いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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459:食料確保

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「チビ!売れたぞ!」
「ちい兄ちゃん。よかった。あれは習慣がつけば定期的に売れるから。」
「そうだな。こっちに廻る行商を押さえておこう。」

セサミンがさわやかに笑っている。
ん?
テムがじーっとみてる。セサミンを。

「違う、トーリムとは違う。それこそ匂いが違う。」
「あー、トーリムさんと比べるの?コムの方は?」
「・・・言われた後、棒で、叩きのめしてそれから会ってない。」
「あははは!それはダメだな。まずは謝ってみ?
それで聞いてみ?臭いってほんと?だったらもう会わないほうがいいねって。
それで謝ったら許してあげな。そのときはまた、そうだっていうかもしれないけど、
今度は向こうから謝るまで会わなくていいよ。」
「・・・うん、そうする。」
「ふふふ。おいで?」
「はー、モウさん、いい匂い。」
「ふふふ。そう?それはよかった。」

お友達と分けなさいと、巾着をプレゼント。
刺繍布はではない、普通の柄物だ。


生ハムとお酒を買って、ジュゲムに出発。
忙しくて最近行ってないというので、
ここで仕入れたものを売ることになった。
ハム各種と乳、チーズとか。
冷蔵庫がはやく売り出さないかと言っていた。

背負子をかなりの大きさにして、運ぶ。
入れた先から収納しているから、痛まないし、重くない。

また来るね、と別れを惜しんだ。


「可愛い子でしたね。」
「槍はなかなかだ。ニックの教え子だ。」
「へー。それは将来有望ですね。」
「ちい兄ちゃんが結婚してるって言ったらがっかりしてたよ。」
「ははは!憧れですね。仕方がありませんね。」

おお!女の子の憧れになるというのを自覚してるんだ。


「チビが話している間に風呂も見せてもらいましたよ?」
「あ、そうなの?いいよね、あれ。」
「ええ。」
「あんな感じで樹石を使ったサウナってのを作ってもらってるんだ。
あたたかな、蒸気が充満してる感じかな。汗を流して、すっきりする感じ。」
「へー、なんがかゆであがりそうですが。」
「うん、近いものが有るね。で、冷たい水を浴びて、すっきりするんだ。」
「冷たい?」
「そう。ま、出来上がってからだね。お兄ちゃんは?なんか、新しい料理教えてもらったの?」
「いや、あの実をそのまま食べたらどうなるのだろうってグーナがな。」
「ああ、油で揚げる料理あるよ。ほくほくしておいしい。
が、匂いだね。お茶葉とガムと、消臭剤と歯磨き?
今日の晩御飯で食べようか?明日は半分は海で漁の予定だし。」
「「楽しみだ!!」」

人気が消えてまた移動。

「行商に来たんだが、いいだろうか?」
「ああ、いいとも。何を?」
「デイからハムと乳類だな。あとはコットワッツのタオルとか。」
「デイ!やっとか!しかし?馬?」
「いや、歩きだ。脚が速いんだ。俺たち兄弟は。」
「それは砂漠の民だな?ん?あー、そうかそうか。泊まれるのか?」
「それはまた今度。」
「それは残念だな。いろいろあるんだろう。よし、すぐ集めような。」


即ばれではないけど、ばれてます。

「通達が来たよ。夫婦の行商が来たら連絡をって。
兄弟の行商なら関係ないな。」


すまんこってす。


カンラカンラ・・・カンラカンラ・・・・

「行商が来たぞ!兄弟の行商だ!
デイのハムと乳もある!仕事は後だ!
皆集まれ!今だけだ!急げ!」


わいのわいのと集まってきてくれる。
あーっというけど、兄弟だと村長がいってくれる。
そうなの?と、それ以上は聞かれなかった。

「まぁまぁ来てくれたの?兄弟?そうなの?
あら?ほんとよく似ているわ!」

奥さんはわざと老けた感じの装いはやめて、
年相応の格好だ。若い。いくつなんだろう?
テムローサには早いと思ったが、化粧瓶セットをプレゼントしていいかな?

