祝福の居場所

もつる

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 マーシャ、ジェラは士官室に通され、そこでフレーシ、ブライレム、ヒュシャンらと対面する。
 寒々とした鉄色の壁と天井が青白い照明に照らされて、濃い影がその場の全てに落ちていた。
 テーブルは真っ白いクロスを敷いてあるが、そこから醸し出されるのは高級感ばかりで、他者をもてなすとか、落ち着かせるとか、そういう血の通った印象は無い。
 ランダウルは兄妹を席につかせ、自らも反対側の椅子に座った。

「到着までしばしの時間がある。すこし会話を楽しもうではないか。……この四人の紹介は必要あるまい?」
「ええ。全員会ったことあるし、ディクティニスさんから聞いてる」
「ディクティニスか……」ブライレムが鼻を鳴らす。「あやつから何を吹き込まれた?」
「あなたたちは地上の文明を滅ぼしてでも、海底都市の人たちを地上に帰そうとしてる。けどそんなことをして本当に、海底都市のみんなのためになると思う?」
「まあ、過激なことをしおったと反発する者もおろうな。だがねお嬢ちゃん、わしらは今生きている人々の居場所のために動いておるのだ。ディクティニスのヤツめは穏当に平和的にと綺麗事をぬかして問題を先送りにし、かれらにその恩恵を与えることをまるで考えておらん」
「でも努力はしてる。すこしずつだけど結果も出てる」
「そこだよ」

 ブライレムはマーシャを指差す。

「そのちっぽけな結果があるから、海底都市の者たちはなまじあやつを支持する。洗脳されておるんだよ、皆は。すこしは自分の頭で考えてほしいものだ」
「……そういうあなたも、ゼネズ氏の考えを鵜呑みにしてないって言い切れる?」

 マーシャがそう返すと、ランダウルが眉を動かした。
 ヒュシャンがこちらに顔を向ける。

「ゼネズ氏は私の研究に多大な影響を与えました。しかし時代が時代だったので前提や定義の見直しを迫られる箇所も少なからずあった……。私の専門分野は学術的なものですが、ブライレムどのもご自分の価値観で見直しをしているはずです」
「ヒュシャンさん……あなたは研究のためなら倫理は二の次にしてるって聞きました」
「時として倫理は叡智の邪魔をする」
「もしあの時、ロフトフの塔がアノットさんに襲撃されなければ、あたしやお兄ちゃんの体を引き裂いて隅々まで調べてた?」
「いいえ」ヒュシャンは表情を変えず答える。「ブレシッドは精神的なファクターが重要という仮説に基づき、心理面での負荷実験を予定していました」

 マーシャたちは耳を疑う。自分がどんなことを言い、聞き手にどう思われるのか、まるで考慮していない様子だった。
 ヒュシャンの発言に、ミィパはすこし嬉しそうにしている。
 フレーシは対照的に、気まずそうなため息をついた。

「ヒュシャン……あんたはもうすこし言い方に気を遣ってくれ……」
「なによ?」ミィパが彼に向き直る。「意思持つ土石流さんが弱気ね? まだ膝が痛む?」
「膝はもう治った。綺麗サッパリな」

 フレーシは兄妹に問いかける。

「そうだ……キャリー・プレイトはどうした?」
「知ってたとしても教えないよ。裏切り者として処刑する気なのはわかってるから」
「……それもそうだ……。ただな、もし彼女がオレたちの手に落ちたら、身も心もいたぶられて、苦しみの中で死ぬことになる。反逆者はそういう見せしめにうってつけなんだ」

 彼はミィパを見て続けた。

「そういうことが大好きな仲間は多い……だがオレはなるべく楽に死なせてやりたい」
「ならもうプレイトさんはほっとけばいいじゃない」
「そうはいかない。彼女は優秀だが裏切りは看過できない」
「……ねえ、さっきから裏切りとか反逆者とか言うけど、裏切ったのはあなたたちじゃないの?」
「……それはオレが答えられることじゃない」
「ちょっとそれ無責任すぎない!?」

 マーシャは怒鳴って前のめりになる。
 それをジェラが諌めた。

「マーシャ、落ち着いて」

 彼女は歯ぎしりして、椅子に座り直した。
 ジェラはランダウルに問う。

「……ぼくはあなたに一つ訊きたいことがある。一つだけ……」
「なんだね? 我が甥よ」
「……ミィパは、あなたが村を焼いたと言っていた」
「ああ。事実だ」
「その時……ぼくらの両親を殺した?」

 ランダウルはしばらく黙ってから、こう答える。

「……殺す気はなかった」
「でも、殺してしまった」
「……そうだな」

 ただでさえ重い空気が、更に重くなる。
 ランダウルは壁にかかった時計を見て席を立つ。

「さて、そろそろ到着する。支度したまえ」

  ◇

 ローハは村長と共に牢屋へ向かっていた。バードラの行く先はほぼ間違いなくダシタリズム造船所だ。その所在を兵士から聞き出す必要がある。

「しかし、聞き出すと言ってもそう簡単に喋るとは……」
「ええ。でも悠長に構えてはいられません。暴力で締め上げてでも――」

 地下牢のある詰所前まで来て、ローハは足を止めた。

「……血の匂い!」

 扉を開ける。
 するとそこには、兵士を片手で吊し上げた黒コートの女がいた。

「アノット……!」
「メッセージを呼んだわ。野暮用を済ませて来たとこ」
「ありがたい。マーシャとジェラがランダウル一味に連れ去られたんだ」
「やはりあの戦艦……」
「ダシタリズム造船所……連中の拠点に向かってると思う」
「ええ。私もそう思って、所在を聞き出したところなの。逃げようとしてたお仕置きついでにね」
「なるほど。今、キャリー・プレイトがスラウギーでこっちに向かってる。アリテームと合流して後を追うぞ」

 二人は兵士を再度縛り上げ、<道具>を取りに家へ戻っていたアリテームと共に港でスラウギーに乗り込んだ。

  ◇

 バードラが目的地に到着する。
 礫砂漠のど真ん中に半ば埋没した古代文明の遺跡――そこに巧みに隠れた<港>へと、飛空戦艦は降り立った。
 その巨体が架台に載ると、船体が係留索で繋がれ、橋が架かる。
 マーシャとジェラは、ランダウルと四人の幹部に囲まれて下艦した。

「研究施設はこちらです」とヒュシャン。「ご同行を――」
「待て」

 言ったのはランダウルだった。彼は頭を軽く押さえ、小さな声で唸る。

「しばらくは別室でおとなしくしておいてもらう」
「なぜです?」

 首を傾げるヒュシャンに、ブライレムが言った。

「察してやらぬか。さしものランダウルさまもご家族に再会できて嬉しいというわけだ」
「口を慎めブライレム」
「は……ご無礼お許しを……」

 ランダウルの背中がすこし丸まった。
 マーシャはジェラと顔を合わせる。

「フレーシ、ミィパ。二人を居住区へ連れて行け。施錠はぬかりなくな」

 ランダウルは振り向きもせず言った。

  ◇

 空の上で、ローハはアノットに言う。

「しかしよくミィパの兵士があそこに捕らえてあるとわかったな」
「ヴァンダルの鼻が利くのはあなたもよくわかってるはずよ。……それに、あの村は一度行ったことがあるの」
「え、そうだったんだ」と、アリテーム。
「民宿で泊まった時に、軽くどこに何があるのか見てたのが功を奏したわね」

 アノットが言うと、アリテームの持つ肩掛けカバンを指さした。

「ところでそれ、何が入ってるの?」
「ああ、これ?」

 アリテームはカバンの中から<道具>を取り出す。黒い二つ折りの板を見て、アノットは「あら?」と声を上げた。

「私の隠れ家にも似たようなのがあったわね。開くと文字の書かれた鍵盤があるやつでしょ?」
「そうそう。古代文明の科学技術で作られたスクロールみたいなもので、ラップトップPCっていうんだ。これで科学文明流の呪文を読み書きできれば、いろいろ役に立つと思って」
「なるほど。たしかに敵の拠点ともなれば警備も厳重……さしもの私でも力押しで正面突破はきついわね」
「しかしこの方角であってるのか?」キャリー・プレイトが操舵席から言う。「海とは正反対……砂漠地帯だぞ」

 三人は下を見た。

「空を飛べるなら海が無くても関係ないといったところかしら」
「記録ではこの先に古代文明の軍事拠点があったはず。それもかなり大規模な……その施設を流用してるとしたら――」
「ジェラとマーシャもそこにいる……。――あれ?」

