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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
126【交換ついでに合同演習編31】訓練一日目:コント・一班と護衛隊
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【パラディン大佐隊・ミーティング室】
エリゴール
「では、明日の訓練の打ち合わせに入る。明日は、今日の〝椅子〟と同じように、〝魚〟を全班に覚えてもらうが、ここで一度、〝魚〟に関する用語の整理をしておく。〝魚〟とは、広義には護衛隊形への変形方法の一つを指すが、狭義には移動隊形を〝縦〟にした状態を指す。しかし、これでは区別がつかないので、護衛隊形への変形方法としては〝横縦ぐるり〟、護衛隊形をとった状態は〝開き〟だ。ただし、〝横縦ぐるり〟も〝開き〟も非公式だ。特に〝横縦ぐるり〟は大佐に忌み嫌われているので、大佐の前では絶対に口にしないように」
フィリップス
「元四班長……俺の〝横縦ぐるり〟、再採用してくれるのか!」
エリゴール
「あくまで非公式にな。大佐の前ではとにかく〝魚〟だ」
一班長・ハワード
「ということは、うちの隊内で〝魚〟と言った場合には、移動隊形縦型を指すということか?」
フィリップス
「そういうことになるな」
エリゴール
「明日は、最初にこの〝魚〟になる訓練をする。今回は〝先生〟が二人いるから、時間短縮のため分担するぞ。一班は二班から五班プラス十二班、六班は七班から十班プラス十一班だ」
フィリップス
「やった、おとっつぁん! 元四班長が当たった!」
一班長・ハワード
「今回はくじ運いいぞ!」
十一班長・ロノウェ
「おーい。何でうちは一班に教えてもらえねえんだ?」
エリゴール
「教えた後、一班が自信をなくしちまうからだよ」
フィリップス
「元四班長……優しいのかそうじゃないのかわからない……」
エリゴール
「で、〝魚〟ができるようになったら今度は〝開き〟だが、これに関して、今二つの意見がある。今日の〝椅子〟のように、スタート地点にいる間にすでに〝魚〟になっておくか、それとも配置につく間に変形して〝魚〟になるか。仮に前者を〝最初から縦〟、後者を〝移動しながら縦〟とする。俺は断然〝最初から縦〟派だが、〝先生〟二人は困ったことに〝移動しながら縦〟派だ。
他の班への見本も兼ねて、〝先生〟たちに〝最初から縦〟と〝移動しながら縦〟で〝開き〟をやってもらい、〝最初から縦〟のほうがタイムがよかったら、演習のときも強制的に〝最初から縦〟にさせるつもりだったが、よく考えてみたら〝先生〟たちは、〝移動しながら縦〟にしたいあまり、〝最初から縦〟のタイムを計るときに手抜きをするかもしれない。これではまったく意味がない」
フィリップス
「元四班長! 心外です! 俺たち、そんな不正行為はしません!」
エリゴール
「今日、俺に言われるがまま〝魚〟になり、〝椅子〟組を後ろから一斉掃射したのはどこの班だ?」
フィリップス
「仕方なかったんだよぉ、あんたに逆らうほうが怖かったんだよぉ」
一班長・ハワード
「一斉掃射だけはな」
エリゴール
「明日はその俺がいないんだ、いくらでも自分たちの好きにできるだろう」
フィリップス
「いや、本気で答えるが、本当にそんなつもりはなかった。俺たちは両方とも真面目にやるつもりだった。今あんたに言われて、そうか、その手があったかと初めて気がついた」
エリゴール
「何で気づかない?」
フィリップス
「そんな、真顔で責められても……気づかない俺たちのほうがおかしいのか?」
