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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
209【交換ついでに合同演習編114】合同演習一日目:丸投げ中佐
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【パラディン大佐隊・ミーティング室】
七班長・カットナー
「相談タイム、五分ちょっとで打ち切られたと思ったら、〝凡人布陣〟がいつのまにか護衛のいつもの陣形に!」
四班長・ワンドレイ
「いったい一列目で何があった!?」
五班長・ロング
「まあ、あそこは元四班長がいるから、何があってもおかしくないが……」
***
エリゴール
「各列、まだ配置決めの途中だったかもしれないが、フィリップス副長から斬新な意見が出たので、急遽作戦変更だ。明日負けたら、すべての責任はフィリップス副長にある」
フィリップス
「あ、きったね! あえて口出ししないで、俺に全責任押しつける作戦か! くそ! 元四班長のトラップにまんまと引っかかった!」
一班長・ハワード
「フィリップスに責任って……まさか、異動させる気か!?」
フィリップス
「おとっつぁん!」
エリゴール
「俺にそんな権限はない。そうだな、どうするかな……まあ、負けたら考えよう」
フィリップス
「俺にとっても、明日は〝絶対に負けられない戦い〟になってしまった……!」
一班長・ハワード
「……まあ、たまにはおまえもそういう立場になってもいいよな」
フィリップス
「おとっつぁん!?」
エリゴール
「じゃあ、フィリップス副長。さっき俺たちにした話、今度は他の列に要領よくしてくれ。時間短縮のために」
フィリップス
「要領よくか……あまり自信はないが、やるしかないか。〝ストレート〟の習得のために」
***
四班長・ワンドレイ
「え……じゃあ、配置決めはもうしなくてよくなったのか?」
フィリップス
「しなくていいってことはないが、それより先に〝レフト〟と〝ライト〟、どっちが〝切りこみ組〟と〝背面撃ち組〟をするか決めないと。あとはそのチーム内で配置決めだな」
四班長・ワンドレイ
「どっちって……どっちがいいんだろうな?」
二班長・キャンベル
「元四班長に決めてもらったら……」
エリゴール
「俺はこの作戦に関しては、フィリップス副長に〝丸投げ〟した」
フィリップス
「ほんとに〝丸投げ〟!? ひでえな、あんた!」
エリゴール
「俺にとっては褒め言葉だ」
レラージュ
「……何だか元四班長も十二班長とあまり変わらない気がしてきました……」
十一班長・ロノウェ
「そう言われてみればそうだな……」
十二班長・ザボエス
「俺が何だよ?」
レラージュ
「…………」
十二班長・ザボエス
「ガン無視再開か。まあいいや。チーム違うし」
十一班長・ロノウェ
「……エリゴールにチクってやるか」
レラージュ
「そうですね。でも、それは明日の演習が終わってからにしましょう。明日はフィリップス副長にとっても〝絶対に負けられない戦い〟になりましたから」
十一班長・ロノウェ
「エリゴールなら、たとえ負けてもフィリップス副長に無理難題は言わねえだろ」
レラージュ
「そうでしょうか……」
十一班長・ロノウェ
「一班長が何とかするよ。……たぶん」
レラージュ
「一班長では元四班長に太刀打ちできなそうですが……」
十一班長・ロノウェ
「おまえもエリゴール並みにひどいな」
フィリップス
「それじゃあ、うちには〝キング・オブ・背面撃ち〟がいるから、〝ライト〟が〝切りこみ組〟で、うちが〝背面撃ち組〟」
七班長・カットナー
「キング・オブ・背面撃ち?」
八班長・ブロック
「たぶん、元四班長のことじゃないか?」
七班長・カットナー
「ああ……すげえ納得」
フィリップス
「意義ないな?」
班長たち
「まったく意義ありません!」
エリゴール
「何だよ、〝キング・オブ・背面撃ち〟って」
フィリップス
「まあいいじゃないか。この一言で満場一致で即決だ」
エリゴール
「本当に早く終わらせたいんだな」
フィリップス
「とりあえず、テーブルの左側に〝レフト〟、右側に〝ライト〟集合して、隊列と並び順話し合い。最長でも十五分以内に決定して、テーブルの上の班番カード並び替える。意見交換はそれ見ながらやる。急げ!」
八班長・ブロック
「フィリップス副長! 左側ってこっちですよね?」
フィリップス
「そうだ。〝魚〟組が座ってたほうだ」
七班長・カットナー
「そうか。そういう分け方もできるのか」
フィリップス
「あ、でも三班は違うか」
三班長・プライス
「うわあああ!」
エリゴール
