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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
61【異動編10】訓練一日目:護衛隊形習得
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【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
エリゴール
「ああ……砲撃艦だ」
フィリップス
「砲撃艦に乗るのは久しぶりか、元四班長」
エリゴール
「ああ、本当に久しぶりだ。最後に乗ったのは……ダーナ大佐のところで演習したときか。元マクスウェル大佐隊としては勝ったが、俺の班はダーナ大佐隊に全滅させられた……」
フィリップス
「何か……嫌なことを思い出させちまったな」
エリゴール
「いや……だが、今でもあれが最高に恥ずかしくてたまらない。できることなら最初からやり直したいくらいだ」
フィリップス
「元四班長にもそんなことがあったとは……傷口をえぐるようだが、何が敗因だった?」
エリゴール
「……自分で考えなかったことだな。今ならわかる。でも、たとえあのとき全滅していなかったとしても、俺はダーナ大佐隊にはいられなかっただろうな」
フィリップス
「マクスウェル大佐隊から始まって、ダーナ大佐隊、コールタン大佐隊、パラディン大佐隊、そして、元ウェーバー大佐隊か。……あとはアルスター大佐隊とドレイク大佐隊に転属されればコンプリートだな」
エリゴール
「なるほど。それは気づかなかった。でも、どちらの隊にも転属は無理そうだ」
フィリップス
「そうか? まあ、ドレイク大佐隊は定員いっぱいだから無理だろうが、アルスター大佐隊ならまだ可能性はあるぞ。……元アルスター大佐隊になってからならな」
エリゴール
「……副長じゃない副長は本当に怖いな」
フィリップス
「おいおい。俺は正真正銘、一介の副長だよ。俺に言わせりゃ、何の肩書もないのに大佐に訓練進行まかされてるあんたのほうが怖い」
***
エリゴール
「最後に〝ファイアー・ウォール〟したいからちゃっちゃっと行くぞ。まずは班ごとに移動隊形から護衛隊形への移行練習。できたところからうちでタイム計測とチェック。それでよければ練習を続行、さらにタイムを短縮させる。駄目なら他の方法を提案、できるまで練習させる」
ハワード
「昨日、元四班長に動画は見せてもらったが、できれば親衛隊に生で見本を見せてもらいたかったな……」
エリゴール
「俺もできればそうしたかったが、今日のあいつらは本番用の訓練をしている。三班に指導予定だった十二班は、『連合』役として十一班に撃たれまくっているはずだ」
フィリップス
「撃たれまくって……」
エリゴール
「いくらレーザー最小出力にしてても、何度もやられてたら修理が必要になるかもな。十二班、留守番でよかったな」
フィリップス
「まさか……そのために十二班、留守番にしたんじゃ……?」
ハワード
「ところで、他の方法っていうのは? あれ以外にも方法があるのか?」
エリゴール
「そりゃいくらでもある。ただ、護衛の大佐隊では、中央に二隻移動してから副班長隊が一八〇度反転して班長隊と分離、二隊が同時に起き上がってるってだけの話だ。たとえばだが、二隻が移動するのは起き上がってからだっていいだろ? そっちのほうがやりやすければ」
フィリップス
「ああ、なるほど。言われてみれば」
エリゴール
「そもそも俺は、この〝最後に〟起き上がるのが気に食わなくてね。分離した班長隊と副班長隊を〝最初に〟横から縦にして、たとえば、班長隊の左翼の最後尾が中央に移動。副班長隊の右翼の最後尾が中央に移動。副班長隊が旋回している間に班長隊が前を向けばいいんじゃないかと思った。……残念ながら試したことはないがね」
フィリップス
「その〝横から縦〟にするのも難しくないか?」
エリゴール
「そうかねえ。副班長隊一八〇度反転させて、二隊同時に起き上がらせるほうが、面倒で難しいと思うんだがねえ」
フィリップス
「うーん。奧が深いな、護衛隊形」
ハワード
