66 / 91
64話 予想外
しおりを挟む
「やっぱアイスだよな」
「俺はかき氷派だな。まぁ、アイスも美味いけど」
海斗はなんであの事がそんなに気になるんだろうか。海斗なりに福田と何が言ったのか気掛かりなのかもしれない。だとしてもこんなにズルズル引っ張るものか?
「屋内行こうぜ。ベンチでアイスも良いけど、さすがに暑いわ」
「そうだな。アイスの溶けも早いし」
あぁモヤモヤするぞ。回答がこの件をズルズル引っ張る理由はなんだ?何がそんなに気になるんだ?
特に今は話す気がないのか俺の前を歩いているが……もしかして俺の警戒のしすぎか?でも話があるって……まさか、ホントにただのフォローだったのか?
「蓮がどんなことを考えてるかなんて俺には分からねぇけどさ」
「ん?」
「さっきのアレは……良くねぇと思う」
「あれって?」
海斗は今も前を向いてるからどんな顔をしてるかなんて分からない。でも、何年も一緒に過ごしてきたからわかる気がする。たぶん海斗は今、怒ってるんだろう。
「まさか、那乃の事か?」
「あぁ。なんであんなことしようと思ったんだ?」
あっちか………まてよ、どちらにしろ俺に起こってる事を説明するって意味ではそんなに変わらなく無いか?神の話をするかどうかの違いしかない。
「俺は……てっきり那乃とお前は両想いだとばっかり……」
「………そうだな。たぶん、俺は那乃の事は好きだったと思う」
惹かれ始めたのは中学の時からだろう。でも、それを表に出すのが恥ずかしてくて……バレないように那乃に対して少し素っ気ない対応をし始めた。
記憶が正しければそれは高校に入ってからもだった。でも、那乃を好きだったから距離をとることもしたくなかった。
「好き、だった?」
「それが一番正しいと思う。今の俺は那乃の事を恋愛的な意味で好きじゃないから」
今の俺の状況のせいかもしれないが、那乃に対して友達以上の関係は望んでいない、望んじゃいけない……そんな風に考えてしまう。
「そっか。じゃあもし那乃から告白されたら?」
「断るさ。俺は……瑠魅が好きだから」
「っ…………そうか。俺にはとやかく言う権利はないから。蓮がそれを望むなら……それで良いと思う」
「…………詳しく、聞かないのか?」
相手が海斗であれば俺の秘密を言う覚悟もあった。それほど海斗には信頼を置いている。まぁ、聞かれなきゃワザワザ答える気は無いけど。
「聞いて欲しくなさそうな顔してるじゃん」
「えっ?俺が?」
「あぁ。つうか、暑いな。ショッピングモール遠すぎだろ」
「そうか、そうだな……今日はいつもよりも暑いな」
「俺はかき氷派だな。まぁ、アイスも美味いけど」
海斗はなんであの事がそんなに気になるんだろうか。海斗なりに福田と何が言ったのか気掛かりなのかもしれない。だとしてもこんなにズルズル引っ張るものか?
「屋内行こうぜ。ベンチでアイスも良いけど、さすがに暑いわ」
「そうだな。アイスの溶けも早いし」
あぁモヤモヤするぞ。回答がこの件をズルズル引っ張る理由はなんだ?何がそんなに気になるんだ?
特に今は話す気がないのか俺の前を歩いているが……もしかして俺の警戒のしすぎか?でも話があるって……まさか、ホントにただのフォローだったのか?
「蓮がどんなことを考えてるかなんて俺には分からねぇけどさ」
「ん?」
「さっきのアレは……良くねぇと思う」
「あれって?」
海斗は今も前を向いてるからどんな顔をしてるかなんて分からない。でも、何年も一緒に過ごしてきたからわかる気がする。たぶん海斗は今、怒ってるんだろう。
「まさか、那乃の事か?」
「あぁ。なんであんなことしようと思ったんだ?」
あっちか………まてよ、どちらにしろ俺に起こってる事を説明するって意味ではそんなに変わらなく無いか?神の話をするかどうかの違いしかない。
「俺は……てっきり那乃とお前は両想いだとばっかり……」
「………そうだな。たぶん、俺は那乃の事は好きだったと思う」
惹かれ始めたのは中学の時からだろう。でも、それを表に出すのが恥ずかしてくて……バレないように那乃に対して少し素っ気ない対応をし始めた。
記憶が正しければそれは高校に入ってからもだった。でも、那乃を好きだったから距離をとることもしたくなかった。
「好き、だった?」
「それが一番正しいと思う。今の俺は那乃の事を恋愛的な意味で好きじゃないから」
今の俺の状況のせいかもしれないが、那乃に対して友達以上の関係は望んでいない、望んじゃいけない……そんな風に考えてしまう。
「そっか。じゃあもし那乃から告白されたら?」
「断るさ。俺は……瑠魅が好きだから」
「っ…………そうか。俺にはとやかく言う権利はないから。蓮がそれを望むなら……それで良いと思う」
「…………詳しく、聞かないのか?」
相手が海斗であれば俺の秘密を言う覚悟もあった。それほど海斗には信頼を置いている。まぁ、聞かれなきゃワザワザ答える気は無いけど。
「聞いて欲しくなさそうな顔してるじゃん」
「えっ?俺が?」
「あぁ。つうか、暑いな。ショッピングモール遠すぎだろ」
「そうか、そうだな……今日はいつもよりも暑いな」
0
あなたにおすすめの小説
里帰りをしていたら離婚届が送られてきたので今から様子を見に行ってきます
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
<離婚届?納得いかないので今から内密に帰ります>
政略結婚で2年もの間「白い結婚」を続ける最中、妹の出産祝いで里帰りしていると突然届いた離婚届。あまりに理不尽で到底受け入れられないので内緒で帰ってみた結果・・・?
※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらない妃と呼ばれた日
柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。
舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。
さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。
リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。
――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。
これって政略結婚じゃないんですか? ー彼が指輪をしている理由ー
小田恒子
恋愛
この度、幼馴染とお見合いを経て政略結婚する事になりました。
でも、その彼の左手薬指には、指輪が輝いてます。
もしかして、これは本当に形だけの結婚でしょうか……?
表紙はぱくたそ様のフリー素材、フォントは簡単表紙メーカー様のものを使用しております。
全年齢作品です。
ベリーズカフェ公開日 2022/09/21
アルファポリス公開日 2025/06/19
作品の無断転載はご遠慮ください。
とっていただく責任などありません
まめきち
恋愛
騎士団で働くヘイゼルは魔物の討伐の際に、
団長のセルフイスを庇い、魔法陣を踏んでしまう。
この魔法陣は男性が踏むと女性に転換するもので、女性のヘイゼルにはほとんど影響のない物だった。だか国からは保証金が出たので、騎士を辞め、念願の田舎暮らしをしようとしたが!?
ヘイゼルの事をずっと男性だと思っていたセルフイスは自分のせいでヘイゼルが職を失っただと思って来まい。
責任を取らなければとセルフイスから、
追いかけられる羽目に。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる