93 / 349
砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
78【異動編27】訓練二日目:ショートとロール
しおりを挟む
【パラディン大佐隊・第一班第一号待機室】
エリゴール
「……来た」
エリゴール、上着の内ポケットから携帯電話を取り出す。
フィリップス
「どうした、元四班長」
エリゴール
「大佐から呼び出しメールだ」
フィリップス
「え? 大佐、まだ帰ってなかったのか?」
エリゴール
「そうらしい。とにかく、執務室行ってくる」
ハワード
「親衛隊長は大変だな」
フィリップス
「元四班長の分、ちゃんととっとくから」
ハワード
「あ、大佐に会ったら、この差し入れの礼、言っといてくれ」
エリゴール
「わかった」
フィリップス
「できたら〝飴ちゃん〟も……」
ハワード
「図に乗るな」
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディンとモルトヴァン、ソファセットで食事中。
エリゴール
「大佐殿……なぜここでオードブルを?」
パラディン
「うん? 私もお腹空いたから。でもこれ、あんまりおいしくないね。今回は経費で落とすんだから、ケチらないでもっとグレード上げればよかった。ごめんね」
エリゴール
「自分は満足していただきましたが。やはり、今回は十二班全部に差し入れをしたんですね」
パラディン
「うん。これが元で班同士の仲が悪くなったりしたら嫌だからね」
エリゴール
「そうですね。とりあえず、一班を代表してお礼申し上げます。ありがとうございました」
パラディン
「いやいや。こちらこそ、〝今日はいろいろなものを見せてくれてありがとう〟だよ。今日の隊形には、みな名前はあるのかい?」
エリゴール
「どの隊形ですか?」
パラディン
「えーと、まずタイム計測のとき、一班以外の元ウェーバー大佐隊が護衛隊形をとるときにとった隊形」
エリゴール
「隊形というより変形方法ですね。……〝蛇〟です」
パラディン
「蛇?」
エリゴール
「命名者は九班長です。由来は〝蛇〟に見えるから、班長隊・副班長隊が途中で蛇のようにまっすぐになるから、だそうです。ちなみに、その班長には従来の変形方法は〝蝶〟に見えるそうです」
パラディン
「ふーん。九班長の目には、あれは生き物に見えるんだ。じゃあ、一班がやった変形方法は?」
エリゴール
「……〝横縦ぐるり〟です」
パラディン
「え?」
エリゴール
「〝横縦ぐるり〟。由来は……」
パラディン
「ちょっと待って! それ、誰がつけたの!? まさか、君じゃないよね!?」
エリゴール
「は、はい……班長ではありませんが、元ウェーバー大佐隊の一人です……」
パラディン
「……変えさせて」
エリゴール
「は?」
パラディン
「あの変形方法、すごく気に入ったのに、そんな妙ちきりんな名前をつけられていたなんて……! いったい誰が命名者!? あれ、考えたの君だろう!? どうしてそんな名前を許したの!?」
エリゴール
「確かに、自分もその名前はどうかとは思いましたが、わかりやすいのでそのまま……」
パラディン
「変えさせて。あと、私の前でその名前は二度と口にしないで。君の美声でそんなふざけた名前は聞きたくない!」
エリゴール
「はい……早急に元ウェーバー大佐隊内で命名しなおします……」
パラディン
「あとは……あ、Aチームが『連合』役をやったときの隊形は?」
エリゴール
「あれですか? あれには名前はありませんが」
パラディン
「じゃあ、つけて」
エリゴール
「名前をつけるほどの隊形ですか? あれが?」
パラディン
「えー、前から見てたらすごい迫力だったよ。まるでまともに訓練してきた『連合』みたいで」
エリゴール
「まともに……ですか」
パラディン
「Bチームのほうは、移動隊形が二段から三段になっただけだったから、私が勝手に命名したよ。Bチームには伝えてないけどね」
エリゴール
「何ですか?」
パラディン
「〝ショートケーキ〟」
エリゴール
「…………」
パラディン
「私の軍艦の方向からだとね、ちょうど二段重ねのショートケーキが、尖ったほうを前にして、猛スピードで四個並んで飛んでくるように見えたんだよ。本当だよ? なあ、モルトヴァン!」
モルトヴァン
「ええ、まあ……そうですね……」
エリゴール
「そうですか……〝ショートケーキ〟ですか……じゃあ、それに合わせて……〝ロールケーキ〟……はどうでしょうか?」
