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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
125【交換ついでに合同演習編30】訓練一日目:飴ちゃんゲッター
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【パラディン大佐隊・ミーティング室】
エリゴール
「もしかして、俺が最後か?」
フィリップス
「そうだよ。昨日使った班番カードは、もう配っといた」
エリゴール
「さすが、仕事のできるフィリップス副長」
七班長・カットナー
「元四班長! フィリップス副長だけじゃなく、レラージュ副長もここに出席していいですよね!? っていうか、出席すべきだ!」
エリゴール
「は?」
十一班長・ロノウェ
「いや、俺もレラージュを誘ってはみたんだがな、やっぱり自分は班長じゃないからって来なかったんだ。そしたら〝砲撃隊〟がそれはおかしいって……おかしいって言うほうがおかしいと俺は思うんだがな」
七班長・カットナー
「だって、レラージュ副長は十一班長の片腕でしょう? フィリップス副長が出席してるんだから、レラージュ副長が出席したっていいじゃないですか!」
エリゴール
「フィリップス副長は、片腕っていうより両腕だから」
七班長・カットナー
「ええっ!?」
フィリップス
「じゃあ、おとっつぁんの腕は今どこに!?」
一班長・ハワード
「そういう意味じゃないだろう……」
エリゴール
「それほどレラージュ副長に会いたかったら、直接十一班の待機室に行ってみたらどうだ?」
七班長・カットナー
「えっ!? い……いいんですかっ!?」
エリゴール
「そのかわり、十一班員という名の〝ファイアー・ウォール〟が手ぐすね引いて待ってるぞ」
七班長・カットナー
「うわ、駄目だ! 突破できない!」
六班長・ラムレイ
「無人砲撃艦群七〇〇隻より強力だ!」
十二班長・ザボエス
「〝砲撃隊〟。そういうとこは賢いな」
十一班長・ロノウェ
「あ、ザボエス。そういや、レラージュが十二班は永遠にうちの待機室には入れさせないって言ってたぞ」
十二班長・ザボエス
「〝永遠に〟か。……うちの株は今、ストップ安になってるな」
十一班長・ロノウェ
「〝ロールケーキ〟に押され負けしてっからだよ」
十二班長・ザボエス
「ロールケーキ?」
十一班長・ロノウェ
「はっ、エリゴール! 俺が悪かった! 本当に悪かった!」
エリゴール
「いや……おまえの言うとおり、それで説明したほうがわかりやすいから、今日から解禁することにした」
十一班長・ロノウェ
「え?」
エリゴール
「待たせて悪かった。じゃあ、今から〝飴ちゃん〟の進呈と明日の打ち合わせ始めるぞ。まず〝飴ちゃん〟。六班が優勝で五個、十一班が敢闘賞で三個だったな。……六班、今から一個ずつ投げるから受け取れ」
六班長・ラムレイ
「何で元四班長はいつも投げ渡すんですか?」
エリゴール
「そのほうが早いからだよ! おらおらおらおらおら!」
六班長・ラムレイ
「何か違う訓練受けてるような気がしますが、ありがとうございますっ!」
八班長・ブロック
「いいなあ、ラムレイ。今の五個でもう通算十六個だ」
七班長・カットナー
「あ、また書きこんでる。……確かにすげえ。二位のビショップのちょうど二倍だ」
エリゴール
「で、十一班。……ほらよ」
十一班長・ロノウェ
「テーブルの上滑らせるなよ。せめて手渡ししろよ」
十二班長・ザボエス
「その貴重なたった三個。いったいどうするつもりだ?」
十一班長・ロノウェ
「うーん。レラージュは自分はいらないから、俺と副班長で一個ずつ分けろって言ってたけどな。残りの一個はそれ以外の班員でジャンケン大会かね」
十二班長・ザボエス
「……まあ、内部分裂しないようにな」
エリゴール
「あと、二班。今日の判定結果の集計と発表の手間賃として〝飴ちゃん〟二個」
二班長・キャンベル
「え……本当ですか!?」
エリゴール
「本当だ。やっぱり一個ずつ投げるから受け取れ」
二班長・キャンベル
「あの、この距離だったら、滑らせても届くと思うんですけど……」
エリゴール
「俺は投げるほうが好きなんだよ! おらおら!」
七班長・カットナー
「相変わらず、コントロールはいい」
八班長・ブロック
「いずれにしろ、これで〝飴ちゃん〟もらえてない班は、三班、四班、十班、十二班の四班になった。……十二班は〝護衛隊〟だから別として、四班、十班はどうしていまだに一個ももらえてないんだろうな」
九班長・カットナー
「さりげなく三班はスルーしたな」
八班長・ブロック
「思い当たる原因としては、Bチームだったからかなあ……三班も含めて」
九班長・ビショップ
「一言で言うと、チーム運が悪い?」
八班長・ブロック
