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召喚冒険者である吉川と笹岡と同じ様に、日本での記憶がある為に余裕が出て来る藤代と椎名。
完全に格下を相手にする事になると確信しており、相当浮かれている。
「アハハハ、お灸をすえるなんて、そんな事を言って、お灸だけじゃ済ませないつもりでしょう?理沙」
「当然!向こうも二人、理沙達も二人。だったら、理沙達のレベル上げに貢献して貰わなくっちゃ。でも、行方が分からない三原が厄介よね。間違いなく理沙達よりもレベルは上、金目金髪だから、レベル40はある……あれだけの事をしたのだから、絶対に復讐に来るじゃん?居場所が分かれば、対処も出来るのに……」
「どうにかなるわよ。私達は二人なのだから。別に正面から行く必要もないし。ダンジョンの方も私達はあの二人と同郷!もし三原もレベル上げの為にダンジョンに潜っているなら、助けるふりをして三原を始末してあげれば、信用して無防備になるじゃない?私達とは違って、微温湯に浸かっている様な連中よ?」
「さっすが!彩ぴょん、冴えてるじゃん?」
再度詳しい情報を集めると召喚冒険者の岩本は大怪我をして王城にいたが、縁結びの聖地にできた新しいダンジョン攻略に向かっており、脅威になる可能性はあるのだが、自分達のレベル上げの餌を奪われる事の方が大きな損失だと考えた二人は、早速湯原と水野のダンジョンに向かう。
残念ながら今の所は三原の行方は分からないままだったが、目立つ存在である事は間違いないので、道中聞き込みをすれば何かわかるかもしれないと思い移動する。
奇しくも、召喚冒険者達が集結する事になってしまった湯原と水野のダンジョン。
そこに配下であるイーシャとプリマの為に、力の無い自分達の為に、可能な限り手を尽くしてくれていた二人の冒険者であるリリアとハシムまでが来るのだが、この二人に関しては眷属や配下に情報を上手く伝えられないので、コッタ帝国の冒険者二人に大恩がある程度しか伝えられていない湯原と水野。
当人達も名前を聞き忘れている程なので、これ以上伝えようが無かったのだ。
そんな湯原と水野は、44階層の城の中にあるコアルームでこんな話をしている。
「そう言えばアイズからの詳しい情報をデルが訳してくれたんだけど、俺達の立場と対極の者、冒険者、特に召喚冒険者がダンジョンの糧になりやすいのは事実だけど、俺達と眷属のような関係、仲の良い関係って言うの?まぁ、眷属の皆がそう思ってくれている事は嬉しいけれど……そんな関係に近くなった状態でレベルがある一定値を超えて暫くすると、例え対極の存在が侵入したとしても糧になる量は少し減るんだってさ」
「……そうなのですか?流石はアイズですね。普通のアイズはレベル88ですから、ひょっとしたらレベル99のアイズならではの鑑定結果かもしれませんね」
「そうなんだよ、流石だねカーリ。恐らくそうだろうって、アイズ本人が言っていたらしいよ」
最近は、余り難しい話を眷属達から直接聞く事は控えているカーリ。
緊急事態や止むを得ない事はミズイチを通して聞いており、どの情報を伝えるのかについてはミズイチに一任されていたので、今回のアイズからの情報は聞いていなかったようだ。
特にお世話になったと思っている朋美とその姉である美智のダンジョンが侵攻を受けていた事で衝撃を受けていた事もあり、少々厳しい情報はカーリの平穏を脅かすと、ミズイチは相当気を使っている。
この程度なら問題ないだろうと判断して情報を開示したセーギと共に呑気な話をしているが、この二人のダンジョンがレベル99にまで一気に上り詰めたのは、対極である召喚冒険者の朋美の滞在のおかげだ。
各1週間と言う滞在で最高の結果を生み出したのだが、あの時点で信頼関係は出来上がっていたので、アイズからの情報によれば、今の段階で滞在してもらっても大した糧にはなり得ない。
「主様、カーリ様、お茶をお持ち致しました」
そこに入ってくるのは、この屋敷のメイド兼ダンジョンのブレーンである<淫魔族>の二人、ミズイチとハライチ。
主であるセーギとカーリの体調を気遣っている他の眷属からの要望もあり、ビーの回復薬を隠し味に入れてある紅茶とお菓子を机に並べて行く。
レベル99の眷属である<蜂族>ビー本気の逸品である為、気力・体力、当然欠損すら瞬時に治せる優れものであり、心労や呪いすらも完全に取り除ける。
「いつもありがとうございます、ミズイチちゃん、ハライチちゃん」
「「もったいないお言葉です」」
「いや、俺達本当に感謝しているんだよ?二人がいなければ、作戦なんて思いつかないし、情報も記憶・整理する事が出来ずに、結果、一切活用できないからね。逆に色々押し付けちゃって申し訳ない位だよ」
流石に二人の主にここまで賞賛されては、にやける表情を抑えきる事は出来ず、慌てて隠すように部屋から退出する。
「はぁ~、ミズイチ。私達、本当に幸せですね」
「本当ですよ、ハライチ。正に天にも昇る気持ちで、何も手がつかなくなりそうで困って……」
突然蕩けそうな笑顔だった二人の表情が一変する。
少々心の疲労がたまっているように見えるカーリの為に、敢えてダンジョン内部の情報を全て遮断した上で、コアルームで寛いでもらっているので、詳細を調べて必要な対処および報告をすべく即行動を始めるハライチとミズイチ。
アイズ、そして一階層にいる星出と岡島についている二人の元眷属である<淫魔族>からの報告で、召喚冒険者二人が侵入してきたと報告があったのだ。
