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270:輪唱
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目が覚めれば、まだクッションの上で2人で寝ていた。
抱き合うのにドレスが邪魔だったのか裸だ。さすがにきれいにはしてくれている。
先にお風呂に入ろうか。
お風呂、なにか入浴剤を入れたい。例の香木を檜ボールのように入れてみようか。
もらった檜はしゃもじと枡酒を飲みたかったので
枡をつくってなくなってしまった。
星は動きもせずに私たちの痴態をみていたわけだ。いやーん。
「マティス?お風呂はいろ?香木風呂。いい香りがするよ?」
香木を一度粉々にして丸くなってもらう。
もったいないかもしれないが、使わないほうがもったいない。
「起きたのか。香木?焚くのではなく。」
「うん。丸めてお風呂に入れよう。いいにおいがすると思う、たぶん。」
「たぶんか。なにか暗示がかからないか?」
「んー、2人で健康に!て思えばいいんじゃない?」
「あははは!なるほど!さすがだな。」
「うん。」
12個ほどのボールにして、お風呂に入れるときに、
2人で健康祈願をした。
「ああ、いい香りだ。」
「うん、この香り、チューベローズだ。」
「知っているのか?」
「うん、似た香りがあった。月下香。月の下の香り。
白い花で夜の方が香りが強いって。
現物は見たことないけどね、調べたときにそう書いていたと思う。」
「愛しい人はいつもそうやって調べているのか?いろいろなものを?」
「ああ、簡単に調べられるのよ、機械でね。
そのとき興味があったことはとりあえず調べてみるの。すぐ忘れるけどね。
でも、ここに来てから、一度調べたことは思い出せる。漠然とだけどね。
師匠といっしょだね、必要なことは思い出せるって奴だ。」
「あれと一緒というのは面白くないな。」
「ふふふ、そう?ああ、気持ちいね。星もきれいだ。」
「あの舞は素晴らしかった。あれを学校で習うのか?」
「ああいうのがあるのよ。競技で。きれいさ、正確さを競うの。
落としたりしたら原点だけど、きれいとかはその人の感覚だから、
点数を付ける競技は好きじゃないんだけど、
授業のなかで、わいわい言いながらしたのは楽しかったよ?」
「なんでも学校で習うのか?」
「何でもではないけど、ここと同じとおもうよ?
国語に算数、歴史、物理。
運動とか、音楽とか。楽器は弾けないけど、歌は習うよ。
結構覚えてる。ああ、カエルの歌もあるよ。」
「青い実を食べたというのではなく?」
「それはほんとは小鳥なんだって。カエルの歌は輪唱。
あとから追いかけて一緒に歌うの。」
2人だけど、ケロケロクワクワと歌い大笑いした。
「今思えば、歌があふれかえっていたんだね。
それを商売にしてる人たちの歌には流行があって、
少し前の歌しか知らないな。
子供のころに習った歌か、アニメの歌か。それも子供のころに見たものね。
あとは例のガンダムの歌か。
マティスが聞いてくれるなら、もっと愛の歌を覚えておけばよかった。」
「しかし、それは誰かが作った誰かの歌なのだろう?」
「そりゃそうだ。」
「私は私のために作ってくれた詩がいい。」
「ふふふ、そう?でも、いい歌はいっぱいあったんだ。
ちゃんとうたえる歌はすくないけど、また歌うね。
マティスは?歌とか楽器とか?」
「ダメだな。」
「ははは!そうか。楽器ってどんなものがあるの?」
「笛、ハープ、リュートかな?」
「リュート?ああ、琵琶みたいなやつかな?弦楽器?弦をはじいて音がでる?」
「そうだ。」
「へー、やっぱりおんなじだね。考えることは一緒なんだ。少しずつ違うだけ。
機会があったら聞きたいね。ジットカーフで劇もしてるって。みたいね。」
「ああ、見に行こう。あなたと一緒ならなんでも楽しいだろう。」
「うふふふ。そう?その前に大道芸人で稼ぐ方法を考えないとね。」
「ほんとうに?あれは冗談だ。」
「ん?でも、一度やってみよう。顔を見せたくないから、お面をかぶるとかさ。
今度はちゃんとしたお面作るよ。あんな、面布、布を顔に付けたもんじゃなくてさ。」
「面か。それはいいな。目のところが開いてるやつだろ?」
