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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

278【挨拶回りの前後編30】九班の場合

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【パラディン大佐隊・第九班第一号ブリッジ】

九班長・ビショップ
「暫定一位が一班で、以下、三班、八班、五班、七班、二班、四班か。……三班と四班が番狂わせだな」

副長
「六班は?」

ビショップ
「あれはうっかりミスだろ。三秒以上静止してても、一班は越えてたぞ」

副長
「うちは……八班を越えられるか?」

ビショップ
「どうかな。とりあえず、七班は越えておきたいな」

副長
「何かあるのか?」

ビショップ
「六班もだが、同じAチームで〝ライト〟だった。六班には勝てそうもないから、せめて七班には勝っておきたい」

副長
「子供みたいな理由だな」

ビショップ
「でも、モチベーションにはなる」

パラディン
『それでは、九班の計測、開始します! 五、四、三、二、一、ゴー!』

 ***

【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】

八班長・ブロック
「〝魚〟の命名者が〝魚〟になってる」

副長・ウィルスン
「〝開き〟は誰がつけたんだっけか? うまいことつけたよな」

ブロック
「〝縦走り〟はフィリップス副長だ!」

ウィルスン
「それは知ってるから言わなくていい」

 ***

【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】

パラディン
『九班、お疲れ様! タイムは……五分十五秒九八! あともうちょっとで八班を越えられたね! 二巡目でも頑張ってね!』

フィリップス
「本当にあともうちょっとだったな。……次の十班はどこに来るかな」

ハワード
「とりあえず、四班より下にはならないでほしいな」

フィリップス
「そうだな。十班には〝留守番〟になってもらいたくないな。〝レフト〟で〝背面撃ち組〟だったし」

ハワード
「そういや、今日の班長会議で、その〝背面撃ち組〟に〝横泳ぎ〟の映像、配るんじゃなかったか?」

フィリップス
「ああ! それならもう用意してある! 六班の分もな!」

ハワード
「六班も物好きな……」

フィリップス
「たぶん、うちが撮影頼まなきゃ、六班はあんなふうにはならなかったよ、おとっつぁん」
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