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【アフターストーリー】スキル安産 おかわり!

おまけ15 シエルベートのお願い2

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 俺の努力がまったく実を結ばず、兄上から「才能無い」とズバッと言われてしまってから数日。俺は久々にシエルの家、黄金竜の王城へと向かった。

「ロアール、久しぶりだな」
「ガロン様、お久しぶりです」

 父上の親友で、黄金竜の王様ガロン様は昔から何だかんだと遊んでくれるいい人だ。子供が好きっていうのもあったし、俺はシエルとも仲が良かったからかよく遊んでくれた。まぁ、今の年になるとそれもないけれど。

「シエルが我が儘を言っていないか?」
「そんな事ありませんよ」
「それならいいが。あれも意外と頑固で融通がきかないからな」
「はははっ」

 そんな所を可愛いと思ってしまっているので、全く問題ないです。

 ガロン様は少し真剣な顔をする。そして俺に、そっと聞いてきた。

「本当に、シエルの伴侶となってくれるのか?」
「え? はい、俺はそのつもりです。あの、やはり何か問題がありますか?」

 一応、王族同士の結婚だからあれこれあるのかもしれない。父上からも結婚するなら早く言わないと準備に時間がかかると言われたっけ。
 俺は不安になってガロン様を見ている。だがガロン様は静かに首を横に振って、困ったように笑った。

「私としては、願ったり叶ったりなのだが。貴方はそれでいいのかと思って」
「俺も、願ったり叶ったりですよ」
「そうか」

 嬉しそうに柔らかく微笑んだガロン様は、そう言って子供の頃みたいに俺の頭を撫でた。


 俺はその後でシエルの部屋へ向かった。珍しく大人しいみたいで少し心配だ。いつもは俺が城にくると真っ先に飛び込んでくるのに。
 部屋を開けると、シエルは思い切りビクンと驚いて、俺の顔をマジマジと見つめていた。

「あっ、ロアール。ごめん、お出迎え行かなくて」
「いや、それはいいんだけど。大丈夫か? どこか、具合悪いのか?」
「え? ううん、そうじゃないよ」

 明らかに顔が赤いシエルを心配して、俺は近づいて額に触れた。熱があるようには見えないけれど……なんだろう?
 シエルは俺を間近で見上げて、コクリと喉を鳴らす。そしてもの凄く唐突に俺の服の前を広げ始めた。

「え! おっ、おいシエル?」
「あのね、もう疼いて困ってるの。ロアール、しよう」
「あぁ、いや、でも」
「嫌?」

 そう言って金色の瞳をウルウルさせるシエルに俺が勝てるわけがない。押され気味に頷くと、シエルは途端にパッと花が咲くように笑った。

 シエルは俺の前を開けて、そこにある乳首に早速吸い付いた。俺の腰もヒクンと反応する。相変わらず、俺はここが弱い。吸われるだけで腰やら胸の奥やら腹の底がジクジクと疼くんだ。

「ロアール、気持ちいい?」
「勿論、気持ちいい」
「僕にも同じにして」
「あぁ、勿論」

 シエルの上を脱がせ、俺もシエルに触れる。平らな胸に手を這わせ、そこにあるとても控え目な突起を指でふにふに押した。俺の筋肉のついた胸とは違って、シエルのは柔らかくて少しふっくらもしている。乳首なんて可愛いピンクだぞ。犯罪ちっくだ。俺って、幼児趣味とかなかったよな?

「ふぁぁ、気持ちいぃよ」

 ヒクンヒクンと震わせながら、シエルは可愛い声で俺に言う。いつもよりずっと感度がいいけれど、それはどうしてなのだろう。疑問に思っても俺はそれを問わなかった。だって、聞けないだろ。どうして今日はそんなに感じてるの? なんて。
 こんなに淫らに感じながらもシエルは一生懸命俺の乳首に吸い付き、舌で転がして刺激してくれる。ぷっくりと尖ったそこは濡れて光ってやっぱり厭らしい。

「んはぁ、痺れる、気持ちいい」
「んっ、ロアールは乳首好きだもんね」

 チラリと上目遣いに俺を見るシエルの少しいたずらっ子のような笑みがまた俺を興奮させる。ズボンも自主的に脱ぎ、シエルのも剥ぎ取った俺はそこで、ちょっと驚いた。
 シエルの前は既に腫れて先走りを溢し、テラテラと光っている。それを見られるのが恥ずかしいのか、シエルはモジモジと股を擦り合わせている。
 でも、それだけじゃない。俺の目はそのシエルの更に奥から覗く、何やら丸いリングのような物を見つけている。