「〝飴ちゃん〟運が悪い」
エリゴール
「それじゃ、明日の打ち合わせに入る……」
六班長・ラムレイ
「その前にっ! 元四班長っ!」
エリゴール
「何だ、六班」
六班長・ラムレイ
「今日の椅子レースの五回戦で、一班が〝移動しながら合体〟したっていうのは本当ですか!?」
エリゴール
「まあ、本当といえば本当だが……スタート前に〝部品〟組み立ててからの〝合体〟だから、十一班に比べたらズルだぞ?」
六班長・ラムレイ
「ズルでもいいんです! そのときの映像と、十一班がうちと戦ったときの映像がどうしても欲しいんですが、どうしたらいいでしょうか!?」
フィリップス
「あ、そうだ、うちもその〝合体〟映像が欲しかったんだった」
一班長・ハワード
「そういえばそうだったな」
エリゴール
「どうしたら……とりあえず、十一班のはうちでも撮ってたよな?」
フィリップス
「撮ってたよ。判定するのに必要だったから」
エリゴール
「じゃあ、うちの映像は……二班、撮ってたよな?」
二班長・キャンベル
「あ、はい……やっぱり判定するのに必要でしたから」
フィリップス
「それ言ったら、あのとき判定してた班、みんな撮ってたぞ?」
六班長・ラムレイ
「え……じゃあ、全部の班からもらってもいいですか?」
七班長・カットナー
「そんなに同じのもらってどうすんだよ」
六班長・ラムレイ
「いや、同じではないはず! 班によって見える角度は違っていたはず!」
八班長・ブロック
「さすが〝撮影班〟。こだわりが違う」
エリゴール
「あー、じゃあ、明日訓練終わったら、打ち合わせのときに映像交換会もする。各班そのときの映像コピーして、六班に渡してやってくれ。六班はそれと引き替えに、大佐に渡したのと同じ『パラディン大佐隊〈オートクレール〉の恐怖!』のコピーを渡す。……あれには砲撃してる〝椅子〟が映ってる」
九班長・ビショップ
「……暗にそれ見て砲撃の仕方勉強しろって言ってるよな?」
十班長・ヒールド
「すでに〝暗に〟じゃないけどな」
六班長・ラムレイ
「わかりました! ありがとうございます! 皆さん! よろしくお願いします!」
七班長・カットナー
「あれだから、〝飴ちゃん〟十六個ももらってても、あまり妬まれないで済んでるんだよな」
八班長・ブロック
「ある意味、頭がいい」
***
【〝飴ちゃん〟ゲット数ランキング】
一位 六班 (十六個)←(十一個+五個)
二位 九班 (八個)
三位 八班 (五個)
四位 一班 (四個)
五位 十一班(三個)←NEW!
六位 二班 (二個)←NEW!
七位 五班 (一個)・七班(一個)
エリゴール
「もしかして、俺が最後か?」
フィリップス
「そうだよ。昨日使った班番カードは、もう配っといた」
エリゴール
「さすが、仕事のできるフィリップス副長」
七班長・カットナー
「元四班長! フィリップス副長だけじゃなく、レラージュ副長もここに出席していいですよね!? っていうか、出席すべきだ!」
エリゴール
「は?」
十一班長・ロノウェ
「いや、俺もレラージュを誘ってはみたんだがな、やっぱり自分は班長じゃないからって来なかったんだ。そしたら〝砲撃隊〟がそれはおかしいって……おかしいって言うほうがおかしいと俺は思うんだがな」
七班長・カットナー
「だって、レラージュ副長は十一班長の片腕でしょう? フィリップス副長が出席してるんだから、レラージュ副長が出席したっていいじゃないですか!」
エリゴール
「フィリップス副長は、片腕っていうより両腕だから」
七班長・カットナー
「ええっ!?」
フィリップス
「じゃあ、おとっつぁんの腕は今どこに!?」
一班長・ハワード
「そういう意味じゃないだろう……」
エリゴール
「それほどレラージュ副長に会いたかったら、直接十一班の待機室に行ってみたらどうだ?」
七班長・カットナー
「えっ!? い……いいんですかっ!?」
エリゴール
「そのかわり、十一班員という名の〝ファイアー・ウォール〟が手ぐすね引いて待ってるぞ」
七班長・カットナー
「うわ、駄目だ! 突破できない!」
六班長・ラムレイ
「無人砲撃艦群七〇〇隻より強力だ!」
十二班長・ザボエス
「〝砲撃隊〟。そういうとこは賢いな」
十一班長・ロノウェ
「あ、ザボエス。そういや、レラージュが十二班は永遠にうちの待機室には入れさせないって言ってたぞ」
十二班長・ザボエス
「〝永遠に〟か。……うちの株は今、ストップ安になってるな」
十一班長・ロノウェ
「〝ロールケーキ〟に押され負けしてっからだよ」
十二班長・ザボエス
「ロールケーキ?」
十一班長・ロノウェ
「はっ、エリゴール! 俺が悪かった! 本当に悪かった!」
エリゴール
「いや……おまえの言うとおり、それで説明したほうがわかりやすいから、今日から解禁することにした」
十一班長・ロノウェ
「え?」
エリゴール
