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番外編:誕生日とか夜更かしとか(後編)
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あたしの願いもむなしく、朱虎は夜遅くになっても帰ってこなかった。
「まだ寝ないのか?」
リビングのソファでほとんど見る気のない深夜バラエティをつけたままぐずぐずしていると、湯上りホカホカのミカが声をかけてきた。
「ん~……これ見終わってから」
「お前が夜更かししてるとオヤジさんに叱られんだけど、俺が」
「ごめんねミカ」
「いや叱られるの確定かよ……まあ、しゃーないか」
ミカはため息をつくと、キッチンに入っていった。しばらくして湯気の立つマグカップを二つ持って出てくると、あたしの横に腰を下ろす。
「ん。眠気覚まし」
たっぷりミルクが入っているコーヒーを渡されて、あたしは両手で受け取った。じんわりあったかさが伝わってくる。
「仕方ねーから付き合ってやるよ」
「え、でもミカ疲れてるでしょ」
「バーカ、余裕だっつの。つかこの番組つまんなくね?」
ミカはリモコンのボタンをポチポチ押しながら「もうすぐ帰ってくるって」と呟いた。
「ミカってさあ、見かけによらず優しいよね」
「見かけ通りじゃねーのかよ……」
そのままあたし達は並んで、深夜の番組にアレコレ文句をつけながら過ごした。コーヒーを二杯お代わりしたところで限界が来て、あたしは眠り込んでしまった。
ふわふわと揺れている。何だか揺りかごにでも乗ってるみたいで気持ちいい、と思っていると柔らかなものに降ろされる感触がした。寝返りを打って、ぼんやりと目を開ける。
いつの間にか、あたしは自分の部屋のベッドの上にいた。ベッドの横にあるサイドランプの淡い光が暗い部屋をほのかに照らしている。
「ん……あれ?」
何度か瞬いていると、部屋にあたしのほかにもう一人いることに気が付いた。ベッドに腰掛けた大きな体が目に飛び込んできて、ぼんやりしていた意識が急速に目覚める。
朱虎はこちらに背を向けて座っていた。よく見るとスーツ姿のままだ。
「朱虎?」
身を起こしても、朱虎はこちらを振り向かなかった。聞こえなかったんだろうか。
「……朱虎?」
「何してるんですか、あんた」
冷たい声に、あたしはドキリとして伸ばしていた手を止めた。
え、なに? 怒ってる? 何で?
あたし、何かしたっけ?
「あんなところで眠りこけて……だらしないですよ」
「えっ……」
どんなことで叱られるのかと身構えていたあたしは、思いもよらない言葉に瞬いた。
「あんなところって……リビングで寝ちゃうのはよくあることじゃん」
「だからと言って行儀がいいとは思えませんね。ダラダラ夜更かしなんかしてるからソファで寝落ちする羽目になるんです。いつまで子供気分なんですか、いい加減にしてくださいよ」
「な……そんな怒られるようなこと? だいたい、あたしは目的もなく夜更かししてたわけじゃないもん。朱虎を待ってたのに」
「自分を」
朱虎が振り向いた。鋭い紺の瞳があたしを鋭く射抜く。
「それはそれは、遅くなって失礼しました。で、自分に何か用ですか」
「用、って、あ、あたしは……」
「待ちくたびれるまで粘ってくださったようですし、さぞ大事な用件なんでしょうね」
あたしはあっけにとられて朱虎を見つめた。
「……なんでそんなに怒ってるの? あたしが待ってるの、嫌だった?」
朱虎はぎゅっと眉をしかめると、大きく息を吐いた。がしがしと髪をかきまぜる。
「待つのは良いんですがね。なんであの野郎にくっついて寝てるんですか、あんた」