パラディン
「ロール……?」
エリゴール
「おそらく、Bチームからはロールケーキが猛スピードで走り抜けていくように見えたのではないかと思うのですが……お気に召しませんか?」
パラディン
「……それ……今、君が考えたの……?」
エリゴール
「はい。大佐殿が〝ショートケーキ〟とおっしゃったので、思いつきで」
パラディン
「そう……思いつきなんだ……うん、いいね……〝ロールケーキ〟……」
エリゴール
「あの……まだすぐに帰られませんよね? 一度、一班の待機室に戻ってもかまいませんか?」
パラディン
「うん……帰る準備ができたらまた呼ぶよ……」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号待機室】
ロノウェ
「お、電話だ」
ロノウェ、上着のポケットから携帯電話を取り出す。
レラージュ
「十二班だったら無視してください」
ロノウェ
「おまえはほんとに……何、エリゴール!?」
レラージュ
「え、元四班長ですか!?」
ロノウェ、うなずきつつ電話に出る。
ロノウェ
「……ああ、うちにも届いてるよ。そんなことよりいつまで……ああ? ……ええ? ……おい、それだけか? それだけのために電話してきたのか? あ、おい、こら! ……切られた」
レラージュ
「用件は何だったんですか?」
ロノウェ
「最初は差し入れの話をしたが……今、大佐の執務室に呼ばれて行って、例によって、また隊形の名前を訊かれたそうだ」
レラージュ
「大佐、相変わらず好きですね。……それで?」
ロノウェ
「ああ、Aチームが『連合』役やったときの隊形名も訊かれたが、それには名前をつけてなかったんだと。そしたら大佐が、うちが『連合』役やったときの隊形、勝手に〝ショートケーキ〟ってつけたって話をしたんで、それならこれでいいかと思いつきで命名しちまったそうな」
レラージュ
「その〝ショートケーキ〟にも突っこみたいですが、その前に、何と?」
ロノウェ
「……〝ロールケーキ〟」
レラージュ
「は?」
ロノウェ
「大佐はそれで納得したようだが、エリゴールは保留にしとけばよかったと後悔してるそうだ。とりあえず、大佐がうちのあの隊形にそんなふざけた名前をつけてたことを報告しとくが、〝ロールケーキ〟だけはおまえ以外に絶対他言するなと口止めされた。……ま、それは建前で、ほんとはただうちに電話したかっただけだと思うけどな。しかし、〝ショートケーキ〟に〝ロールケーキ〟って……売り言葉に買い言葉か」
レラージュ
「……班長……ちょっと失礼します……」
班員A
「あ、副長、資料室で何か……」
ロノウェ
「追うな。そして耳を塞げ」
班員A
「耳? ……なっ、この笑い声は……副長っ!?」
班員B
「俺、あの人があんなに大笑いしてるの初めて聞いた……」
ロノウェ
「〝ロールケーキ〟がドツボにはまったらしい。確かにあのエリゴールが〝ロールケーキ〟なんて笑えるが、それにしても……」
班員A
「班長……本当にこの笑い声は、あの副長が出してるんですか? 何か、まるで……」
ロノウェ
「マクスウェル大佐隊に染まらないように、言葉遣いには気をつけさせてたんだがな……笑い方は修正できなかった……」
班員B
「悪魔が……悪魔が笑ってる……!」
ロノウェ
「ちなみに、あの笑い方はヴァラクにそっくりだ」
班員A
「じゃあ、あれはほんとに悪魔笑い……!」
班員B
「たぶん、もう一生、耳をついて離れない……」
ゲアプ
(久々に、日誌には書けないことを聞いてしまった……)
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディン
「だ、駄目だっ! もう護衛隊形がロールケーキにしか見えないっ!」
モルトヴァン
「わ、私もです……六つ横並びしているロールケーキ小の前を、猛スピードで走り抜けていくロールケーキ大!」
パラディン
「今からロールケーキ買ってきて並べてみるか!」
モルトヴァン
「もう時間も遅いですし、それは明日にしましょう」
パラディン
「ついでに、ショートケーキも四個買ってみよう!」
モルトヴァン
「でも、やっぱりロールケーキですよね!」
パラディン
「そうだな。ロールケーキとロールケーキが向かい合っているというところが……駄目だ、笑いが止まらない! 今エリゴール中佐の顔を見たら、もっと笑ってしまう!」
モルトヴァン
「駄目ですよ、エリゴール中佐は真面目に答えてくれたのに、傷ついて……すみません、やっぱりおかしい!」
パラディン
「〈フラガラック〉はロールケーキに護衛されてるんだ! 正面にはロールケーキで作られた壁が!」
モルトヴァン
「駄目です、大佐! 笑い死にます!」
パラディン
「本当に私を楽しませてくれるなあ、エリゴール中佐! きっと私はこれから先、ロールケーキを見るたび笑う!」
エリゴール
「……来た」
エリゴール、上着の内ポケットから携帯電話を取り出す。
フィリップス
「どうした、元四班長」
エリゴール
「大佐から呼び出しメールだ」
フィリップス
「え? 大佐、まだ帰ってなかったのか?」
エリゴール
「そうらしい。とにかく、執務室行ってくる」
ハワード
「親衛隊長は大変だな」
フィリップス
「元四班長の分、ちゃんととっとくから」
ハワード
「あ、大佐に会ったら、この差し入れの礼、言っといてくれ」
エリゴール
「わかった」
フィリップス
「できたら〝飴ちゃん〟も……」
ハワード
「図に乗るな」
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディンとモルトヴァン、ソファセットで食事中。
エリゴール
「大佐殿……なぜここでオードブルを?」
パラディン
「うん? 私もお腹空いたから。でもこれ、あんまりおいしくないね。今回は経費で落とすんだから、ケチらないでもっとグレード上げればよかった。ごめんね」
エリゴール
「自分は満足していただきましたが。やはり、今回は十二班全部に差し入れをしたんですね」
パラディン
「うん。これが元で班同士の仲が悪くなったりしたら嫌だからね」
エリゴール
「そうですね。とりあえず、一班を代表してお礼申し上げます。ありがとうございました」
パラディン
「いやいや。こちらこそ、〝今日はいろいろなものを見せてくれてありがとう〟だよ。今日の隊形には、みな名前はあるのかい?」
エリゴール
「どの隊形ですか?」
パラディン
「えーと、まずタイム計測のとき、一班以外の元ウェーバー大佐隊が護衛隊形をとるときにとった隊形」
エリゴール
「隊形というより変形方法ですね。……〝蛇〟です」
パラディン
「蛇?」
エリゴール
「命名者は九班長です。由来は〝蛇〟に見えるから、班長隊・副班長隊が途中で蛇のようにまっすぐになるから、だそうです。ちなみに、その班長には従来の変形方法は〝蝶〟に見えるそうです」
パラディン
「ふーん。九班長の目には、あれは生き物に見えるんだ。じゃあ、一班がやった変形方法は?」
エリゴール
「……〝横縦ぐるり〟です」
パラディン
「え?」
エリゴール
「〝横縦ぐるり〟。由来は……」
パラディン
「ちょっと待って! それ、誰がつけたの!? まさか、君じゃないよね!?」
エリゴール
「は、はい……班長ではありませんが、元ウェーバー大佐隊の一人です……」
パラディン
「……変えさせて」
エリゴール
「は?」
パラディン
「あの変形方法、すごく気に入ったのに、そんな妙ちきりんな名前をつけられていたなんて……! いったい誰が命名者!? あれ、考えたの君だろう!? どうしてそんな名前を許したの!?」
エリゴール
「確かに、自分もその名前はどうかとは思いましたが、わかりやすいのでそのまま……」
パラディン
「変えさせて。あと、私の前でその名前は二度と口にしないで。君の美声でそんなふざけた名前は聞きたくない!」
エリゴール
「はい……早急に元ウェーバー大佐隊内で命名しなおします……」
パラディン
「あとは……あ、Aチームが『連合』役をやったときの隊形は?」
エリゴール
「あれですか? あれには名前はありませんが」
パラディン
「じゃあ、つけて」
エリゴール
「名前をつけるほどの隊形ですか? あれが?」
パラディン
「えー、前から見てたらすごい迫力だったよ。まるでまともに訓練してきた『連合』みたいで」
エリゴール
「まともに……ですか」
パラディン
「Bチームのほうは、移動隊形が二段から三段になっただけだったから、私が勝手に命名したよ。Bチームには伝えてないけどね」
エリゴール
「何ですか?」
パラディン
「〝ショートケーキ〟」
エリゴール
「…………」
パラディン
「私の軍艦の方向からだとね、ちょうど二段重ねのショートケーキが、尖ったほうを前にして、猛スピードで四個並んで飛んでくるように見えたんだよ。本当だよ? なあ、モルトヴァン!」
モルトヴァン
「ええ、まあ……そうですね……」
エリゴール