「そう。アヒルの歌を歌うからアヒルのお面でもいいな。それも紙でつくって売ろう。
アヒルって嫌われ者?」
「いや、働き者の家畜だ。歌のよう暢気なんだ。なれれば背に乗ることもある。」
「おお!じゃ、アヒルのお面も子供たちには人気になるかもね。
よし!それで行ってみよう。ダメもとだよ!」
「それはいいが、面は紙で作れるのか?木で彫るのではなく?」
「そんなお金と手間をかけられないよ。子ども相手に売るんだから。
あ、アヒルは白い?くちばしは黄色?」
「赤でくちばしは黄色だ。」
「お!アヒルのおもちゃと逆だね。それも作ったら売れそう。
水に浮くものってないかな?木彫りは大変だ。」
「鉄が浮くだろう?」
「え?鉄は重いよ?沈むよ?」
「重いが水には浮く。木は軽いが沈む。だから、香木は沈んでいる。」
「え?香木だから樹脂化して沈んでるんだと思った。
え?船は船は何でできてるの?」
「?鉄だ。」
「浮力を利用してとかじゃなくて、浮くから?」
「そうだ。故郷では違うのか?」
「違う。逆だよ。いや、水の中だけ逆。
水が違うのかな?へー、久々の異世界ショックだよ。」
「逆なのか。あの砂玉も浮くぞ。あれで作ればいいんじゃないか?
くちばしだけ黄色く塗ればいい。しかし、それを水に浮かべてどうするんだ?」
「いや、お風呂にはいるときに浮かべるだけなんだけどね。
見ててかわいいなーって思うだけ。ゴムを使ったら動くかな?」
「動くのか?ゴムで?」
「うん、工作だね。ま、これはおいおいね。
イリアスってお風呂に入る習慣あるのかな?」
「樹石を燃料にする風呂があるとは聞いたな。遠征の時は風呂なぞは入れなかったから
見たことはなかったが。」
「お風呂があるならお風呂のおもちゃもいいね。うん。これはゆっくり考えよう。
まずはお面だ。紙とのり、はないからお米かな。これもちょっと作ってみるね。
こう見えても工作は大好きなの。できるかな世代だから。」
「?」
「うふふふ。たのしいからいいのよ。
さ、ご飯にしよう。このわたはいい感じになってるよ、きっと。
昆布締めのお刺身も作ってるんだ。うまくいってるかな?たのしみたのしみ。」
抱き合うのにドレスが邪魔だったのか裸だ。さすがにきれいにはしてくれている。
先にお風呂に入ろうか。
お風呂、なにか入浴剤を入れたい。例の香木を檜ボールのように入れてみようか。
もらった檜はしゃもじと枡酒を飲みたかったので
枡をつくってなくなってしまった。
星は動きもせずに私たちの痴態をみていたわけだ。いやーん。
「マティス?お風呂はいろ?香木風呂。いい香りがするよ?」
香木を一度粉々にして丸くなってもらう。
もったいないかもしれないが、使わないほうがもったいない。
「起きたのか。香木?焚くのではなく。」
「うん。丸めてお風呂に入れよう。いいにおいがすると思う、たぶん。」
「たぶんか。なにか暗示がかからないか?」
「んー、2人で健康に!て思えばいいんじゃない?」
「あははは!なるほど!さすがだな。」
「うん。」
12個ほどのボールにして、お風呂に入れるときに、
2人で健康祈願をした。
「ああ、いい香りだ。」
「うん、この香り、チューベローズだ。」
「知っているのか?」
「うん、似た香りがあった。月下香。月の下の香り。
白い花で夜の方が香りが強いって。
現物は見たことないけどね、調べたときにそう書いていたと思う。」
「愛しい人はいつもそうやって調べているのか?いろいろなものを?」
「ああ、簡単に調べられるのよ、機械でね。
そのとき興味があったことはとりあえず調べてみるの。すぐ忘れるけどね。
でも、ここに来てから、一度調べたことは思い出せる。漠然とだけどね。
師匠といっしょだね、必要なことは思い出せるって奴だ。」
「あれと一緒というのは面白くないな。」
「ふふふ、そう?ああ、気持ちいね。星もきれいだ。」
「あの舞は素晴らしかった。あれを学校で習うのか?」
「ああいうのがあるのよ。競技で。きれいさ、正確さを競うの。
落としたりしたら原点だけど、きれいとかはその人の感覚だから、
点数を付ける競技は好きじゃないんだけど、
授業のなかで、わいわい言いながらしたのは楽しかったよ?」
「なんでも学校で習うのか?」
「何でもではないけど、ここと同じとおもうよ?
