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271:枡酒
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仔ボットの窯焼き、トカゲのしっぽ煮、草原サイの一番いいところのステーキ
マティスの三大肉料理だ。
なまこ酢、このわた、昆布締め刺身。
今回わたしのつくった料理。酒呑みであることは認めよう。
もちろん、パンもさらご飯もある。
定番のポテトサラダ、サボテンサラダもある。
マティスは昆布締めが気に入ったようだ。
わたしはもちろん、肉三昧。しっぽ煮がうまい!
「うまいな。魚がこんなにうまいとは。」
「昆布がねいいよね。半日干すだけで臭みが取れるし、
昆布の味がしみて、やわらかくなってるよね。
日本酒で昆布を拭いたのがいいのかな。
ワサビがあればもっといい。」
「ワサビ?」
「うん、大量に食べるもんでもないんだけど、鼻にツンってくるの。
それを付ければ更にうまい。もともとは殺菌効果があるとかだったんだけどね。
やっぱり昔は冷蔵庫とかないから。」
「やはり、食に関してどん欲なのだな。そこまでして食べようと、考えるところが。」
「ああ、そうだね。食はこころを豊かにするね。
悲しいことがあった時に空腹なのはだめって。
衣食足りて礼節を知るってね。ほんとうにそうだと思う。
こころに余裕がないと、そんなこといってられない。
まずは生きないと。そこから先のことが何もできない。」
「あなたのはなしはいつも考えさせられる。」
「あはははは!だから、風呂屋だって!ゆーだけ!
さ、このわたを食べてみよう。じつはわたしも食べたことないんだ。」
「そうなのか?」
「高いのよ!作り方は調べたらわかる。でも、買うと高い!
そこまで食べたいとは思わなかったのよ。
お肉買ったほうがいいしね。
じゃ、たべるよ、うん、どきどきするね。
悪い感じはしないしね。ん!!!これは!!」
「どうなのだ?うまいのか?まずいのか?」
「くふふふふふふ。」
「?あ!うまいんだな!」
「うーまーい!!ごはんごはん!!」
「あ!うまい!これは、うん、酒が進む。」
「しょっぱいからね。ああ、枡酒だ!」
作った枡に酒を入れる。
「これで飲んでみ?」
「?ああ、うまいな。」
「ね?ああ、角じゃなくて、まっすぐなところで啜るようにね。
角にね、塩をのせて、ちょっと舐めて、お酒をのむ。
うん、おいしい!」
食べて呑んで、お風呂に入って、抱き合って、少し寝て。
贅沢な時間を過ごす。
「ん?名乗り?ああ、戦国時代ってのがあってね、
ああいう風に、自分はどこそこのだれかで、こういう人間だってみんなに
知らしめてから戦うの。昔話だよ?」
「素敵だった。戦う姿が、あの姿が。」
「そう?マティスにそう思ってもらえてんなら十分だ。
戦国時代、主君ものの話って好きなんだ。
なにかに命を預ける、っていうのがね。」
「私はあなたに捧げている。」
「うん、わたしもだよ。捧げているというか、2人で1つなんだ。
半身とはこのことなんだ。
これってものすごいことなんだね。ああ、贅沢な時間どころか、
贅沢な人生だ。ありがとう、マティス。」
「愛しい人。私も同じなんだ。ありがとう。」
「うふふふ。」
あなたの好きな話というのはどんな話だということになり、
鉢木のはなしをした。
いざ、鎌倉!という奴だ。
それをこの世界にあわせて変えていく。
寒い、寒い日。
誰かが扉を叩く。
「もし、もし、私は旅のものです。この風に難儀しております。
軒先でかまいませんので、どうか、お貸しください。」
戸を開けてみれば、旅の僧という風体だ。
体はしっかりとし、この寂しい草原も問題なく進めるのだろう。
だが、ここ2,3日前から吹き荒れる、
身に刺ささる冷たい風はどうすることもできない。
「それは難儀なことですな。どうぞ、軒先と言わずに中に。
何もありませんが、暖かい火はありますから。」
盗賊のような悪い気は纏っていない。
気の良しあしはわかる。
この家の主は昔は名の知れた騎士だった。
戦がある間は、手柄を取り、名を上げ、
褒美をもらい、この辺りでは一番の金持となった。
が、戦が終わり、世が平和になると、
気の良さが災いしたのか、あれよあれよというまに一族に
資産は取り上げられ、残ったのは、
この小さな家と年老いた馬と報酬にもらった香木。
それでもこの男は、何も言わずに、平和な世を喜んでいた。
「さ、ここに。粥も作りましょう。
久しぶりの客人です。どうぞ、ごゆるりと。」
この男は有るだけの食料を振舞い、とっておきの酒もだし、
旅の僧の見聞きした話を楽しく聞き入った。
旅の僧も、心からのもてなしを喜び、旅先での面白い話を大げさに、
身振り手振りで楽しく聞かせた。
「あははははは!なんておかしな話なんだ!
