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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
279【挨拶回りの前後編31】十班の場合
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【パラディン大佐隊・第十班第一号ブリッジ】
十班長・ヒールド
「結局、最初にやった一班が暫定一位か」
副長・ジョンスン
「六班は、あのミスがなければ一位になれてたな」
ヒールド
「たぶんな。それにしても、あの三班が二位で、四班が最下位か。……恐ろしいな」
ジョンスン
「元四班長が?」
ヒールド
「まあ、確かに元四班長は恐ろしいが、班長一人替わるだけでここまで班は変わるものなのかと。その一方で、特に問題はなかったはずの四班が、いつのまにか落ちこぼれてしまっている。四班長はプライス三班長みたいな辞め方はしないだろうが……精神的にはかなり追いつめられているだろうな」
ジョンスン
「あの四班長が、臨時で三班長をしている元四班長に……」
ヒールド
「……ややこしいな」
ジョンスン
「でも、元四班長は名前では呼べない。何かこう……畏れ多い」
ヒールド
「大佐の名前なら平気で言えるのにな」
ジョンスン
「とにかく、うちの目標は八班より上! なぜなら、うちは〝飴ちゃん〟は一個しかもらえていないから!」
ヒールド
「足りない場合はどうなるんだ……?」
ジョンスン
「それ悩むの、計測終わってからにしようぜ」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
パラディン
『それでは、十班の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』
副長・ウィルスン
「十班は五班よりも手堅い感じだな」
八班長・ブロック
「まあ、もう四班の〝留守番〟は決まったようなもんだから、冒険はしないで無難にまとめようとするだろうな」
ウィルスン
「こう言ったら何だが……面白味はないな」
ブロック
「芸術点つける競技じゃないんだから……でも、一班の試技は美しかった!」
ウィルスン
「三班には気迫があった!」
クルーたち
(班長たち、十班は好きじゃないんだな……)
***
【パラディン大佐隊・第十班第一号ブリッジ】
パラディン
『十班、お疲れ様! タイムは……五分十六秒四二! 五班とは本当に僅差だったね! 二巡目ではもっと頑張ってね!』
十班長・ヒールド
「八班どころか、五班にも及ばなかった……!」
副長・ジョンスン
「六班のミスがあったから、〝開き〟で慎重になりすぎたな」
ヒールド
「……〝飴ちゃん〟、足りない分はどうしたら……」
ジョンスン
「今日の班長会議で元四班長に訊けよ。そのほうが早い」
十班長・ヒールド
「結局、最初にやった一班が暫定一位か」
副長・ジョンスン
「六班は、あのミスがなければ一位になれてたな」
ヒールド
「たぶんな。それにしても、あの三班が二位で、四班が最下位か。……恐ろしいな」
ジョンスン
「元四班長が?」
ヒールド
「まあ、確かに元四班長は恐ろしいが、班長一人替わるだけでここまで班は変わるものなのかと。その一方で、特に問題はなかったはずの四班が、いつのまにか落ちこぼれてしまっている。四班長はプライス三班長みたいな辞め方はしないだろうが……精神的にはかなり追いつめられているだろうな」
ジョンスン
「あの四班長が、臨時で三班長をしている元四班長に……」
ヒールド
「……ややこしいな」
ジョンスン
「でも、元四班長は名前では呼べない。何かこう……畏れ多い」
ヒールド
「大佐の名前なら平気で言えるのにな」
ジョンスン
「とにかく、うちの目標は八班より上! なぜなら、うちは〝飴ちゃん〟は一個しかもらえていないから!」
ヒールド
「足りない場合はどうなるんだ……?」
ジョンスン
「それ悩むの、計測終わってからにしようぜ」
***
【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】
パラディン
『それでは、十班の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』
副長・ウィルスン
「十班は五班よりも手堅い感じだな」
八班長・ブロック
「まあ、もう四班の〝留守番〟は決まったようなもんだから、冒険はしないで無難にまとめようとするだろうな」
ウィルスン
「こう言ったら何だが……面白味はないな」
ブロック
「芸術点つける競技じゃないんだから……でも、一班の試技は美しかった!」
ウィルスン
「三班には気迫があった!」
クルーたち
(班長たち、十班は好きじゃないんだな……)
***
【パラディン大佐隊・第十班第一号ブリッジ】
パラディン
『十班、お疲れ様! タイムは……五分十六秒四二! 五班とは本当に僅差だったね! 二巡目ではもっと頑張ってね!』
十班長・ヒールド
「八班どころか、五班にも及ばなかった……!」
副長・ジョンスン
「六班のミスがあったから、〝開き〟で慎重になりすぎたな」
ヒールド
「……〝飴ちゃん〟、足りない分はどうしたら……」
ジョンスン
「今日の班長会議で元四班長に訊けよ。そのほうが早い」
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