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お泊まりデートはいかがでしょう1
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あれから結局、一言も話さないまま家に着いた。
視線すら合わせることも出来ず、お互いぎこちない挨拶を交わして――のはずだった。
「葵さん!」
心無しか背中を丸めぎみで帰る後ろ姿を数秒だけ見送って、家に入ろうとドアノブに手をかける。
そんな俺の背中に弾んだ声がぶつかった。
「返事っ、聞いてませんが」
走って戻ってきたんだろう。そしていよいよ傾いてきた陽の光を逆光に、その表情はあまりよく見えなかった。
「返事?」
もしかしてあれのことか。またデートしてくれますかってやつ。
俺は黙り込んだ。
「オレじゃダメですか」
「そういうんじゃねえよ」
まだイマイチよく分からない。だって、記憶にないんだぞ。コイツとのことすべて。
恋人同士ってことは多分、告白したかされたかしたわけで。それ以前に、なんらかの交流もあったはずだろう。
そんなのも全部、俺の記憶にはないんだよ。
それってすごく――悲しい。
「お前こそ俺でいいのかよ」
「あなた以外は嫌です」
即答だった。
俺は今、求められている。求めてばかりの愛だったのに。憎いはずの男に、熱烈に求められているなんて。
目眩がした。
「こ、今度……どこに行きたいか考えとく」
「葵さんっ!!」
「!?」
抱きつかれた。というよりタックルされたという言うべきか。そのまま苦しいほどに抱かれ、まるで彼の胸の中に閉じ込められたような気分。
でもなぜかひどく心地よくて、それでいて泣きそうになった。
「大事にします。愛してます。オレだけをみてください。ずっと、ずっと、永遠にオレだけを」
「っ、お、おい、落ち着け!」
苦しい。物理的に締め上げられて息が出来ない。
でもグリグリと俺の肩口に頭を押し付けている様は、やっぱり大型犬みたいで可愛くないわけではない。
ああもうなんなんだコイツ。十七年後にあんなことをしでかすクセに、なんで俺はこんな男が気になり始めてるんだよ!
「わかった、わかったから」
恐る恐る背中に手を回す。
男同士で傍から見ればかなりアレな状況だろうけど、なんかもう色々とどうでも良くなってきた。
「落ち着けって、バカ」
俺もまたこっそりアイツの肩に唇を寄せて呟く。
嬉しい、という絞り出すような声が耳元で聞こえた気がした。
※※※
「葵ーっ! 義幸くんが迎えに来てくれたわよ」
下から母さんの声がする。
「わかったって。今行くから」
適当に返事をしつつ、俺は身支度をすませた。
オッサンと男子高校生は朝やることが違う、と思う。そろそろ慣れたけど、制服を着るのも最初はなんだか躊躇いがあった。
「んー」
鏡をチラ見して、そろそろ髪がのびてきたのを確認する。
そう言えばこの頃はどこで散髪してたっけな。もっとガキの時は近所の店だったんだけど。
高校生なんだし、もう少しシャレたっていいとは思う。
「ま、いいか」
アイツにでも聞いてみよう。
そんな事を考えながらリビングに行った。
「おはようございます、葵さん」
「友達待たせてなにしてんの」
義幸のおだやかな声と、母さんが頬を膨らませたのは同時だった。
俺ん家のリビングでなぜかこの後輩はくつろいでいる。しかも最近はほぼ毎朝だ。
「早く朝ごはん食べちゃいなさい」
「はいはい」
朝食を取らなくなったのはいつ頃からだろう。この時代はどうやらちゃんと食べてたらしい。
こうしてみると社会人になってからの生活習慣がちとやばかったんだな。ま、これもタイプリープしてるから分かることだ。
「葵さん、オレンジジュース飲みます?」
「あ、うん」
わざわざついでくれる。何か至れり尽くせりって感じだな。
こんな嫁がいたらいいかも。
「あ、そうそう。葵、母さんね。今度の土曜日、帰りが遅くなるから」