十二班長・ザボエス
「うちがあんたらだったら、エリゴールの言うとおり、〝最初から縦〟で手抜きするぞ。ごく普通に」
フィリップス
「〝護衛隊〟では標準思考!」
一班長・ハワード
「本当に考え方からして違う!」
十二班長・ザボエス
「こう言っちゃ何だが、あんたらが馬鹿正直すぎるだけだろ」
エリゴール
「そんなわけで、〝先生〟たちのタイムだけで決定しては、不正が発生する恐れがあるので、全班〝最初から縦〟と〝移動しながら縦〟で〝開き〟をやってタイムを計り、総体的にタイムがよかったほうを採用する。……一班、〝移動しながら縦〟だけ熱心に指導するなよ」
フィリップス
「いや、三班にあんたがいるからそれは無理」
一班長・ハワード
「まさか、そこまで計算して〝生徒〟割りを?」
エリゴール
「単純に二等分しただけだ」
フィリップス
「六班に〝魚〟をできるようにさせたのもそのため?」
エリゴール
「俺はあんたらにどこまで計算男だと思われてるんだ」
十一班長・ロノウェ
「え、計算男なのはほんとだろ?」
エリゴール
「十一班長の趣味は……」
十一班長・ロノウェ
「悪かった! 俺が本当に悪かった!」
八班長・ブロック
「あの一画、楽しそうでいいな」
九班長・ビショップ
「コント集団見てる気分だ」
エリゴール
「脱線が多くて、なかなか話が先に進まないな。とにかく、明日は全班〝魚〟だけはできるようにする。できれば〝開き〟までできるようになってもらいたいが、明日は最低限、一班組だけそうなれればいい。適当なところで切り上げて、最後は演習二日目を想定した対抗戦をする」
フィリップス
「出た!」
一班長・ハワード
「今度はどんな卑怯技が!?」
エリゴール
「本来なら、全班〝魚〟になってコールタン大佐隊突破の訓練をしたいところだがそれは無理なので、明日は二チーム分かれて、前半と後半で〝魚〟役とコールタン大佐隊役を交替ですることにする。〝魚〟は四・四・四の三列でいくって昨日言ったな? 前半は左半分が〝魚〟で、右半分がコールタン大佐隊役。後半はその逆だ」
フィリップス
「まさかの縦分け!」
七班長・カットナー
「それじゃどこの班と同じ組になるかわからない! まだ配置決めてないから!」
エリゴール
「コールタン大佐隊役は、必ず〈フラガラック〉の〝護衛隊〟と〈デュランダル〉の〝砲撃隊〟の二隊に分けること以外は、配置も配分も自由に決めていい。〝魚〟役は〝護衛隊〟を〝全艦殲滅〟できれば〝勝ち〟となる。引き分けの場合は一回だけ延長戦。チーム名は単純に、左半分が〝レフト〟、右半分が〝ライト〟だ。
対抗戦始める前に、一応作戦タイムはもうけるが、自由に話し合いができる今のうちに、各列の配置とチーム分けとコールタン大佐隊役のときの作戦まで決めておいたほうがいいぞ。配置は演習二日目の前日に最終決定するから、そんなに深く考えなくてもいいからな。……勝てなくてもいいんなら」
七班長・カットナー
「最後の一言が怖い!」
九班長・ビショップ
「勝てないと、今度は何をさせられるんだ?」
エリゴール
「ちなみに、勝ったチームには、全班〝飴ちゃん〟五個ずつ進呈だ」
エリゴール以外
「な、何ィ!?」
フィリップス
「六班×五個……三十個! 元四班長! 〝飴ちゃん〟溜めこみすぎだろう!」
エリゴール
「まだもらったばかりだから新鮮だ」
フィリップス
「そんなにたくさん!?」
エリゴール
「俺はちょっと用事があるから、いったん抜ける。その間に、最低チーム分けまでは済ませておけよ。早く終わらせないと、明日徹夜明けで訓練することになるぞ」
七班長・カットナー
「確かに!」
四班長・ワンドレイ