「奥さん、雰囲気変わりましたね?」
「あら!あなたもね。でも、可愛らしいわ!」
「え?勇ましいって言ってください!」
「ま!そうね!ふふふふ。」
「あ、これ、お土産です。よかったら使ってください。」
「まぁ!!!あなた!大変!!あなた!!」

売り子をしている村長を呼びつける。
我ら3兄弟、金額は分からないのだ。
リングと、ここの豆とで交換してもらっている。
樹石で潤っているのか、リング率が高めだ。


「おいおい。これは!」
「あー、納める税金としてもらえますか?それか口止め料で。」
「もらいすぎだな。」
「ここに小さい砂漠石入れたら光りますよ?」
「素敵!!」
「内緒で楽しんでください。」

じーちゃんとばーちゃんパワーに兄ちゃんズが押されている。
若いエキスを吸われている状態だ。


また来ますと、ここも早々に。
お見送りは、お約束のジュゲムの合唱で。


「あの話の名前ですよね?」
「うん。お見送りの言葉になってるの。」
「あはははは。しかし、皆元気ですね。コットワッツの年寄とは違う。」
「仕事してるからね。お年寄りだから、ゆっくりしてねっていうより、
できることを、責任を持ってもらってお願いするってのがいいらしいよ?
女の人はお化粧したりね。ドーガーのお母さんも、
紅をもらってから元気になったっていってたでしょ?
得意なことをしてもらうのもいいらしいよ。
教えてもらうことの方が多いんだから。」
「そうか、そうですね。」


湿地は絨毯で。

「さすがに広いですね。が、浅いんだ。」
「向こうに人がいるな。気配を消すから見てみようか?」
「ええ、もう少し上に上がって見させてもらいましょう。」

泥の表面は虫がいる。メイガも飛んでいる。んー。
メイガはうまい、メイガはうまい。それだけを唱えていた。


ここの樹石取りは、簡単。
とりあえず湿地に入っていく。胸まで浸かって。
そして戻ってくる。腰に袋を付けて、その中に入っているのを取り出していた。
簡単だ。一度はいればかなりの量が取れているみたいだ。
そして、取った場所には印を立てている。かなり奥まで行かないと今は取れないみたい。
そこに行くまでは小さな船を使っていた。

「筏、反応はいまいちだったんだよね?真似されてるね。」
「そうですね。ブラスや、木が浮くと気付いたんですね。
別に金をとるわけではないんですから。
その時に試してみますとか、なんとかいえばいいのに!!」
「あはははは!ま、そんなもんなんでしょ。向こうにしてみれば、
木で作ってるから真似じゃないってことなんだろうね。
どこの木なんだろ?ここでは木材は貴重なのに。」
「樹が貴重で、燃料に使えないから樹石を使っていたのに、
その樹石をとるために樹を使っていたら意味がないですね。」
「まー、大量に使うわけじゃないからね。そこはうまくやってるんだろうね。
来るんでしょ?今度の会合に。」
「ええ。」
「もてなすの?」
「ああ、王都が、中央院が招待した形です。樹石の使い方も、中央院が発表します。
イリアスと契約はしているようで。まずは1年、今の金額で維持は出来ますが、
1年後に値がどうなるかわかりませんね。」
「そうなんだ、値上げをしてくるか、値下げをしてくるか。」
「でも、コットワッツから出るものはコットワッツの物です。
知っているのは燃やさなくても温度を保つということだけですけどね。」
「あの軽石は?」
「そこまでは知りませんね。あの第3王子も知らないようでしたから。」
「ふふふ。ジュゲム村の人は知ってるのにね。
村の生活を知らないんだ。」
「ええ、そのようでした。ただ、砂漠石の配給がきっちりしているだけだと。」
「そんな話をしてたの?」
「ええ。それで、十分だと思っていると、愚痴を聞かされました。」
「難しいね。十分とは思う。けど、要求は天井知らずだから。
せめて、視察するとかね、そういうのあればいいんだけど、
見に来たこともないんじゃない?」
「ええ、そういってましたね。」
「ちい兄ちゃんも、勉強になったね。」
「はい。会合が終われば、各領地内を廻ろうかと。」
「さすがだ。さすが、ちい兄ちゃんだ。」

