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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
210【交換ついでに合同演習編115】合同演習一日目:切りこみ組の場合
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【パラディン大佐隊・ミーティング室(右側)】
レラージュ
「……〝レフト〟とのトレードの件。真剣に考えたほうがいいかもしれません」
七班長・カットナー
「え、俺たちの顔見て、開口一番それですか?」
十一班長・ロノウェ
「おまえらの中で、レラージュが投げたチョコ拾わなかったのは、遅刻した六班だけだ!」
三班長・四班長・七班長・九班長
「ぎっくうっ!」
六班長・ラムレイ
「え? 〝先生〟がチョコ投げた?」
七班長・カットナー
「そうだよ。レラージュ副長がフィリップス副長からもらった徳用チョコを、俺たちにぶつけてくれたんだよ」
六班長・ラムレイ
「……は?」
九班長・ビショップ
「馬鹿だなあ、ラムレイ。いつもどおりここに来てたら、おまえも参加できたのに」
六班長・ラムレイ
「え……十一班長、いったいどんなイベントがあったんですか!?」
十一班長・ロノウェ
「……〝変態はチョコを拾う〟」
七班長・カットナー
「十一班長、センスありますねー!」
九班長・ビショップ
「まさにそのとおりですよ!」
十一班長・ロノウェ
「自分たちが変態だということは否定しねえんだな?」
七班長・カットナー
「それも個性の一つですから!」
十一班長・ロノウェ
「ほんとに凡人じゃねえな」
六班長・ラムレイ
「その拾ったチョコはどうしたんだ?」
七班長・カットナー
「もちろん全部食べて、包み紙だけとっておいてある! レラージュ副長が直接触れたのは、その包み紙のほうだからな!」
レラージュ
「……班長。今度はメモリカードぶつけてやってもいいですか?」
十一班長・ロノウェ
「メモリカードはもったいねえから駄目だ。賞味期限思いっきり過ぎたチョコにしてやれ」
レラージュ
「ああ……それはいいですね……」
七班長・カットナー
「え、ということは第二回もあるんですね!? いつですか!? 明日ですか!?」
九班長・ビショップ
「……ラムレイ、どうした?」
六班長・ラムレイ
「今日遅刻して、損したのか得したのかわからない……」
***
レラージュ
「この前の出撃では、コールタン大佐の〈デュランダル〉は今までどおり左翼にはいましたが、配置は最後尾から先頭に戻していました。おそらく、いざというときにはパラディン大佐の援護をするためにそうしたのでしょう。しかし、明日の演習ではその必要はありませんから、配置はまた最後尾に戻すと思います」
十一班長・ロノウェ
「つまり、撤退するときには先頭になるってことだな?」
レラージュ
「そうです。フィリップス副長の読みどおりなら、最後尾の班を少しずつ切り崩してくるはずですが、護衛隊形のまま攻撃してくるのか、それとも護衛隊形を崩して攻撃してくるのかはわかりません。でも、いちばん可能性として高いのは、護衛隊形を崩して横列隊形で攻撃ではないでしょうか」
十一班長・ロノウェ
「横列隊形か……それなら〝魚〟が有利か」
レラージュ
「と思います」
十一班長・ロノウェ
「で、肝心の隊列のほうはどうするんだ?」
レラージュ
「面倒ですから、もうこれでいいです」
七班長・カットナー
「ええっ! まさかの横一列!?」
九班長・ビショップ
「うち、四班、十一班、六班、七班、三班……十一班と六班以外は、タイムがよかった順に左から並べただけ!?」
四班長・ワンドレイ
「……まだ順番覚えてたのか」
レラージュ
「作戦は何もありません。とにかくコールタン大佐隊をかわしつづけて、〈フラガラック〉役をしている〈オートクレール〉を撃ってください」
三班長・プライス
「何て大雑把な」
レラージュ
「たった一隻だけでも〈オートクレール〉を撃てれば、それでうちの勝ちになります。最悪、この〝ライト〟が全滅しても、まだ〝レフト〟がいます。正直、俺は〝レフト〟のほうに期待してます」
七班長・カットナー
「そんな! 同じチームなのに!」
レラージュ
「好きで同じチームになったわけじゃありません」
九班長・ビショップ
「うわ、ズバッときた、ズバッと!」
七班長・カットナー
「でも、快感!」
九班長・ビショップ
「……ラムレイ、どうした?」
六班長・ラムレイ
「できるものならおまえたちと縁を切りたい……ズバッと」
***
十一班長・ロノウェ
「……レラージュ。ほんとにこれでいいのか?」
レラージュ
「いいです。どんな並び順にしても、ほとんど意味はありません。やられる軍艦はやられるし、生き残る軍艦は生き残ります」
十一班長・ロノウェ
「サバイバルだな」
レラージュ
「……明日、コールタン大佐が本当にこうするかどうかはわかりませんが、フィリップス副長は護衛の〝大佐〟になれそうですね」
十一班長・ロノウェ
「月並みだが、人は見かけによらねえな」
レラージュ
「俺もこの隊の班長にこれほど変態が多いとは思いませんでした」
十一班長・ロノウェ
「……でも、うちの隊にも一人……」
レラージュ
「班ごと〝砲撃隊〟に異動させたいです」
十一班長・ロノウェ
「班長だけは喜ぶな……」
レラージュ
「……〝レフト〟とのトレードの件。真剣に考えたほうがいいかもしれません」
七班長・カットナー
「え、俺たちの顔見て、開口一番それですか?」
十一班長・ロノウェ
「おまえらの中で、レラージュが投げたチョコ拾わなかったのは、遅刻した六班だけだ!」
三班長・四班長・七班長・九班長
「ぎっくうっ!」
六班長・ラムレイ
「え? 〝先生〟がチョコ投げた?」
七班長・カットナー
「そうだよ。レラージュ副長がフィリップス副長からもらった徳用チョコを、俺たちにぶつけてくれたんだよ」
六班長・ラムレイ
「……は?」
九班長・ビショップ
「馬鹿だなあ、ラムレイ。いつもどおりここに来てたら、おまえも参加できたのに」
六班長・ラムレイ
「え……十一班長、いったいどんなイベントがあったんですか!?」
十一班長・ロノウェ
「……〝変態はチョコを拾う〟」
七班長・カットナー
「十一班長、センスありますねー!」
九班長・ビショップ
「まさにそのとおりですよ!」
十一班長・ロノウェ
「自分たちが変態だということは否定しねえんだな?」
七班長・カットナー
「それも個性の一つですから!」
十一班長・ロノウェ
「ほんとに凡人じゃねえな」
六班長・ラムレイ
「その拾ったチョコはどうしたんだ?」
七班長・カットナー
「もちろん全部食べて、包み紙だけとっておいてある! レラージュ副長が直接触れたのは、その包み紙のほうだからな!」
レラージュ
「……班長。今度はメモリカードぶつけてやってもいいですか?」
十一班長・ロノウェ
「メモリカードはもったいねえから駄目だ。賞味期限思いっきり過ぎたチョコにしてやれ」
レラージュ
「ああ……それはいいですね……」
七班長・カットナー
「え、ということは第二回もあるんですね!? いつですか!? 明日ですか!?」
九班長・ビショップ
「……ラムレイ、どうした?」
六班長・ラムレイ
「今日遅刻して、損したのか得したのかわからない……」
***
レラージュ
「この前の出撃では、コールタン大佐の〈デュランダル〉は今までどおり左翼にはいましたが、配置は最後尾から先頭に戻していました。おそらく、いざというときにはパラディン大佐の援護をするためにそうしたのでしょう。しかし、明日の演習ではその必要はありませんから、配置はまた最後尾に戻すと思います」
十一班長・ロノウェ
「つまり、撤退するときには先頭になるってことだな?」
レラージュ
「そうです。フィリップス副長の読みどおりなら、最後尾の班を少しずつ切り崩してくるはずですが、護衛隊形のまま攻撃してくるのか、それとも護衛隊形を崩して攻撃してくるのかはわかりません。でも、いちばん可能性として高いのは、護衛隊形を崩して横列隊形で攻撃ではないでしょうか」
十一班長・ロノウェ
「横列隊形か……それなら〝魚〟が有利か」
レラージュ
「と思います」
十一班長・ロノウェ
「で、肝心の隊列のほうはどうするんだ?」
レラージュ
「面倒ですから、もうこれでいいです」
七班長・カットナー
「ええっ! まさかの横一列!?」
九班長・ビショップ
「うち、四班、十一班、六班、七班、三班……十一班と六班以外は、タイムがよかった順に左から並べただけ!?」
四班長・ワンドレイ
「……まだ順番覚えてたのか」
レラージュ
「作戦は何もありません。とにかくコールタン大佐隊をかわしつづけて、〈フラガラック〉役をしている〈オートクレール〉を撃ってください」
三班長・プライス
「何て大雑把な」
レラージュ
「たった一隻だけでも〈オートクレール〉を撃てれば、それでうちの勝ちになります。最悪、この〝ライト〟が全滅しても、まだ〝レフト〟がいます。正直、俺は〝レフト〟のほうに期待してます」
七班長・カットナー
「そんな! 同じチームなのに!」
レラージュ
「好きで同じチームになったわけじゃありません」
九班長・ビショップ
「うわ、ズバッときた、ズバッと!」
七班長・カットナー
「でも、快感!」
九班長・ビショップ
「……ラムレイ、どうした?」
六班長・ラムレイ
「できるものならおまえたちと縁を切りたい……ズバッと」
***
十一班長・ロノウェ
「……レラージュ。ほんとにこれでいいのか?」
レラージュ
「いいです。どんな並び順にしても、ほとんど意味はありません。やられる軍艦はやられるし、生き残る軍艦は生き残ります」
十一班長・ロノウェ
「サバイバルだな」
レラージュ
「……明日、コールタン大佐が本当にこうするかどうかはわかりませんが、フィリップス副長は護衛の〝大佐〟になれそうですね」
十一班長・ロノウェ
「月並みだが、人は見かけによらねえな」
レラージュ
「俺もこの隊の班長にこれほど変態が多いとは思いませんでした」
十一班長・ロノウェ
「……でも、うちの隊にも一人……」
レラージュ
「班ごと〝砲撃隊〟に異動させたいです」
十一班長・ロノウェ
「班長だけは喜ぶな……」
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