「フィリップス副長。……ひどいな」
フィリップス
「元四班長よりちょっとだけましだ」
八班長・ブロック
「ちょっとだけ……」
九班長・ビショップ
「ちょっとだけ謙虚?」
七班長・カットナー
「相談タイム、五分ちょっとで打ち切られたと思ったら、〝凡人布陣〟がいつのまにか護衛のいつもの陣形に!」
四班長・ワンドレイ
「いったい一列目で何があった!?」
五班長・ロング
「まあ、あそこは元四班長がいるから、何があってもおかしくないが……」
***
エリゴール
「各列、まだ配置決めの途中だったかもしれないが、フィリップス副長から斬新な意見が出たので、急遽作戦変更だ。明日負けたら、すべての責任はフィリップス副長にある」
フィリップス
「あ、きったね! あえて口出ししないで、俺に全責任押しつける作戦か! くそ! 元四班長のトラップにまんまと引っかかった!」
一班長・ハワード
「フィリップスに責任って……まさか、異動させる気か!?」
フィリップス
「おとっつぁん!」
エリゴール
「俺にそんな権限はない。そうだな、どうするかな……まあ、負けたら考えよう」
フィリップス
「俺にとっても、明日は〝絶対に負けられない戦い〟になってしまった……!」
一班長・ハワード
「……まあ、たまにはおまえもそういう立場になってもいいよな」
フィリップス
「おとっつぁん!?」
エリゴール
「じゃあ、フィリップス副長。さっき俺たちにした話、今度は他の列に要領よくしてくれ。時間短縮のために」
フィリップス
「要領よくか……あまり自信はないが、やるしかないか。〝ストレート〟の習得のために」
***
四班長・ワンドレイ
「え……じゃあ、配置決めはもうしなくてよくなったのか?」
フィリップス
「しなくていいってことはないが、それより先に〝レフト〟と〝ライト〟、どっちが〝切りこみ組〟と〝背面撃ち組〟をするか決めないと。あとはそのチーム内で配置決めだな」
四班長・ワンドレイ
「どっちって……どっちがいいんだろうな?」
二班長・キャンベル
「元四班長に決めてもらったら……」
エリゴール
「俺はこの作戦に関しては、フィリップス副長に〝丸投げ〟した」
フィリップス
「ほんとに〝丸投げ〟!? ひでえな、あんた!」
エリゴール
「俺にとっては褒め言葉だ」
レラージュ
「……何だか元四班長も十二班長とあまり変わらない気がしてきました……」
十一班長・ロノウェ
「そう言われてみればそうだな……」
十二班長・ザボエス
「俺が何だよ?」
レラージュ
「…………」
十二班長・ザボエス
「ガン無視再開か。まあいいや。チーム違うし」
十一班長・ロノウェ
「……エリゴールにチクってやるか」
レラージュ
「そうですね。でも、それは明日の演習が終わってからにしましょう。明日はフィリップス副長にとっても〝絶対に負けられない戦い〟になりましたから」
十一班長・ロノウェ
「エリゴールなら、たとえ負けてもフィリップス副長に無理難題は言わねえだろ」
レラージュ
「そうでしょうか……」
十一班長・ロノウェ
「一班長が何とかするよ。……たぶん」
レラージュ
「一班長では元四班長に太刀打ちできなそうですが……」
十一班長・ロノウェ
「おまえもエリゴール並みにひどいな」
フィリップス
「それじゃあ、うちには〝キング・オブ・背面撃ち〟がいるから、〝ライト〟が〝切りこみ組〟で、うちが〝背面撃ち組〟」
七班長・カットナー
「キング・オブ・背面撃ち?」
八班長・ブロック
「たぶん、元四班長のことじゃないか?」
七班長・カットナー
「ああ……すげえ納得」
フィリップス
「意義ないな?」
班長たち
「まったく意義ありません!」
エリゴール
「何だよ、〝キング・オブ・背面撃ち〟って」
フィリップス
「まあいいじゃないか。この一言で満場一致で即決だ」
エリゴール
「本当に早く終わらせたいんだな」
フィリップス
「とりあえず、テーブルの左側に〝レフト〟、右側に〝ライト〟集合して、隊列と並び順話し合い。最長でも十五分以内に決定して、テーブルの上の班番カード並び替える。意見交換はそれ見ながらやる。急げ!」
八班長・ブロック
「フィリップス副長! 左側ってこっちですよね?」
フィリップス
「そうだ。〝魚〟組が座ってたほうだ」
七班長・カットナー
「そうか。そういう分け方もできるのか」
フィリップス
「あ、でも三班は違うか」
三班長・プライス
「うわあああ!」
エリゴール
「フィリップス副長。……ひどいな」
フィリップス
「元四班長よりちょっとだけましだ」
八班長・ブロック
「ちょっとだけ……」
九班長・ビショップ
「ちょっとだけ謙虚?」
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