「しかし、護衛と違う方法で護衛隊形を作ってもいいのか?」
エリゴール
「別に大佐は護衛から習ったとおりにやれとは言ってないだろ。今回重視してるのはあくまで時間。短時間できちんと護衛隊形作れればそれでよし。割りきれ」
ハワード
「……はい」
フィリップス
「じゃあ、うちは〝最初に横から縦〟にしよう! そっちのほうが面白そうだ!」
ハワード
「面白そうっておまえ……」
エリゴール
「……一班長。あんたの副長はいつもああなのか? それとも、今日が特別なのか?」
ハワード
「まあ、確かに今日はいつもよりはしゃいでるな。あいつはもともと新しいことを試したがるタイプなんだが、アルスター大佐は正反対だったから……そこもあいつには嫌だったようだ」
エリゴール
「なるほど。だから副長でいたのか。……いずこも同じだな」
ハワード
「親衛隊にもフィリップスみたいなのがいるのか?」
エリゴール
「ああ。でも、あんたの副長のほうがずっと可愛げがある」
ハワード
「あれが可愛いか?」
エリゴール
「あくまで性格の話をしている」
ハワード
「そうか。……安心した」
***
ハワード
「この隊形……班長艦は最後に九〇度旋回する以外はまったく動かずに済むから、他の艦に対して申し訳ない気分になるな……」
エリゴール
「別に、副班長隊じゃなくても、班長隊のほうが一八〇度旋回してもいいんだぞ? そのほうが早ければ」
ハワード
「無理」
***
エリゴール
「現時点で、まだ一度も見せに来ていないのは?」
フィリップス
「えーと。……三班です」
ハワード
「さすが三班。期待を裏切らない」
エリゴール
「まだ完成できてなくても、とにかく一度見せにこさせろ。もう他の班はタイム短縮の練習をしてるんだ」
通信士
「はいっ! 了解しましたっ!」
エリゴール
「……いずこも同じ三班」
フィリップス
「そういえば、元四班長は元三班長と同じコールタン大佐組だったんだな。元三班長に何かアドバイスとかはしてやったのか?」
エリゴール
「元三班長には特に」
フィリップス
「おや、冷たい」
エリゴール
「でも、できなきゃ連帯責任とらされそうだったから、このままできなければおまえらの秘密を他の班にばらすと三班員を脅した。それからはきっちりできるようになった」
フィリップス
「さすが元四班長。……俺たちの秘密は握ってないよね!?」
エリゴール
「さあ……どうかな……」
***
フィリップス
「元四班長……三班には他の方法とやらが必要なようだ……」
エリゴール
「……ここの三班員の秘密はまだ握っていないからな……」
フィリップス
「それ以外の方法でどうか一つ! ……って、いつかは握る気なの!?」
エリゴール
「……それなら究極の方法を教えてやろう。移動隊形をとった状態で、班長隊・副班長隊は横一列になって上下に分かれる。班長隊の両翼の最後尾はそれぞれ右斜め下に下降、副班長隊の両翼の最後尾は右斜め上に上昇。それから二隊が組み合わされば護衛隊形になる。これならほとんどの艦が正面を向いたままでいられるし、旋回や反転もする必要がない」
ハワード
「そんなにも……そんなにも簡単にできる方法があるんなら……!」
エリゴール
「ただし、これだと班長艦と副班長艦の位置がど真ん中になる」
フィリップス
「この際もう、班長艦と副班長艦の位置なんかどうだっていい!」
エリゴール
「それならこの一班で今すぐ見本を見せてやれ。この班なら簡単な説明だけでできるだろ」
***
フィリップス
「ほんとにできちゃった……しかもタイム早っ!」
ハワード
「なあ……うちもこの方法でいいんじゃないか? 班長艦と副班長艦の位置がど真ん中になってもかまわないだろ?」
フィリップス
「せっかく〝横縦ぐるり〟ができるようになったのに……」
エリゴール
「〝横縦ぐるり〟……」
ハワード
「〝開脚屈伸〟のほうが簡単だ!」
エリゴール
「〝開脚屈伸〟……」
フィリップス
「でも……これじゃあまりにも簡単すぎる……!」
エリゴール
「……念のため、他の班にもこの……〝開脚屈伸〟? をさせてみてくれ。それでもしこっちの方法のほうがタイムがよかったら変更させよう。うちの班も何度か試してみて、やっぱりこっちのほうがタイムがよければ、その……〝横縦ぐるり〟? は見送ろう」