マティスはその間?
メイガを取ってます。

上から羽根を挟んで、メリメリと。
身が泥に落ちる前に勢いで釣り上げています。


「この方法でいけるな。」
「2000枚だっけ?うん。今日はこれで勘弁してやって。
このまま、渓谷に行こう。
それで、カエルの様子となまこの様子。
ワサビをとって、砂浜に。
そこで、ウミヘビと、肉と、あげ大蒜たべて、
沈む月を見よう。」



カエルは色づき、ナマコは逃げる。
甘い!
今度はプロを連れ来るからな!覚悟しろ!!

ワサビも群生地になってる。いいねー。


砂浜について、セサミンはきれいだと喜んでいた。
ここで月無し石たちはやっと水浴び。
真水を張った、桶とタオルも用意。

バーベキューのセットしたり、
星砂探しをしたり。
月が昇る頃、一端、セサミンがコットワッツに戻る。
戻ってくれば、すぐにご飯だ。

セサミンが移動してから、マティスとちょっとイチャイチャした。







「ダードとルタネは今、ナソニールに。
もともとナソニールに母方の実家があるそうで。」
「それで、また、ちょっかい掛けてきてるの?」
「どうしても資産と石が欲しいようです。」
「そりゃ、誰だってほしいけどね。犯罪なんだけどね。
それより、ルタネさんは、あれだね、人の心をうまく掴むね。
糸も石も、何も使ってないんでしょ?」
「それは確認はできませんね。ドーガーもそのような形跡はなかったと。
分かっていれば、警戒もできるんですが、何とも。」

戻ってきたのはセサミンだけ。
ルグとドーガーも呼んどいでと言ったけど。
報告が終われば、また、仕事があると。
ドーガーはどちらにしろ、2人と食べるだろうし、ルグも奥さんの傍は離れたくはないだろう。
では、お持ち帰りで。
ウミヘビのバター焼き。サーモンのバター焼きだね。
ホタテのバター焼きも。貝柱だけにしておこう。
ヒモは乾燥させておこうかな。
ニックさんとトックスさんが喜びそうだ。
白子と卵は、わたし達が食べよう。
これ、ちょっぴり大蒜は使っている。
これぐらいなら、気にしなくてもいいだろう。
後は、サイのお肉。毒毛を移動して、血抜きをしたものと、
蛹状態と。どっちがうまいか?
蛹状態は脂身が少ない。毒毛血抜きの方は、脂身が多い。
好みだ。うまい!!
サーロインステーキを家族分持って帰ってもらう。
トックス村の人たちの分も。親方とイスナさんたちのことだ。
明日はお店屋さんで食べる予定だから、2日分。
今日はサーモンとホタテ、明日はお肉でどうぞ。

それで、3人でバーベキュー。
ニンニクの丸ごと素揚げはうまい。

「匂いですね。ええ。自分の体から匂いが上がってくるのが分かります。
が、うまい。翌日、誰にも会わない、その条件でしたら
また食べたいですね。」

波打ち際で、仕切りを作って露天風呂。
わたしは一人で、兄ちゃんズはそっちに入りなさい。
寝るときはデッキの上にテント。プカプカシートを敷けば、
すぐに眠ってしまった。マティスを挟んで川の字だ。
マティスにくっついて寝た。

1日は短い。
数時間寝て、月が沈む前から作業開始。
少し体が匂う。仕方がない。

コーヒーとホットサンドの朝食。
海苔の天日干しの準備だ。

「あ!月が沈みます!!」

セサミンがことさらはしゃいでいた。


「どう?なんか、ぞわぞわしてない?」

夜の砂漠に出ることを無意識に避けるように、
夜の海も避けている。
港で作業する人も、外ではしない。
それでも、目には入るだろう。
なのに、夜の月は見たことがないという。
目に入っても、意識の中で削除しているんだ、無意識に。


