転生したらなぜか双子になってたけどそれはそれで便利だし気にせずこの素晴らしき世界を楽しみます

気まぐれ八咫烏

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水の精霊編

出陣じゃーーー!

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 翌朝俺達は港にいた。

 ギルドが用意した船に乗り込み、予定したポイントに向かうためだ。



「おはようございます、デンゼルさん」



「ああ、おはよう。みんな遅れずにちゃんと来てくれたね。さて、君たちの船はあれだ」



 指をさした方角を見ると、クルーザーサイズの船がありコスィーさんがこっちに手を振っていた。



「では、行ってきます!」



「くれぐれも気を付けてな!」



 デンゼルさんに挨拶を済ませると、手を振ってくれていたコスィーさんの船へとやってきた。



「おはようございます」



「おはようございます。目的地へはこのギルドの船で私がお送りします。もう他のパーティーはそろっているので3人も乗っってください」



「わかりました」



 俺達は乗船すると昨日顔合わせした皆さんの姿を確認した。



「皆さんおはようございます。今日はよろしくお願いします」



「ああ、こちらこそよろしく」

 ラングさん挨拶を返してくれた。



「昨日は面倒をかけて悪かったな。今日はしっかり働かせてもらうぜ」

 と声をかけてきたのはラウンドさん。チョビさんもブショウさんもいるが、ラウンドさんの後ろでおとなしい。



「いえ、こちらこそご迷惑をおかけしました。今日はよろしくお願いします」



 という挨拶をしたしばらく後に、

「昨日何かあったの???」



 と聞いてきたのはロブさんとライムさんだ。

 昨日の今日で態度が違いすぎだから当然の疑問だと思う。



「昨日会議の後、あの3人と今日の事について話し合ったんですよ。そして今回の作戦が俺達の発案というのを知らなかったらしく、いろいろ話した結果今日は協力してもらえるようになったんです」

 言葉で話したというよりは、拳で語ったんだから嘘は言ってない!(笑)



「え? 作戦の立案って君たちだったの??」



「立案って言っても、襲われるのを待つより迎撃して追い返しましょうって言ったくらいなんですけどね」



「でも、ギルドマスターが容認したってことだよね。へぇ~。じゃあ君たちはいつも以上に頑張らないといけないね!」



「はい、頑張ります」



「では出航します。皆さん何かに掴まってくださいねー」

 コスィーさんがそういうと船は出航となった。



 


 護衛として、

 ラング(双剣使い?)

 カリュー(吟遊詩人?)

 ラウンド髭(剣士?)

 チョビ髭(剣士?)

 無精髭(剣士?)



 というメンバーだ。

 ヒゲーズの名前はしらぬ。



 遠距離攻撃隊は、

 ライム(弓士)・・・ロブ(魔法補助)

 マシリト(弓士)・・・ベル(魔法補助)

 モウラ(弓士)・・・カリオン(魔法補助)

 ラウル(弓士)・・・カトラン(魔法補助)