こんなに笑ったのは久しぶりだ!」
「ええ、私もです。ご主人の心からのもてなしを感謝いたします。」
そうやって夜は更けていく。
しかし、寒さは増すばかり。
薪は無くなってしまうが、男は何も言わずに、置いてあった小さな木を火にくべる。
「ご主人!それは大事なものでは!」
「いや、昔にもらったものだ。このような香木よりも、
暖を取ることの方が大事だし、
なにより、貴殿の話をもっと聞きたい。」
「ご主人は、騎士殿か?」
旅の僧は部屋の隅にある、古い、それでも手入れされた甲冑を見ながら聞いた。
「ええ、騎士だ。死ぬまでな。
一族に騙されて、落ちぶれたと言えど、
国を守る騎士として、
国に一大事が起きれば、
古びたと言えども甲冑を身に付け、
錆びたりとも槍を持ち、
老いたりともあの馬に乗り、
一番に王都に 馳せ参じ
一命を投げ打つ所存。」
僧は返す言葉もなく、ただただ何度も頷いていた。
「ご覧のような者でたいしたことはできないが、
もしも訴訟などで王都に来られたら、何かのお力になろう。
王都には天秤院というものがあることをお忘れにならぬよう。」
「はははは!世が平和ならそれでいい。
これも君主様のお力だ。
それに一族の恥をわざわざいうこともあるまい!」
男はただ笑うだけだった。
僧もそれ以上は何も言わずに、
良き香りが漂う中、またおもしろい話を語って聞かせた。
香木は、二人が寝入るまで、良い香りと暖かい火を出し続けた。
僧は月が沈むとまた旅立っていく。
やがて暖かい季節になると、国から、王都に一大事が起ったと
緊急の召集令が届いた。
まさに、「いざ、王都へ」と
各地の騎士は先を争って王都に駆け付けた。
その中に、当然、かの男の姿がある。
だが、ひと昔前の古びた甲冑、
日常では使わなくなったさび付いた槍、
その姿は、平和になり武具を装飾品とした他の者たちの中で、
あまりにもみすぼらしかった。
やがて君主が広場に姿を現し、
皆が膝をおり、臣下の礼をとる。
「そこな男、前に!」
かの男に前に出るようにと、近衛兵が声を掛ける。
廻りのものはそのみすぼらしい姿をあざけり笑い、
きっと、外につまみだされるのだろうと笑い声をあげた。
しかし、そんな騎士たちの前を
悪びれることなく男は進む。
「お召しにより参上仕りました。」
「面を」
そこで、初めて顔をあげると、目の前にいる君主、初めて見る君主の顔は
あの時の旅の僧、その人でした。
この人物こそ、戦国の世を終わらせ、平和というものをもたらした名君主。
諸国をまわって現状を知る旅の途中でかの男の家に泊ったのでした。
男は驚き、気付かなかった無礼を謝りました。
気付かなくて当然、一騎士が君主の顔を見ることなぞないのですから。
「いや、謝るのはこちらのほうだ。国の為に戦った騎士が
あのような不遇にあっているなぞ、許しておくれ。
訴えに来るかと待っていたが、来ぬでな、それで召集をかけた。
そなたはあの言葉通りに馳せ参じてくれた。
あの香木は売ればあの一体の土地が買えるほどのもなのだよ。
それを暖をとるために惜しげもなく使ってくれた。
礼をいう。貴殿のような騎士がいれば国は安泰だ。ありがとう。」
「はっ。ありがたきお言葉。あの香木よりもそのお言葉が、
わたくしめの一番の褒美でございます。」
「そうか。」
君主はこの男に奪われた資産をすべて戻し、
側近として傍に置きました。
そうしてこの国は長く平和を保ったのであります。
マティスの三大肉料理だ。
なまこ酢、このわた、昆布締め刺身。
今回わたしのつくった料理。酒呑みであることは認めよう。
もちろん、パンもさらご飯もある。
定番のポテトサラダ、サボテンサラダもある。
マティスは昆布締めが気に入ったようだ。
わたしはもちろん、肉三昧。しっぽ煮がうまい!
