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2部 焼け落ちる瑞鳥の止まり木
第59話 月明かりが差し込む窓(アシュレイ視点)※
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お互いの体を流し、広い湯溜に浸かると、ノアはモジモジとし始めた。俺が湯溜の端に座ると、ノアは嬉しそうに俺の股間に顔を埋める。
ノアは俺の局部が好きだという。それは憧れなのか、造形美なのか判断がつかないが、なにか琴線に触れるものがあるのだろうか。熱心に、しかし好き勝手に俺の陰茎を頬張る。小さな口で懸命に奉仕をする姿は、短時間でもくるものがあり、慌ててノアの口から引き抜いた。
「ああ、ダメだな。今日はノアが格好良くて、すぐに果ててしまいそうだ」
「あ、ぅ、あの。僕は痛くならない準備があるので、ぁアシュレイは先に出てもらってもよろしいでしょうか?」
その時に今日1日の出来事が繋がって、ぼんやりとノアを見てしまった。だから今日ルイスが来たのか。
「わかった。待っているぞ」
俺は先に湯から上がり、そのまま夜着を着て部屋に向かう。無いとは思うがノアがまた洋服を着てくるかもしれない。だからノアの分の夜着を置いて、洋服は持って出た。服を撫でると今日の可愛いノアの表情が思い浮かぶ。
痛くならない準備とはなんだ、とルイスに以前聞いたことがあった。塔が焼けて、道具も燃えてしまったのだろう。でもルイスは次の日にこれを届けてくれた。感謝と温かな気持ちが俺の胸を満たす。
俺は勝手もわからず女のようにノアを抱き、怪我をさせてしまったことがあった。男同士で行為に及ぶことがなんたるか、全くわかっていなかった。男同士というものは女にするよりも遥かに優しくなければならないのだ。
月明かりで照らされた廊下に俺の足音だけが響く。父の部屋を通過する時に、窓を見た。父が亡くなった晩、王が入ってきた大きな窓だ。月明かりで窓の枠が細く鈍く輪郭を描く。
国王が父に寄せていた想いは俺と同じだったのだろうか。俺がノアに思うように、何もかも与えたい衝動で、いてもたってもいられなかったのだろうか。
「アシュレイ」
後ろからノアの声が聞こえる。気づかない内に随分と窓を眺めていたらしい。
「なにを、考えていたのですか?」
「国王陛下のことだ」
ノアはなにを思ったのか、少し残念そうな顔をして、呟いた。
「僕に……国王なんて務まるでしょうか……」
ノアは夜着の裾をギュッと掴み、唇を噛みしめた。俺は持っていた服を腕にかけて、ノアの前に跪く。そして、その胸に手を伸ばした。
「これから、一緒にいろいろなものを見て、食べて、笑って、楽しんで。俺はノアに全てのものを見せてあげたい。それで、ノアが心の底から国王になりたいと思ったらやってみなさい。国王になっても、ならなくても。俺はノアが愛おしい」
ノアは恐る恐る俺の手を両手で握った。
「できる、できないじゃない。望むか、望まないかだ。ノア。心配になったら今のようにいつでも言いなさい。一緒に悩んで、乗り越えて行」
ノアは最後まで言わせてくれなかった。急に首に抱きついて、そのまま離れなかったのだ。だから俺はそのまま担いで寝室に向かう。
ノアは俺の局部が好きだという。それは憧れなのか、造形美なのか判断がつかないが、なにか琴線に触れるものがあるのだろうか。熱心に、しかし好き勝手に俺の陰茎を頬張る。小さな口で懸命に奉仕をする姿は、短時間でもくるものがあり、慌ててノアの口から引き抜いた。
「ああ、ダメだな。今日はノアが格好良くて、すぐに果ててしまいそうだ」
「あ、ぅ、あの。僕は痛くならない準備があるので、ぁアシュレイは先に出てもらってもよろしいでしょうか?」
その時に今日1日の出来事が繋がって、ぼんやりとノアを見てしまった。だから今日ルイスが来たのか。
「わかった。待っているぞ」
俺は先に湯から上がり、そのまま夜着を着て部屋に向かう。無いとは思うがノアがまた洋服を着てくるかもしれない。だからノアの分の夜着を置いて、洋服は持って出た。服を撫でると今日の可愛いノアの表情が思い浮かぶ。
痛くならない準備とはなんだ、とルイスに以前聞いたことがあった。塔が焼けて、道具も燃えてしまったのだろう。でもルイスは次の日にこれを届けてくれた。感謝と温かな気持ちが俺の胸を満たす。
俺は勝手もわからず女のようにノアを抱き、怪我をさせてしまったことがあった。男同士で行為に及ぶことがなんたるか、全くわかっていなかった。男同士というものは女にするよりも遥かに優しくなければならないのだ。
月明かりで照らされた廊下に俺の足音だけが響く。父の部屋を通過する時に、窓を見た。父が亡くなった晩、王が入ってきた大きな窓だ。月明かりで窓の枠が細く鈍く輪郭を描く。
国王が父に寄せていた想いは俺と同じだったのだろうか。俺がノアに思うように、何もかも与えたい衝動で、いてもたってもいられなかったのだろうか。
「アシュレイ」
後ろからノアの声が聞こえる。気づかない内に随分と窓を眺めていたらしい。
「なにを、考えていたのですか?」
「国王陛下のことだ」
ノアはなにを思ったのか、少し残念そうな顔をして、呟いた。
「僕に……国王なんて務まるでしょうか……」
ノアは夜着の裾をギュッと掴み、唇を噛みしめた。俺は持っていた服を腕にかけて、ノアの前に跪く。そして、その胸に手を伸ばした。
「これから、一緒にいろいろなものを見て、食べて、笑って、楽しんで。俺はノアに全てのものを見せてあげたい。それで、ノアが心の底から国王になりたいと思ったらやってみなさい。国王になっても、ならなくても。俺はノアが愛おしい」
ノアは恐る恐る俺の手を両手で握った。
「できる、できないじゃない。望むか、望まないかだ。ノア。心配になったら今のようにいつでも言いなさい。一緒に悩んで、乗り越えて行」
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