フィリップス
「元四班長……本当にいいのか?」
エリゴール
「タイム最優先だ。それに、この簡単すぎる護衛隊形は、砲撃隊形に移行しやすい」
フィリップス
「え?」
エリゴール
「班長艦と副班長艦の位置が、すでに中央でそろってる」
ハワード
「なるほど……確かに」
フィリップス
「じゃあ、さっそく他の班にもやらせてみよう!」
***
フィリップス
「全班、〝開脚屈伸〟のほうがタイムいいなんて……おまけに、もっと早くこの方法を教えてくれればよかったのにと文句を言われた……」
エリゴール
「何班かは予想を覆してくれると思っていたんだがな……」
ハワード
「すまん、元四班長。やっぱりうちは〝凡人集団〟だった」
フィリップス
「でも、前方に敵がいる状態だったら、この変形方法のほうがいいと思うぞ。すでに正面を向いてるから、最悪、砲撃しながら変形することもできる。護衛のは、旋回して起き上がる間に攻撃されたらまずいなと、実は内心思っていた」
エリゴール
「あの方法は、最初から敵前ですることを想定していないからな。何しろ〝護衛隊形〟だ。戦闘前にみんな変形を済ませている」
ハワード
「そう言われてみればそうだな。でも、親衛隊は敵前で護衛隊形から砲撃隊形に移行したな……」
エリゴール
「それもやらせてみたいが、今日はやめておく。今はそれより〝ファイアー・ウォール〟の練習だ。……ちなみに、現時点でタイムのワースト1・2はどこだ?」
フィリップス
「期待を裏切らない三班とちょっと意外な二班」
エリゴール
「六班はタイムいいな」
フィリップス
「班長はじめ、特撮の合体もの好きが多いらしい」
エリゴール
「……それ、タイムと関係あるのか?」
***
エリゴール
「昨日、班長会議で話したが、明日は親衛隊も交えた〝対抗戦〟だ。
最初に、移動隊形から護衛隊形への変形時間を計測。十一班が〝模範演技〟して、そのときかかったタイムをオーバーした班は自動的に次回〝留守番〟。三班以上出た場合には、いちばん遅かった班とその次に遅かった班が〝留守番〟になる。
次に、タイムがよかった順にAチームとBチームの二チームに振り分けられ、交互に『帝国』役と『連合』役となって対戦する。たとえば、Aチームが『帝国』役……つまり、一班組役のときは、Bチームが『連合』役となってその前を走り抜ける。Bチームが一班組役のときはその逆だ。五回戦やって、撃たれた艦数が多かったほうが〝負け〟。勝ったチームには……大佐が差し入れしてくれるそうだ。
ちなみに、タイムで〝留守番〟になってしまった班は、所属しているチームが勝ったら〝留守番〟取消になる。そのときは、負けたチームの中で成績が悪かった順に〝留守番〟になるからそのつもりで。
明日の訓練では、護衛隊形をとってから対戦することになると思うが、今日は実戦を想定して、全班、移動隊形で一班組の配置に移動、その場で護衛隊形に変形し、変形が完了した班からオートで砲撃を開始する。なお、並び順はタイムがよかった順だ」
フィリップス
「うちがトップだったからよかったものの、本当に容赦がない……」
エリゴール
「言っとくが、いちばんタイムがよかったってことは、当然、先陣切っていち早く変形・砲撃開始できるってことだぞ」
ハワード
「本当に容赦がない……」
***
ハワード
「何とかいちばんに砲撃開始できた……」
フィリップス
「ところで、俺たちが『連合』役になったとき、この〝ファイアー・ウォール〟から逃れる方法はあるのか?」
エリゴール
「高速で走り抜けることになるだろうから、被弾しても退場する時間はないだろう。ジャンケンでもして負けた班をいちばん外側にして〝盾〟にすれば、他の班は撃たれずに済むはずだ」
ハワード
「ようするに、まずジャンケンで勝たないと逃れられないわけだな……」
フィリップス
「本物の『連合』も、やっぱりジャンケンで負けた奴らがいちばん外側にされてたのかもな……マジで」
***
エリゴール
「不安要素は多々あるが、今日はこれで訓練終了だ。明日のために早く帰って寝るぞ」
ハワード
「その前に元四班長。最後に一度、うちの班だけ練習させてくれないか?」
エリゴール
「一班で練習? もう全部できてるだろ。他に何の?」
フィリップス
「まあまあ。うまく行くかどうかはわからないが、試しに挑戦させてくれ」
エリゴール
「俺は平だから、上官命令に従うよ」
ハワード
「確かに形式上はそうだが、〝親衛隊長〟だから、俺たちより〝上官〟だよな」
フィリップス
「堂々とタメ口だし」
ハワード
「おまえは元四班長のことは言えない」
***
エリゴール
「……何?」
フィリップス
「最初から縦より、高速航行しながら横から縦になって、すぐに〝ファイアー・ウォール〟できたらかっこいいだろ! はっはー! やっぱり〝横縦ぐるり〟のほうが勢いあっていいな!」
エリゴール
「……今まであえて触れずにいたが、その〝横縦ぐるり〟と〝開脚屈伸〟は、そのまま使いつづけるつもりか?」
フィリップス
「何か問題でも?」
エリゴール
「せめて〝開脚屈伸〟だけでも変えてもらえないか。まるで体操の技名だ」
ハワード
「〝横縦ぐるり〟はいいのか?」
エリゴール
「そっちはまだわかりやすいから妥協する」
フィリップス
「やった!」
ハワード
「ええ? 〝開脚屈伸〟のほうがわかりやすくないか?」
エリゴール
「一班長。あんたはネーミングセンスでも十一班長に負けている」
ハワード
「ネーミングセンス?」
エリゴール
「十一班が〈オートクレール〉を三十分間守り抜いたときの隊形は、十一班長命名で〝籠〟という」
フィリップス
「わー、名前だけは可愛らしい」
ハワード
「そんな……〝開脚屈伸〟なら凡人命名じゃないと思ったのに!」
フィリップス
「凡人から一気に変人になっちまったな」
***
【パラディン大佐隊・第一班第六号(副班長艦)ブリッジ】
クルーA
「今……俺たち、かっこよくないか……?」
クルーB
「くそ! どっかの班に撮影頼んどけばよかった!」
副班長
「大丈夫だ! フィリップス副長から連絡あった時点で、六班に撮影を依頼しておいた!」
クルーA
「副班長! グッジョブ!」
クルーB
「六班というのがクレバーチョイス!」
クルーC
「だから今、六班が散開してるのか……あれでタイムはいいのが不思議……」
クルーA
「逆に言うと、タイムがいいからあれだけ余裕があるんだろ」
クルーB
「確かに、三班がしてたら、〝そんなことしてる暇があったら護衛隊形練習しろ!〟って総ツッコミしたくなるよな」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「元四班長……ごめんな。結局、明日は〝横縦ぐるり〟をやってやれなくて」
エリゴール
「いや、あれを本当にできると今日証明してもらえただけでいい。……ありがとう」
フィリップス
「元四班長……」
ハワード
「……駄目だ。どうしても出てこない」
フィリップス
「どうした、班長」
ハワード
「〝開脚屈伸〟を超えるネーミングが俺には思いつけない」
フィリップス
「……それなら考案者の元四班長に……」
エリゴール
「ああ、俺にもそういうセンスはない。だが〝開脚屈伸〟だけはどうしても受け入れられない」
フィリップス
「じゃあ、帰ったら班長会議の議題にしよう。……変人よりは凡人のほうがましだろ」
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
ラムレイ
「急げ急げ! 意地でも編集間に合わせて、元四班長と一班に見せてやるぞ!」
副長
「タイトルは?」
ラムレイ
「うーん……『オープン・ザ・〝ファイアー・ウォール〟』?」
クルーA
「言いたいことはよくわかりますが、冷静に考えると危険なタイトルですね」
副長
「しょうがない。これがうちの班長の限界だ」
クルーB
「俺たちもできたらこれやりたかったですね。移動しながら変形って合体の基本じゃないですか」
ラムレイ
「そうだよなあ。やっぱ移動しなきゃだよなあ。でも、明日のタイム計測じゃ移動できないからな。不本意だが〝フォークダンス〟だ」
クルーA
「フォーク……何ですか?」
ラムレイ
「え? 何かあれって、班長隊と副班長隊がフォークダンスしてるように見えないか?」
クルーA
「うーん……どうでしょう……」
副長
「いっそ〝三班合体〟は? 三班のために元四班長が教えてくれた合体方法だから」
ラムレイ
「筋は通ってるが、合体名に三班の名前は絶対入れたくないな」
ラムレイと副長以外
「とってもよくわかります」
エリゴール
「ああ……砲撃艦だ」
フィリップス
「砲撃艦に乗るのは久しぶりか、元四班長」
エリゴール
「ああ、本当に久しぶりだ。最後に乗ったのは……ダーナ大佐のところで演習したときか。元マクスウェル大佐隊としては勝ったが、俺の班はダーナ大佐隊に全滅させられた……」
フィリップス
「何か……嫌なことを思い出させちまったな」
エリゴール
「いや……だが、今でもあれが最高に恥ずかしくてたまらない。できることなら最初からやり直したいくらいだ」
フィリップス
「元四班長にもそんなことがあったとは……傷口をえぐるようだが、何が敗因だった?」
エリゴール
「……自分で考えなかったことだな。今ならわかる。でも、たとえあのとき全滅していなかったとしても、俺はダーナ大佐隊にはいられなかっただろうな」
フィリップス
「マクスウェル大佐隊から始まって、ダーナ大佐隊、コールタン大佐隊、パラディン大佐隊、そして、元ウェーバー大佐隊か。……あとはアルスター大佐隊とドレイク大佐隊に転属されればコンプリートだな」
エリゴール
「なるほど。それは気づかなかった。でも、どちらの隊にも転属は無理そうだ」
フィリップス
「そうか? まあ、ドレイク大佐隊は定員いっぱいだから無理だろうが、アルスター大佐隊ならまだ可能性はあるぞ。……元アルスター大佐隊になってからならな」
エリゴール
「……副長じゃない副長は本当に怖いな」
フィリップス
「おいおい。俺は正真正銘、一介の副長だよ。俺に言わせりゃ、何の肩書もないのに大佐に訓練進行まかされてるあんたのほうが怖い」
***
エリゴール
「最後に〝ファイアー・ウォール〟したいからちゃっちゃっと行くぞ。まずは班ごとに移動隊形から護衛隊形への移行練習。できたところからうちでタイム計測とチェック。それでよければ練習を続行、さらにタイムを短縮させる。駄目なら他の方法を提案、できるまで練習させる」
ハワード
「昨日、元四班長に動画は見せてもらったが、できれば親衛隊に生で見本を見せてもらいたかったな……」
エリゴール
「俺もできればそうしたかったが、今日のあいつらは本番用の訓練をしている。三班に指導予定だった十二班は、『連合』役として十一班に撃たれまくっているはずだ」
フィリップス
「撃たれまくって……」
エリゴール
「いくらレーザー最小出力にしてても、何度もやられてたら修理が必要になるかもな。十二班、留守番でよかったな」
フィリップス
「まさか……そのために十二班、留守番にしたんじゃ……?」
ハワード
「ところで、他の方法っていうのは? あれ以外にも方法があるのか?」
エリゴール
「そりゃいくらでもある。ただ、護衛の大佐隊では、中央に二隻移動してから副班長隊が一八〇度反転して班長隊と分離、二隊が同時に起き上がってるってだけの話だ。たとえばだが、二隻が移動するのは起き上がってからだっていいだろ? そっちのほうがやりやすければ」
フィリップス
「ああ、なるほど。言われてみれば」
エリゴール
「そもそも俺は、この〝最後に〟起き上がるのが気に食わなくてね。分離した班長隊と副班長隊を〝最初に〟横から縦にして、たとえば、班長隊の左翼の最後尾が中央に移動。副班長隊の右翼の最後尾が中央に移動。副班長隊が旋回している間に班長隊が前を向けばいいんじゃないかと思った。……残念ながら試したことはないがね」
フィリップス
「その〝横から縦〟にするのも難しくないか?」
エリゴール
「そうかねえ。副班長隊一八〇度反転させて、二隊同時に起き上がらせるほうが、面倒で難しいと思うんだがねえ」
フィリップス
「うーん。奧が深いな、護衛隊形」
ハワード
「しかし、護衛と違う方法で護衛隊形を作ってもいいのか?」
エリゴール
「別に大佐は護衛から習ったとおりにやれとは言ってないだろ。今回重視してるのはあくまで時間。短時間できちんと護衛隊形作れればそれでよし。割りきれ」
ハワード
「……はい」
フィリップス
「じゃあ、うちは〝最初に横から縦〟にしよう! そっちのほうが面白そうだ!」
ハワード
「面白そうっておまえ……」
エリゴール
「……一班長。あんたの副長はいつもああなのか? それとも、今日が特別なのか?」
ハワード
「まあ、確かに今日はいつもよりはしゃいでるな。あいつはもともと新しいことを試したがるタイプなんだが、アルスター大佐は正反対だったから……そこもあいつには嫌だったようだ」
エリゴール
「なるほど。だから副長でいたのか。……いずこも同じだな」
ハワード
「親衛隊にもフィリップスみたいなのがいるのか?」
エリゴール
「ああ。でも、あんたの副長のほうがずっと可愛げがある」
ハワード
「あれが可愛いか?」
エリゴール
「あくまで性格の話をしている」
ハワード
「そうか。……安心した」
***
ハワード
「この隊形……班長艦は最後に九〇度旋回する以外はまったく動かずに済むから、他の艦に対して申し訳ない気分になるな……」
エリゴール
「別に、副班長隊じゃなくても、班長隊のほうが一八〇度旋回してもいいんだぞ? そのほうが早ければ」
ハワード
「無理」
***
エリゴール
「現時点で、まだ一度も見せに来ていないのは?」
フィリップス
「えーと。……三班です」
ハワード
「さすが三班。期待を裏切らない」
エリゴール
「まだ完成できてなくても、とにかく一度見せにこさせろ。もう他の班はタイム短縮の練習をしてるんだ」
通信士
「はいっ! 了解しましたっ!」
エリゴール
「……いずこも同じ三班」
フィリップス
「そういえば、元四班長は元三班長と同じコールタン大佐組だったんだな。元三班長に何かアドバイスとかはしてやったのか?」
エリゴール
「元三班長には特に」
フィリップス
「おや、冷たい」
エリゴール
「でも、できなきゃ連帯責任とらされそうだったから、このままできなければおまえらの秘密を他の班にばらすと三班員を脅した。それからはきっちりできるようになった」
フィリップス
「さすが元四班長。……俺たちの秘密は握ってないよね!?」
エリゴール
「さあ……どうかな……」
***
フィリップス
「元四班長……三班には他の方法とやらが必要なようだ……」
エリゴール
「……ここの三班員の秘密はまだ握っていないからな……」
フィリップス
「それ以外の方法でどうか一つ! ……って、いつかは握る気なの!?」
エリゴール
「……それなら究極の方法を教えてやろう。移動隊形をとった状態で、班長隊・副班長隊は横一列になって上下に分かれる。班長隊の両翼の最後尾はそれぞれ右斜め下に下降、副班長隊の両翼の最後尾は右斜め上に上昇。それから二隊が組み合わされば護衛隊形になる。これならほとんどの艦が正面を向いたままでいられるし、旋回や反転もする必要がない」
ハワード
「そんなにも……そんなにも簡単にできる方法があるんなら……!」
エリゴール
「ただし、これだと班長艦と副班長艦の位置がど真ん中になる」
フィリップス
「この際もう、班長艦と副班長艦の位置なんかどうだっていい!」
エリゴール
「それならこの一班で今すぐ見本を見せてやれ。この班なら簡単な説明だけでできるだろ」
***
フィリップス
「ほんとにできちゃった……しかもタイム早っ!」
ハワード
「なあ……うちもこの方法でいいんじゃないか? 班長艦と副班長艦の位置がど真ん中になってもかまわないだろ?」
フィリップス
「せっかく〝横縦ぐるり〟ができるようになったのに……」
エリゴール
「〝横縦ぐるり〟……」
ハワード
「〝開脚屈伸〟のほうが簡単だ!」
エリゴール
「〝開脚屈伸〟……」
フィリップス
「でも……これじゃあまりにも簡単すぎる……!」
エリゴール
「……念のため、他の班にもこの……〝開脚屈伸〟? をさせてみてくれ。それでもしこっちの方法のほうがタイムがよかったら変更させよう。うちの班も何度か試してみて、やっぱりこっちのほうがタイムがよければ、その……〝横縦ぐるり〟? は見送ろう」
フィリップス
「元四班長……本当にいいのか?」
エリゴール
「タイム最優先だ。それに、この簡単すぎる護衛隊形は、砲撃隊形に移行しやすい」
フィリップス
「え?」
エリゴール
「班長艦と副班長艦の位置が、すでに中央でそろってる」
ハワード
「なるほど……確かに」
フィリップス
「じゃあ、さっそく他の班にもやらせてみよう!」
***
フィリップス
「全班、〝開脚屈伸〟のほうがタイムいいなんて……おまけに、もっと早くこの方法を教えてくれればよかったのにと文句を言われた……」
エリゴール
「何班かは予想を覆してくれると思っていたんだがな……」
ハワード
「すまん、元四班長。やっぱりうちは〝凡人集団〟だった」
フィリップス
「でも、前方に敵がいる状態だったら、この変形方法のほうがいいと思うぞ。すでに正面を向いてるから、最悪、砲撃しながら変形することもできる。護衛のは、旋回して起き上がる間に攻撃されたらまずいなと、実は内心思っていた」
エリゴール
「あの方法は、最初から敵前ですることを想定していないからな。何しろ〝護衛隊形〟だ。戦闘前にみんな変形を済ませている」
ハワード
「そう言われてみればそうだな。でも、親衛隊は敵前で護衛隊形から砲撃隊形に移行したな……」
エリゴール
「それもやらせてみたいが、今日はやめておく。今はそれより〝ファイアー・ウォール〟の練習だ。……ちなみに、現時点でタイムのワースト1・2はどこだ?」
フィリップス
「期待を裏切らない三班とちょっと意外な二班」
エリゴール
「六班はタイムいいな」
フィリップス
「班長はじめ、特撮の合体もの好きが多いらしい」
エリゴール
「……それ、タイムと関係あるのか?」
***
エリゴール
「昨日、班長会議で話したが、明日は親衛隊も交えた〝対抗戦〟だ。
最初に、移動隊形から護衛隊形への変形時間を計測。十一班が〝模範演技〟して、そのときかかったタイムをオーバーした班は自動的に次回〝留守番〟。三班以上出た場合には、いちばん遅かった班とその次に遅かった班が〝留守番〟になる。
次に、タイムがよかった順にAチームとBチームの二チームに振り分けられ、交互に『帝国』役と『連合』役となって対戦する。たとえば、Aチームが『帝国』役……つまり、一班組役のときは、Bチームが『連合』役となってその前を走り抜ける。Bチームが一班組役のときはその逆だ。五回戦やって、撃たれた艦数が多かったほうが〝負け〟。勝ったチームには……大佐が差し入れしてくれるそうだ。
ちなみに、タイムで〝留守番〟になってしまった班は、所属しているチームが勝ったら〝留守番〟取消になる。そのときは、負けたチームの中で成績が悪かった順に〝留守番〟になるからそのつもりで。
明日の訓練では、護衛隊形をとってから対戦することになると思うが、今日は実戦を想定して、全班、移動隊形で一班組の配置に移動、その場で護衛隊形に変形し、変形が完了した班からオートで砲撃を開始する。なお、並び順はタイムがよかった順だ」
フィリップス
「うちがトップだったからよかったものの、本当に容赦がない……」
エリゴール
「言っとくが、いちばんタイムがよかったってことは、当然、先陣切っていち早く変形・砲撃開始できるってことだぞ」
ハワード
「本当に容赦がない……」
***
ハワード
「何とかいちばんに砲撃開始できた……」
フィリップス
「ところで、俺たちが『連合』役になったとき、この〝ファイアー・ウォール〟から逃れる方法はあるのか?」
エリゴール
「高速で走り抜けることになるだろうから、被弾しても退場する時間はないだろう。ジャンケンでもして負けた班をいちばん外側にして〝盾〟にすれば、他の班は撃たれずに済むはずだ」
ハワード
「ようするに、まずジャンケンで勝たないと逃れられないわけだな……」
フィリップス
「本物の『連合』も、やっぱりジャンケンで負けた奴らがいちばん外側にされてたのかもな……マジで」
***
エリゴール
「不安要素は多々あるが、今日はこれで訓練終了だ。明日のために早く帰って寝るぞ」
ハワード
「その前に元四班長。最後に一度、うちの班だけ練習させてくれないか?」
エリゴール
「一班で練習? もう全部できてるだろ。他に何の?」
フィリップス
「まあまあ。うまく行くかどうかはわからないが、試しに挑戦させてくれ」
エリゴール
「俺は平だから、上官命令に従うよ」
ハワード
「確かに形式上はそうだが、〝親衛隊長〟だから、俺たちより〝上官〟だよな」
フィリップス
「堂々とタメ口だし」