「シエル、お前」
「あの! これは、その……」

 気づけば俺は襲いかかるようにシエルの上に陣取って、ガバッと股を大きく開かせていた。そしてそこに、確かに何か見つけた。
 誰も受け入れた事のないピンク色の可憐な蕾には、似合わない物が埋まっている。シーグル兄上の所で見た張り型だ。赤いそれがシエルの後ろを穿ち、ほんの僅か顔を出している。

「なに、これ」
「これは、その……」

 恐る恐る、俺は引き抜く用と思われるリングに指をかけて引き抜いた。ズルズルと引き抜かれる度、シエルは切ない声を上げて反応し、前はビクビクと震えて大量に溢し始めている。
 ズルズルと俺はなおも抜く。一体どれだけ入ってるんだよ、これ。

「あっ、お願いダメ! そんなにしたら僕……僕ぅ! ふっ、ふああぁぁ!」
「!」

 長大な物を抜き去る瞬間、シエルは目に涙をたっぷりと溜めて叫び、嬌声を上げて体を仰け反らせた。勢いよく前から放たれた熱い飛沫がシエルの腹を汚す。俺に見られている事が恥ずかしいのか色の薄い肌を真っ赤にして、しきりに「見ないでぇ」と弱く訴えている。それでも、前はたっぷりと溢しているが。
 抜け出た物を見た俺は、色々と恥ずかしくて穴が欲しかった。とりあえず隠れたい。それは俺が以前アンテロ様に取られた型を元にして作られた張り型だった。俺の所にも嫌がらせのように送られてきたから知っている。スライム原料の赤い張り型は長大で根元が太い。
 問題は、どうしてこんな物をシエルが持っていて、かつ咥えていたのかってことだ。

「シエル」
「ごめんなさい! 怒らないで!」
「いや、怒らないけど……」
「ごめん、ロアールより先にイッた僕は悪い子です。お仕置きしていいから嫌いにならないで」
「そこじゃないよ!」

 可愛く震えてプルプルしているけれど、何か勘違いしてる。先にイッたとか、そんな事じゃ無いったら。ついでにお仕置きってなに! されたいの?
 俺はガックリと肩を落として手の中の張り型を見る。ってか、よくこんなの入ったな。俺としてはこんなのぶら下げた奴を相手にするの怖いけれど。
 ふと思って、俺はそれをシエルの後ろにあてがいゆっくりと力をかける。ヒクヒク蠢いていた後ろの口が、俺の張り型をクピクピ飲み込んでいく。その卑猥さに、俺の中が熱くなった。

「あぁ! ふっ、くぅぅ!」
「気持ちいいの?」
「気持ち、いい」
「これ、誰からもらったの?」
「シーグル様」

 やめて兄上こればっかりは!

 シエルは潤んだ瞳で俺を見て、腕を伸ばしてくる。応じて深くキスをすればシエルはとても切実に俺に訴えてきた。

「ロアールが、僕との事を真剣に考えてるって、教えてくれて。僕も、ロアールの事真剣に考えててね。それで相談したら、これで練習しろって。ロアールので型を取ってあるから、練習になるって」
「それは、嬉しいけれど。でも、こんな……。ってか、いつからだよ」
「もう、二週間以上ロアールを咥えてるよ」