 という8人で4セットの攻撃部隊。

 そして俺とユイとライカの魔法攻撃隊となる。



「シーマから合流予定の剣士2名は後から直接現地に来る予定です」

 操船しながらコスィーさんが教えてくれた。

 コスィーさんていろんなところで顔をみる。

 ギルド職員の中では有能なのかな。でも要職についてる感じはないから器用貧乏なのか。





 迎撃ポイントになる島へは30分程で着いた。

 1時間ほど歩くだけで島を一周出来るくらい小さい島で、中央が高台になっておりその高台が目標地点だ。



 高台に到着するとギルド職員を名乗る二人と出会った。



「みなさんお待ちしておりました。整地およびテント設営、かがり火の準備は出来ております。検討を祈ります!」



 高台は直径30メートル程が平らに整地されており、テントが5つ設営されていた。

 また、整地された部分の端っこは中心を囲むようにかがり火がいつでも火をつければいいように12個設置されていた。



 この場所からの見晴らしはとてもよく、目標が来るであろう方向の海はよく見えたし他の2つの部隊が行っている島もよく見えた。

 向かって右側の島は、この島と繋がってこそいないものの数百メートルしか離れていないように見える。

 そしてここと同様に高台の上にかがり火やテントがあるのも見えた。



 ギルド職員の二人は俺達に挨拶を済ますと高台を降りて行った。

 おそらくコスィーさんが待っている船に戻ったのかな。



「テントが5つありますが、これはパーティー毎に分かれたのでいいかな?」

 というラングさんの提案に満場一致の賛成。



 テントの割り振りは、



【ラング隊】テントにラング・ライム・ロブ

【マシリト隊】テントにマシリト・ベル

【カリューの恵み】にカリュー・カリオン・カトラン・モウラ・ラウル

【モンド隊】テントにラウンド・チョビ・ブショウ

【ハーフフォーリンエンジェル】に俺・ユイ・ライカ



 という具合にパーティーごとに分ける事が決まった。

 あ、ちなみに誰からも聞かれなかったので俺達のパーティー名がハーフフォーリンエンジェルってことは言ってないよ。



「それじゃ、ここからは護衛部隊が目標が現れるのを交代で監視する。交代の順番や戦闘時のフォーメーションの確認などを行うからラングとカリューと打ち合わせをしたい」

 ラウンドさんの一言でラングさんとカリューさんがヒゲーズのところに行った。



「では、攻撃部隊の俺達も準備をはじめようか」



「僕たちはどこまで効果があるか分かりませんが、目標に向かって【照光シャイン】を使ってこちらにおびき寄せるのとかがり火の外側に防御結界を敷こうと思います」



「灯りならかがり火があるぞ?」

 ベルさんから聞かれた



「これは漁師や海を中心に活動する人達のうわさ話でしかないのですが、クラーケンは強い光に引かれるらしいのです。だから、ここから海に向けて強い光を出せばもしかしたらおびき寄せれるかもしれないのですよ」