「班員はもう帰らせちまおう! 俺たちは移動中に仮眠できる!」
五班長・ロング
「こういうときこそ班長特権!」
エリゴール
「とりあえず、同じ列ごとに集まって話し合え。じゃあな」
エリゴール
「では、明日の訓練の打ち合わせに入る。明日は、今日の〝椅子〟と同じように、〝魚〟を全班に覚えてもらうが、ここで一度、〝魚〟に関する用語の整理をしておく。〝魚〟とは、広義には護衛隊形への変形方法の一つを指すが、狭義には移動隊形を〝縦〟にした状態を指す。しかし、これでは区別がつかないので、護衛隊形への変形方法としては〝横縦ぐるり〟、護衛隊形をとった状態は〝開き〟だ。ただし、〝横縦ぐるり〟も〝開き〟も非公式だ。特に〝横縦ぐるり〟は大佐に忌み嫌われているので、大佐の前では絶対に口にしないように」
フィリップス
「元四班長……俺の〝横縦ぐるり〟、再採用してくれるのか!」
エリゴール
「あくまで非公式にな。大佐の前ではとにかく〝魚〟だ」
一班長・ハワード
「ということは、うちの隊内で〝魚〟と言った場合には、移動隊形縦型を指すということか?」
フィリップス
「そういうことになるな」
エリゴール
「明日は、最初にこの〝魚〟になる訓練をする。今回は〝先生〟が二人いるから、時間短縮のため分担するぞ。一班は二班から五班プラス十二班、六班は七班から十班プラス十一班だ」
フィリップス
「やった、おとっつぁん! 元四班長が当たった!」
一班長・ハワード
「今回はくじ運いいぞ!」
十一班長・ロノウェ
「おーい。何でうちは一班に教えてもらえねえんだ?」
エリゴール
「教えた後、一班が自信をなくしちまうからだよ」
フィリップス
「元四班長……優しいのかそうじゃないのかわからない……」
エリゴール
「で、〝魚〟ができるようになったら今度は〝開き〟だが、これに関して、今二つの意見がある。今日の〝椅子〟のように、スタート地点にいる間にすでに〝魚〟になっておくか、それとも配置につく間に変形して〝魚〟になるか。仮に前者を〝最初から縦〟、後者を〝移動しながら縦〟とする。俺は断然〝最初から縦〟派だが、〝先生〟二人は困ったことに〝移動しながら縦〟派だ。
他の班への見本も兼ねて、〝先生〟たちに〝最初から縦〟と〝移動しながら縦〟で〝開き〟をやってもらい、〝最初から縦〟のほうがタイムがよかったら、演習のときも強制的に〝最初から縦〟にさせるつもりだったが、よく考えてみたら〝先生〟たちは、〝移動しながら縦〟にしたいあまり、〝最初から縦〟のタイムを計るときに手抜きをするかもしれない。これではまったく意味がない」
フィリップス
「元四班長! 心外です! 俺たち、そんな不正行為はしません!」
エリゴール
「今日、俺に言われるがまま〝魚〟になり、〝椅子〟組を後ろから一斉掃射したのはどこの班だ?」
フィリップス
「仕方なかったんだよぉ、あんたに逆らうほうが怖かったんだよぉ」
一班長・ハワード
「一斉掃射だけはな」
エリゴール
「明日はその俺がいないんだ、いくらでも自分たちの好きにできるだろう」
フィリップス
「いや、本気で答えるが、本当にそんなつもりはなかった。俺たちは両方とも真面目にやるつもりだった。今あんたに言われて、そうか、その手があったかと初めて気がついた」
エリゴール
「何で気づかない?」
フィリップス
「そんな、真顔で責められても……気づかない俺たちのほうがおかしいのか?」
十二班長・ザボエス
「うちがあんたらだったら、エリゴールの言うとおり、〝最初から縦〟で手抜きするぞ。ごく普通に」
フィリップス
「〝護衛隊〟では標準思考!」
一班長・ハワード
「本当に考え方からして違う!」
十二班長・ザボエス