「ええ。ただ、きれいだと。
しかし、これを、一人で見たいとは思わなかった。
妻たちと見たいとも。兄さんと姉さんがいるから、
見ることが出来る、それに感謝します。
また、3人で見たいです。」

絶対に安全だという条件がいるのか。
そうだね。又、見よう。



「今日の予定だ!砂浜では海苔を!
竹炭も作ろう!ニックさんにも説明したけど、こっちでも作っておく。
で、2人は、海鮮の漁だ。
海の幸は、すこし警戒が薄い。
言葉は悪いが、お間抜けだ!近くまで行けば取れる!
感謝をもっていただこう!
大きめの絨毯を出すので、
魚、ウミヘビ、大エビ、ウニ、カニ、貝、これらを。
アスクの人の話では、今が一番種類が多いという。
魚はここで、捌いて、半日は干す。
汗を流して労働を!これで大蒜臭も抜ける!
その後はイリアスのレタンに。またじーちゃんたちに、
デイのお茶を売る。豆とおかきもだ。
ジュゲムでも売れたからね。
その後は港町フェルトナだ。
白身魚と、エビを確保後、ダカルナ港町ニッケで炭火焼きを。
塩も仕入れよう。
押せ押せの内容である!本日が食料確保の旅の要である!
抜かるな!以上だ!!」
「「イエス!マム!!」」


─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘



「兄さん?見えてはいますよ?
あれを?移動?」
「海の生き物は、移動できる。彼女が言うように警戒がない。
なので、移動して、海面にあげる。その瞬間に廻りの空気を除いて〆る。
殺すというな、彼女が嫌がるからな。
空気を除くのはお前には難しいか?魚を上に揚げろ。
私が〆て、収納しよう。」
「はい!!」


彼女は砂浜に残って、竹炭と海苔を作っている。
私たちは漁だ。
浅瀬から、貝、ウニ、カニと収穫。

かなり沖にでて、魚の群生を見つける。
産卵の時季は終わっているそうで、今はオスもメスも
全て水揚げされているそうだ。
冬眠に入る前なので、たくさんの餌を食べ、脂も乗っているとのこと。
要はうまいと。
産卵した卵を食べるウミヘビもうまい。
雨の日前の海の幸は1年で一番うまいということだ。


「重い!重い!海面から上が重い!!」
「いいぞ!上まで上げなくていい!そこから私がするから!」

「蛇!ダメ!引っ張られる!」
「顔だ!顔をこっちに!しっぽを引っ張てもダメだ!!」

「タコイカ!速い!」
「任せろ!!」
 
「「エビーーーー!!!」」
「「あははははははは!!!!」」



魚やウミヘビをまとめて引き上げようとしているところに
それを狙うエビが群がってきた。
間抜けめ!!根こそぎだ!



「兄さん!兄さん!お間抜けですね!!」
「あはははは!そうなるな!落ちるなよ?
落ちたら、それこそ、お間抜けは私たちになる。」
「あはははは!え?」


彼女が言う、お約束だ。
突進してきたオオエビに絨毯をひっくり返された。

膜を張り、海の中に。
ああ、きれいだ。彼女が喜びそうだ。


(マティス!セサミン!!)
(大丈夫だ。膜は張った)
(あ!海中散歩か!いいね!海の底にもおいしいのいるかも!)
(・・・なにか採っていこう)
(うん!!お昼は久々パスタにしたよ!それとスープね!洋食!)
(たのしみだ)


「はー、驚いた。え?まだ中?息!!」
「膜の中だ。空気はある。長時間は無理だがな。
上から持ってくればいいか?いまはいいだろう。
海の底においしいものが有るかもしれんということだ。
ないか、適当に取っていこう。」
「適当でいいんですか?」
「わからんだろ?何もないのはがっかりするだろうから。」
「なるほど。」


これは?
あれは?
え?
生きてる?


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