「待たせて悪かった。じゃあ、今から〝飴ちゃん〟の進呈と明日の打ち合わせ始めるぞ。まず〝飴ちゃん〟。六班が優勝で五個、十一班が敢闘賞で三個だったな。……六班、今から一個ずつ投げるから受け取れ」
六班長・ラムレイ
「何で元四班長はいつも投げ渡すんですか?」
エリゴール
「そのほうが早いからだよ! おらおらおらおらおら!」
六班長・ラムレイ
「何か違う訓練受けてるような気がしますが、ありがとうございますっ!」
八班長・ブロック
「いいなあ、ラムレイ。今の五個でもう通算十六個だ」
七班長・カットナー
「あ、また書きこんでる。……確かにすげえ。二位のビショップのちょうど二倍だ」
エリゴール
「で、十一班。……ほらよ」
十一班長・ロノウェ
「テーブルの上滑らせるなよ。せめて手渡ししろよ」
十二班長・ザボエス
「その貴重なたった三個。いったいどうするつもりだ?」
十一班長・ロノウェ
「うーん。レラージュは自分はいらないから、俺と副班長で一個ずつ分けろって言ってたけどな。残りの一個はそれ以外の班員でジャンケン大会かね」
十二班長・ザボエス
「……まあ、内部分裂しないようにな」
エリゴール
「あと、二班。今日の判定結果の集計と発表の手間賃として〝飴ちゃん〟二個」
二班長・キャンベル
「え……本当ですか!?」
エリゴール
「本当だ。やっぱり一個ずつ投げるから受け取れ」
二班長・キャンベル
「あの、この距離だったら、滑らせても届くと思うんですけど……」
エリゴール
「俺は投げるほうが好きなんだよ! おらおら!」
七班長・カットナー
「相変わらず、コントロールはいい」
八班長・ブロック
「いずれにしろ、これで〝飴ちゃん〟もらえてない班は、三班、四班、十班、十二班の四班になった。……十二班は〝護衛隊〟だから別として、四班、十班はどうしていまだに一個ももらえてないんだろうな」
九班長・カットナー
「さりげなく三班はスルーしたな」
八班長・ブロック
「思い当たる原因としては、Bチームだったからかなあ……三班も含めて」
九班長・ビショップ
「一言で言うと、チーム運が悪い?」
八班長・ブロック
「〝飴ちゃん〟運が悪い」
エリゴール
「それじゃ、明日の打ち合わせに入る……」
六班長・ラムレイ
「その前にっ! 元四班長っ!」
エリゴール
「何だ、六班」
六班長・ラムレイ
「今日の椅子レースの五回戦で、一班が〝移動しながら合体〟したっていうのは本当ですか!?」
エリゴール
「まあ、本当といえば本当だが……スタート前に〝部品〟組み立ててからの〝合体〟だから、十一班に比べたらズルだぞ?」
六班長・ラムレイ
「ズルでもいいんです! そのときの映像と、十一班がうちと戦ったときの映像がどうしても欲しいんですが、どうしたらいいでしょうか!?」
フィリップス
「あ、そうだ、うちもその〝合体〟映像が欲しかったんだった」
一班長・ハワード
「そういえばそうだったな」
エリゴール
「どうしたら……とりあえず、十一班のはうちでも撮ってたよな?」
フィリップス
「撮ってたよ。判定するのに必要だったから」
エリゴール
「じゃあ、うちの映像は……二班、撮ってたよな?」
二班長・キャンベル
「あ、はい……やっぱり判定するのに必要でしたから」
フィリップス
「それ言ったら、あのとき判定してた班、みんな撮ってたぞ?」
六班長・ラムレイ
「え……じゃあ、全部の班からもらってもいいですか?」
七班長・カットナー
「そんなに同じのもらってどうすんだよ」
六班長・ラムレイ
「いや、同じではないはず! 班によって見える角度は違っていたはず!」
八班長・ブロック
「さすが〝撮影班〟。こだわりが違う」
エリゴール
「あー、じゃあ、明日訓練終わったら、打ち合わせのときに映像交換会もする。各班そのときの映像コピーして、六班に渡してやってくれ。六班はそれと引き替えに、大佐に渡したのと同じ『パラディン大佐隊〈オートクレール〉の恐怖!』のコピーを渡す。……あれには砲撃してる〝椅子〟が映ってる」
九班長・ビショップ
「……暗にそれ見て砲撃の仕方勉強しろって言ってるよな?」
十班長・ヒールド
「すでに〝暗に〟じゃないけどな」
六班長・ラムレイ
「わかりました! ありがとうございます! 皆さん! よろしくお願いします!」
七班長・カットナー
「あれだから、〝飴ちゃん〟十六個ももらってても、あまり妬まれないで済んでるんだよな」
八班長・ブロック
「ある意味、頭がいい」
***
【〝飴ちゃん〟ゲット数ランキング】
一位 六班 (十六個)←(十一個+五個)
二位 九班 (八個)
三位 八班 (五個)
四位 一班 (四個)
五位 十一班(三個)←NEW!
六位 二班 (二個)←NEW!
七位 五班 (一個)・七班(一個)
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