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ハイカブリ(同居人×女主/王子×女主/複数/媚薬/歪/二穴)
私のヒーロー_1
しおりを挟む――そんな簡単に、都合よく助けなど来ない。自分の思い通りに筋書きが描けたら、どんなに良かったか。そう今ほど感じた時はないだろう。
“いくらエッチなことしなきゃいけないって言っても……やっぱりこんなのはやだよ……”
帰れない。帰りたい。抜け出したい。助けてもらえない。グルグルとマイナスなことばかりが頭の中を巡る。目が覚めたら【夢】だと思えたら。それなら気にしないのに。――だって、夢なのだから。覚めたらそこで終わるのだ。何も知らずに、ただ夢でこのシチュエーションだけ再生されたのなら。ひたすらに病的に溺愛される身として、別の思いに心が支配されていたかもしれない。それなら、嫌な思いをしないから、快楽と愛情のみ享受出来たのに。
“こんな話のどこが良いのよ! ウタ……!”
今更ながら趣味の悪さを嘆く。もっとも、神様の戯れにそんなことは関係ないのだろうが。
――――コンコン。
「……ん?」
微かにドアをノックすることが聞こえた。
“今……ドアが鳴ったわよね……? もしかして、助けてもらえる……?”
――――コンコンコン。
再度ドアが鳴る。
「……誰も来ないように伝えたはずだが?」
“まさか……。……っ……お願い……!!”
「誰か――誰かいるならっ……助けて――!」
今出せる精一杯の大声でフレリアは叫んだ。そんなフレリアを見て、ギルバートは呆れた声で笑う。
「……馬鹿だなぁ。誰もここには……」
ガタン――ドンッ――!!
「……え?」
「フレリア! ここですか!」
「迎えに来たぞ!」
「シア! ランス!」
「なっ……どうして……!?」
「悪ィけど、お前の親父さん、王様と交渉させてもらったぞ」
「まさかこんなにすんなりと話を聞いてくださるなんて。……普段から、どれだけ信用に値しない行動をされてきたのですか? アナタは……」
「そんな……まさか……っ……!」
現状が信じられないギルバートは、フレリアを襲った体勢のままベッドの上で固まっている。
「――私の馬鹿息子が申し訳ないことをした」
「お……うさま……?」
顔に刻まれた皴に似合わぬがっしりとした体形で、威厳のある髭を蓄えた男性。【馬鹿息子】と言ったのだ。恐らくこの男性が王様で間違いないだろう。
「お嬢さん。……フレリアと言ったね。――早くこの者この拘束を外すように。あぁ、ギルバート、お前は一切手を触れずにこちらに来なさい。拘束を解くのはお前じゃない」
王の言葉に、後ろに控えていた召使のような男性が、フレリアとギルバードの間に割って入る。
「お怪我はありませんか? ……ギルバート様、鍵をお渡しください」
「……」
「ギルバート。早く渡しなさい」
「……はい」
王に促され、持っていた拘束具のカギを召使に渡す。
「痕は……残ってはいなさそうですが、少し擦れていますね、色が変わっているように思います。手当をしますのでこちらに。……ゆっくりで大丈夫ですから」
自由になった身体をひきずり、フラフラとフレリアはベッドから離れた。未だ呆然としているギルバードをそこに残して。
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