 顔を真っ赤にして尻をムズムズと動かしながら、シエルは恥ずかしそうに求めてくる。欲しいって言われているのと同じで、俺の中の雄の部分が疼いている。

「魔力操作もね、自分に使ったの。出来たよ」
「そんなに、俺の欲しいの?」
「欲しいよ。ロアールのが欲しくて僕、頑張ったんだから」

 俺の欲望が動き出している。頷いて、ドキドキしながら体を離して張り型を根元までシエルの中に埋めた。とりあえず拡張は大事。俺もう、すっごく張りつめてる。

「それなら少し、俺もシエルにするね」
「え?」
「気持ち良くなって欲しいから」

 まずは体を綺麗にした。シエルの散らした白濁を舌で舐めとりながら、指先で口の中を犯している。シエルの口の中はとても敏感で、指一本で息を荒くして吸い付いてくる。

 これ、俺も気持ちいいんだ。

 そうして次は乳首を吸い上げて舌で遊んだ。シエルだってここ、弱いはず。攻めればチュウゥと指を吸い上げていく。気持ちいい証拠だ。
 腹にまた、反り返ったシエルの高ぶりが擦れる。わざと擦ったらあっという間にヌルヌルになった。
 問題は後ろの穴だよ。俺の張り型咥えてハムハムと蠢いている。すっごく気持ちよさそうにしている。
 ちなみに俺は経験値ゼロだ。抱かれる事はあっても抱く事はない。シエルが全部だから仕方がない。
 ゴクッと唾を飲み込んで、張り型を出入りさせるとシエルは震えながら何度も頭を横に振る。気持ちいいんだって思える甘い匂いがしている。

「シエル、いい?」
「いぃ! うぅ、ロアールのちょうだいよぉ」
「でも」

 俺の、デカイですけれど。今は特に。

 思ったけれど、シエルはとても辛そうな顔で見つめて何度も「お願い」と繰り返す。そこで、俺も頷いた。
 シエルの中を犯していた張り型を抜き去り、そこに俺をあてがう。そうしてゆっくり力を込めれば、ミチミチッと音がしそうなくらい開いていって、一杯に俺を頬張った。

「はぁ! な……に? これ、気持ちいぃ」
「僕もだよぉ」

 熱い中に飲み込まれていく。そのままゆっくりとカリを埋め込んだだけで、俺は腰が砕けそうだ。シエルの中熱い。それに、うねうねしてキュッと吸い付いてきてる。これ、凄い。

「ロアール」

 涙目のシエルに俺はキスをした。気持ちよさそうに上も下も俺に吸い付いてくる。歓迎されている事はとてもよく分かった。

「ほしい、もっと、奥ぅ」
「痛くない?」
「んっ、痛くないよ」

 本当かな。俺の張り型って、確か通常サイズだった。今の俺は興奮仕切っていて、あの時よりも太くて長くなっている。
 でも、軽く引いて少し押し込むと案外受け入れられる。そして、狭い中をかき分けるように突き上げるのはあまりに気持ちがよすぎた。
 シエルの体を固定して、俺は挿入を更に続ける。少し引いてはそれ以上に入れる。シエルは嬌声を上げて俺の体にしがみついてブルブル震えている。気持ちいいのか、痛いのか分からない。けれど、俺はもう止まれそうにない。
 ズチュッズチュッと音がしている。それを聞きながら、俺は一杯にシエルの中を広げて奥へと進めた。けれどその先がどうしても行き止まりだ。最後までは入らない。
 それでも満足だ。俺はシエルを撫でてキスをして、たっぷりに笑った。シエルが俺の事を望んでくれたから、こうして無事に抱き合う事ができている。それが嬉しい。
 シエルも俺に応じて何度も角度を変えながら俺とキスをしている。舌が絡まる瞬間、中がピクンんと誘い込む。でも俺だって同じだ、舌が触れあう度にシエルの中の俺は熱く滾っていく。

「動く、よ?」
「うん、平気……ちょうだい」

 そっと浅く引いて、奥を押しつけるように突いた。狭く熱くうねる襞が俺のに絡まって出ていくのをイヤイヤと引き留めてくる。そこをズッと擦るように抽挿すると、俺の脳みそ溶けそうなくらい気持ちいい。中で余計に太くなっていって、圧迫してて、シエルの腹が薄ら俺を受け入れている部分まで膨らんでる?

「ここまで、入ってる?」
「ふあ! あんっ、触るの、やぁ!」

 思わずシエルの腹を撫でてしまう。だって、ここだよね? え、こんなに深いの?
 ゾクッと駆け上がるものがあって、俺は衝動的に更に深くシエルを穿った。根元までは入っていないんだ、今も。でもこれ以上入れたらなんか、まずい感じがするし。

「ロアール、もっと奥ぅ!」
「おっ、奥ってこれ以上!」
「お願い、して!」

 いいのかよ、何かいかんだろ!