「うまいな。魚がこんなにうまいとは。」
「昆布がねいいよね。半日干すだけで臭みが取れるし、
昆布の味がしみて、やわらかくなってるよね。
日本酒で昆布を拭いたのがいいのかな。
ワサビがあればもっといい。」
「ワサビ?」
「うん、大量に食べるもんでもないんだけど、鼻にツンってくるの。
それを付ければ更にうまい。もともとは殺菌効果があるとかだったんだけどね。
やっぱり昔は冷蔵庫とかないから。」
「やはり、食に関してどん欲なのだな。そこまでして食べようと、考えるところが。」
「ああ、そうだね。食はこころを豊かにするね。
悲しいことがあった時に空腹なのはだめって。
衣食足りて礼節を知るってね。ほんとうにそうだと思う。
こころに余裕がないと、そんなこといってられない。
まずは生きないと。そこから先のことが何もできない。」
「あなたのはなしはいつも考えさせられる。」
「あはははは!だから、風呂屋だって!ゆーだけ!
さ、このわたを食べてみよう。じつはわたしも食べたことないんだ。」
「そうなのか?」
「高いのよ!作り方は調べたらわかる。でも、買うと高い!
そこまで食べたいとは思わなかったのよ。
お肉買ったほうがいいしね。
じゃ、たべるよ、うん、どきどきするね。
悪い感じはしないしね。ん!!!これは!!」
「どうなのだ?うまいのか?まずいのか?」
「くふふふふふふ。」
「?あ!うまいんだな!」
「うーまーい!!ごはんごはん!!」
「あ!うまい!これは、うん、酒が進む。」
「しょっぱいからね。ああ、枡酒だ!」
作った枡に酒を入れる。
「これで飲んでみ?」
「?ああ、うまいな。」
「ね?ああ、角じゃなくて、まっすぐなところで啜るようにね。
角にね、塩をのせて、ちょっと舐めて、お酒をのむ。
うん、おいしい!」
食べて呑んで、お風呂に入って、抱き合って、少し寝て。
贅沢な時間を過ごす。
「ん?名乗り?ああ、戦国時代ってのがあってね、
ああいう風に、自分はどこそこのだれかで、こういう人間だってみんなに
知らしめてから戦うの。昔話だよ?」
「素敵だった。戦う姿が、あの姿が。」
「そう?マティスにそう思ってもらえてんなら十分だ。
戦国時代、主君ものの話って好きなんだ。
なにかに命を預ける、っていうのがね。」
「私はあなたに捧げている。」
「うん、わたしもだよ。捧げているというか、2人で1つなんだ。
半身とはこのことなんだ。
これってものすごいことなんだね。ああ、贅沢な時間どころか、
贅沢な人生だ。ありがとう、マティス。」
「愛しい人。私も同じなんだ。ありがとう。」
「うふふふ。」
あなたの好きな話というのはどんな話だということになり、
鉢木のはなしをした。
いざ、鎌倉!という奴だ。
それをこの世界にあわせて変えていく。
寒い、寒い日。
誰かが扉を叩く。
「もし、もし、私は旅のものです。この風に難儀しております。
軒先でかまいませんので、どうか、お貸しください。」
戸を開けてみれば、旅の僧という風体だ。
体はしっかりとし、この寂しい草原も問題なく進めるのだろう。
だが、ここ2,3日前から吹き荒れる、
身に刺ささる冷たい風はどうすることもできない。
「それは難儀なことですな。どうぞ、軒先と言わずに中に。
何もありませんが、暖かい火はありますから。」
盗賊のような悪い気は纏っていない。
気の良しあしはわかる。
この家の主は昔は名の知れた騎士だった。
戦がある間は、手柄を取り、名を上げ、
褒美をもらい、この辺りでは一番の金持となった。
が、戦が終わり、世が平和になると、
気の良さが災いしたのか、あれよあれよというまに一族に
資産は取り上げられ、残ったのは、
この小さな家と年老いた馬と報酬にもらった香木。
それでもこの男は、何も言わずに、平和な世を喜んでいた。
「さ、ここに。粥も作りましょう。
久しぶりの客人です。どうぞ、ごゆるりと。」
この男は有るだけの食料を振舞い、とっておきの酒もだし、
旅の僧の見聞きした話を楽しく聞き入った。
旅の僧も、心からのもてなしを喜び、旅先での面白い話を大げさに、
身振り手振りで楽しく聞かせた。
「あははははは!なんておかしな話なんだ!
