寂しいからそばにいて(仮)【『無冠の皇帝』スピンオフ】

有喜多亜里

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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

21【リハビリついでに演習編01】丸投げ大佐

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【パラディン大佐隊・作戦説明室】

パラディン
「諸君、昨日はお疲れ様。演習についてはそれぞれ反省会をしたと思うので、ここではもう触れない。今日、君たちを緊急招集したのは、今後の実戦についての話をするためだ」

ロノウェ
「おお、今日は大佐がすっげーやる気だ」

ザボエス
「あの〝お礼〟でテンション上がったか」

ロノウェ
「大佐……あれ、もう使ったのかね?」

ザボエス
「使ってねえな。今朝、ためしにヴァッサゴがメールしてみたら、すぐに返信が来た」

ロノウェ
「ヴァッサゴがメール? 何を書いたんだ?」

ザボエス
「〝元ウェーバー大佐隊にも優しくしてやるように、大佐にそれとなく言ってくれ〟」

ロノウェ
「それ、ヴァッサゴの本心か?」

ザボエス
「たぶん。エリゴールが真面目に答えてたからな」

ロノウェ
「何て?」

ザボエス
「〝本人はあれで優しくしてるつもりだ。諦めろ〟」

ロノウェ
「エリゴールがいちばん諦めてるな」

ザボエス
「だから、この中にも入らねえのかもしれねえな。……見ていられなくて」

ロノウェ
「俺も班長じゃなかったら、ここにはいたくねえな……」

パラディン
「この艦隊にとっての〝勝利〟とは、言うまでもなく『連合』を〝全艦殲滅〟することだ。だが、我々にはそれと同時に果たしておきたい復讐がある。……我々の苦労をアルスター大佐隊にも味わっていただくことだ」

元ウェーバー大佐隊班長一同
「た、大佐殿……!」

パラディン
「『連合』の数減らし。……『連合』の右翼を前に押し戻して、優秀なアルスター大佐隊に一隻残らず殲滅していただこうじゃないか」

一班長・ハワード
「大佐殿……あの……質問してもよろしいでしょうか?」

パラディン
「いいよ。何だい?」

一班長・ハワード
「その……『連合』を〝前に押し戻す〟には、やはり従来どおり〝砲撃をする〟しかないように思うのですが……」

パラディン
「うーん。それでは意味がないね。君たちにはそれ以外の方法を考えてもらいたい」

元ウェーバー大佐隊班長一同
「ええっ!」

パラディン
「明日、今日と同じ時間、またここに集合してもらう。発表は一班長が代表して行うこと。ちなみに、何も思いつかなかったら、六班と七班、十一班と十二班を入れ替えるからそのつもりで」

一班長・ハワード
「……了解いたしました」

元ウェーバー大佐隊班長一同
(ひーっ! ついに恐れていたことがーっ!)

パラディン
「それでは解散。発表、楽しみにしているよ」

一班長・ハワード
「は……はい……」

ザボエス
「出だしで見直しかけたのに、最後にまた丸投げした……」

ロノウェ
「まさか、俺らも元ウェーバー大佐隊と同じこと、考えなくちゃならねえのか?」

ザボエス
「もしかしたら入れ替えされるかもしれないから、一応考えといたほうがいいんじゃねえか?」

ロノウェ
「くそ! こっちもまたエリゴールに丸投げだ!」

ザボエス
「安心しろ。こんなこともあろうかと、今日もちゃんと録音している」

ロノウェ
「エリゴールに聞かせるときには、昨日と同じように、俺らの会話は消しとけよ」

ザボエス
「面倒だなあ……」
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