 思って躊躇った。だって、抜けちゃいけない所抜けるよそれ。でもシエルはとても強情な顔をして体を起こす。そして、俺の事を押し倒して上に陣取った。

「シエル!」
「んうぅぅ!」

 俺の上に馬乗りになったシエルは、そのまま俺の上にゆっくり、苦しそうにしながら腰を沈めていく。俺のはシエルの中でより深く狭い部分へと押し当てられていって、そして。

「はっ……わっ! ああぁ!」
「シエル!」

 プルプルしながら体を支えていた腕から力が抜けたシエルはそのまま俺の上にペタンと深く腰を落とした。瞬間、抜けちゃいけない奥まで俺のが入り込んでいって口を開けて吸い付いてくる。
 瞬間的にシエルを支えたけれどそれはほぼ間に合わなくて、シエルは動けなくなっている。とりあえず抜かないと! 思っても、些細な動きにもシエルは反応して高い嬌声を上げて震えている。これ、どうするのが正解なわけ!
 そっと、シエルの腰を両手で上へと持ち上げる。ズズッと抜けて行く気持ちよさったらない。より狭い部分がギュウギュウに締め付けて離さないってまとわりついてる。そこが抜けきる前に、俺はもう一度腰を下ろさせた。ミチミチと奥が広がって、飲み込んでいく。

「シエル、これ変になりそう」
「うっ、ん! 僕、もっ……」

 完全に蕩けきった顔をしたシエルが、自分で前を握っている。腰が妖艶に揺れて、中の俺も擦ってくる。
 シエルの腰をしっかりと掴んだ俺は、そのままシエルを上下に動かした。パチュンパチュンと音がするくらい激しく打ち付けてしまう。気持ちよくて止まれそうもない。シエルの体は軽いから楽に持ち上がってしまう。

「はぁ! ロアールぅ!」
「くっ、あぁ、もう! ごめん!!」
「ひあぁ! あっ、僕、もぉ!」

 ガクガクと震えながら、シエルは前を激しく扱いて白濁を俺の腹の上に散らす。瞬間、根元から吸い上げるように包まれた俺もシエルの最奥へと熱を放った。それが、しばらくどうしようもなく続いている。なかなか終わらなくって、シエルは俺が中に出す度に小さく震えている。
 ようやく収まって、俺はシエルの中から抜いた。大きく開いた口からコポコポと俺の出した物が溢れる度にシエルは「あ……」と虚ろな声を上げている。大丈夫かな、これ。

「えっと……とりあえずヒールするな」

 まだ柔らか過ぎるくらいに弛緩している部分に指を差し込み、中にヒール。痛まないように、たっぷり気持ちを込めた。
 ぐったりとしたシエルは未だに呆けたような状態で、白い肌をピンク色にしている。水を持ってきて背中を支えて少しずつ飲ませた。熱に浮いた瞳が俺を見上げている。

「大丈夫か? あの、苦しくないか? 医者」
「ううん、平気。抱っこして」

 本当に大丈夫かな。思いながらもおねだりに勝てる俺じゃない。シエルを腕に抱いて、胸に乗せて横になった。あ、クリーン忘れた、今しよう。
 俺の胸の上にうつ伏せになっているシエルは、くったりしながらも満足そうに笑っている。そんなシエルを抱く俺も幸せだし満足だし……なんか、凄い体験をした。

 でも。

「シエル、やっぱ俺が受け手になるな」
「ふぇ?」
「うん、これはシエルの負担大きいや」

 シエルが壊れないか心配しながらもの凄く気持ちいいとか困るんだよ。力任せにしたら絶対傷つくもん。
 でもシエルは少し不満そうにしている。そんな目で見上げるのやめて。俺、これは譲らないから……多分。

「良くなかった?」
「良すぎてだめ。俺、シエルを大事にしたいし。これが癖になるのは正直怖い」

 脳みそ蕩けきって欲望に忠実になりそうで怖いから、これはお預けな。

 でも俺を見上げるシエルはちょっと強引な顔をしている。こんな顔をするシエルを俺が押しとどめる事なんてほぼ不可能なんだけれど……とりあえず、もうしばらくは絶対にしない。おねだりもダメだから。

「ロアール」
「ん?」
「したくなったら、いつでも言ってね。僕、気持ち良かったよ」

 ”俺が”したくなったらじゃなくて、間違いなく”シエルが”したくなったらだな、これは。思いながら、俺も困ったみたいに笑う。うん、困るんだけれど、ちょっと嬉しいのも確かだ。凄く変な感じがしてるけれど、とりあえず二人とも幸せなら今日のところはいい事にしよう。
 腕の中のあったかなシエルを抱きしめて、俺は笑って眠りに落ちた。
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