「あの野郎って……あ、ミカ?」
そういえば眠る直前、ミカに寄りかかったような気がする。
「あたし、ミカのこと押しつぶしてた? 重かったかなあ」
「何を呑気なこと言ってるんですか。あいつはあんたのこと……いや、いいです」
朱虎は手を伸ばすと、あたしを引き寄せた。
「へとへとになって帰ってきたら、あんたが他の男とくっついて眠ってるんですよ。少しぐらい腹を立てても仕方ないと思いませんか」
「へっ……あ! そ、そういうこと!?」
やっと理解できたとたん、カッと顔が熱くなった。
「ご……ごめん。あたし……ミカは起きてるのに付き合ってくれて、その」
「夕方、あいつと二人で買い物もしてましたよね。駅前のビルで」
「え、何で知ってんの?」
「たまたま通りかかったんです。あのビルに今黒の持ち店がありましてね」
そういえば、ミカが「朱虎っぽい人がいた」と言っていた。本物だったわけだ。
「随分仲が良さそうでしたね。メンズフロアで何してたんですか」
朱虎の口調は拗ねた子供みたいで、あたしは何だかきゅんとした。
「プレゼント選んでたの」
「誰に」
「朱虎にだよ」
朱虎が少し止まった。
「……俺に?」
「だって朱虎、今日誕生日じゃない」
「そう……でしたっけ」
あたしは朱虎に体をくっつけて大きく息を吸い込んだ。朱虎の匂いがする。
「直接おめでとうって言いたかったの」
「……それは、どうも」
妙にもごもごした口調だったので顔を上げようとすると、朱虎はふいとそっぽを向いた。
「……すみません。きつく言いすぎました」
「ううん、あたしも……あの、ミカは付き合ってくれただけだからね」
「分かってますよ」
そっぽを向いたままの朱虎の耳が赤い。
「……あのさ朱虎。もしかして、ヤキモチ」
ばっと向き直った朱虎が素早くあたしの口を指で押さえた。
「そういうことは言わないでください」
ムッとしたような顔だけど、頬がかすかに赤い。あたしは我慢できずに笑ってしまった。
「朱虎、可愛い」
「はいはい。で、何を選んでくれたんですか」
あたしはくらくらしながら立ち上がって、クローゼットに隠してあったプレゼントを引っ張り出した。
包みを開けた朱虎は目を丸くした。
「驚きました。お嬢にしては随分まともなものですね」
「なんか引っかかる言い方なんだけど。似合うと思ったの」
「着たことがないタイプですが……気に入りました」
「やった! あたしね、これ着た朱虎とデートしたら楽しそうだなって……」
含み笑いがして、あたしは耳が熱くなるのを感じた。
しまった、うっかり願望まで喋っちゃった。
「な、なーんてやっぱりダメだよね。朱虎すごく忙しいし、おじいちゃんも……」
「しましょうか」
「だよねー、やっぱり……って、ええ!?」
そろりと視線を上げると、朱虎が柔らかな目であたしを見つめていた。
「デートしたいんでしょう。どこに行きたいんですか」
「どこって……いいの?」
「まあ、さっきの詫びというかプレゼントの礼というか」
朱虎の指があたしの髪を掬い上げて、するするとこぼした。
「……二人きりですごしたいのはあんただけじゃないってことですよ」
今のは効いた。息が止まりそうになるくらい胸がキュンキュンしている。
朱虎ってそのうち言葉だけであたしを殺せるようになるんじゃないだろうか。
あたしが言葉もなくなっていると、朱虎はふっと笑った。
「ま、とりあえず今日は寝てください。スケジュール調整して明日、連絡します。行きたいところを考えておいてくださいね」
「う、うん」
あたしはぎくしゃくと布団に潜り込んだ。
「……もう少しいてくれる?」
「仕方ないですねえ」