「おばあちゃんのとこ? それなら泊まっていきなよ」
不定期で、母さんは祖母の介護のために出かけることがあった。
普段は叔父夫婦がみてくれるのだが、旅行などで家を開ける時などに実家に行って介護してるらしい。
とはいっても別に寝たきりとか認知症とかではなく、この前うっかり骨折してからかなり心配はしているようで。
「まあおばあちゃんも元気なんだけど、この前足折っちゃったしね。泊まってきちゃおうかしら」
親戚付き合いはあまり広くないものの、母と叔父夫婦と祖母はとても仲がいい。
俺もガキの頃よく遊びに連れて行ってもらった記憶がある。
「そうしなよ。仕事も休みいれたんだろ、ゆっくりしてきて」
「あら、優しいこと言ってくれるじゃないのよ」
「別に」
親孝行したい時に親はなしって、今の俺にはほんと身につまされる。
母さんの葬式の時、いやそれからずっと何度後悔しただろう。反抗期でろくに会話もない時期だってあったし。
でも母さんはやっぱり母さんなんだよな。まあこんな事に気づくことが出来ただけで、この経験も悪いことばかりじゃないのかもしれない。
「それなら前日から行っちゃおうかしら」
「え?」
「学生時代のお友達に誘われていてね、なんなら金曜の夜から遊びに行っちゃおうかしらね」
「あ、ああ。いいんじゃないの」
なんだか急に生き生きと楽しそうにする母さんに戸惑うけど、嬉しいそうな顔なのはいい事だ。
そして結局、金曜の夜から母さんは出かけることになった。
「……葵さん」
二人して家を出て数メートルほど行ったところで、意を決したように義幸が口を開く。
「どうした。腹でも痛いのか」
朝食に冷えた牛乳飲んでたもんな。俺なら絶対ムリ。腹が冷えて、悲惨なことになる。ちなみにヨーグルト飲料もダメ。
こう見えてわりとお腹弱いんだ。
「違いますよ。週末のことです」
週末? デートの予定なんてあったか。
それを聞く前に。
「オレ、家に泊まりに行ってもいいですか」
「!」
俺ん家にコイツが? それっていわゆる。
「お前……見た目に寄らずムッツリだな」
「いや違いますから、そんな目で見ないでください」
仮にも恋人の家。親が不在時に泊まりにくるなんざ、かなりふてぶてしいというか。
娘がそんな彼氏連れてきたらタダじゃおかない――ってそういうことじゃなくて。
「やっぱり心配じゃないですか」
「なに言ってんの、お前」
ほんとに何言ってるか分からない。
か弱くて華奢な美少女高校生とかならまだ理解出来る。でも相手は俺だぞ?
義幸に劣るが、日本男性の平均身長ほどある男だ。ガタイもいいとは言えないがそう貧弱でもない、と思いたい。
「心配してもらんでも留守番くらい出来るが」
「その心配はしてませんが……って、もういいです」
常な真顔をさらに引き締めて、もはや怖い顔の彼が俺の前に立つ。
「ぶっちゃけ、お泊まりデートしたいです」
「は、はぁぁっ!?」
やはり本性というか本能あらわしやがった!
そして深々と頭を下げるな。すごく不審者に見られるだろうが。
同じ高校や駅に向かう人達が歩いている道で、いきなりのぶっちゃけトークはヤバすぎる。
俺はとりあえずヤツに頭を上げさせて、必死に腕を引っ張る。
「と、とりあえずっ。この話題はまた後だ!」
「はあ……」
肝が一気に冷えた。
猛暑でもないはずなのにダラダラと背中に流れる汗に辟易しながら、俺は義幸から視線をそらして歩き出す。
――お泊まりデート、か。
「~~~っ!!!」
なんかすごく卑猥な言葉に聞こえたぞ! こんなヤツと一晩一緒にいるなんて、俺達はどうなっちまうんだろう。
もしかして、もしかすると、多分、万が一。
「……色々と準備しなきゃな」
「ひぃっ!?」
ポツリと呟かれた言葉にまた慄く。
準備ってなんだ!? なにをされるんだろう、俺は。
「ああ楽しみだな」
てかもう泊まることになってるし。そして俺は今、すごく気になってることがある。
俺とアイツ、どっちが上なんだ???