「そうですか……〝ショートケーキ〟ですか……じゃあ、それに合わせて……〝ロールケーキ〟……はどうでしょうか?」
パラディン
「ロール……?」
エリゴール
「おそらく、Bチームからはロールケーキが猛スピードで走り抜けていくように見えたのではないかと思うのですが……お気に召しませんか?」
パラディン
「……それ……今、君が考えたの……?」
エリゴール
「はい。大佐殿が〝ショートケーキ〟とおっしゃったので、思いつきで」
パラディン
「そう……思いつきなんだ……うん、いいね……〝ロールケーキ〟……」
エリゴール
「あの……まだすぐに帰られませんよね? 一度、一班の待機室に戻ってもかまいませんか?」
パラディン
「うん……帰る準備ができたらまた呼ぶよ……」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号待機室】
ロノウェ
「お、電話だ」
ロノウェ、上着のポケットから携帯電話を取り出す。
レラージュ
「十二班だったら無視してください」
ロノウェ
「おまえはほんとに……何、エリゴール!?」
レラージュ
「え、元四班長ですか!?」
ロノウェ、うなずきつつ電話に出る。
ロノウェ
「……ああ、うちにも届いてるよ。そんなことよりいつまで……ああ? ……ええ? ……おい、それだけか? それだけのために電話してきたのか? あ、おい、こら! ……切られた」
レラージュ
「用件は何だったんですか?」
ロノウェ
「最初は差し入れの話をしたが……今、大佐の執務室に呼ばれて行って、例によって、また隊形の名前を訊かれたそうだ」
レラージュ
「大佐、相変わらず好きですね。……それで?」
ロノウェ
「ああ、Aチームが『連合』役やったときの隊形名も訊かれたが、それには名前をつけてなかったんだと。そしたら大佐が、うちが『連合』役やったときの隊形、勝手に〝ショートケーキ〟ってつけたって話をしたんで、それならこれでいいかと思いつきで命名しちまったそうな」
レラージュ
「その〝ショートケーキ〟にも突っこみたいですが、その前に、何と?」
ロノウェ
「……〝ロールケーキ〟」
レラージュ
「は?」
ロノウェ
「大佐はそれで納得したようだが、エリゴールは保留にしとけばよかったと後悔してるそうだ。とりあえず、大佐がうちのあの隊形にそんなふざけた名前をつけてたことを報告しとくが、〝ロールケーキ〟だけはおまえ以外に絶対他言するなと口止めされた。……ま、それは建前で、ほんとはただうちに電話したかっただけだと思うけどな。しかし、〝ショートケーキ〟に〝ロールケーキ〟って……売り言葉に買い言葉か」
レラージュ
「……班長……ちょっと失礼します……」
班員A
「あ、副長、資料室で何か……」
ロノウェ
「追うな。そして耳を塞げ」
班員A
「耳? ……なっ、この笑い声は……副長っ!?」
班員B
「俺、あの人があんなに大笑いしてるの初めて聞いた……」
ロノウェ
「〝ロールケーキ〟がドツボにはまったらしい。確かにあのエリゴールが〝ロールケーキ〟なんて笑えるが、それにしても……」
班員A
「班長……本当にこの笑い声は、あの副長が出してるんですか? 何か、まるで……」
ロノウェ
「マクスウェル大佐隊に染まらないように、言葉遣いには気をつけさせてたんだがな……笑い方は修正できなかった……」
班員B
「悪魔が……悪魔が笑ってる……!」
ロノウェ
「ちなみに、あの笑い方はヴァラクにそっくりだ」
班員A
「じゃあ、あれはほんとに悪魔笑い……!」
班員B
「たぶん、もう一生、耳をついて離れない……」
ゲアプ
(久々に、日誌には書けないことを聞いてしまった……)
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディン
「だ、駄目だっ! もう護衛隊形がロールケーキにしか見えないっ!」
モルトヴァン
「わ、私もです……六つ横並びしているロールケーキ小の前を、猛スピードで走り抜けていくロールケーキ大!」
パラディン
「今からロールケーキ買ってきて並べてみるか!」
モルトヴァン
「もう時間も遅いですし、それは明日にしましょう」
パラディン
「ついでに、ショートケーキも四個買ってみよう!」
モルトヴァン
「でも、やっぱりロールケーキですよね!」
パラディン
「そうだな。ロールケーキとロールケーキが向かい合っているというところが……駄目だ、笑いが止まらない! 今エリゴール中佐の顔を見たら、もっと笑ってしまう!」
