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第3部 第1章 魔王の技術 -武装工房車-
第148話 魔王と友達になれるかも
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「武装工房車シュフィール号。おれたちは、これで魔王に会いに行くんだ」
「パパ、魔王をやっつけにいくのですか……?」
おれの呟きに反応したのは、ハルトだった。
レジーナに連れられて来たらしく、工房の入口で立ちすくんでいる。
「レジーナ、どうしてこんなところに?」
「みんな、寂しがってたから。会わせてあげようと思って……」
見ればロイドも来ていた。レジーナの足にしがみつくように隠れている。そしてレジーナは、リムルを抱いている。
おれはしゃがんで、ハルトやロイドに視線を合わせる。
「ごめんね。寂しがらせちゃって」
するとロイドは黙って歩いてきて、甘えるように抱きついてきた。よしよし、と頭を撫でてあげる。
ハルトは武装工房車を見上げてから、また問いかけてくる。
「パパたちは、魔王をやっつけるために、これを作っていたのですか?」
黄色い瞳を輝かせておれを見つめる。
「パパはやっぱり勇者さまなんですね」
「いや。おれたちは魔王をやっつけるつもりはないよ。話をしに行くだけなんだ」
「どうして、うそをつくのですか?」
「嘘?」
「だって、あれは武器です。武器は敵をやっつけるためのものです」
「よく、わかったね」
剣や槍のような一般的な武器の意匠はない。大砲は搭載しているが、ハルトは大砲を見たことはないはずだった。
「みればわかります」
「やっぱりハルトは天才だね。君の血かな、ソフィア」
「いいえ、眼力ならきっとショウさんの遺伝です」
おれはソフィアと軽く笑い合ってから、ハルトに向かう。
「あれは確かに武器だけど、あくまで自衛のためのものだよ。おれは本当に、魔王と話してみたいんだ。できるなら友達になりたいと思ってる」
「悪い人なのに?」
「本当に悪い人なのかは、話してみないとわからないよ」
「じゃあ、はなして、悪い人だったら?」
「そのときは、しょうがないね。やっつけるしかないかな」
「ぼくも、おやくにたてませんか? つれていってください」
「それはできないよ」
「ぼくは、天才ですごいのでしょう? なのに、だめなのですか」
食い下がってくるハルトに呼応して、ロイドも恐る恐る手を上げる。
「ぼくも……いきたい。キメラさんに、会ってみたい」
「ふたりとも、ごめんね。これは大人の役目なんだ」
ハルトはしゅんと顔を下げてしまう。
「パパはぼくたちがきらいですか?」
「そんなことない、大好きさ! 大好きだから、とっても大きなプレゼントをあげたいんだ。君たちへのプレゼントを作るのに、君たちに手伝ってもらうわけにはいかないよ」
「……プレゼント?」
「今より良い世界だよ」
「よくわかりません」
「そのうちわかるよ」
ハルトが口をつぐむと、ロイドがまた控えめに手を上げる。
「ぼくは、キメラさんがいい」
にこりと笑って、アリシアがロイドを抱き上げる。
「わかった。可愛い合成生物を見かけたら、連れてくることにする」
「うんっ。おねがいしますっ」
嬉しそうなロイドとは違って、ハルトは子供なりに難しい顔をしている。
「パパの言うこと、まだよくわかりません。でも、きいてくれるなら、ぼくもおねがいしていいですか?」
「もちろんいいよ」
「もしも、パパが魔王とおともだちになれたら、ぼくにも会わせてください。いい人なら、ぼくも、おともだちになってみたいです」
「それはいいね。約束する」
「おねがいします。じゃあ……へやにもどります。ロイド、いくよ」
ハルトはそれで納得してくれたようだ。
ロイドはまだ甘え足りない様子だったが、アリシアが下ろすと、ハルトに手を引かれて宮廷へ戻っていく。
レジーナが、おれをじっと見つめる。
「ショウさん。絶対、帰ってこなきゃダメだよ? わたし、知ってるんだよ。どんなにひどい人だったとしても、いなくなられたら子供はすっごくつらいんだから。ショウさんたち、いい人なんだから……いなくなったら、あの子たち、わたしのときよりもっともっとつらい思いをしちゃうんだからね」
「わかった。絶対、帰ってくる」
「約束だからね」
そう言い残して、レジーナはハルトとロイドを早歩きで追いかけていった。
おれは小さくため息をつく。
「……絶対、帰ってくるよ……」
自分に言い聞かせるように呟く。
そんなおれの顔を、ソフィアが間近から覗き込む。黄色く綺麗な瞳におれの顔が映る。
「ショウさん、お顔が怖いですよ?」
「えっ!?」
「魔王打倒の闘志がみなぎっているようです」
「おれ、そんな顔してた? まいったな、ハルトたちを怖がらせちゃったかも……」
「なんちゃって」
おれは久々に、がくり、と脱力した。
「ソフィア……」
「怖くはなかったですけれど、表情が固かったのは本当です」
「これから魔王と相対するんだからね。緊張もするさ」
「わたしもそうですけれど、少し前向きに考えてみませんか。楽しみなことだってあります。そうでしょう?」
すると、ノエルがにっこりと笑った。
「アタシ、魔王がどんな魔力回路作ったのか気になってるの。他にも魔法道具の作り方なんかも見つけられるかも」
「私はロイドと同じで、合成生物が飼育できるか興味があるな。それに、魔王に恋した男がいたのなら、それを魔王がどう思っていたのか気になる。ぜひ聞いてみたい」
アリシアも目を輝かせている。
「わたしも、凄い技術を間近で見るのは楽しみなのです。よく見せてもらって、わたしたちの技術にしてしまいましょう」
悪戯っ子みたいに笑うソフィアに、おれも心から笑えてくる。
「そうだね。話してみてもダメで、戦うことになるかもしれないし、その備えもしてるけれど……逆に、技術者同士であっさりウマが合うかもしれない」
どきどきと胸が高鳴ってくる。話してみたいことがいくらでも湧いてくる。
「魔王と友達になれるかも、か……。自分で言ったことだけど、本当に楽しみになってきたよ」
「パパ、魔王をやっつけにいくのですか……?」
おれの呟きに反応したのは、ハルトだった。
レジーナに連れられて来たらしく、工房の入口で立ちすくんでいる。
「レジーナ、どうしてこんなところに?」
「みんな、寂しがってたから。会わせてあげようと思って……」
見ればロイドも来ていた。レジーナの足にしがみつくように隠れている。そしてレジーナは、リムルを抱いている。
おれはしゃがんで、ハルトやロイドに視線を合わせる。
「ごめんね。寂しがらせちゃって」
するとロイドは黙って歩いてきて、甘えるように抱きついてきた。よしよし、と頭を撫でてあげる。
ハルトは武装工房車を見上げてから、また問いかけてくる。
「パパたちは、魔王をやっつけるために、これを作っていたのですか?」
黄色い瞳を輝かせておれを見つめる。
「パパはやっぱり勇者さまなんですね」
「いや。おれたちは魔王をやっつけるつもりはないよ。話をしに行くだけなんだ」
「どうして、うそをつくのですか?」
「嘘?」
「だって、あれは武器です。武器は敵をやっつけるためのものです」
「よく、わかったね」
剣や槍のような一般的な武器の意匠はない。大砲は搭載しているが、ハルトは大砲を見たことはないはずだった。
「みればわかります」
「やっぱりハルトは天才だね。君の血かな、ソフィア」
「いいえ、眼力ならきっとショウさんの遺伝です」
おれはソフィアと軽く笑い合ってから、ハルトに向かう。
「あれは確かに武器だけど、あくまで自衛のためのものだよ。おれは本当に、魔王と話してみたいんだ。できるなら友達になりたいと思ってる」
「悪い人なのに?」
「本当に悪い人なのかは、話してみないとわからないよ」
「じゃあ、はなして、悪い人だったら?」