何がとは言わない、ナニとも。
でも考え始めたら止まらない。顔もどんどん熱くなってきたし、自分がとてつもなく恥ずかしい人間みたいに思えてくる。
「っ……俺、先に行くから!!」
「葵さん?」
もうたまらなくなって、俺はその場を走り出した。
視線すら合わせることも出来ず、お互いぎこちない挨拶を交わして――のはずだった。
「葵さん!」
心無しか背中を丸めぎみで帰る後ろ姿を数秒だけ見送って、家に入ろうとドアノブに手をかける。
そんな俺の背中に弾んだ声がぶつかった。
「返事っ、聞いてませんが」
走って戻ってきたんだろう。そしていよいよ傾いてきた陽の光を逆光に、その表情はあまりよく見えなかった。
「返事?」
もしかしてあれのことか。またデートしてくれますかってやつ。
俺は黙り込んだ。
「オレじゃダメですか」
「そういうんじゃねえよ」
まだイマイチよく分からない。だって、記憶にないんだぞ。コイツとのことすべて。
恋人同士ってことは多分、告白したかされたかしたわけで。それ以前に、なんらかの交流もあったはずだろう。
そんなのも全部、俺の記憶にはないんだよ。
それってすごく――悲しい。
「お前こそ俺でいいのかよ」
「あなた以外は嫌です」
即答だった。
俺は今、求められている。求めてばかりの愛だったのに。憎いはずの男に、熱烈に求められているなんて。
目眩がした。
「こ、今度……どこに行きたいか考えとく」
「葵さんっ!!」
「!?」
抱きつかれた。というよりタックルされたという言うべきか。そのまま苦しいほどに抱かれ、まるで彼の胸の中に閉じ込められたような気分。
でもなぜかひどく心地よくて、それでいて泣きそうになった。
「大事にします。愛してます。オレだけをみてください。ずっと、ずっと、永遠にオレだけを」
「っ、お、おい、落ち着け!」
苦しい。物理的に締め上げられて息が出来ない。
でもグリグリと俺の肩口に頭を押し付けている様は、やっぱり大型犬みたいで可愛くないわけではない。
ああもうなんなんだコイツ。十七年後にあんなことをしでかすクセに、なんで俺はこんな男が気になり始めてるんだよ!
「わかった、わかったから」
恐る恐る背中に手を回す。
男同士で傍から見ればかなりアレな状況だろうけど、なんかもう色々とどうでも良くなってきた。
「落ち着けって、バカ」
俺もまたこっそりアイツの肩に唇を寄せて呟く。
嬉しい、という絞り出すような声が耳元で聞こえた気がした。
※※※
「葵ーっ! 義幸くんが迎えに来てくれたわよ」
下から母さんの声がする。
「わかったって。今行くから」
適当に返事をしつつ、俺は身支度をすませた。
オッサンと男子高校生は朝やることが違う、と思う。そろそろ慣れたけど、制服を着るのも最初はなんだか躊躇いがあった。
「んー」
鏡をチラ見して、そろそろ髪がのびてきたのを確認する。
そう言えばこの頃はどこで散髪してたっけな。もっとガキの時は近所の店だったんだけど。
高校生なんだし、もう少しシャレたっていいとは思う。
「ま、いいか」
アイツにでも聞いてみよう。
そんな事を考えながらリビングに行った。
「おはようございます、葵さん」
「友達待たせてなにしてんの」
義幸のおだやかな声と、母さんが頬を膨らませたのは同時だった。
俺ん家のリビングでなぜかこの後輩はくつろいでいる。しかも最近はほぼ毎朝だ。
「早く朝ごはん食べちゃいなさい」
「はいはい」
朝食を取らなくなったのはいつ頃からだろう。この時代はどうやらちゃんと食べてたらしい。
こうしてみると社会人になってからの生活習慣がちとやばかったんだな。ま、これもタイプリープしてるから分かることだ。
「葵さん、オレンジジュース飲みます?」
「あ、うん」
わざわざついでくれる。何か至れり尽くせりって感じだな。
こんな嫁がいたらいいかも。
「あ、そうそう。葵、母さんね。今度の土曜日、帰りが遅くなるから」
「おばあちゃんのとこ? それなら泊まっていきなよ」
不定期で、母さんは祖母の介護のために出かけることがあった。