モルトヴァン
「駄目ですよ、エリゴール中佐は真面目に答えてくれたのに、傷ついて……すみません、やっぱりおかしい!」
パラディン
「〈フラガラック〉はロールケーキに護衛されてるんだ! 正面にはロールケーキで作られた壁が!」
モルトヴァン
「駄目です、大佐! 笑い死にます!」
パラディン
「本当に私を楽しませてくれるなあ、エリゴール中佐! きっと私はこれから先、ロールケーキを見るたび笑う!」
1
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説
目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件
水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて──
※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。
※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。
※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。
突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています
ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた
魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。
そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。
だがその騎士にも秘密があった―――。
その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。
王道にはしたくないので
八瑠璃
BL
国中殆どの金持ちの子息のみが通う、小中高一貫の超名門マンモス校〈朱鷺学園〉
幼少の頃からそこに通い、能力を高め他を率いてきた生徒会長こと鷹官 仁。前世知識から得た何れ来るとも知れぬ転校生に、平穏な日々と将来を潰されない為に日々努力を怠らず理想の会長となるべく努めてきた仁だったが、少々やり過ぎなせいでいつの間にか大変なことになっていた_____。
これは、やりすぎちまった超絶カリスマ生徒会長とそんな彼の周囲のお話である。
推しの完璧超人お兄様になっちゃった
紫 もくれん
BL
『君の心臓にたどりつけたら』というゲーム。体が弱くて一生の大半をベットの上で過ごした僕が命を賭けてやり込んだゲーム。
そのクラウス・フォン・シルヴェスターという推しの大好きな完璧超人兄貴に成り代わってしまった。
ずっと好きで好きでたまらなかった推し。その推しに好かれるためならなんだってできるよ。
そんなBLゲーム世界で生きる僕のお話。
真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
BL学園の姫になってしまいました!
内田ぴえろ
BL
人里離れた場所にある全寮制の男子校、私立百華咲学園。
その学園で、姫として生徒から持て囃されているのは、高等部の2年生である白川 雪月(しらかわ ゆづき)。
彼は、前世の記憶を持つ転生者で、前世ではオタクで腐女子だった。
何の因果か、男に生まれ変わって男子校に入学してしまい、同じ転生者&前世の魂の双子であり、今世では黒騎士と呼ばれている、黒瀬 凪(くろせ なぎ)と共に学園生活を送ることに。
歓喜に震えながらも姫としての体裁を守るために腐っていることを隠しつつ、今世で出来たリアルの推しに貢ぐことをやめない、波乱万丈なオタ活BL学園ライフが今始まる!
俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
BlueRose
雨衣
BL
学園の人気者が集まる生徒会
しかし、その会計である直紘は前髪が長くメガネをかけており、あまり目立つとは言えない容姿をしていた。
その直紘には色々なウワサがあり…?
アンチ王道気味です。
加筆&修正しました。
話思いついたら追加します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる