口の中に防音を施す。
防音しているということだ、わたしの口の中を。
この考えはさすがモウ様だ。
しかし、よくよく考えれば、防音は常に使うもの。
防音のみなら、掛けた本人が終われと思えばそれでいい。
部屋か、口の中か。
その違いだ。
小さな石に事細かにその状況をお願いする。
不慣れな部下に指示するようなものだ。
違うのはそれに必ず答えてくれる砂漠石たち。
感謝だ。ありがとう。
男が女の姿をする。
わたしのような細身なものなら、喉と下半身を隠せば、
一般人にはわからないという。
骨格が読めるものにはばれるらしいが、
そもそも、読めるものは少ない。ワイプ様と同等なものたちだけだ。
それをモウ様に話せば、それを教えてくれたワイプ様を、
さすが師匠だと喜び、
マティス様は不機嫌になる。
「・・・仮にもマティス様の師と名乗るのですから、
それ位はできていないと。」
そう説明すれば、それもそうだとご機嫌になった。
モウ様には、黒いねーと、おそらくは褒めて頂いたと思う。
それから、タフト滞在館に。
時間の余裕はあるな。
なんとか慣れた足さばきだが、
この姿になるのはこれが最後だろう。
知っている者たちが声をかけてくるが、
声が出ないことは知っているので、
軽く微笑、頭を下げる。
飯を一緒にどうだというものには、
オート院長とワイプ様も一緒でいいかと、
文字カードを出すと、また今度という。
答える言葉をあらかじめ書いてある。
簡単な問答ならできるように最初から作っているものだ。
文字が読める相手しか使えないが、
かなり画期的な方法だ。
ん?胸元で、ビャクが動く。
警戒の合図だ。
「ツミールさん?」
タフト滞在館の手前で声を掛けられた。
ちょうど人が途切れたときにだ。
タミナ殿?どうしてここに?
つけられていた?
”どちら様ですか?
わたしは声が出せません
なんでしょうか?”
文字カードを出す。
「わたしは、タミナです。
知っているでしょう?オートの婚約者です。」
もちろん知っている。
ツミールで仕事中に何度か、資産院で会った。
紹介もされている。
用意しているカードを出しているんだ、凡庸にきまってるだろ?
自分専用ではないとなぜ気付かないんだろう?
一応頷いて、
なんでしょうか?という所を指さす。
「どうしてここにいるんですか?」
それをいう必要はあるのか?
なにかあったかな?
文字カードで。
これでいいかな?
”仕事です”
「なんの?」
”答えられません”
「・・・資産院の仕事?」
これには頷いた。
「オートの?ワイプ、さんの?」
答える必要がないから首を振る。
面倒だな。
だいたい、わたしになんの用事があるんだ?
その前に、どうしてタミナ殿がここにいる?
火事の件以降、オート院長以下、資産院はほぼ院に籠りきりだ。
ナソニールの始末もあるし、土地所有者確認のことも、
開発院と領土管理部と一緒になって把握している。
なので、あのカレエまつりは良かった。
その後の進捗率があがったから。
今の案件が終わればみなで焼肉祭りをしてもいいな。
オート院長に提案してみよう。
「少し話があるんですけど?いいですか?」
仕事だと言ってるんだ、無理に決まってるだろ?
邪険にするわけにもいかないしな。
”あとでお願いします”
これでいいかな。
「では、ここで待ってます。」
?
なんだろうか?わかってる、警戒はしているよ。
館の前で、門番に手紙を渡す。
ムムロズ殿に面会申し込み。
わたしは資産院副院長ツイミの代理人。
手紙は直接渡すということ。
資産院が絡むんだ、邪険にはできない。
部屋に通され、ムムロズ殿を待つ。
クーとビャクがさっきからずっと警戒をしているな。
この館に?ムムロズ殿に?
違うな。
タミナ殿か?
声はまだ出せないから、2人に声を飛ばすように話した。
(外に出たら、人気のないところまで行って移動するよ)
(ここで移動してもいいけどタフトの方に迷惑がかかるだろ?)
(外に出て、タミナ殿と2人のところを誰かに見せつけ、それからだ)
(あとはタミナ殿がうまく説明してくれるだろう)
納得したのか、鼻で笑われたような感じがした。
なんで?
(ツイミさん?仕事中?ムムロズさんを呼んでくれてるんだよね?)
(あ!モウ様!ええ。今、タフトの滞在館に入ってます。
ツミールで来てますので手紙を渡して帰りますよ)
(ごめんね、ありがとう。わたし、元気だからね?)
(ええ。お声でわかりますよ。皆にも言っておきます)
(うん、じゃ、悪いけどよろしくね。ん?クーとビャクもいるの?)
(わかりますか?わたしの護衛です)
(そっか!あんがとね!あとで、思いっきり遊ぼうね!
じゃ、ツイミさんよろしく!それ終わったら、クーちゃんたちと一緒に
こっちに来て?樽便用意しとくよ?)
(ありがとうございます!)
モウ様から連絡が入った。元気そうでよかった。
とにかく、安心した。
クーもビャクもご機嫌だな。
「待たしたな。ムムロズだ。
ツイミ殿の代理の方?
え?
ぶほほほほ!!!!!」
やはり骨格を読めるものにはわかるようだ。
ワイプ様やニック殿、ガイライ殿と同じような反応をされてしまった。
横にいるクインタ殿は父親の反応に驚いている。
「父上?え?」
しばらく待つことにしよう。
まだ、時間はある。
足を揃え、にこりと微笑んだ。
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タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
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復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
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