普段は叔父夫婦がみてくれるのだが、旅行などで家を開ける時などに実家に行って介護してるらしい。
とはいっても別に寝たきりとか認知症とかではなく、この前うっかり骨折してからかなり心配はしているようで。
「まあおばあちゃんも元気なんだけど、この前足折っちゃったしね。泊まってきちゃおうかしら」
親戚付き合いはあまり広くないものの、母と叔父夫婦と祖母はとても仲がいい。
俺もガキの頃よく遊びに連れて行ってもらった記憶がある。
「そうしなよ。仕事も休みいれたんだろ、ゆっくりしてきて」
「あら、優しいこと言ってくれるじゃないのよ」
「別に」
親孝行したい時に親はなしって、今の俺にはほんと身につまされる。
母さんの葬式の時、いやそれからずっと何度後悔しただろう。反抗期でろくに会話もない時期だってあったし。
でも母さんはやっぱり母さんなんだよな。まあこんな事に気づくことが出来ただけで、この経験も悪いことばかりじゃないのかもしれない。
「それなら前日から行っちゃおうかしら」
「え?」
「学生時代のお友達に誘われていてね、なんなら金曜の夜から遊びに行っちゃおうかしらね」
「あ、ああ。いいんじゃないの」
なんだか急に生き生きと楽しそうにする母さんに戸惑うけど、嬉しいそうな顔なのはいい事だ。
そして結局、金曜の夜から母さんは出かけることになった。
「……葵さん」
二人して家を出て数メートルほど行ったところで、意を決したように義幸が口を開く。
「どうした。腹でも痛いのか」
朝食に冷えた牛乳飲んでたもんな。俺なら絶対ムリ。腹が冷えて、悲惨なことになる。ちなみにヨーグルト飲料もダメ。
こう見えてわりとお腹弱いんだ。
「違いますよ。週末のことです」
週末? デートの予定なんてあったか。
それを聞く前に。
「オレ、家に泊まりに行ってもいいですか」
「!」
俺ん家にコイツが? それっていわゆる。
「お前……見た目に寄らずムッツリだな」
「いや違いますから、そんな目で見ないでください」
仮にも恋人の家。親が不在時に泊まりにくるなんざ、かなりふてぶてしいというか。
娘がそんな彼氏連れてきたらタダじゃおかない――ってそういうことじゃなくて。
「やっぱり心配じゃないですか」
「なに言ってんの、お前」
ほんとに何言ってるか分からない。
か弱くて華奢な美少女高校生とかならまだ理解出来る。でも相手は俺だぞ?
義幸に劣るが、日本男性の平均身長ほどある男だ。ガタイもいいとは言えないがそう貧弱でもない、と思いたい。
「心配してもらんでも留守番くらい出来るが」
「その心配はしてませんが……って、もういいです」
常な真顔をさらに引き締めて、もはや怖い顔の彼が俺の前に立つ。
「ぶっちゃけ、お泊まりデートしたいです」
「は、はぁぁっ!?」
やはり本性というか本能あらわしやがった!
そして深々と頭を下げるな。すごく不審者に見られるだろうが。
同じ高校や駅に向かう人達が歩いている道で、いきなりのぶっちゃけトークはヤバすぎる。
俺はとりあえずヤツに頭を上げさせて、必死に腕を引っ張る。
「と、とりあえずっ。この話題はまた後だ!」
「はあ……」
肝が一気に冷えた。
猛暑でもないはずなのにダラダラと背中に流れる汗に辟易しながら、俺は義幸から視線をそらして歩き出す。
――お泊まりデート、か。
「~~~っ!!!」
なんかすごく卑猥な言葉に聞こえたぞ! こんなヤツと一晩一緒にいるなんて、俺達はどうなっちまうんだろう。
もしかして、もしかすると、多分、万が一。
「……色々と準備しなきゃな」
「ひぃっ!?」
ポツリと呟かれた言葉にまた慄く。
準備ってなんだ!? なにをされるんだろう、俺は。
「ああ楽しみだな」
てかもう泊まることになってるし。そして俺は今、すごく気になってることがある。
俺とアイツ、どっちが上なんだ???
何がとは言わない、ナニとも。
でも考え始めたら止まらない。顔もどんどん熱くなってきたし、自分がとてつもなく恥ずかしい人間みたいに思えてくる。
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