国語に算数、歴史、物理。
運動とか、音楽とか。楽器は弾けないけど、歌は習うよ。
結構覚えてる。ああ、カエルの歌もあるよ。」
「青い実を食べたというのではなく?」
「それはほんとは小鳥なんだって。カエルの歌は輪唱。
あとから追いかけて一緒に歌うの。」
2人だけど、ケロケロクワクワと歌い大笑いした。
「今思えば、歌があふれかえっていたんだね。
それを商売にしてる人たちの歌には流行があって、
少し前の歌しか知らないな。
子供のころに習った歌か、アニメの歌か。それも子供のころに見たものね。
あとは例のガンダムの歌か。
マティスが聞いてくれるなら、もっと愛の歌を覚えておけばよかった。」
「しかし、それは誰かが作った誰かの歌なのだろう?」
「そりゃそうだ。」
「私は私のために作ってくれた詩がいい。」
「ふふふ、そう?でも、いい歌はいっぱいあったんだ。
ちゃんとうたえる歌はすくないけど、また歌うね。
マティスは?歌とか楽器とか?」
「ダメだな。」
「ははは!そうか。楽器ってどんなものがあるの?」
「笛、ハープ、リュートかな?」
「リュート?ああ、琵琶みたいなやつかな?弦楽器?弦をはじいて音がでる?」
「そうだ。」
「へー、やっぱりおんなじだね。考えることは一緒なんだ。少しずつ違うだけ。
機会があったら聞きたいね。ジットカーフで劇もしてるって。みたいね。」
「ああ、見に行こう。あなたと一緒ならなんでも楽しいだろう。」
「うふふふ。そう?その前に大道芸人で稼ぐ方法を考えないとね。」
「ほんとうに?あれは冗談だ。」
「ん?でも、一度やってみよう。顔を見せたくないから、お面をかぶるとかさ。
今度はちゃんとしたお面作るよ。あんな、面布、布を顔に付けたもんじゃなくてさ。」
「面か。それはいいな。目のところが開いてるやつだろ?」
「そう。アヒルの歌を歌うからアヒルのお面でもいいな。それも紙でつくって売ろう。
アヒルって嫌われ者?」
「いや、働き者の家畜だ。歌のよう暢気なんだ。なれれば背に乗ることもある。」
「おお!じゃ、アヒルのお面も子供たちには人気になるかもね。
よし!それで行ってみよう。ダメもとだよ!」
「それはいいが、面は紙で作れるのか?木で彫るのではなく?」
「そんなお金と手間をかけられないよ。子ども相手に売るんだから。
あ、アヒルは白い?くちばしは黄色?」
「赤でくちばしは黄色だ。」
「お!アヒルのおもちゃと逆だね。それも作ったら売れそう。
水に浮くものってないかな?木彫りは大変だ。」
「鉄が浮くだろう?」
「え?鉄は重いよ?沈むよ?」
「重いが水には浮く。木は軽いが沈む。だから、香木は沈んでいる。」
「え?香木だから樹脂化して沈んでるんだと思った。
え?船は船は何でできてるの?」
「?鉄だ。」
「浮力を利用してとかじゃなくて、浮くから?」
「そうだ。故郷では違うのか?」
「違う。逆だよ。いや、水の中だけ逆。
水が違うのかな?へー、久々の異世界ショックだよ。」
「逆なのか。あの砂玉も浮くぞ。あれで作ればいいんじゃないか?
くちばしだけ黄色く塗ればいい。しかし、それを水に浮かべてどうするんだ?」
「いや、お風呂にはいるときに浮かべるだけなんだけどね。
見ててかわいいなーって思うだけ。ゴムを使ったら動くかな?」
「動くのか?ゴムで?」
「うん、工作だね。ま、これはおいおいね。
イリアスってお風呂に入る習慣あるのかな?」
「樹石を燃料にする風呂があるとは聞いたな。遠征の時は風呂なぞは入れなかったから
見たことはなかったが。」
「お風呂があるならお風呂のおもちゃもいいね。うん。これはゆっくり考えよう。
まずはお面だ。紙とのり、はないからお米かな。これもちょっと作ってみるね。
こう見えても工作は大好きなの。できるかな世代だから。」
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