「そのときは、しょうがないね。やっつけるしかないかな」
「ぼくも、おやくにたてませんか? つれていってください」
「それはできないよ」
「ぼくは、天才ですごいのでしょう? なのに、だめなのですか」
食い下がってくるハルトに呼応して、ロイドも恐る恐る手を上げる。
「ぼくも……いきたい。キメラさんに、会ってみたい」
「ふたりとも、ごめんね。これは大人の役目なんだ」
ハルトはしゅんと顔を下げてしまう。
「パパはぼくたちがきらいですか?」
「そんなことない、大好きさ! 大好きだから、とっても大きなプレゼントをあげたいんだ。君たちへのプレゼントを作るのに、君たちに手伝ってもらうわけにはいかないよ」
「……プレゼント?」
「今より良い世界だよ」
「よくわかりません」
「そのうちわかるよ」
ハルトが口をつぐむと、ロイドがまた控えめに手を上げる。
「ぼくは、キメラさんがいい」
にこりと笑って、アリシアがロイドを抱き上げる。
「わかった。可愛い合成生物を見かけたら、連れてくることにする」
「うんっ。おねがいしますっ」
嬉しそうなロイドとは違って、ハルトは子供なりに難しい顔をしている。
「パパの言うこと、まだよくわかりません。でも、きいてくれるなら、ぼくもおねがいしていいですか?」
「もちろんいいよ」
「もしも、パパが魔王とおともだちになれたら、ぼくにも会わせてください。いい人なら、ぼくも、おともだちになってみたいです」
「それはいいね。約束する」
「おねがいします。じゃあ……へやにもどります。ロイド、いくよ」
ハルトはそれで納得してくれたようだ。
ロイドはまだ甘え足りない様子だったが、アリシアが下ろすと、ハルトに手を引かれて宮廷へ戻っていく。
レジーナが、おれをじっと見つめる。
「ショウさん。絶対、帰ってこなきゃダメだよ? わたし、知ってるんだよ。どんなにひどい人だったとしても、いなくなられたら子供はすっごくつらいんだから。ショウさんたち、いい人なんだから……いなくなったら、あの子たち、わたしのときよりもっともっとつらい思いをしちゃうんだからね」
「わかった。絶対、帰ってくる」
「約束だからね」
そう言い残して、レジーナはハルトとロイドを早歩きで追いかけていった。
おれは小さくため息をつく。
「……絶対、帰ってくるよ……」
自分に言い聞かせるように呟く。
そんなおれの顔を、ソフィアが間近から覗き込む。黄色く綺麗な瞳におれの顔が映る。
「ショウさん、お顔が怖いですよ?」
「えっ!?」
「魔王打倒の闘志がみなぎっているようです」
「おれ、そんな顔してた? まいったな、ハルトたちを怖がらせちゃったかも……」
「なんちゃって」
おれは久々に、がくり、と脱力した。
「ソフィア……」
「怖くはなかったですけれど、表情が固かったのは本当です」
「これから魔王と相対するんだからね。緊張もするさ」
「わたしもそうですけれど、少し前向きに考えてみませんか。楽しみなことだってあります。そうでしょう?」
すると、ノエルがにっこりと笑った。
「アタシ、魔王がどんな魔力回路作ったのか気になってるの。他にも魔法道具の作り方なんかも見つけられるかも」
「私はロイドと同じで、合成生物が飼育できるか興味があるな。それに、魔王に恋した男がいたのなら、それを魔王がどう思っていたのか気になる。ぜひ聞いてみたい」
アリシアも目を輝かせている。
「わたしも、凄い技術を間近で見るのは楽しみなのです。よく見せてもらって、わたしたちの技術にしてしまいましょう」
悪戯っ子みたいに笑うソフィアに、おれも心から笑えてくる。
「そうだね。話してみてもダメで、戦うことになるかもしれないし、その備えもしてるけれど……逆に、技術者同士であっさりウマが合うかもしれない」
どきどきと胸が高鳴ってくる。話してみたいことがいくらでも湧いてくる。
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