ハワード
「おまえは元四班長のことは言えない」
***
エリゴール
「……何?」
フィリップス
「最初から縦より、高速航行しながら横から縦になって、すぐに〝ファイアー・ウォール〟できたらかっこいいだろ! はっはー! やっぱり〝横縦ぐるり〟のほうが勢いあっていいな!」
エリゴール
「……今まであえて触れずにいたが、その〝横縦ぐるり〟と〝開脚屈伸〟は、そのまま使いつづけるつもりか?」
フィリップス
「何か問題でも?」
エリゴール
「せめて〝開脚屈伸〟だけでも変えてもらえないか。まるで体操の技名だ」
ハワード
「〝横縦ぐるり〟はいいのか?」
エリゴール
「そっちはまだわかりやすいから妥協する」
フィリップス
「やった!」
ハワード
「ええ? 〝開脚屈伸〟のほうがわかりやすくないか?」
エリゴール
「一班長。あんたはネーミングセンスでも十一班長に負けている」
ハワード
「ネーミングセンス?」
エリゴール
「十一班が〈オートクレール〉を三十分間守り抜いたときの隊形は、十一班長命名で〝籠〟という」
フィリップス
「わー、名前だけは可愛らしい」
ハワード
「そんな……〝開脚屈伸〟なら凡人命名じゃないと思ったのに!」
フィリップス
「凡人から一気に変人になっちまったな」
***
【パラディン大佐隊・第一班第六号(副班長艦)ブリッジ】
クルーA
「今……俺たち、かっこよくないか……?」
クルーB
「くそ! どっかの班に撮影頼んどけばよかった!」
副班長
「大丈夫だ! フィリップス副長から連絡あった時点で、六班に撮影を依頼しておいた!」
クルーA
「副班長! グッジョブ!」
クルーB
「六班というのがクレバーチョイス!」
クルーC
「だから今、六班が散開してるのか……あれでタイムはいいのが不思議……」
クルーA
「逆に言うと、タイムがいいからあれだけ余裕があるんだろ」
クルーB
「確かに、三班がしてたら、〝そんなことしてる暇があったら護衛隊形練習しろ!〟って総ツッコミしたくなるよな」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「元四班長……ごめんな。結局、明日は〝横縦ぐるり〟をやってやれなくて」
エリゴール
「いや、あれを本当にできると今日証明してもらえただけでいい。……ありがとう」
フィリップス
「元四班長……」
ハワード
「……駄目だ。どうしても出てこない」
フィリップス
「どうした、班長」
ハワード
「〝開脚屈伸〟を超えるネーミングが俺には思いつけない」
フィリップス
「……それなら考案者の元四班長に……」
エリゴール
「ああ、俺にもそういうセンスはない。だが〝開脚屈伸〟だけはどうしても受け入れられない」
フィリップス
「じゃあ、帰ったら班長会議の議題にしよう。……変人よりは凡人のほうがましだろ」
***
【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
ラムレイ
「急げ急げ! 意地でも編集間に合わせて、元四班長と一班に見せてやるぞ!」
副長
「タイトルは?」
ラムレイ
「うーん……『オープン・ザ・〝ファイアー・ウォール〟』?」
クルーA
「言いたいことはよくわかりますが、冷静に考えると危険なタイトルですね」
副長
「しょうがない。これがうちの班長の限界だ」
クルーB
「俺たちもできたらこれやりたかったですね。移動しながら変形って合体の基本じゃないですか」
ラムレイ
「そうだよなあ。やっぱ移動しなきゃだよなあ。でも、明日のタイム計測じゃ移動できないからな。不本意だが〝フォークダンス〟だ」
クルーA
「フォーク……何ですか?」
ラムレイ
「え? 何かあれって、班長隊と副班長隊がフォークダンスしてるように見えないか?」
クルーA
「うーん……どうでしょう……」
副長
「いっそ〝三班合体〟は? 三班のために元四班長が教えてくれた合体方法だから」
ラムレイ
「筋は通ってるが、合体名に三班の名前は絶対入れたくないな」
ラムレイと副長以外
「とってもよくわかります」
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