情報収集を継続しているので、近いうちに来るだろうと思ってはいた二人だが、実際の侵入の一報を受けて厳戒態勢になる。
完全に格下を相手にする事になると確信しており、相当浮かれている。
「アハハハ、お灸をすえるなんて、そんな事を言って、お灸だけじゃ済ませないつもりでしょう?理沙」
「当然!向こうも二人、理沙達も二人。だったら、理沙達のレベル上げに貢献して貰わなくっちゃ。でも、行方が分からない三原が厄介よね。間違いなく理沙達よりもレベルは上、金目金髪だから、レベル40はある……あれだけの事をしたのだから、絶対に復讐に来るじゃん?居場所が分かれば、対処も出来るのに……」
「どうにかなるわよ。私達は二人なのだから。別に正面から行く必要もないし。ダンジョンの方も私達はあの二人と同郷!もし三原もレベル上げの為にダンジョンに潜っているなら、助けるふりをして三原を始末してあげれば、信用して無防備になるじゃない?私達とは違って、微温湯に浸かっている様な連中よ?」
「さっすが!彩ぴょん、冴えてるじゃん?」
再度詳しい情報を集めると召喚冒険者の岩本は大怪我をして王城にいたが、縁結びの聖地にできた新しいダンジョン攻略に向かっており、脅威になる可能性はあるのだが、自分達のレベル上げの餌を奪われる事の方が大きな損失だと考えた二人は、早速湯原と水野のダンジョンに向かう。
残念ながら今の所は三原の行方は分からないままだったが、目立つ存在である事は間違いないので、道中聞き込みをすれば何かわかるかもしれないと思い移動する。
奇しくも、召喚冒険者達が集結する事になってしまった湯原と水野のダンジョン。
そこに配下であるイーシャとプリマの為に、力の無い自分達の為に、可能な限り手を尽くしてくれていた二人の冒険者であるリリアとハシムまでが来るのだが、この二人に関しては眷属や配下に情報を上手く伝えられないので、コッタ帝国の冒険者二人に大恩がある程度しか伝えられていない湯原と水野。
当人達も名前を聞き忘れている程なので、これ以上伝えようが無かったのだ。
そんな湯原と水野は、44階層の城の中にあるコアルームでこんな話をしている。
「そう言えばアイズからの詳しい情報をデルが訳してくれたんだけど、俺達の立場と対極の者、冒険者、特に召喚冒険者がダンジョンの糧になりやすいのは事実だけど、俺達と眷属のような関係、仲の良い関係って言うの?まぁ、眷属の皆がそう思ってくれている事は嬉しいけれど……そんな関係に近くなった状態でレベルがある一定値を超えて暫くすると、例え対極の存在が侵入したとしても糧になる量は少し減るんだってさ」
「……そうなのですか?流石はアイズですね。普通のアイズはレベル88ですから、ひょっとしたらレベル99のアイズならではの鑑定結果かもしれませんね」
「そうなんだよ、流石だねカーリ。恐らくそうだろうって、アイズ本人が言っていたらしいよ」
最近は、余り難しい話を眷属達から直接聞く事は控えているカーリ。
緊急事態や止むを得ない事はミズイチを通して聞いており、どの情報を伝えるのかについてはミズイチに一任されていたので、今回のアイズからの情報は聞いていなかったようだ。
特にお世話になったと思っている朋美とその姉である美智のダンジョンが侵攻を受けていた事で衝撃を受けていた事もあり、少々厳しい情報はカーリの平穏を脅かすと、ミズイチは相当気を使っている。
この程度なら問題ないだろうと判断して情報を開示したセーギと共に呑気な話をしているが、この二人のダンジョンがレベル99にまで一気に上り詰めたのは、対極である召喚冒険者の朋美の滞在のおかげだ。
各1週間と言う滞在で最高の結果を生み出したのだが、あの時点で信頼関係は出来上がっていたので、アイズからの情報によれば、今の段階で滞在してもらっても大した糧にはなり得ない。
「主様、カーリ様、お茶をお持ち致しました」
そこに入ってくるのは、この屋敷のメイド兼ダンジョンのブレーンである<淫魔族>の二人、ミズイチとハライチ。
主であるセーギとカーリの体調を気遣っている他の眷属からの要望もあり、ビーの回復薬を隠し味に入れてある紅茶とお菓子を机に並べて行く。
レベル99の眷属である<蜂族>ビー本気の逸品である為、気力・体力、当然欠損すら瞬時に治せる優れものであり、心労や呪いすらも完全に取り除ける。
「いつもありがとうございます、ミズイチちゃん、ハライチちゃん」
「「もったいないお言葉です」」
「いや、俺達本当に感謝しているんだよ?二人がいなければ、作戦なんて思いつかないし、情報も記憶・整理する事が出来ずに、結果、一切活用できないからね。逆に色々押し付けちゃって申し訳ない位だよ」
流石に二人の主にここまで賞賛されては、にやける表情を抑えきる事は出来ず、慌てて隠すように部屋から退出する。
「はぁ~、ミズイチ。私達、本当に幸せですね」
「本当ですよ、ハライチ。正に天にも昇る気持ちで、何も手がつかなくなりそうで困って……」
突然蕩けそうな笑顔だった二人の表情が一変する。
少々心の疲労がたまっているように見えるカーリの為に、敢えてダンジョン内部の情報を全て遮断した上で、コアルームで寛いでもらっているので、詳細を調べて必要な対処および報告をすべく即行動を始めるハライチとミズイチ。
アイズ、そして一階層にいる星出と岡島についている二人の元眷属である<淫魔族>からの報告で、召喚冒険者二人が侵入してきたと報告があったのだ。
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