「ああ、そういう噂話は聞いたことがあるな。逃げるときに太陽と逆に逃げろってやつか」

 ラウルさんが補足してくれた。



「どこまで通用するか分かりませんが、町に行かれるよりはいいかと思います」



「まぁ作戦立案者の君たち言うんだ。やってみればいい」

 ロブさんが言うと、みんなも納得してくれた。



 俺達以外の弓による遠距離攻撃部隊は、配置を話し合って決めたかと思うとその場所に魔法陣を描いていた。

 弓と魔法の連携攻撃に使うそうだ。

 俺達は【照光シャイン】の設置場所に強い光がこちらの邪魔にならないよう、

それでいて目標方向へはしっかり光るよう土魔法で箱状のものを作り整地された外側に設置した。



「俺達のほうは準備完了だね」



「他の人は……まだなんかしてるねぇ」



「みんな忙しそうだし俺達でお昼の準備でもしてようか」



「じゃあボクがスープでも作るよ」



「それなら俺達は何か食材を探してくるか。いつまでここにいるか分からないけど手持ちの食材は極力保存しときたいしね」



「【索敵エネミーサーチ】……うん、ここを降りた海辺に何匹かいるみたい。海の中だから多分キラーフィッシュあたりじゃないかな」



「あれの塩焼きは美味しかったね。じゃあちょっと獲ってこようか」



「この場を離れて大丈夫?」



「俺とユイだけで行くならすぐだよ。なんかあればライカの光魔法で知らせてよ。【身体機能強化ブースト】して3分以内に戻ってくる」



「そっか、分かった。じゃあこっちはスープ作りながら待ってるね」



「はいよっ!」



 ライカは土魔法で即席の釜土と寸胴鍋を用意し朝購入しておいた干した海産物と多少の野菜でスープを作り始めた。



 俺とユイは一度現場を離れ海までやってきた。



「予想通り、海辺にはキラーフィッシュがいるね。ちゃちゃっと捕まえようか」



「【電撃サンダー】」



 バチバチッって音がなりながら海面に電撃を入れると、10匹くらいのキラーフィッシュが浮かんできた。



 俺とユイは棒を使って手繰り寄せると8匹を陸に上げた。

 しかし、体長が1メートル以上ある魚だ。持ち運びしにくい。

 とりあえず俺とユイが両手に1匹ずつ持ってテントまで戻る。

 もう一度海まで戻って残りの4匹を持って帰るというちょっとめんどくさい感じになってしまった。



 まぁ実際は俺とユイだけなので【身体機能強化ブースト】でちょちょっと行ってきた感じだ。



 テント前でキラーフィッシュを3枚におろし、冊切りにして串を打つ。

 ちなみに3枚におろしている途中で魔石が出て来たのは回収した。



 簡易釜土とは別に焚火を用意すると、塩を振って直火の遠火で焼いていく。



「ライカ、そっちの鍋にこれも入れていい?」



「うん、いいよ。でも鍋いっぱいに作っちゃったからあまり入らないかも」



「少し鍋を大きくしようか」



 俺は土魔法を使ってライカが作った寸胴鍋を少し大きくした。



「どうせならこれのダシ汁も入れたいな。ちょっと釜土借りていい?」



「いいよ」



 俺とユイで大きくなった寸胴鍋を釜土から外し、別に鍋を用意するとキラーフィッシュのお頭やアラを投入。

 そこに水とお酒を加えて一煮立ち。

 取れたダシ汁を寸胴鍋に入れた寸胴鍋を釜土に戻し、加熱していく。

 ダシを取ったあとのアラは釜土の中にて焼却処分した。



 最初に焼いたキラーフィッシュ1匹分は全部鍋に投入し、残りを焼き続ける。



 全部で8匹獲ってきたけど、全部は流石に多そうなので3匹分は塩焼き1匹分は鍋に使い、残った4匹分は3枚におろした状態で土魔法で作り出したバットにしまった。

 とりあえず氷も一緒に入れてフタもしておいたのでしばらくは持つだろう。



 塩焼きがいい感じに焼きあがった頃には寸胴鍋の海鮮鍋も出来ていたので食事の時間にした。



「みなさん、お昼を用意したんでよかったら一緒にどうですか?」



「なんだかいい匂いがしていると思ったら料理していたのか」

 テントの中からラウンドさんとチョビさんが出てきた。



 テントに入っていなかった人達は俺達が料理をしているのは見えていただろうけどラウンドさんとチョビさんは中にいたので分からなかったらしい。



「監視しながら食べれるように、あっち側にテーブルを用意しますね」



 というと、俺とユイはテントがある位置から一番遠い、戦闘になった時には最前線になる位置に簡易でテーブルとイスを土魔法で作り出すと、そこで全員に食事を振舞った。



 ライカが作ってくれていたスープの入った寸胴鍋や、串に刺した焼き魚はみんなでテーブルまで運んでくれた。



「お前さん達だけに食材を出してもらうのは悪い。俺達からも提供しよう」

 そういってヒゲーズから黒パンの差し入れがあったのでそれも食卓に並べた。



「とりあえずあり合わせで作ったのでお口に合うか分かりませんがどうぞ」



「ありがたくいただこう」



 さっそくみんなで食事がスタートした。



「「美味しい!」」

 見事にハモっての感想はカリオンとカトランの双子だった。



「「双子がハモるの初めて見ました!」」



 と、こっちも負けずとハモってみる!

 カリオンとカトランにキョトンとされてしまった。



「あはは、双子が二組もいるなんて珍しいからね。なかなか見れないものを見せてもらった」

 もともと細目をさらに細くして笑っているラングさん。



「それにしても、こんなにたくさんのキラーフィッシュを持ってきてたなんてかなり大きな魔法鞄を持っているんだな」

 カリューさんが話題を変えてくれた。



「いえ、キラーフィッシュはさっきそこで取ってきたんですよ」



「なんだって? だって姿が見えなかったのって15分くらいだよ? その間に探して取って戻ってきたのかい!?」

 ベルさんが驚いていた。



 まぁ実際には一度戻ってまた行ったのでもうちょっと時間はかかっていたと思うけどね。



「たまたま群れがいたからですよ。ラッキーですよね」



「今回は何事もなかったからいいものの、作戦行動中に現場を離れるのは部隊全体に迷惑がかかる。二度とするんじゃないぞ」

 ラウンドさんに怒られてしまった。



「まぁ、何事もなかったしモンドも許してやれよ。こいつらは新人ルーキーでそういう基本を知らなかったんだ。それに俺はこのスープ気に入ったからな!店でも開けば大儲けできる味だぞ!モンドもうまいと思うだろ?」