こんなに笑ったのは久しぶりだ!」
「ええ、私もです。ご主人の心からのもてなしを感謝いたします。」
そうやって夜は更けていく。
しかし、寒さは増すばかり。
薪は無くなってしまうが、男は何も言わずに、置いてあった小さな木を火にくべる。
「ご主人!それは大事なものでは!」
「いや、昔にもらったものだ。このような香木よりも、
暖を取ることの方が大事だし、
なにより、貴殿の話をもっと聞きたい。」
「ご主人は、騎士殿か?」
旅の僧は部屋の隅にある、古い、それでも手入れされた甲冑を見ながら聞いた。
「ええ、騎士だ。死ぬまでな。
一族に騙されて、落ちぶれたと言えど、
国を守る騎士として、
国に一大事が起きれば、
古びたと言えども甲冑を身に付け、
錆びたりとも槍を持ち、
老いたりともあの馬に乗り、
一番に王都に 馳せ参じ
一命を投げ打つ所存。」
僧は返す言葉もなく、ただただ何度も頷いていた。
「ご覧のような者でたいしたことはできないが、
もしも訴訟などで王都に来られたら、何かのお力になろう。
王都には天秤院というものがあることをお忘れにならぬよう。」
「はははは!世が平和ならそれでいい。
これも君主様のお力だ。
それに一族の恥をわざわざいうこともあるまい!」
男はただ笑うだけだった。
僧もそれ以上は何も言わずに、
良き香りが漂う中、またおもしろい話を語って聞かせた。
香木は、二人が寝入るまで、良い香りと暖かい火を出し続けた。
僧は月が沈むとまた旅立っていく。
やがて暖かい季節になると、国から、王都に一大事が起ったと
緊急の召集令が届いた。
まさに、「いざ、王都へ」と
各地の騎士は先を争って王都に駆け付けた。
その中に、当然、かの男の姿がある。
だが、ひと昔前の古びた甲冑、
日常では使わなくなったさび付いた槍、
その姿は、平和になり武具を装飾品とした他の者たちの中で、
あまりにもみすぼらしかった。
やがて君主が広場に姿を現し、
皆が膝をおり、臣下の礼をとる。
「そこな男、前に!」
かの男に前に出るようにと、近衛兵が声を掛ける。
廻りのものはそのみすぼらしい姿をあざけり笑い、
きっと、外につまみだされるのだろうと笑い声をあげた。
しかし、そんな騎士たちの前を
悪びれることなく男は進む。
「お召しにより参上仕りました。」
「面を」
そこで、初めて顔をあげると、目の前にいる君主、初めて見る君主の顔は
あの時の旅の僧、その人でした。
この人物こそ、戦国の世を終わらせ、平和というものをもたらした名君主。
諸国をまわって現状を知る旅の途中でかの男の家に泊ったのでした。
男は驚き、気付かなかった無礼を謝りました。
気付かなくて当然、一騎士が君主の顔を見ることなぞないのですから。
「いや、謝るのはこちらのほうだ。国の為に戦った騎士が
あのような不遇にあっているなぞ、許しておくれ。
訴えに来るかと待っていたが、来ぬでな、それで召集をかけた。
そなたはあの言葉通りに馳せ参じてくれた。
あの香木は売ればあの一体の土地が買えるほどのもなのだよ。
それを暖をとるために惜しげもなく使ってくれた。
礼をいう。貴殿のような騎士がいれば国は安泰だ。ありがとう。」
「はっ。ありがたきお言葉。あの香木よりもそのお言葉が、
わたくしめの一番の褒美でございます。」
「そうか。」
君主はこの男に奪われた資産をすべて戻し、
側近として傍に置きました。
そうしてこの国は長く平和を保ったのであります。
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