頭を撫でられると、体中がフワフワとあったかくなる。ほどなくして、とろりとした眠気がやってきた時、あたしはふと朱虎を見上げた。
「……ねえ」
「はい」
「朱虎って……まだ、あたしじゃ勃たないの?」
少し間が開いて咳払いが聞こえた。
「……もう寝ぼけてるんですか」
「だって……前に、言った……」
朱虎はいつからあたしのことを好きだったんだろう。
「――試してみますか」
不意に影が落ちた、と思うと唇が優しく重なった。体にずしりと重みがかかる。
キスは今までのどれとも違った。触れるだけよりはもっと深く、だけど丁寧で優しくて、長い。
唇の感触に夢中になっていると、朱虎の手がするりとシーツの間から滑りこんできた。指が触れ、暖かなてのひらが肩を包み込む。優しく肩から腕にかけて撫でさすられるのは、くすぐったいようなそわそわするような不思議な感覚だった。頭の芯がとろけて来た頃、朱虎の手が肩から胸へと移動した。体の線をなぞるように優しく――
「ひゃっ……」
「……大丈夫でした」
思わず声が漏れた瞬間、手が魔法のようにさっと引っ込んだ。ドクドクと心臓が高鳴ったまま固まるあたしをよそに、朱虎が立ち上がる。
「続きはまた今度」
「え? つ、続き、って」
「おやすみなさい」
朱虎は軽く微笑むと、プレゼントの包みを抱えてさっさと部屋を出て行ってしまった。
「えっ、行っちゃうの……ていうか、だ、大丈夫って……大丈夫!?」
かなり遅れて『大丈夫』という言葉の意味を理解したあたしは、結局次の日は寝坊してしまった。
――ちなみに、デートの時もまたひと騒動あったけれど、それはまた別のお話だ。
「まだ寝ないのか?」
リビングのソファでほとんど見る気のない深夜バラエティをつけたままぐずぐずしていると、湯上りホカホカのミカが声をかけてきた。
「ん~……これ見終わってから」
「お前が夜更かししてるとオヤジさんに叱られんだけど、俺が」
「ごめんねミカ」
「いや叱られるの確定かよ……まあ、しゃーないか」
ミカはため息をつくと、キッチンに入っていった。しばらくして湯気の立つマグカップを二つ持って出てくると、あたしの横に腰を下ろす。
「ん。眠気覚まし」
たっぷりミルクが入っているコーヒーを渡されて、あたしは両手で受け取った。じんわりあったかさが伝わってくる。
「仕方ねーから付き合ってやるよ」
「え、でもミカ疲れてるでしょ」
「バーカ、余裕だっつの。つかこの番組つまんなくね?」
ミカはリモコンのボタンをポチポチ押しながら「もうすぐ帰ってくるって」と呟いた。
「ミカってさあ、見かけによらず優しいよね」
「見かけ通りじゃねーのかよ……」
そのままあたし達は並んで、深夜の番組にアレコレ文句をつけながら過ごした。コーヒーを二杯お代わりしたところで限界が来て、あたしは眠り込んでしまった。
ふわふわと揺れている。何だか揺りかごにでも乗ってるみたいで気持ちいい、と思っていると柔らかなものに降ろされる感触がした。寝返りを打って、ぼんやりと目を開ける。
いつの間にか、あたしは自分の部屋のベッドの上にいた。ベッドの横にあるサイドランプの淡い光が暗い部屋をほのかに照らしている。
「ん……あれ?」
何度か瞬いていると、部屋にあたしのほかにもう一人いることに気が付いた。ベッドに腰掛けた大きな体が目に飛び込んできて、ぼんやりしていた意識が急速に目覚める。
朱虎はこちらに背を向けて座っていた。よく見るとスーツ姿のままだ。
「朱虎?」
身を起こしても、朱虎はこちらを振り向かなかった。聞こえなかったんだろうか。
「……朱虎?」
「何してるんですか、あんた」
冷たい声に、あたしはドキリとして伸ばしていた手を止めた。
え、なに? 怒ってる? 何で?
あたし、何かしたっけ?