 アリテームは下に広がる景色の、ある一点を見つめた。

「……このあたり……ボクの故郷に似てる……あの溝の形」
「川が干上がった跡か……」
「……ガルノン兄さんはこのせいで……このせいで居場所を――!」

 アリテームは唇を噛んだ。
 次の瞬間、風を乱す羽ばたきの音がして、甲板に影が落ちる。

「何か来る!」

 直後、ハーネスをつけた巨大な怪鳥が襲いかかってきた。
 鉤爪がスラウギーの船体を傷つけ揺らす。
 ローハとアノットはアリテームを庇いつつ、踏ん張る。

「見くびるなよ!」

 キャリー・プレイトは操舵席の横にボルト留めされた装置を操作した。
 スラウギーの上甲板が一部、はじけ飛ぶ。中から機銃が出てきた。

「この船、武装を!?」
「バードラに襲われた後につけたのさ!」

 機銃が火を噴き、怪鳥の急所に大穴をいくつも開ける。
 翼を根本からもぎ取り、撃墜した。
 が、レーダーは他の敵影をうつし出す。

「やはりまだいるか」
「なんて数だ……!」ローハは言った。「怪物兵器の実用化に成功したのか」

 見回すと、怪物兵器の編隊がこちらを囲んでいた。
 敵は怪鳥だけではない。巨大化した羽虫や、どうやって飛んでいるのかわからない怪物もいる。どの個体もハーネスとシリアルナンバーがあった。
 スラウギーの機関が轟き、編隊を突っ切る。
 機銃は空の怪物兵器たちを次々撃ち落とす。
 最高速度を維持すれば、振り切れないにしても船体に取りつかれることもなかった。
 それまでに何発か体当たりや爪撃を喰らってしまっているが、損傷は軽微だ。
 やがてスラウギーの下に廃墟の街にも似た人工物群が見えてくる。

「あそこだ!」

 ローハはその一角を指差す。飛空戦艦バードラが停泊していた。
 すると突然、突き上げられるような衝撃を受ける。
 急に速度が落ちた。

「なんだ!?」
「――木の怪物だ!」

 船底を覗き込むと、極太の植物の槍が突き立っていた。
 スラウギーは急上昇して樹木怪物を引き抜く。
 が、怪樹木は船を追ってきた。
 それを見て皆驚く。

「そんなバカな! 植物の怪物がここまで能動的に――!?」
「きっとヒュシャンが改造したのね」
「また来る! 掴まれ!」

 スラウギーの船体が貫かれた。今度は一発目より深い。
 警告音が鳴り響き、キャリー・プレイトは青ざめる。

「機関部をやられた!」

 スラウギーの高度がどんどん下がっていく。
 生き残った怪物航空兵器たちが追いついてきて、船の周りを取り囲んだ。
 機銃でどうにか対処するが、それも限界があった。

「エンジンが動いてるうちに――たのむぞ!」

 キャリー・プレイトは舵を動かして怪物たちの上に船を出す。
 そして、スラウギーは地面に衝突した。
 怪物たちは船の下敷きになって潰れ、圧死を免れた怪物たちは上空で様子見をしている。怪樹は砂礫の中に潜っていった。
 ローハは起き上がりながら言う。

「みんな……無事か……?」
「ボクはなんとか……」

 アリテームが答える。彼はアノットに庇われていた。アノットも無事そうだ。
 だが、キャリー・プレイトは違った。
 彼女は苦しげなうめき声を出し、顔を歪ませていた。

「先生!」

 アリテームとローハが駆け寄る。
 キャリー・プレイトの脇腹には金属片が突き刺さっていた。落下の衝撃で飛んできたのだろう。フィールドジャケットを貫き、にじみ出る血が面積を広めてゆく。
 アノットが傷の状態を診る。

「大丈夫、急所は外れてるわ。……中へ運ぶわよ」

 彼女はキャリー・プレイトを船室へ連れて行き、備え付けの救急箱で処置を施した。

「すまんな……こんなところで」
「仕方ないわ。まさかあんなのが襲ってくるなんて」
「本来ならもっと遠くに着陸して、隠密行動のはずだったが……」
「なあに、逆に歩く手間が省けた」