 ショボンとしてしまった俺達にカリューさんがフォローをいれてくれた。



「すみません、今度からは気を付けます」

 ラウンドさんの名前がモンドって分かったのは置いといて、言っていることは正論だ。素直に謝った。



「旨いのは認める。が、次に行くときは皆に言ってから行ってくれ」



「分かりました」



 意外にもラウンドさんは優しかった。最初にあった時と見事に態度が変わっている。

 昨日の(拳での)話し合いの効果かな。



 そんなやり取りはあったものの、食事はそこそこ和やかな雰囲気だったと思う。

 キラーフィッシュの塩焼きはなかなか好評だったし、特に海鮮鍋が旨かった。

 海産物を多く入れているスープはうま味が豊富だしね。





 食事を終えると監視を残してそれぞれテントにて待機となった。

 俺達は仮眠をとることにした。



 まぁぶっちゃけると、満腹になってお昼寝ってわけだけど。


 お昼寝というには少し寝すぎたかもしれない。起きると軽く陽が傾きかけていたからだ。



 まだ出てこないということは夜間の戦闘も考慮する必要が出てきた。



 俺達が起きて出て来た時に監視していたのはブショウさんとカリューさんだった。



「このまま夜になってしまうと灯りがかがり火だけになるので、少し増やしておきますね」



 一応一言入れてから俺とユイで高台の地面あちこち7~8か所に適当にゆるーい【照光シャイン】を張り付けておく。

 とりあえず光量はそこまで多くないが一晩は照らし続けるのをイメージした。



 そして迎撃ポイントにも【照光シャイン】を張り付けておいた。

 当然、海中なので高台からみても光が分かる程度の強さで予測進路およびその周辺何か所かにつけた。



「おいおい、あんなに遠くにまで飛ばせるのか???」



「そうですね、見える範囲だったらだいたいいけますよ」

 というとまた驚かれた。



 さらに陽が沈むと、3つの島の間にある海が海底からぼんやり光を放ち、こちらの高台にはかがり火台に火が灯され幻想的な雰囲気が出来上がっていた。

 ここから見える他の2つの島の高台にも火が灯されたのが見える。



 監視している二人のすぐ後ろでは弓部隊を補助する魔法陣が一直線に並んでおり、

 そのすぐそばには矢がたくさん積まれていた。



 これだけの荷物、来るときにはなかったからきっと魔法鞄に入っていたんだろう。

 ちょうどカリオンとカトランの双子が魔法陣の近くにいたので聞いてみた。



「こんなにたくさんの矢が入る魔法鞄をお持ちなんですね」



「私たちが持っているのは普通のサイズの魔法鞄よ」



「魔法鞄に荷物を入れて」



「それを別の魔法鞄に入れて」



「それをさらに別の魔法鞄に入れれば」



「大きさはとても小さくて済むのよ」



「容量の大きい魔法鞄はとても高価」



「だからそれを解消する節約術よ」



「といっても、どこの冒険者もやっているけどね」



「あ、なるほど!そういう方法があるんですね」



 どうでもいいけど交互にしゃべらないで。目線が行き来して落ち着かない(笑)



「逆に私たちからも質問よ」



「あなた達、詠唱も魔法陣も使わずに魔法を使っていたわよね」



「他の人は気付かなかったのかもしれないけど」



「私たちの目はごまかせないわ」



「それに魔法だって普通じゃないものばかり」



「そうは見えないけどもしかして、魔族なの?」



「そうは見えないけどもしかして、エルフかしら?」



 どっちかが代表して話してくれればいいのに。



「俺達は人族ですよ」



「ライカはハーフエルフですけどね」



「でもあなた達も魔法を使っていたわ」



「僕たちは赤ちゃんの頃からそうとは知らずに」



「魔法のトレーニングをしていたようで」



「それが原因かは分かりませんが」



「一部のエルフみたいに魔力の流れを感じ取れるんです」



「そのおかげで魔力自体を扱えるので」



「普通の魔法以上のことができるようになったんです」



「というわけです」



「途中からはエルフの先生にも出会えたので」



「いろいろそこで教わったのも大きいですね」



 負けじと俺達も交互にしゃべってみたんだけど。



「ちょっと、二人で交互にしゃべらないでよ」



「どちらか一人が代表してしゃべりなさい」



 そこまで言って、カリオンとカトランがあっ!って顔になった。

 気付いてなかったのか。



「わ、私たちも気を付けるわ……」



「無意識でやってたんですね」



「二人で話せば、しゃべる量が半分で済むからお得だって思いついてからずっとそうやってきたのよ。そしたらそれが普通になっていたわ」



 まぁ、癖ってそういうものかもしれない。



 そんな和やかな会話をしている時だった。

 ピィーーーーーーー!!!

 警笛が鳴った。
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