「あんなところで眠りこけて……だらしないですよ」
「えっ……」
どんなことで叱られるのかと身構えていたあたしは、思いもよらない言葉に瞬いた。
「あんなところって……リビングで寝ちゃうのはよくあることじゃん」
「だからと言って行儀がいいとは思えませんね。ダラダラ夜更かしなんかしてるからソファで寝落ちする羽目になるんです。いつまで子供気分なんですか、いい加減にしてくださいよ」
「な……そんな怒られるようなこと? だいたい、あたしは目的もなく夜更かししてたわけじゃないもん。朱虎を待ってたのに」
「自分を」
朱虎が振り向いた。鋭い紺の瞳があたしを鋭く射抜く。
「それはそれは、遅くなって失礼しました。で、自分に何か用ですか」
「用、って、あ、あたしは……」
「待ちくたびれるまで粘ってくださったようですし、さぞ大事な用件なんでしょうね」
あたしはあっけにとられて朱虎を見つめた。
「……なんでそんなに怒ってるの? あたしが待ってるの、嫌だった?」
朱虎はぎゅっと眉をしかめると、大きく息を吐いた。がしがしと髪をかきまぜる。
「待つのは良いんですがね。なんであの野郎にくっついて寝てるんですか、あんた」
「あの野郎って……あ、ミカ?」
そういえば眠る直前、ミカに寄りかかったような気がする。
「あたし、ミカのこと押しつぶしてた? 重かったかなあ」
「何を呑気なこと言ってるんですか。あいつはあんたのこと……いや、いいです」
朱虎は手を伸ばすと、あたしを引き寄せた。
「へとへとになって帰ってきたら、あんたが他の男とくっついて眠ってるんですよ。少しぐらい腹を立てても仕方ないと思いませんか」
「へっ……あ! そ、そういうこと!?」
やっと理解できたとたん、カッと顔が熱くなった。
「ご……ごめん。あたし……ミカは起きてるのに付き合ってくれて、その」
「夕方、あいつと二人で買い物もしてましたよね。駅前のビルで」
「え、何で知ってんの?」
「たまたま通りかかったんです。あのビルに今黒の持ち店がありましてね」
そういえば、ミカが「朱虎っぽい人がいた」と言っていた。本物だったわけだ。
「随分仲が良さそうでしたね。メンズフロアで何してたんですか」
朱虎の口調は拗ねた子供みたいで、あたしは何だかきゅんとした。
「プレゼント選んでたの」
「誰に」
「朱虎にだよ」
朱虎が少し止まった。
「……俺に?」
「だって朱虎、今日誕生日じゃない」
「そう……でしたっけ」
あたしは朱虎に体をくっつけて大きく息を吸い込んだ。朱虎の匂いがする。
「直接おめでとうって言いたかったの」
「……それは、どうも」
妙にもごもごした口調だったので顔を上げようとすると、朱虎はふいとそっぽを向いた。
「……すみません。きつく言いすぎました」
「ううん、あたしも……あの、ミカは付き合ってくれただけだからね」
「分かってますよ」
そっぽを向いたままの朱虎の耳が赤い。
「……あのさ朱虎。もしかして、ヤキモチ」
ばっと向き直った朱虎が素早くあたしの口を指で押さえた。
「そういうことは言わないでください」
ムッとしたような顔だけど、頬がかすかに赤い。あたしは我慢できずに笑ってしまった。
「朱虎、可愛い」
「はいはい。で、何を選んでくれたんですか」
あたしはくらくらしながら立ち上がって、クローゼットに隠してあったプレゼントを引っ張り出した。
包みを開けた朱虎は目を丸くした。
「驚きました。お嬢にしては随分まともなものですね」
「なんか引っかかる言い方なんだけど。似合うと思ったの」
「着たことがないタイプですが……気に入りました」
「やった! あたしね、これ着た朱虎とデートしたら楽しそうだなって……」
含み笑いがして、あたしは耳が熱くなるのを感じた。
しまった、うっかり願望まで喋っちゃった。