 ローハは言った。

「ただ、死んだか確認しに来るはず。早いとこ出なければ」
「なら……私は留守番だな」
「でも先生――」
「心配いらないわ、アリテーム。確かめに来た連中を全員片付ければ問題ない」

 アノットは刀を抜くと、扉に向かう。ローハもそれに続いた。
 アリテームが出てゆく前に、キャリー・プレイトは彼に言う。

「武器庫に銃がある……持っていけ」
「銃……?」
「突撃銃だ……ランダウル一味のやつと同じような……あれは強力だ」

 しかしアリテームは、室内に立てかけていた彼女のライフルを手に取る。

「これをお借りします。こっちのほうが使い慣れてますから……」
「……そうか。わかった……予備の弾もありったけ持ってくといい……」
「ええ。ありがとうございます」
「――気をつけてな」

 三人は頷いて部屋を出た。
 船を降りると、すでにバードラのいる方向から敵の部隊が近づいてきているのが見えた。

  ◇

「さて……」

 一人スラウギーに残ったキャリー・プレイトは、痛みをこらえて武器庫に向かう。

 私ものんびりしていられない。

 そう思っていた。大した支援はできないが、丸腰でただ待つよりは気が紛れる。
 武器庫から自動小銃と予備の弾薬を可能な限り持ち出すと、甲板上に陣取って敵部隊の動向を窺う。
 すでに戦闘は始まっていた。アノットは先陣を切って刀を振るっている。ローハは敵と殴り合い、アリテームも銃剣で巧みに立ち回っていた。
 彼女は三人の射程外にいる敵を狙って、援護射撃を開始した。

  ◇

 ローハの拳が兵士の頬を打つ。
 ヘルメットが吹っ飛び、兵士は土気色の顔を晒して倒れた。
 アノットの斬撃も、銃ごと相手を斬り裂く。
 そしてアリテームは攻撃を避けつつライフルのボルトを引き、狙いを定め、撃った。
 銃弾は防具の隙間から敵兵を仕留める。
 が、彼の背後にもう一人いた。敵兵は両手の斧を振りかざす。
 それを見たローハは叫んだ。

「避けろ!」

 が、斧兵は攻撃を繰り出す前に銃弾によって倒れた。キャリー・プレイトの弾だ。
 彼が最後の一人だった。ローハたちは伏兵がいないか確認する。

「これで全部か」
「そうみたいね」
「先生に助けられた……」

 アリテームはスラウギーの方に向けて親指を立てる。

「急ごう」

 三人が進もうとしたその時だった。
 後ろで骨の軋むような音がして、倒したはずの兵隊が次々と起き上がってきた。
 顔がこちらに向くが、その目には生気がまるで無い。
 兵士たちはまた銃を構え撃ってくる。
 三人は散って攻撃を回避した。

「なんだコイツら!?」
「まるでゾンビね」
「なら――これでどうだ!」

 ローハはゾンビ兵の首筋に手刀を放った。
 首から上が吹っ飛び、ゾンビ兵は斃れて今度こそ動かなくなる。
 別の兵が斧でアノットに襲いかかった。
 が、アノットの一閃がゾンビ兵を斬首する。
 アリテームもヘッドショットを繰り出し、キャリー・プレイトの援護も敵の頭部を狙っていた。
 しかしゾンビ兵の部隊は三人は取り囲み、進退を窮めさせた。
 ローハたちの心に焦りが募る。

 早くしないとマーシャとジェラが――。

 ここで戦況に変化が訪れる。
 廃墟の陰から、黒い戦闘服の部隊が現れたのだ。

 敵の援軍か?

 ローハたちが身構えた次の瞬間、かれらはゾンビ兵に銃弾を叩き込んでいた。
 包囲を崩し、三人に逃れる隙を与えるとグレネードが炸裂しゾンビ兵たちを肉片に変える。が、まだわずかに生き残っている。
 残ったゾンビ兵らはローハたちを狙ってきた。
 すると黒い部隊の中から、一人の男が躍り出る。彼は拳銃で三人の周囲のゾンビ兵を片付けた。鮮やかな身のこなしだった。
 またたく間にゾンビ兵部隊は全滅する。

「間に合ってよかった……」
「あなたは――ムッシュ・ディクティニス!」

 黒の部隊を率いていたのはディクティニスであった。
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