「こう言っちゃ何だが、あんたらが馬鹿正直すぎるだけだろ」
エリゴール
「そんなわけで、〝先生〟たちのタイムだけで決定しては、不正が発生する恐れがあるので、全班〝最初から縦〟と〝移動しながら縦〟で〝開き〟をやってタイムを計り、総体的にタイムがよかったほうを採用する。……一班、〝移動しながら縦〟だけ熱心に指導するなよ」
フィリップス
「いや、三班にあんたがいるからそれは無理」
一班長・ハワード
「まさか、そこまで計算して〝生徒〟割りを?」
エリゴール
「単純に二等分しただけだ」
フィリップス
「六班に〝魚〟をできるようにさせたのもそのため?」
エリゴール
「俺はあんたらにどこまで計算男だと思われてるんだ」
十一班長・ロノウェ
「え、計算男なのはほんとだろ?」
エリゴール
「十一班長の趣味は……」
十一班長・ロノウェ
「悪かった! 俺が本当に悪かった!」
八班長・ブロック
「あの一画、楽しそうでいいな」
九班長・ビショップ
「コント集団見てる気分だ」
エリゴール
「脱線が多くて、なかなか話が先に進まないな。とにかく、明日は全班〝魚〟だけはできるようにする。できれば〝開き〟までできるようになってもらいたいが、明日は最低限、一班組だけそうなれればいい。適当なところで切り上げて、最後は演習二日目を想定した対抗戦をする」
フィリップス
「出た!」
一班長・ハワード
「今度はどんな卑怯技が!?」
エリゴール
「本来なら、全班〝魚〟になってコールタン大佐隊突破の訓練をしたいところだがそれは無理なので、明日は二チーム分かれて、前半と後半で〝魚〟役とコールタン大佐隊役を交替ですることにする。〝魚〟は四・四・四の三列でいくって昨日言ったな? 前半は左半分が〝魚〟で、右半分がコールタン大佐隊役。後半はその逆だ」
フィリップス
「まさかの縦分け!」
七班長・カットナー
「それじゃどこの班と同じ組になるかわからない! まだ配置決めてないから!」
エリゴール
「コールタン大佐隊役は、必ず〈フラガラック〉の〝護衛隊〟と〈デュランダル〉の〝砲撃隊〟の二隊に分けること以外は、配置も配分も自由に決めていい。〝魚〟役は〝護衛隊〟を〝全艦殲滅〟できれば〝勝ち〟となる。引き分けの場合は一回だけ延長戦。チーム名は単純に、左半分が〝レフト〟、右半分が〝ライト〟だ。
対抗戦始める前に、一応作戦タイムはもうけるが、自由に話し合いができる今のうちに、各列の配置とチーム分けとコールタン大佐隊役のときの作戦まで決めておいたほうがいいぞ。配置は演習二日目の前日に最終決定するから、そんなに深く考えなくてもいいからな。……勝てなくてもいいんなら」
七班長・カットナー
「最後の一言が怖い!」
九班長・ビショップ
「勝てないと、今度は何をさせられるんだ?」
エリゴール
「ちなみに、勝ったチームには、全班〝飴ちゃん〟五個ずつ進呈だ」
エリゴール以外
「な、何ィ!?」
フィリップス
「六班×五個……三十個! 元四班長! 〝飴ちゃん〟溜めこみすぎだろう!」
エリゴール
「まだもらったばかりだから新鮮だ」
フィリップス
「そんなにたくさん!?」
エリゴール
「俺はちょっと用事があるから、いったん抜ける。その間に、最低チーム分けまでは済ませておけよ。早く終わらせないと、明日徹夜明けで訓練することになるぞ」
七班長・カットナー
「確かに!」
四班長・ワンドレイ
「班員はもう帰らせちまおう! 俺たちは移動中に仮眠できる!」
五班長・ロング
「こういうときこそ班長特権!」
エリゴール
「とりあえず、同じ列ごとに集まって話し合え。じゃあな」
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