「な、なーんてやっぱりダメだよね。朱虎すごく忙しいし、おじいちゃんも……」
「しましょうか」
「だよねー、やっぱり……って、ええ!?」
そろりと視線を上げると、朱虎が柔らかな目であたしを見つめていた。
「デートしたいんでしょう。どこに行きたいんですか」
「どこって……いいの?」
「まあ、さっきの詫びというかプレゼントの礼というか」
朱虎の指があたしの髪を掬い上げて、するするとこぼした。
「……二人きりですごしたいのはあんただけじゃないってことですよ」
今のは効いた。息が止まりそうになるくらい胸がキュンキュンしている。
朱虎ってそのうち言葉だけであたしを殺せるようになるんじゃないだろうか。
あたしが言葉もなくなっていると、朱虎はふっと笑った。
「ま、とりあえず今日は寝てください。スケジュール調整して明日、連絡します。行きたいところを考えておいてくださいね」
「う、うん」
あたしはぎくしゃくと布団に潜り込んだ。
「……もう少しいてくれる?」
「仕方ないですねえ」
頭を撫でられると、体中がフワフワとあったかくなる。ほどなくして、とろりとした眠気がやってきた時、あたしはふと朱虎を見上げた。
「……ねえ」
「はい」
「朱虎って……まだ、あたしじゃ勃たないの?」
少し間が開いて咳払いが聞こえた。
「……もう寝ぼけてるんですか」
「だって……前に、言った……」
朱虎はいつからあたしのことを好きだったんだろう。
「――試してみますか」
不意に影が落ちた、と思うと唇が優しく重なった。体にずしりと重みがかかる。
キスは今までのどれとも違った。触れるだけよりはもっと深く、だけど丁寧で優しくて、長い。
唇の感触に夢中になっていると、朱虎の手がするりとシーツの間から滑りこんできた。指が触れ、暖かなてのひらが肩を包み込む。優しく肩から腕にかけて撫でさすられるのは、くすぐったいようなそわそわするような不思議な感覚だった。頭の芯がとろけて来た頃、朱虎の手が肩から胸へと移動した。体の線をなぞるように優しく――
「ひゃっ……」
「……大丈夫でした」
思わず声が漏れた瞬間、手が魔法のようにさっと引っ込んだ。ドクドクと心臓が高鳴ったまま固まるあたしをよそに、朱虎が立ち上がる。
「続きはまた今度」
「え? つ、続き、って」
「おやすみなさい」
朱虎は軽く微笑むと、プレゼントの包みを抱えてさっさと部屋を出て行ってしまった。
「えっ、行っちゃうの……ていうか、だ、大丈夫って……大丈夫!?」
かなり遅れて『大丈夫』という言葉の意味を理解したあたしは、結局次の日は寝坊してしまった。
――ちなみに、デートの時もまたひと騒動あったけれど、それはまた別のお話だ。
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完結、おめでとうございます。楽しい時間をありがとうございました。
ありがとうございます! ずいぶん長くかかってしまいましたが、何とか幸せになれました!
組長は理不尽の塊ですので、これからも二人の邪魔をしまくると思います! 愛ゆえに……。
楽しんでいただけたようで私もめちゃくちゃ嬉しいです! ありがとうございました!
最後まで、楽しく読ませていただきました!ハッピーエンドで終わって良かったです。もう少し本編続いてほしかったです。番外編楽しみにしてます
最後までお付き合いいただいて本当にありがとうございます!
くっつくまで長かったのですが、くっついてみるともう少しイチャイチャしてるところを書きたい……と思ってしまったので、もう少しだけ番外編をくっつけます! 良かったら引き続きお楽しみください!
おじいちゃん、いや、組長かっこいいなー。
感想ありがとうございます!
おじいちゃんを書いてる時はとても楽しいです……イケオジ、いやイケジジイです……