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15.疑惑
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浣腸をかけてから、ほどなくして便の臭いが鼻をついてくる。
私とミサト、アイリは、便の汚れを拭き取り、新しいオムツにかえていく。額からどんどんと汗が垂れ落ちていく。
汗と便の臭いが混じり合い、不快感はあったが、ケイジさんやケイコさんたちは、私たちに全ての身を委ねている。
つぶらで純粋な目はキラキラ輝いて、愛おしく感じられた。
排泄ケアが終わり、一息ついていると、ミサトはハーフパンツとTシャツ姿に着替えていた。私にも着替えを渡される。
「今日は、午前中にケイジさんが、午後にミクちゃんがお風呂に入る日なの。全介助で大変だから、曜日と午前、午後でわけているの」
ミサトが話している間に、私は着替えをしてしまう。
着替え終わった私を、ミサトは浴室へと案内してくれる。
ベッド部屋から、廊下を歩いていき、突きあたりが浴室だった。途中に、廊下が分かれ、台所と二つの部屋があった。
「ここが浴室。途中の二つの部屋は、物品の部屋と、私たちの食事部屋よ。あとで、紹介するね」
ミサトは、浴室の暖簾をあげながら、手早く説明していく。
「ここが、着替え場。ミクちゃんたちは、ストレッチャーで移動して、ここで服を脱いで、そのまま隣の浴室に行くの」
ミサトは、着替え場から浴室のドアを開く。中は広々とした空間で、シャワーが2つと大きな浴槽があった。
「機械浴になっているの。操作の仕方は、また説明するね。簡単だから、大丈夫!」
ミサトが言った、機械浴という単語がひっかかる。アキヲの言葉が頭をよぎり、思い出される。
‘’電気がそこだけ、通っている。一体どこからきているのか、探るんだ‘’
確かに、ここには電気が通っている。浴室には、カセットデッキがあるのも見つけた。音楽を聴くことができるのだ。
「ミサト、リサ、ケイジさんの準備は、私がするわ。浴室のほう、任せていい?」
アイリが浴室のドアを勢いよく開けて言った。
「オッケー!お湯が沸いたら、リサにそっちを手伝ってもらうわ」
ミサトは、了解のポーズを両手で作り、アイリに応えた。
「リサ、よろしくね。わからないところは、どんどん聞いてね」
アイリはそう言って、ケイジさんのほうへと駆けていく。
私は、ミサトに言われるまま、浴槽に湯を入れ、洗い場に石鹸やシャンプーを準備し、機械浴の操作を教わる。
湯が沸くと、ミサトにアイリのところへ行くように言われ、私はアイリのように廊下を駆けて行った。
アイリは、ストレッチャーにケイジさんを移動させて、ベッドにはバスタオルを敷いて私を待っていた。
「お湯、沸きました!」
私がそう言うと、アイリは頷き、ストレッチャーを動かし始める。
「了解!リサ、ストレッチャーの後ろを押してもらっていい?」
アイリに指示されるまま、私は頷いてストレッチャーの後ろにまわり、ケイジさんを着替え場まで移動させる。
ストレッチャーが通るから、廊下は広めに作られているのだと理解する。
「わうーん!」
ケイジさんは、嬉しそうに発声し、ニコニコと笑う。
ケイジさんの、純粋に輝く、つぶらな目が力を与えてくれるようだった。私は、腰に力を入れ、ぐいぐいとストレッチャーを後ろから押していく。
私とミサト、アイリは、便の汚れを拭き取り、新しいオムツにかえていく。額からどんどんと汗が垂れ落ちていく。
汗と便の臭いが混じり合い、不快感はあったが、ケイジさんやケイコさんたちは、私たちに全ての身を委ねている。
つぶらで純粋な目はキラキラ輝いて、愛おしく感じられた。
排泄ケアが終わり、一息ついていると、ミサトはハーフパンツとTシャツ姿に着替えていた。私にも着替えを渡される。
「今日は、午前中にケイジさんが、午後にミクちゃんがお風呂に入る日なの。全介助で大変だから、曜日と午前、午後でわけているの」
ミサトが話している間に、私は着替えをしてしまう。
着替え終わった私を、ミサトは浴室へと案内してくれる。
ベッド部屋から、廊下を歩いていき、突きあたりが浴室だった。途中に、廊下が分かれ、台所と二つの部屋があった。
「ここが浴室。途中の二つの部屋は、物品の部屋と、私たちの食事部屋よ。あとで、紹介するね」
ミサトは、浴室の暖簾をあげながら、手早く説明していく。
「ここが、着替え場。ミクちゃんたちは、ストレッチャーで移動して、ここで服を脱いで、そのまま隣の浴室に行くの」
ミサトは、着替え場から浴室のドアを開く。中は広々とした空間で、シャワーが2つと大きな浴槽があった。
「機械浴になっているの。操作の仕方は、また説明するね。簡単だから、大丈夫!」
ミサトが言った、機械浴という単語がひっかかる。アキヲの言葉が頭をよぎり、思い出される。
‘’電気がそこだけ、通っている。一体どこからきているのか、探るんだ‘’
確かに、ここには電気が通っている。浴室には、カセットデッキがあるのも見つけた。音楽を聴くことができるのだ。
「ミサト、リサ、ケイジさんの準備は、私がするわ。浴室のほう、任せていい?」
アイリが浴室のドアを勢いよく開けて言った。
「オッケー!お湯が沸いたら、リサにそっちを手伝ってもらうわ」
ミサトは、了解のポーズを両手で作り、アイリに応えた。
「リサ、よろしくね。わからないところは、どんどん聞いてね」
アイリはそう言って、ケイジさんのほうへと駆けていく。
私は、ミサトに言われるまま、浴槽に湯を入れ、洗い場に石鹸やシャンプーを準備し、機械浴の操作を教わる。
湯が沸くと、ミサトにアイリのところへ行くように言われ、私はアイリのように廊下を駆けて行った。
アイリは、ストレッチャーにケイジさんを移動させて、ベッドにはバスタオルを敷いて私を待っていた。
「お湯、沸きました!」
私がそう言うと、アイリは頷き、ストレッチャーを動かし始める。
「了解!リサ、ストレッチャーの後ろを押してもらっていい?」
アイリに指示されるまま、私は頷いてストレッチャーの後ろにまわり、ケイジさんを着替え場まで移動させる。
ストレッチャーが通るから、廊下は広めに作られているのだと理解する。
「わうーん!」
ケイジさんは、嬉しそうに発声し、ニコニコと笑う。
ケイジさんの、純粋に輝く、つぶらな目が力を与えてくれるようだった。私は、腰に力を入れ、ぐいぐいとストレッチャーを後ろから押していく。
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